弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
BAD ENDの後日談が読みたい方は……感想欄に書いてください……覚悟は決めました。
では、どうぞ!!
『八雲紫』
妖怪の賢者と呼ばれ、幻想郷随一の実力を持つとされる者。
そして、この幻想郷を造り出した、言わば幻想郷の創造主である。
あまりにも謎が多く、彼女の正体を暴こうと言う輩が存在しないほどに。単にその力に臆しているのもあるだろうが。
そしてその隣に佇んでいる人物?は『八雲藍』
玉藻の前の白面金毛九尾や、稲荷神、八雲紫が造り出した新しい存在。と言ったように色々な話が上がっている。だが、どの話にも矛盾点が存在するため今もっとも有力なのは、玉藻の前か稲荷神を使って新しいナニカを作った。と言う説である。八雲紫の式でもあり、九尾でもある彼女の実力も折り紙つきだ。
では、どうしてそんな二人が僕を助けたのか……単純に行くのであれば、何か頼みたい事があるのだろうが……僕のような人間の子供に頼むような事……それも、あの八雲紫が?
あり得ない……と、絶対的に否定は出来ないが、可能性は低いだろう。
僕を殺すため?それこそあり得ない。それならば彼処で見殺しにしていれば良いだけの話ではないか。
で、あるとするならば……この力で何かをしたい。と、考えるのが妥当か?
頭の中で色んな思考が回り続ける中、それは一人の女性の言葉でピタッと止まる。
「考えることは別にいいけど、今は話を聞いてくれないかしら?」
まるで自然現象かのように、それが当然なのだと言うかのように、僕はその言葉に逆らうことは出来なかった。
「素直な子は好きよ。で、早速で悪いんだけどあn『紫様』……何かしら?藍?」
「もう一度お考え直し下さい。このような者を紫様の側に置いておくなど……」
「それを自分自身に言えるのかしら?その権利が欲しいのなら橙を捨てることね」
「……ッ!!しかし!!」
「それ以上口を開いてみなさい……貴女の存在を書き換えてあげるから」
二人の間に不穏な雰囲気が流れる。
僕はそれをじっと見ておくことしか出来なかったが……さっきの会話から察するに、八雲紫は僕を側に置いておくつもりのようだ。それが式としてなのかどうかは分からないが。
「……畏まり……ましたッ!!」
八雲藍は渋々といった感じで僕に憎しみにも似た視線を突き付けながら一歩後ろに下がった。
「ごめんなさいね。で、話を戻すけど……貴方には私の式になっていただきたいの」
「どうせ断れないのでしょう?」
「あら、分かっていたの?なら話が早いわ……貴方も大切な人を巻き込みたくないでしょう?」
「……三つ、三つの条件を付けて良いのなら、僕は身も心も貴方に捧げましょう」
八雲紫はその言葉に心底嬉しそうに頷くと、手に持った扇子をバッと開くとからだ全体に力が戻っていくのが感じられた。
「交渉……成立で良いんですかね?まだ、僕は条件を言っていませんが?」
「ええ。それこそ家に帰せ、それか、とても無茶なお願いでもない限り引き受けましょう」
「有難うございます。ではひとつ目……香住さんは生きていますか?僕の状況を知っているんでしょうか?」
「ええ。生きているし、貴方の状況も理解していますわ。ただ、口封じはさせて頂いていますが」
良かった……これで彼女が死んでいるなんて言われていたら……僕は今ここで死を選んでいただろう。
「では、二つ目です。僕が貴女の目的を達成、もしくはそれに見あった成果を上げられれば……彼女と共に住む権利を下さい」
「まだ、告白もしていないのに随分な自信ね」
「それぐらいないと、僕は今の状況で生きていけませんから」
「そう……羨ましい事だわ……ええ。良いでしょう」
生きる意味、頑張れる理由。
それが有るだけで、僕は何度でも立ち上がって見せよう。
「そして、最後は……―――」
「…………クスッ。ええ、必ず伝えましょう」
―――行ってきます―――
それが、僕が彼女に宛てた決意の言葉。
お読みいただき有難うございます!!
と言うわけで……朝香くんは八雲紫の式となります。厳密にはまだ違いますが。
さて、次は藍様との対話(物理あり)となる予定です。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
前書きでも書きましたが
BAD ENDの後日談が読みたい方は、感想欄に書いてください。
もう、覚悟が出来立ているので……要望があれば書きます。
では、また次回。