星くずWaltz   作:碧兎

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おはこんにちばんわ、投稿してなかったことに日にちをまたいでから気付きました碧兎です。
誰か一度殴ってやって下さい。

今回は遅くなった上になんだかよくわかんない感じになってしまいました(´•ω•` )

それでもええんやでと仰ってくれる神の様な人はこのまま是非最後までお付き合い下さいませ……。




趣味の合わない人

「お前のことが好きだ」

 

…こんなことを言ってきた人はこれで五人目。

こういうのを青春、なんて言うんだろう。付き合ったりするんだろう。

 

「……ありがと、嬉しい」

 

「じゃあ……!」

 

「でも…貴方とは付き合えない」

 

でも私は受け入れられない。

 

「だって趣味が合わないもの」

 

私は相手からの告白というものが受け入れられない。

別に恋愛が出来ないわけでも、恋人がいらないわけでも、告白してくれた人が全員好きじゃなかったわけでもないけれど、でも、付き合おうとは思わない。

 

だって、私のことが好きな人と、私のことが嫌いな私の趣味が合うわけないんだもの。

 

そんなこんなで今まで出来た彼氏はいつも私から告白して付き合っていた人ばかりで、相手に裏切られて別れていた。

それでもやっぱり自分から好きになった人じゃないと付き合いたいとは思わなかった。

 

冷静に考えると、女は愛されるのが幸せなのだろう。

そのことを否定しようとも思わなければ、寧ろよく解ってはいる。

 

「次告白されたらその人と付き合ってみなよ」

 

だから、3人目の彼氏にふられて傷心中の私に、友人がさらっと言い放ったその言葉を受け入れた。

 

「わかった、けどまぁ、そんな物好き、もうそうそういないと思うけどね」

 

この時は半分くらいお遊びだったんだ。

まさかそんな、こんな私を好きになる人なんてもういないと思っていたから。

 

でも、タイミングよく彼は現れた。

 

「半年前から好きだった」

 

相手は一つ上の、尊敬していた先輩。正直信じられなかった。

どうして私なの?半年も思い続けてもらえる程できた人間じゃないよ?

 

「…よくわからないけど、はいかいいえで答えられる質問をしてくれませんか?」

 

相手に利益のないままに愛を受け取ったのが初めてだったからその好意が何故生まれているのかもわからない。

得体の知れない好きの二文字が怖かった。

 

それでも友人にああ言った手前、付き合ってみることにしたんだ。

 

「俺と付き合ってくれませんか?」

 

「…こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

今、私はその人と付き合っている。そろそろ2ヶ月になりそうだ。

初めて愛されて付き合い始めたものだから、最初はされることの全てに驚いて、恐縮して…幸せを感じた。

今だってそれは変わらないし、相手が変わらない限りはこれからもずっと同じなのだろう。

 

やっぱり女というのは愛されて、追い掛けられる恋をするのが幸せなのかもしれない。

 

私は、少し嫉妬深くて心配性の彼のためにお揃いにしている指輪を見つめて、そう思った。

 

離れていくわけがないのに、私が何処かへ行くことを恐れている彼。

見返りを求めない愛を与えてくれる彼。

自慢の彼女だと真面目な顔をして褒めてくれる彼。

そんな彼を想いながらまた、私は今日も布団に入る。

 

……付き合ってみて、良かったかも、と改めてそう思う。

こんなに幸せな気持ちにさせてくれるのならば、趣味の合わない人、というのも中々いいものだ。

 

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