新妹魔王の|亡霊者《ゴーストメント》   作:ダーク・リベリオン

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第1話 これからは俺がお兄ちゃんだからな

少年は1人無我夢中で走っていた

 

彼が目にしているあたり一面に広がる光景

 

それは炎が立ちこみ焼け崩れる建築物

 

全身から出血し、死に絶えた多くの人間の腐った匂い

 

あたりに響き渡る悲鳴の数々

 

そして少年はようやく一軒家にたどり着く

 

中に入り少年が見たものは傷だらけの自分と年も変わらない女の子が1つ下の女の子が傷だらけで気絶していた

 

少年は少女たちにかけより手をかそうとした。その際に部屋に飾られていたものをつかみあげる

 

その時、少年たちの前に少女を傷つけた張本人と思われるものの槍と刀を手にした影が現れた

 

少年は驚きを隠せなかったが少女には見えないのか驚く少年に動揺した

 

危険を感じ少年は少女に急ぎにげるよう強気な口調で物申し

 

逃げたことを確認すると影たちに向かっていく

 

だがそんな勇敢な少年の行為も虚しく影は鋭利なそれを容赦なく振り下ろす

 

次の瞬間少年の体からは大量の血が噴き出し少年は床に倒れ込む

 

影は少年が手にしたものを奪おうとする

 

その刹那、不思議な光が影たちに襲いかかる

 

影たちが怯む間に光は少年をつれさり飛び去っていった

 

 

 

♦︎♦︎♦︎

 

 

 

何処かしらぬ滝が流れ落ちる緑豊かな場所へと飛ばされ難を逃れた少年だが、激痛と苦しみと出血により意識はもう朦朧とし

 

死が刻々と迫っていた

 

力を振り絞りながら岩に寄りかかる

 

少年は少女たちの名と家族の名を述べごめんねと呟くとともに息を引き取った

 

その時、謎の光とともに怪しい雰囲気の老人が現れ。少年を見つめつぶやく

 

「自らの命も顧みず守ろうとするお前のその勇気、気に入った…ふふふ」

 

老人は嬉しそうに笑うのと同時に少年が手にしていたものが光輝くのだった

 

 

 

 

 

それから何年かたった現代

 

 

 

 

 

とあるお店にて

 

「な~。なんで親子丼なわけ?」

 

「限定だぞ、今だけだぞ~?」

 

「…俺、食えないの知ってるよな?」

 

「まぁまぁ、なんとなくさ」

 

 

困ったような顔をする少年に男はそう答えた

 

 

「……なぁ、霊亜」

 

「うん?なんだよ?」

 

「お前妹欲しいって言ってたよな?」

 

「ん?」

 

彼の父、東城 迅の突然の質問に息子の東城 霊亜は小首を傾げる

 

「…まぁ。確かに言ってたけど、儚い夢と諦めたよ」シクシク

 

「よかったな~可愛い妹ができて」

 

「………へっ?」

 

迅の一言に霊亜はびっくり仰天的な顔で呟いた

 

 

 

 

「妹…俺に妹が?でっ、でも親父の冗談なんてこともあるしな~…だがもし本当に妹ができるとしたら俺は…」

 

霊亜は脳内で妄想する

 

『お兄ちゃ~ん♪』ダキ

 

『ははは、そんなに抱きつくなって~♪』

 

『お兄ちゃんだ~いすき♪』

 

『俺もだぞ~♪』

 

 

ホワホワホワ~

 

 

「ぐへへ~俺に妹~♪」

 

霊亜は自身の理性をを抑えながらもトイレへと向かっていた

 

小さい頃から妹を欲しがっていた彼にとっては願ってもないことだった

 

そんなとこで口笛を吹きながらトイレに到着してドアを開けると

 

「ん?」

 

「あっ…」

 

そこには用をすませパンツを履き直す途中の女の子の姿が

 

それに加えて霊亜はその女の子を一目見た瞬間、何かを感じ取った

 

「(この感じ…もしかしてこの子?)」

 

だが、少女の顔が段々と赤くなり始めてはっと我にかえった霊亜がドアを確認すると

 

「外れやすくなっています。入る時には必ずノックをしましょ…う」アセアセ

 

この状況はまさに最悪だった

 

少女が今にも叫びだそうとしていた

 

「ちょ、ちょいまって!」なるべく小声

 

「む~~む~!」ジタバタ

 

それを霊亜はとっさに彼女の口を塞いだ

 

