星くずWaltz   作:碧兎

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二週間ぶりに小説書きました碧兎ですこんばんわ!

ホントは先週上げたかったけど書けなかった(理由は活動報告参照で…汗)バレンタインデーのお話です。

あと、今日の00:00に上げたかったのに忘れてました。
今日学校帰りに人に言われてやっと気付きました()

ら、来週はちゃんと時間通りに上げますよ……
ホントですってぇ……(´•ω•` )

ぐだぐだ言いましたが、それでは是非最後までお読み下さいませ!


友情バレンタイン

あぁ、判っている。彼女は悪くない。

でもさっきからずっと苛立ってしまっているんだ。

 

俺が苛立っている相手は同じクラスの女友達、小野麗奈。

ついこの間、彼氏と付き合い始めて半年になったんだと嬉しそうに話していた。

その時は俺にも付き合って3ヶ月になる彼女がいて、素直に半年記念日を祝ったものだ。

そうじゃなくても2人で惚気を言い合って聞き合って、お互いが長続きするように願い合うのが日常だった。

 

でもその日常は昨日、俺が彼女にフラレてしまったことで崩れた。

俺が小野と楽しそうに話しているところを見て浮気だと勘違いされたらしい。

話していたのは君のことだと必死に弁解したが、もう好きでいられないと別れを告げられたのだ。

 

そんな事はつゆ知らず、小野は今日も俺に話しかける。

 

「ねぇ、航都っ!今日はバレンタインだからさ───」

 

「……やめてくれないか」

 

「……え?」

 

「俺、もうお前の惚気は聞きたくねぇんだ」

 

「えっ、ちょっと!!」

 

自分でも無茶苦茶だと思った。理不尽だと思った。

でもその時の俺には感情をぶつけることしか出来なくてただただ彼女にきつく当たった。

 

「どうしたのよ…急に…」

 

小さな声が聞こえた気がしたが、俺は構わず走り出していた。

 

教室から飛び出して部室へ逃げる。

ものの3分ほどでユニホームに着替えると手にしたラケットで壁打ちを始めた。

心に邪念がある時は、試合なんかしているよりもこれが一番だ……。

ということで、テニス部に入って良かったと思う瞬間はここにもあった。

 

ぱこん、ぱこんと二時間近くやっていると気持ちもかなり落ち着いてきて、自己嫌悪に陥る。

 

「俺……なにやってんだよ……」

 

勿論、小野のことだ。

大切な友人に、俺は酷いことをした。

しかも自分の都合だけで、理由も伝えずにその場から逃げた。

 

……戻らなければ。

 

俺はラケットを壁に立てかけて、ボールが転がるのも厭わず、足早に階段を上っていった。

 

頼むからまだいてくれよ、なんて願いながら。

 

帰ってしまっていたらどうしようという俺の心配も、どうやら杞憂だったようで。

美術部である彼女はまだ絵を描いていた。

 

「はぁっ、はぁっ、小野……!」

 

「え…か、航都…?」

 

突然静かな美術室に飛び込んできた俺に、小野は少し困ったような顔をした。

無理もない。さっきまでは理不尽に全てを突っぱねていた俺が、今は自分を見て、自分を呼んでいる。

もし俺が小野なら、腹をたてて俺を無視しただろう。

無視して完成しかけの油絵の続きを紡いでいただろう。

でも小野は俺じゃなかった。

 

「……何かあったの?」

 

いつもよりほんの少し小さく、ほんの少しゆっくりと、彼女は俺に問いかけた。

 

「あのな…俺…さっきな…自分のことしか考えてなかった……だから急にお前にあんなこと……」

 

すまなかった、そう言おうとした時、それを遮るように小野が口を開いた。

 

「ごめんね、航都」

 

謝るべきは俺だった。彼女じゃなかった。

なのに何故、今の謝罪は俺ではなく彼女の口から出て来たのだろう。

 

「なんで小野が……悪いのは俺で……!」

 

慌てて弁解を始めた俺に、小野は静かに笑って言った。

 

「確かにちょっとびっくりしたよ……でもね、私も自分のことしか考えてなかったの。」

 

「え……っ」

 

予想外の言葉に俺はただ困惑した。

どうすることも出来なくて、次の言葉を待った。

 

「……有紀ちゃんに聞いたよ、別れたんでしょ。それを知ってたのに私、いつも通りに話しかけた」

 

有紀が…彼女が、小野に……?どうして……。俺の頭は更に痛くなる。

それを知ってて尚、惚気ようとしていた小野に呆れる。

きっと情けない顔をしている俺の心を知ってか知らずか、小野は続けた。

 

「惚気ようとしたわけじゃなかったんだ……航都にこれ、渡したかっただけなの」

 

渡されたのは、小さなビニール製の袋に入ったチョコレートクッキー。

 

「……俺に?」

 

「……友チョコだよ」

 

安心と、自己嫌悪と、ほんの少しの嬉しさが入り交じる。

 

「ごめんな、小野。お前みたいなやつにあんな事言って。ありがとう」

 

言いたかった謝罪と感謝が素直に言えて胸をなで下ろす俺に、小野はちょっぴり悪魔めいた笑みを見せた。

 

「そんな小野は君に素敵なプレゼントを用意しました。体育館裏へどうぞ」

 

「今から…行けばいいのか…?」

 

「…五分後かな。ほらもう行きな、誤解が解けた有紀ちゃんが待ってるよ……ほら航都、走って!」

 

「お、おう……!」

 

俺はユニフォームのまま、上靴のまま、ひたすら走る。

小野の思いやりを無駄にしないために。

 

小野からのサプライズは、チョコレートクッキーよりずっと甘くて、ずっとずっと苦い、大人の味がした。

小野にはまた、ホワイトデーにお返しをしよう。彼女にあげるものよりはちょこっとだけ小さなものを。







はい、ご察しの通り、まだ本調子ではなく、駄目です。
やっぱり上手く書けません…笑

アドバイス、感想等ありましたら是非教えて下さいませっ。
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