弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
今回は勉強回。
では、どうぞ!!
重い扉を開き中へと入る。
本棚を横目に長い廊下をまっすぐと進んでいく。すると、開けた場所に横長のテーブルが一つポツンと置いてあった。
そのテーブルとセットになっている大きめのゆったりとした椅子に腰掛ける一人の女性。
僕の師匠であるパチュリー・ノーレッジさんだ。
パチュリーさんは僕が来たのに気付き読んでいる本を閉じる。
そして、パチュリーさんが椅子から立つと同時に丸い大きめのテーブルと、二つの椅子が姿を現した。
パチュリーさんが椅子に座った後に、対面の椅子に座る。
「今日は随分と早いのね?こあ。お茶の準備をしてくれるかしら」
「畏まりました!」
パチュリーさんの声に反応して、小悪魔さんが本棚の隙間からお茶を淹れに走っていく。
何時もならすぐに出てくるし……少し罪悪感がわいた。
「で、どうして今日はこんなに早いのかしら?」
「掃除も全部終わって十六夜さんと休憩をしていたのですが……愚痴が……」
「そ、そう……お疲れ様」
パチュリーさんが労いの言葉を掛けてくれる。
十六夜さんの愚痴はパチュリーさん、紅さん、小悪魔さん。そして僕。この四人が聞く、聞かせる対象になっているのでその苦労が分かるのだろう。
「それじゃあ魔法の使い方……魔法の基礎は教えたから、今日は五大要素について教えるわ」
「はい。よろしくお願いします」
「前回教えた魔法の基礎で教えたけど、魔法に正しい形はない。覚えてるわね?」
魔法に正しい形はない。それはなぜか……用途やその人物の魔力量、想像で形、性質が変わってくるからである。
料理や、図工のようなものだ同じものを作ったとしても全く同じと言うものは存在しない。
「そう。大体そんな感じで考えてくれて結構よ。
で、今回の五大要素は……あくまでも私の中でよ?『土』『木』『火』『水』『風』の五つよ。こっちの道教と似たような形ね。
そしてこの五つはその者の魔術の構成を考えているわけね。私のなら世界の循環。土に木が生え火がつき水が潤し風が運ぶ。自然の広がっていく光景にも取れるし、金銭の流れにも取れるわね。
いきなり五大要素をすべて決めろとも言わないし…………この本の中にある図形を使ってもいいわ。勿論オリジナルのものでも大丈夫よ。
取り敢えず、初心者にも使いやすいだろう物には目星を付けてるから。付箋が張ってあるページね」
パチュリーさんが軽く手を振ると、数冊の本がドサッと音を立てテーブルの上に落ちる。
「分からない事があったら聞きなさいな。取り敢えず決まったら実戦に移るわよ」
「分かりました」
僕は早速テーブルの上に置いてある本を手に取り、自分に合った物を探すことにした。
お読みいただき有難うございます!!
朝香くんの読んでいる本の分厚さは……一冊が六法全書位だと思ってください。
読みきれるのか?朝香くん。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
新しく書きたい小説のネタが出来た……
では、また次回~