「ごっ、ごめんこんなことしてでも今騒いだらまずい不可抗力だ入ってるなんて気付かなかったんだだから本当にごめん!何度でも謝るから頼む落ち着いて!」

 

「……」

 

必死の説得でどうにか落ち着いてくれたようだ

 

この時も霊亜は少女の愛らしい要素に見惚れていた

 

「ふぅ~…よかっ(べしん!)ですよね~!」

 

だが彼女からの怒りのビンタからは逃れられない霊亜だった

 

「あんたどういうつもり!覗いたうえに中にはいって口を塞いでいいわけ連発、自分のしたことをよ~く考えてみることね!」

 

「だからごめんてば悪かったよ!だからお願いします許して!」

 

「また言い訳?ふざけないで「なにやってんだお前ら?」…迅さん?」

 

「おっ、親父?」

 

そこにいたのは迅と1人の女の子だった

 

霊亜と少女は互いに相手が迅を知っていることに驚くのだった

 

 

 

「はじめまして成瀬 万理亜です」

 

「東城 霊亜です」

 

「……成瀬 澪です」

 

「よろしくな~二人とも」

 

互いに自己紹介をしたはいいが、先ほどのせいか澪のほうはご機嫌斜めの様子で霊亜もどうしたものかと悩んでいた

 

「こっ、これからは俺がお兄ちゃんだからな、なにか困ったりしてたら頼ってくれな」

 

「おっ。積極的だね~霊亜」

 

「いいだろ別に、二人はこれから家族の一員になるんだろ?」

 

霊亜の言葉に澪と万理亜は驚く

 

「霊亜さんって物わかりいい方なんですね。普通ならいきなり家族が出来るなんて少しは躊躇うと思いますけど?」

 

「そうかな~?俺はむしろ歓迎だな。こんなに可愛い妹が出来るんだしさ」

 

「こいつ前々から妹欲しいっていうほど妹好きだからよ~」ワシワシ

 

「うっせぇぞ親父!」

 

霊亜をからかう迅を見て万理亜はくすくすと澪はなにか思うところがあるのか二人を見つめた

 

 

 

 

 

よく朝

 

「う~~ん?」

 

霊亜が目を覚ますとそこには馬乗り状態の澪がいた

 

「あっ、やっと起きた。もう、霊亞ったら私が起こしに来たのにかれこれ1時間も起きないんだから〜」

 

「…おは~澪♪」

 

「おはよう」

 

寝起きの頭をフル回転させ霊亜は尋ねる

 

「ところでなにやってんだ?」

 

「起こしに来たっていったでしょ?。男の子ってこうされると嬉しいんでしょ?サービスよ」

 

「…ナイスサービス!」

 

グットサインと万遍の笑みをこぼす霊亜

 

「何言ってんのよ。ほら、はやく起きて」

 

「起きる起きる。可愛い妹に起こされて二度寝するやつはいねえよ」

 

起きて伸びをしていると

 

「…!?」

 

霊亜は自身の右手が透け始めているのに気づいた

 

「霊亜?どうしたの?」

 

「あっ、いやなんでもないよ」アセアセ

 

「そう?」

 

幸い澪は気づいてない様子だった

 

「(やばいやばい!)」

 

霊亜は急ぎ、右手に意識を集中すると右手の透明化が止まりもとに戻る

 

「ふ~」

 

これで安心というかのように一息つく

 

「どうしたの?」

 

「うわっ!?」

 

いきなり真後ろから覗き込んできた澪にびっくりした

 

「なによそんなに慌てて?」

 

「あっ、いっいや別になんでもないよ。あはは」アタフタ

 

「変な霊亜。うふふふ、ほらいくわよ」

 

「あっ、あぁ、うん(うわ~あっぶねーバレたかと思ったー!!)」

 

ホッと胸をなで下ろしリビングへと向かった

 

「あっ、霊亜さん、起きたんですね?」

 

「あぁまぁ…な?」

 

霊亜は一瞬固まった。料理を作っている万理亜の姿があまりにもいかがわしいものだから

 

「…万理亜ちゃん」

 

「はい?」

 

「berrygood!」

 

嬉しそうにgoodサインを送る

 

「あっ。もしかして霊亜さん私が裸エプロンだと思ったんですか?…ふふふ、ざ~んねんちゃんと着てま~す♪」

 

くるりと一回転して万理亜が自分の姿を見せびらかす

 

「あっ…」恥

 

