弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
はい。第三ルート終了です。
では、どうぞ!!
END いただきます
―――ふざ、けんなぁああ!!!」
……彼女と初めて話をして……彼女と友達になって……彼女と遊んで……
いや、彼女と初めて出会って、恋をしたときから……
「僕は、大好きな人を、柊香住を命に変えても護るって……誓ったんだ!!」
今だけでいい……今だけでいいから……僕に力を貸してくれ……
大好きな人を護る力を……貸してくだs
スッ
一瞬、僕の隣を何かが駆けて。
その風切り音のような刃物を振ったような音に、僕の心は奪われていた。
頭では理解しても、心が認めない。
後ろを振り向いて事態を確認したい、したくない。
『見ないの?』
目の前の妖怪がニヤニヤと不気味で美しいな笑みを浮かべる。
まるでその言葉そのものに力があるかのように、首が勝手にゆっくりと回る。
後ろには……
……誰もいない……
後ろにいたはずの香住さんの姿はなく、誰もいない。
こんな状況で、まだ生きているかもしれない。なんて淡い希望を抱く。抱いてしまう。
そんなことあり得ない。分かっている。分かっているのだ……
「香住さんをどこに……やっ、た?」
……こんな事になっているなんて……分かりきった事だったのに……
『探し物は……この子かな?』
振り返ったそこには、妖怪に捕まっていた香住さんの姿があった。
『生きている状態で』
「僕を……食べていいから!!香住さんは見逃して下さい!!」
反射的に地面に膝を付き、頭を垂れる。
理性がある。まだ、話し合いを、交渉をするよちがある……!!
そして……
『……ぷっ……は、あははハハハ!!ヴぁカ!!』
僕のすぐ横に香住さんの顔が……生気のない目で倒れこんできた。
それが何を意味するのか、直ぐに理解してしまう。
『ソイツは初めから』
止めろ、辞めろ……やめてくれ……それ以上は……
『死んでんだよ!!』
プツリ
・
壊れた。
壊れた壊れた。
やはり人間が壊れるのは美しい。
目の前の、人形の糸を切ったかのように動かない人間を見てそう思う。
しかもこの状態の人間は甘く、少し硬いととてつもないほどに私好み。
取り敢えずはこの女から食べてしまおう。
女の足を持ち上げ服を脱がせる。服ごと食べてしまっても良いのだが……今はそんな気分ではなかった。
服を脱がせたら、何処から食べようかに迷う……足からか、腕からか……いや、丸呑みで溢れでる血汁を楽しもう。
口をあんぐりと大きく開き、一気に女の体を詰め込む。
一噛みするたび、血汁が溢れ私の体を満たしていく。
だが、やはり物足りない。女の体は十秒とせず食べきってしまった。
さて……次だ。
今度はゆっくり食べよう。
ああ、でも悲鳴を聞けないのは少し残念だ。
まあ、しょうがない。
それじゃあ―――
――――――いただきます――――――
ぶちっ
バリボリ
ぐちゃねちゃ
ぶちっ
バリボリ
ぐちゃねちゃ
ぶちっ
バリボリ
ぐちゃねちゃ
「……あさ……か……」
新しい……獲物……
―――妖怪は新しい獲物に、食料に口を歪ませ―――
―――こう呟いた―――
―――いただきます―――
―――と―――
BAD END
いただきます
END
お読みいただき有難うございます!!
皆……皆……いなくなる……
奴の腹の中へ……消え去った……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
誰も助からない……皆、皆死んでいく……
では、また次回。