弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

魔法を使おう!!

では、どうぞ!!


鬼才

「ん?」

 

魔道書を読み進めて行くと一つの術式に目が止まる。

その術式は他の術式とは決定的に違っている部分が……

 

「パチュリーさん……なんでこの術式は円の形だけなんですか?」

 

そう。他の術式には三角や星の形が入るのに対し、この術式は重なった三つの円しか書かれていないのだ。

 

「ああ、それね。それは……この一番上の円。この円が有、真ん中が結、一番下が無を表しているの」

「…………?」

 

訳がわからなく首をかしげる。

それを見てパチュリーさんは頬をかきながら小さく笑った。

 

「まあ言われても分からないわよね。そうね……世界が動く理由を表している。と言えば分かりやすいかしら?

 世界が動いていないときを『無』 世界が動いているときを『有』 そして、世界を動かす法則性が『結』

 まあ、使っているうちにその本質に、自分自身が求める答えになるでしょうから深く考えなくても良いんじゃないかしら」

 

パチュリーさんの説明を聞き終わり、一つの事を確信した。

 

僕はこの術式と愛称がとても良く、とても悪い、と。

 

それはなぜか……僕の能力はその真逆を行くからである。

要するに、遡るように魔法を行使すれば相性が良く、本来の道筋で魔法を行使すれば相性が悪いと言うことだ。

 

「パチュリーさん。この術式はどれかの系統に特化していたりしますか?」

「この術式だったら三パターン。一つは無の広範囲殲滅魔法。二つ目は有の広範囲支援魔法。三つ目は結の個人への殲滅及び支援魔法ね。

 この殲滅魔法は炎などのモノは使えないし応用が効きづらいけど、代わりに馬鹿げた威力を発揮するわ。広範囲だったら味方も巻き添えにするから気を付けないとね。

 広範囲支援魔法も同じで、敵味方問わず強化、弱化の対象になるから。

 多分、この術式だったら結の個人への殲滅及び支援魔法を一番良く使うでしょう」

 

成る程……

 

「決まりました。僕はこの術式を使います」

「そう。分かったわ。だったら……あの三冊があれば良いかしらね……じゃあ場所を移動しましょう」

 

 

僕が案内されたのは、魔法を実際に発動するための部屋、実戦室。

 

その部屋でパチュリーさんから一冊の魔道書を受け取り、部屋の中心へと立つ。

 

パチュリーさんは結界の外の安全圏へと移動しているため気にしなくて良い。

それに、僕程度の力じゃパチュリーさんの結界をビクともさせれないだろうから安心して実験ができる。

 

魔道書を開き、術式の上に手を添える。

魔法の詠唱と共に魔力が消費されていく感覚……

 

『―――――――――』

 

詠唱と言うよりも唄う感覚。

本の中の術式が淡く光始める。

 

『――――――――――――――』

 

そして、徐々に光が強くなり……

一気に魔力が爆発した。

 

 

眩い光

 

 

僕は失敗したのだろうか?

 

光が収まり、目の前には何も変わっていない部屋。

 

僕は悔しかった。

 

 

 

 

天才だ。

 

私は朝香の魔法を見てそう確信した。

私がまだ彼と同じ年齢だった頃、私は魔力の練り方を理解した程度だった。

それも、彼と同じように師がいる状況で……

 

それだけではない。彼は、朝香は魔法を発動させ、更には……『成功させた』のだ。

 

正しく天才。鬼才の方が近いかもしれない。

 

「……レミーに相談しましょう」

 

 

『上井朝香を魔法使いにしたい、するべきだって』

 

 

 




お読みいただき有難うございます!!

人外から人外と言われる朝香くんであった。
鬼才と天才って似てるけど違うんですね。

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

吸血鬼or魔法使い
さあ、どっち!?

では、また次回~
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