「…何考えてんのよ変態」

 

「あっ、いやこれは…その」アセアセ

 

「誤魔化さくたって大丈夫ですよ~。霊亜さんも思春期の男の人なんですから♪」

 

万理亜のフォローらしからぬフォローに霊亜は涙目になりそうだった

 

 

 

 

 

その後、全員で家族写真をとり、霊亜と澪は二人で買い物に出かけ

 

霊亜がバイクを取りに行くと告げて戻ってくると澪が不良どもにナンパされていた

 

「近寄らせないで!」

 

「ふゅ~強きな子だね~。君みたいな子、好み~」

 

そんないい気分になっていた不良の肩をぽんぽんと叩く霊亜

 

「あ~ん、なんだよ今いいとこなんだからじゃますんじゃねぇ…よ?」

 

「よっ!」

 

軽く手をあげる霊亜を見て不良どもが汗をだらだらと流す

 

「「「「れっ、れれれれれ、霊亜の兄貴ぃぃぃぃぃ!?」」」」

 

そして怯えた表情で霊亜のことを兄貴と呼んで叫んだ

 

「お前らたしか駒村組のやつらだよな?あいつ元気にしてる?」

 

「えっ、えぇ。そりゃ~もちろんピンピンしてっやっせ。リーダーもたまには顔見せにこいって会ったら伝えとけっていってやしたぜ」ゴマスリ

 

「う~ん、まぁここ最近会ってないしな~。近いうち顔見せにいくって言っといて」

 

不良どもが霊亜にペコペコする光景に澪は驚く

 

「…ところで、お前ら何してんのかな~?」

 

「「「「!」」」」

 

「人の妹に手をかけるたぁいい度胸じゃねぇか?」

 

どす黒いオーラと指を鳴らすその仕草はこの場にいる全員が凍りつくほどの勢いだった

 

「こっ、このお嬢さん、兄貴の妹さんなんすか!?」ガクガクブルブル

 

「あ~、俺の大事な自慢の妹だ。そんな俺の妹に手をかけるとは…覚悟はできたか?」ギロ

 

「「「「いっ、イヤアァァァァァァァァァァァァァァ!!!」」」」

 

不良たちの叫び声が虚しく響き渡るのだった

 

 

 

 

ブロロロロロローーー!!!

 

不良に制裁を加えた霊亜は澪を後ろの座席に乗せて帰り道を走っていた

 

「あっ…あの「ごめんな澪、怖い思いさせちゃって」…えっ?」

 

「なんもされてないか?ひどいこととかされなかったか?」

 

「うっ…ううん。別に」

 

「そっか…よかった」

 

迷惑をかけたことを謝ろうとした澪は霊亜の言葉に驚きを隠せない

 

澪は霊亜へと質問をすることにした

 

「…ねぇ霊亜」

 

「うん?なんだ?」

 

「どうして霊亜は私を助けてくれるの?」

 

ふと思ったことを澪は霊亜に尋ねる

 

「澪ってば何言ってんだ?…当たり前だからだよ。俺はお前らの兄ちゃんだ。妹の危機に助けに行かないなんてそんなの兄貴じゃねぇ、まして家族の一員ですらない」

 

「霊亜…」

 

「安心しろ。お前と万理亜ちゃんは俺がこの身に変えても守ってやるから。何があっても」

 

力強く、そして決意を込め、霊亜は澪に注げたのだった

 

 

 

「今から海外出張にいく?」

 

「あぁ、フリーランスってのは信用第一だからよ」

 

出張のための荷物をまとめおえ、迅は玄関へと向かった

 

「俺のいない間は「わかってるさ親父」…」

 

「妹たちの面倒をみるのは長男の俺の仕事、今朝の件についてもな…だろ?」

 

「ふふ、わかってんじゃねぇか。だが俺のいない間に面倒なことおこすなよこいつ」ツンツン

 

「さ~て、どうだろうな~」

 

おどけた感じの親子のやりとりを終えて迅はタクシーにのって行ってしまった

 

 

 

 

「お~い澪、万理亜ちゃん。晩ご飯何にしようか?」

 

リビングに戻ると暗い中、澪はソファーに座り、そのよこに万理亜が立っていた

 

「どうしたん?二人とも?」

 

「ねぇ霊亜、お願いがあるんだけど?」

 

「ん?なんだい?」

 

「この家から出てって」

 

澪からつげられたのはその一言だった

 

 

 

 

 

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