弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

朝香くんは…………もう…………

※ 新しく『東方赤ずきん』の連載を始めました。
  よろしければそちらもご覧いただければ嬉しい限りです。
  それと、今週は『あの狂る』の投稿はありません。申し訳ないです。

では、どうぞ!!


ただいまって言うために

さっきまでの優しいまどろみとは打って変わって、気だるく気持ち悪い。

 

「大丈夫?私の事が分かるかしら?」

 

僕の顔を覗き込む女性の顔。八雲紫。僕の主人だ。

どうやら僕は無事生き返る?事が出来たようだ。

 

「だいじょうぶ……です……」

 

声を出すたびに頭を殴られたかのような痛みが襲う。

そこまでしてようやく、僕の状態がとても危険なものだと理解した。

 

「少し待ってちょうだいね」

 

紫様が一言そう言うと、緑色の結界が僕を覆い段々と意識がはっきりとしていく。

さっきまでの気持ち悪さが嘘のように消え去り、今なら声を出しても大丈夫そうだ。

 

「ごめんなさいね……」

「紫様が謝る必要はありませんよ。僕が自分から無理を言って頼んだことですから」

 

今回紫様に頼んだのは全部で二つ。

 

一つは御札を作って貰うこと。

そして、もう一つが身体能力の強化。いや、限界突破と言った方が良いかもしれない。

 

人間は自身の肉体の安全の為に本来ある力の三割しか出せない。これは永遠亭の薬売りの人が言っていた事だ。

なら、逆に言えば安全を考慮しなければ三割以上の力を出すことが出来る。と言うこと。

そして、そのような三割以上の力を出している状況を火事場の馬鹿力と言う。今回はその火事場の馬鹿力を紫様に強制的に出してもらっただけの話。まあ、限界突破と言う言葉から察っせるにそれ以上の力を出してもらったのだが……

 

まあ、なんにせよ紫様は悪くなく、その様なお願いをした僕に非があると言う話であるだけだ。

 

だが、それでも紫様は納得しないらしい。

 

「それでもよ。私はこうなることを予想出来た。出来ていたのに対処しなかった」

「なら、対処しなかった紫様も悪くて、そんなお願いをした僕も悪い。と言うことで」

 

僕がそう答えると紫様は驚いたように間抜けな顔をした。

僕としては当然の事を言っただけなのだが……意外とこの様な水に流すと言う行為をしたことが無いのかもしれない。この人なら善悪がキッパリ分かれた世界に生きていそうだ。と、納得した。

 

「そ、そうね。二人とも悪い。そうしなしょう」

 

何時もは見れない紫様の表情。少し得した気分になった。

 

「そう言えば、藍様は大丈夫ですか?」

「藍なら大丈夫よ。負けたとはいえそんな柔な子じゃないわ。今は自室で休んでいるはずよ」

 

良かった……

と、一つ溜め息を吐く。

 

「そんなに藍が心配?」

「そりゃあ心配ですよ。殺されかけたとはいえ僕が逆の立場なら、って考えると藍様の気持ちも良く分かりますからね。それに一緒に住んでいる、まあ向こうは思っていないでしょうが、家族ですからね」

 

そう……第二の、もう一つの家族なのだ。心配しないはずがない。

 

「そう……藍も貴方をそんな風に思ってくれると嬉しいんだけどね」

「あれでは難しいでしょう」

「まあ、頑張りなさい。あの子に認められたら貴方を正式に私の式にするから」

「アハハ……中々の難題ですね」

「でも、やるんでしょう?」

「ええ。やらないと行けませんから」

 

 

だって―――

 

 

 

『ただいまって言わないとですから』

 

 

 

 




お読みいただき有難うございます!!

はい。ちゃんと生き返りましたよ。え?前書きに不穏さは一体なんなのかって?
…………さあ?

ちょ……石投げたら……((ビクンビクン

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあればの、よろしくお願いします。

※ 前書きでも書きましたが『東方赤ずきん』の連載を始めました。
  よろしければそちらもご覧いただければ嬉しい限りです。
  それと、今週は『あの狂る』の投稿はありません。申し訳ないです。

では、また次回~
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