新妹魔王の|亡霊者《ゴーストメント》   作:ダーク・リベリオン

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第12話 ぐっ…クソォ〜!

ベートーベンのアイコンを手に入れ、家路を急ごうとする霊亜たち

 

 

しかしそこに霊亜と同様にアイコンに自分の願いを叶えさせるためそれらを集める男

 

 

仮面ライダースペクターが立ちはだかる

 

 

そしてスペクターは出会って早々、霊亜の持つベートーベンゴーストアイコン並びに今まで霊亜の手にしたアイコンを奪うべく襲いかかってきた

 

 

スペクターの猛攻に苦戦する霊亜だが、やられてばかりにさせじとムサシゴーストアイコンを使い、ムサシ魂へ変化しスペクターに挑む

 

 

その戦いの最中、澪たちの存在に気づいたスペクターが彼女たちの関係を尋ね

 

 

霊亜はそれに答え、自分たちが兄妹であることを告げる

 

 

しかしその後に霊亜が義兄妹であることを説明した時

 

 

スペクターはつまらなそうな顔を浮かべながら霊亜たちの関係を侮辱する

 

 

それに怒り狂った霊亜はその勢いのままスペクターへと向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

「おら!うりゃ!」カキン!

 

 

「ふっ!」キン!

 

 

「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!」キンキンキンキンキン!

 

 

「ふぅぅぅぅぅぅん!」キンキンキンキンキン!

 

 

ガンガンセイバーを二刀流モードに変形させスペクターを攻撃する霊亜に対してスペクターは自身の専用武器であり

 

 

右手の形を模した武器『ガンガンハンド』を巧みに駆使しその攻撃を防いでいく

 

 

「ふっ、ぬん!」

 

 

「なっ!?」

 

 

「はぁぁぁ!!」

 

 

「うわぁぁ!!」

 

 

スペクターは戦いの中で霊亜の行動を読みきり、隙をついて重い一撃を与えた上に

 

 

さらにそこから瞬時にガンガンハンドをポンプアップさせ

 

 

そこから露わになった銃口から弾丸が放たれ、霊亜は大きく吹き飛ばされた

 

 

 

「霊亜!?」

 

 

「まさかあの霊亜さんが手も足も出ないなんて」

 

 

 

2人の戦いを離れた場所から見ていた澪と万理亜は霊亜を最も簡単に薙ぎ払うスペクターの強さに恐怖していた

 

 

 

「ぐっ…クソォ〜!」

 

 

「しぶといな。……ならば」

 

 

そう言うとスペクターは懐からアイコンを取り出す

 

 

スイッチを押すとともにドライバーにアイコンをセットする

 

 

『アーイ! バッチリミロー!バッチリミロー!』

 

 

アイコンをセットすると、ドライバーからパーカーゴーストが現れる

 

 

「あっ!あれって!?」

 

 

何かに気づいた澪がパーカーゴーストを指差す

 

 

それもそのはず、ドライバーから出てきたパーカーゴーストは力を借りようとした時にスペクターに横取りされ、

 

 

奪われてしまったノブナガゴーストだったのだから

 

 

そしてノブナガパーカーゴーストがスペクターの周りをくるくる周る中

 

 

スペクターがドライバーのトリガーを引く

 

 

『カイガン! 我の生き様!桶狭間!』

 

 

効果音か鳴り響くとともにノブナガパーカーゴーストがスペクターに覆いかぶさり、スペクターはノブナガ魂へと変化する

 

 

そしてガンガンハンドを構え、射撃体勢をとる

 

 

「っ!?」

 

 

「喰らえ!」

 

 

 

バキュン!

 

 

 

「うわわわ!?」

 

 

弾丸を避け、駈け出す霊亜だったが

 

 

「逃がすものか!」

 

 

スペクターは追撃の弾丸を放ち、霊亜を攻撃する

 

 

「くそっ、そっちが銃撃戦をしたいってんなら俺もこいつで勝負してやるぜ!」

 

 

霊亜は攻撃を回避するとともに手にしたアイコンのスイッチを押すとともにドライバーにセットする

 

 

『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

 

効果音が鳴り響く中、ドライバーからエジソンパーカーゴーストが現れ、霊亜はそのままトリガーを引く

 

 

『カイガン! エジソン! エレキ!閃き!発明王!』

 

 

エジソンパーカーゴーストが覆いかぶさるとともに霊亜はエジソン魂へと変身し、ガンガンセイバーを銃モードに変形させる

 

 

「はぁぁぁ!!」

 

 

銃口を向け、雷を帯びた弾丸をスペクターに向けて放つ

 

