弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

霊夢SEEDはもうちょい続くんじゃよ。

では、どうぞ!!


紅い月と永い夜

幻想郷には似つかわしくない館に入り……三十分程度くらいだろうか?

いかにもここですよ。と言っているような大きな扉の前へと着いた。

 

「行くわよ、魔理沙」

「何時でも大丈夫だぜ……」

 

静かに答える相棒に何時もこうなら気が楽なんだけどね。なんて事を思ったが、まあそれは私の胸の中に納めておこう。

 

扉は見た目に反し軽く、ギギィ と小さな音を立てながら開いた。

扉の先は薄暗く、月明かりが仄かに足元を照らしていた。

 

そして、大きな椅子。

椅子には足を組み此方をじっと見つめる少女の姿。

ただ、その体から滲み出る妖力は普通の人間なら立っていることすら不可能な程の量。見た目はアレだが、流石はこれだけの異変を起こしている元凶だと言えるだろう。

 

『よく来たわね。博麗の巫女』

「あんたがこの霧を起こしてるのかしら?」

『そうだったら?』

「いい加減迷惑なのよ。消してくれないかしら?」

 

ダメでもともと。

取り敢えず聞いてみるだけ聞いてみる。出来ることなら戦いたくない。

 

『ふ、ふふふ……』

「霊夢……なんか壊れた人形みたいになったぞ」

「あんたは黙っときなさい」

『いや、すまない……まさか吸血鬼……と言っても分からないだろうが』

「「しってるわね(ぜ)」」

『おや、そうか。まあいい』

 

ゆっくりと吸血鬼の右手が持ち上げられグンッと勢いよく横に振られる。

 

ビュオン

 

一陣の風が私達のすぐ横を通り過ぎた。

 

『避けないか……勇敢なのか、それともただの愚者なのか……』

「今のは始まりの合図。ってことで良いのか?」

「……はぁ、どうやらそのようね」

 

吸血鬼はその手に紅く大きな槍を持ち、

相棒は帽子を深く被り直し、笑みを隠した。

それに便乗されるように、私も笑みを溢し、大幣(お祓い棒)を構えた。

 

『紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ』

「ご丁寧にどうも。私は普通の魔法使い霧雨魔理沙だぜ」

「博麗の巫女。博麗霊夢よ」

 

レミリア・スカーレットは……めんどくさいからレミリアで。

 

レミリア、おもむろにこの部屋にある唯一の窓を見上げた。

窓の外には紅い霧は掛かってはおらず、代わりに赤い月が顔を覗かせていた。

 

『フフ……こんなに月が紅いのも何時ぶりかしら』

「さあ?何回見たかなんて覚えてないわ」

「それに今日のは不気味だぜ」

『あら。不気味は言い過ぎじゃないかしら?』

「そうでもないと思うわよ?」

『あら残念。まあ折角こんなに月が紅いんだもの、人形たちの円舞曲(ワルツ)を踊りましょう』

「だったら私は夜空に輝く星となってやるぜ!!」

「便乗すんじゃないわよ。はぁ……永い夜になりそうだわ」

 

本当に…………永い夜になりそうね……

 

 




お読みいただき有難うございます!!

オリジナルの決め台詞を考えるのが楽しい……!!
因みにレミリアの言っていったワルツは自分自身にも掛かっています。
八雲紫に使われている。という意味で。

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

次回 霊夢SEED後編!!

現在『あの狂』の閑話を書いています。
もうすぐ(明日、明後日辺りには)投稿できると思います。

では、また次回~
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