新妹魔王の|亡霊者《ゴーストメント》 作:ダーク・リベリオン
万理亜の策にはまり霊亜と澪は主従契約により主従関係へとなってしまい
サキュバスの呪いをかけられ、快楽に溺らされた日から次の日の朝
何はともあれ霊亜は澪が通う学校に転入するため制服に着替え、学校に万理亜も含め3人で向かっていた
「あ~澪の制服姿いいね~これから澪と同じ学校に行けるなんてなんて俺は幸せ者なんだろ~」
「何言ってんのよあんたは…」
「霊亜さんらしいですね」
霊亜に澪と万理亜は呆れていた
そんなこんなで学校についた霊亜と澪
万理亜はあの見た目でも成人なので学校に通う必要がないため二人を送り届けたあとは家に戻っていった
「なにも夏休みあけに転校しなくても」
「俺は1分1秒でも澪と一緒にいたいので」ドヤ
「あっ…そう」
そんなこんなで学校についた二人
「いい霊亜。くれぐれも同居してるっていうことばらさないでね」
「あぁわかった」
♦︎♦︎♦︎
「てなわけで今日から世話になる澪の兄貴の東城霊亜だ。妹に近づく男は容赦しないんでよろしく!」
「言ったそばからばらしてんじゃないわよ!」
「痛て!」
転入先のクラスで堂々と約束を破った霊亜に澪が制裁を加えた
そんな時だった
ガタッ
1人の女性が立ち上がったうえに自分を見て驚いていた
「…れいあ?」
「…えっ?」
女生の顔ををまじまじと見てみるとその子は霊亜のよく知る人物だった
「まっ、まさか~…ゆっ柚希!?」
そう、彼女は霊亜と同じ里の出身であり霊亜にとっては幼馴染の
霊亜が驚く中、クラスの視線も気にせず柚稀が霊亜に抱きついてきた
「おっ、おい柚稀!?」
「霊亜…会いたかった」
「…おっ、俺は」
「霊亜?」
何年ぶりの再会のため、柚稀はしばらく離してくれなかった
さらにその光景を見た澪は自分では気づいていないが
内心、嫉妬のような感覚に襲われたのだった
♦︎♦︎♦︎
「さ~てと。飯だ飯だ~」
時刻はお昼を回っていた
「よ〜し昼休みだー!澪〜♪「ふん。私なんかより、再会した幼馴染さんと一緒にいればいいじゃない」ちょ、澪!?」
怒っている様子の澪は霊亜にそう告げると自分の友人たちをつれて行ってしまった
ティラリ~ン♪ティラリラリ~ラ~ン♪
「……そっ、そんな」ガクッ
霊亜は澪と学校で一緒に食事したいと思っていたため澪の冷たい態度はとても答えた
「澪、待ってくれ!違うんだ澪~~!!!」涙目
絶望したような顔で澪の名をつぶやく霊亜だった
「大丈夫か~転校生」
その時、1人の男が声をかけてきた
「うぅ…」泣
「おいおい。泣くほどのことか?」
「おめにふぁわかにふはおふぇのひもふぃふぁ~(お前にはわかんねぇよ俺の気持ちが~)」
「なっ、何言ってんだかわかんないけど落ち着けよ」
もはやまともに言葉を喋れないほど霊亜は狂っていた
「成瀬さんを妹って言ってたから思ったけど。お前…シスコンか?」
「うぉ~みふぉ~(うぉ~澪~)」
誰がどう見てもその通りだった
「とりあえずさ、よかったら一緒に飯食おうぜ。あと俺、滝川。よろしくな」
♦︎♦︎♦︎
滝川が校内の屋上のドアの鍵を簡単に開けて
現在、屋上で食事中(と言っても実際食べてるのは滝川のみ)
「しかしお前大した肝だな。学園が誇るアイドルである澪姫と柚稀姫。その二人とフラグたてて全学年敵に回してんのに堂々としてるとはな」
「関係ねぇよ、俺は俺のやりたいようにやるだけだ。澪と素敵な学園ライフをおくれりゃそれでいいさ~」
「おいおい柚稀姫はいいのかい?幼馴染なんだろ?」
「……柚稀には迷惑かけてばっかだし、勝手に居なくなっちまった俺が今さらどう接すれば」
かつての出来事のせいで素直に柚稀と向き合えないことを悔やんでいた
「気にすることないんじゃねぇか?何があったか知らないけど少なくともそう思うぜ?」
「…ありがとな。やっぱ"魔族"でもいいやつはいいやつだな」
