弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

迫ってくる運命の時。
貴方たちには、この運命を見届けて貰いたい。
その先で、何が待っていようとも……

では、どうぞ!!


二度あることは三度ある

森の中を二人で走る。

さっきの門番のお姉さんが言っていたのが本当なら……あれは異変を起こす。

そう言うことなのだろう。

 

なら、なぜ僕にその事を教えたのかが疑問に残るが、まあ、親切心と言うことで置いておこう。

 

「キャ!!」

 

すぐ後ろで香住さんの声が聞こえた。

直ぐ様振り返り何が起こったのかを確認する。

 

「どうしたの!?」

「あ、えっと……木の根に……」

 

彼女の足元を見てみると、確かに少し盛り上がりった木の根があった。

どうやら、木の根と地面との隙間に爪先が潜り込み転けてしまったようだ。

 

香住さん手を伸ばし支える。

 

「ッ!!」

 

小さい合図だったが、支えている事もあり僕の耳には鮮明に届いた。

 

「少し見せて」

「でも……」

「いいから」

 

香住さんに肩を貸し、近くの木に寄りかからせる。

彼女の足首を見ると案の定赤く腫れていた。

 

「少し動かすよ」

 

彼女の足を優しく持ち、足首を少しだけ曲げる。

伸ばしている状態から少しずつ曲げていく。

 

「ッ!!」

「伸ばしている状態なら大丈夫みたいだ。でも歩けは出来ない思う……僕がおぶって行くしかないか」

「そんな……悪いよ……」

「今はそんな事言っている暇はない。香住さんもそれには気付いてるでしょ?」

 

ほら と言って彼女に背中を見せる。

 

「えっと……ごめんなs」

「それは帰ってから言ってほしいかな?」

 

二人で帰る。

そんな意味を込めながら言葉を掛けた。

 

それが伝わったのか……いや、ただの偶然だろう。

彼女は僕の背に乗り

 

「一緒に……帰ろうね」

 

と言った。

 

 

まだ道を半分くらい。近道をしてるかたあと四十分いや、おぶっているから一時間二十分は掛かる。

 

 

だが、そんな時にこそ不幸と言うものはやって来るものだ

 

 

こんなときに!!

 

道から外れ、偶々あった岩の裏に隠れる。

理由はさっき目の端に付いた……

 

「……餓鬼だ」

「え」

 

クソッ!!今の状態でも逃げ切れることには逃げ切れるだろう……だが今餓鬼は僕達が走ってきた獣道のど真ん中に立っている。

まだ一匹だけなら良かったのだが…………三体にもなると流石に厳しい。

 

能力で……いや、無理だ餓鬼の力だったら一秒も持たない。それにこの先の為に少しは取っておきたい……どうする!!

 

足りない頭で必死に考えろ!!生き延びるためには何が最善なのかを!!

奴等は目と鼻が悪いが耳が良い…………

 

僕は近くの小石を二、三個広い遠くへと投げた。

餓鬼の移動する音が耳へと届く。餓鬼の足音が聞こえなくなるまでじっと息を潜め……ひたすらに待つ。

 

足音が聞こえなくなり、岩影からそっと顔をだし周囲を確認しる。

どうやらもういないようだ。

 

「よし!」

 

岩影から飛び出し、獣道を辿って里を目指す。

 

そして、紅い霧が視界を覆った。

 

クソッ!唐突すぎるでしょう!!

 

だが、幸いにも少し先は何とか見える。さっきよりは遅くなるが走る分には申し分ない。

地面と目の前に気を配りながらさっきよりも遅い速度で走る。

 

 

後……三十分位でつくはず……

 

 

そんな確証もない淡い希望を胸に抱き足を進めた。

 

何十分掛かったか分からないが無事に森を抜け、人里の門が遠目にうっすらと見える。

体力も限界に近いが……後十分……後少しなんだ。

と、自分を奮い立たせた。

 

 

―――こんな諺をご存じだろうか?―――

 

―――二度あることは三度ある―――

 

 

 

『久しぶりの人間だわ』

 

 

目の前の女性は唇を三日月のように吊り上げ、不気味な笑みを浮かべた。

 

 




お読みいただき有難うございます!!

役得なのに役得じゃない。
本来であればラッキーイベントなのにラッキーイベントじゃない。
これがちゃるもんクオリティー ( `・ω・´)キリッ

はい。したかっただけです。

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

最後の誰か分かった人いるかな?

では、また次回~
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