弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

5~6話ほど後日談が続くと思います。

では、どうぞ!!


新しい生活

「にしても……覚えが早いわね」

「そうですか?家で……居酒屋で働いていたのが良かったのかも知れませんね」

 

隣で僕の作業を見守る十六夜さんに返事をする。

一週間前にここ、紅魔館に住めることになったのは良いのだが、如何せん四ヶ月も動いていなかったのだ。そんな体がマトモに動くはずもなく……結果、リハビリもかねて少しずつ館の掃除なんかをさせてもらっている。

 

天井を簡単にはわき、窓を磨きあげ、壺の埃を落とし、床を磨く。カーペットが敷いてあるところは埃を取り除き、固く絞った雑巾に薄めた洗剤を付け汚れている部分を拭き取っていく。

 

「その覚えの良さは感心するわ……」

「ありがとうございます。昔から覚えるは得意なんです」

 

手を止めず十六夜さんに返事を返す。

十六夜さんはこれを毎日ほぼ一人でこなしていると言うのだから凄い。皸(あかぎれ)など酷くはないのだろうか?

 

「十六夜さん。こっち終わりました」

「お疲れ様。少し休憩しましょうか」

「え?でもまだ終わっていない所も……」

「もう終わらせたから大丈夫よ」

 

本当にこの人は凄い……

 

 

僕と十六夜さんはキッチンで休憩していた。

 

十六夜さんが淹れてくれた紅茶を飲みつつ話に花を咲かせる。

とは言っても……殆どが愚痴なのだが……

 

「もう少し頼ってくれたっていいと思わない!?」

「は、はぁ……そうですね」

 

言えない……僕もそんな感じでしかも自分の我が儘を押し付けているなんて……絶対に言えない……

 

香住さんに助けてほしいところだが……今彼女は紅さんの指導の下、武術の修行をしている。

男の僕よりも才能があると言われ少し複雑な気持ちだ。それに、いざとなれば前線に出なければならない。

 

チラッと時計を見て今の時間を確認する。

 

「すいません。僕今からパチュリーさんと約束があるんで。失礼します」

「あら、そうなの?分かったわ行ってらしゃい」

 

十六夜さんに見送られキッチンを出る。

静かに扉を閉め小さく溜め息を一つ。

 

色々な意味で心が痛い話だった……

 

実は言うと約束の時間まではまだ時間がある。

本来やるべき筈の仕事も十六夜さんの口調からして終わらしてあるのだろう。

 

何をするべきか……

香住さんの様子を見に行きたいところだけど……かえって邪魔になるだろうしなぁ……

僕も頑張るか。

 

取り敢えず掃除場所を一通り見て、既に掃除されているのを確認する。

 

「さて……今日も一日頑張りますか!!」

 

体を伸ばし、気合いを入れる。

そして、ある部屋を目指して歩みだす。

 

目指すは大図書館。

 




お読みいただき有難うございます!!

大図書館……と、言うことは?

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

吸血鬼にするか……完全な魔法使いにするか……

そういや、フランドールどうしよ。

では、また次回~
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