「!?」
霊亜の言葉に滝川は驚く
「なっ、なんのことだ?」
「とぼけなくたっていいよわかってっから」
その瞬間、滝川は霊亜から距離をとる
「…お前、どうして?」
「俺、わかっちまうんだよ魔族とかの気配やら何やらな。どうせ澪の監視役かなんかだろ?」
あっさり正体を見抜いたにも関わらず霊亜は相変わらずだらけきっていた
「何突っ立てんだよ?早く食わねぇと次の授業遅れんだろ?」
「お前なんでそんな余裕そうな顔してんだよ?俺はお前の言うとおり現魔王派の魔族で監視役なんだぞ?正体を知られたからには今ここでお前を消すこともしかねないんだぞ?」
そう言うと魔力を湧き出させ構える滝川だったが
「……やれるもんならやって見やがれ」ギロ
「!?」
さっきのふざけた態度とは裏腹に、しかも自分と互角かそれ以上の魔力を湧き出させる霊亜に息をのむ
すると霊亜は魔力を引っ込めまたふざけた態度で接する
「安心しろ。お前が澪たちに何かしでかすなら容赦はしないが、それ以外は上司に報告とか俺をどうこうする作戦をたてるとか好きにしてくれていいさ」
「…ぷっ、あはははははははwwwwなんなんだよお前おもしろすぎwwwお前みたいなやつは見たことがないよ、あ~腹痛いww」
霊亜の態度に笑いだす滝川
「は~…わかったよ。今のところは何もしない。ただし俺とて魔王派の者だ。転んでも只じゃ起きないぜ」
「好きにしろ。だがこれだけは覚えとけ…澪や万里亜ちゃん。柚稀に危害を加えたらただじゃ済まさない」
互いにお互いを睨む二人
その時、チャイムがなる
「さて、戻るとすっか~」
霊亜はめんどくさそうな態度のまま立ち上がり滝川の横を通り過ぎた
滝川は自分を横切った霊亜を見つめる
「お~い滝川。いつまで突っ立てんだよ。いくぞ?」
「…あぁわかったよれいっち」
霊亜の呼びかけに答えて教室にもどる滝川は内心思っていた
「(東城霊亜か…面白いやつと出会ったもんだぜ)」
♦︎♦︎♦︎
「……」
「なっ、なぁ~澪。まだ怒ってんの?」
「話しかけないでよ」プン
「怒るなって、俺だってびっくりしたんだよ~」アセアセ
なんとか大好きな澪の機嫌を直そうとあれこれやる霊亜だが、一向に澪は機嫌を直してはくれない
困り果てていた時だった
「お~い澪さま~霊亜さ~ん!」
向こう側でこちらに手をふる万里亜の姿があった
「お勤めご苦労様でした…ってあれ?なんかお二人共険悪なムードですね?」
「べつにそんなんじゃないわよ」
「澪~」アセアセ
「なんだかよくわかりませんが、今はそれよりもお二人共に見せたいものがあるんですよ!じゃじゃ~ん!!」
そう言うと万里亜が取り出したのはなにかの装置だった
「なによそれ?」
「よくぞ聞いてくれました。実はこの万里亜、前回の経験を活かしてアイコンやユルセンさんを頼ることなく眼魔を目視できるものを作れないかと考え、ついにそれを完成させたのがこの液体です!これをこの機械にセットして吹きかければ眼魔を見つけ出せるというわけですよ!」
「すっ、すごい…じゃあこれがあれば?」
「そうです!戦いに多いに役立つわけです!」ドヤ
誇らしげに言う万里亜だった
「すごいじゃない万里亜…でも、よく作れたわねこんなの」
「あ~いえ、それが~。これ殆どは私が作ったんですけどどうにもひと手間足りなくて悩んでいた時、変なおじいさんが現れてこの液体を作るアイテムをくれたんです」
「変なおじいさん?」
万里亜の言っていることに澪は小首を傾げる
「それ多分おっちゃんだな」
「おっちゃん?」
「あっ、やっぱりあの人霊亜さんの知り合いなんですね」
「まぁな。詳しいことは帰ってからにしようぜ~」
そう言って澪たちを連れて帰ろうとした時
「霊亜」
自分を呼び止める声が
「…柚稀」
そう、幼馴染の柚稀だった
「大事な話があるの…二人だけで」
「うん?」
彼女は霊亜にそう告げるのだった