 

「ふん。たあぁぁ!」

 

 

スペクターもまたそれをかわし、霊亜に向けて弾丸を放つ

 

 

2人は一歩も譲らぬ銃撃戦を続ける

 

 

「このままじゃ埒があかない、こうなったら!」

 

 

霊亜は勝負を決めるべくガンガンセイバーをドライバーにかざす

 

 

『ダイカイガーン! ガンガンミナー!ガンガンミナー!』

 

 

ガンガンセイバーの銃口にエネルギーが集まっていく

 

 

「」スッ

 

 

『ダイカイガーン! ガンガンミロー!ガンガンミロー!』

 

 

しかしそれを見ていたスペクターもまた手にしているガンガンハンドをドライバーにかざす

 

 

それとともにガンガンハンドの銃口にもエネルギーが充填されていく

 

 

「いっけぇぇぇ!!!」

 

 

『オメガ・シュート!』

 

 

「ふっ!」

 

 

『オメガ・スパーク!』

 

 

霊亜とスペクターは違いに相手に向かって銃を構え、ほぼ同時にトリガーを引いた

 

 

放たれたエネルギー弾はまっすぐに向かっていく

 

 

 

ビリリリリリリ!

 

 

 

弾丸同士がわずかに擦れながら通り過ぎ、霊亜とスペクターに向かっていく

 

 

「なっ!?うわぁぁ!!?」

 

 

霊亜はスペクターの放ったエネルギー弾をまともに受けて吹き飛ばされた

 

 

「っ!ぐうぅぅ!?」

 

 

しかし、スペクターは霊亜よりも俊敏な動きでガンガンハンドを盾にして防御体勢をとり

 

 

霊亜の放ったエネルギー弾を防御した

 

 

「ぐっ…くぅぅ…」

 

 

ボロボロになりながらも諦めないと言わんばかりに立ち上がろうとする霊亜だったが

 

 

「…いい加減、沈め!!」

 

 

スペクターはそう言うとドライバーのトリガーに手をかけ、それを引く

 

 

『ダイカイガーン! ノブナガ! オメガ・ドライブ!』

 

 

「はぁぁ!」

 

 

「なっ!?」

 

 

全身から溢れ出るエネルギーを右足に集約させ、スペクターは天に向かって飛び上がる

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」

 

 

そして右足を突き出し、必殺のオメガ・ドライブを放ち霊亜を遠くまで吹き飛ばした

 

 

必殺技の衝撃は凄まじく、吹き飛ばされたと共に霊亜は変身が強制解除されると共に

 

 

反動でエジソンアイコンを地面に落としてしまった

 

 

「霊亜!!」

 

 

「澪さま!……っ!」

 

 

澪は吹き飛ばされた霊亜の元に駆け寄り

 

 

万理亜は地面に落ちたエジソンアイコンを回収しようと急ぐ

 

 

「あとちょっとです!」

 

 

エジソンアイコンを回収すべく万理亜が手を伸ばす

 

 

「」ヒョイ

 

 

「あっ!?」

 

 

しかし一歩及ばず、エジソンアイコンはスペクターの手に渡ってしまった

 

 

「返してください!それは霊亜さんにとってとっても大切なものなんです!」

 

 

「うるさい」ドン

 

 

「きゃっ!?」ドサッ

 

 

万理亜がエジソンアイコンを取り返そうとするも

 

 

鬱陶しがったスペクターが万理亜を突き飛ばした

 

 

そしてそのままスペクターは残りのアイコンを奪うべく霊亜の方に近づく

 

 

「ダメ!」

 

 

「っ?」

 

 

しかし、そんなスペクターの前に澪が立ちはだかる

 

 

澪は両手を目一杯広げて通せんぼする

 

 

「退け」

 

 

「退かない!」

 

 

スペクターは澪を威圧しながら退くよう呼びかけるも

 

 

それに怯まず澪は一向に退こうとしない

 

 

「……退けと言っている」カチャ

 

 

ガンガンハンドの銃口を向けて再度、澪を威圧する

 

 

「…嫌だ。絶対に退かないんだから!」

 

 

しかし、全身が震えながらも澪はそれでも退こうとはしなかった

 

 

「……………ふん。興が削がれた」

 

 

「っ?」

 

 

「今日はお前のその勇姿に免じて引いてやる。……だが、次はない」

 

 

そう言うとスペクターは何処へともなく去っていくのだった

 

 

「………あっ!?霊亜!万理亜!?」

 

 

突然の事態で固まっていた澪だったが、ふと我に返って倒れる霊亜達に呼びかけるのだった

 

 

 


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