業務日誌短編集   作:りふぃ

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時系列は本編終了後
五十鈴戦没により第三艦隊は第一艦隊と合併されてます
業務日誌本編中で語れなかった裏側が出てくる話なのでそっちの設定を覚えていないとわけわかめかも……


儘ならない海の上と下

その日、彼女は非常に機嫌が良かった。

時間通りに午前の仕事が片付き、昼食を摂り、今は三時のお茶まで堪能している。

しかもお茶は放って置いても淹れてもらえる。

これほどの贅沢が他にあるだろうか。

以前からは考えられない時間配分に、司令官の表情も自然と緩むというものだった。

 

「あぁ……このまま茶柱になってしまいたい」

「それ、珈琲です」

「インスタント珈琲の粉がお湯に溶けて消える様が人魚姫みたいとか思いません?」

「えっと……」

「ごめんなさいね。意味が分からない」

 

司令官の発言に困惑したのは、クッキーと珈琲を持ってきた潜水母艦大鯨。

意味不明だと告げたのは戦闘空母加賀である。

この二隻の補助を受ける彼女は、それまでとは比較にならない効率で仕事が回せるようになっていた。

それでもこの規模の鎮守府の司令官とすれば膨大な仕事量があるのだが、元が修羅場過ぎた為にその辺りの感覚が麻痺しているのだ。

 

「……こんなに楽させてもらって良いんでしょうか」

「あの……提督の仕事量って前にいた所から比べてもおかしいと思うんです」

「此処よりは規模も大きかったのにね」

 

この辺りは司令官の事務処理能力がいかに優れているかを示す事実であった。

反面、何とかなってしまうからこそ問題点が表面化しないデメリットも抱えている。

加賀は鎮守府の登録艦娘の名簿を眺め、その構成員の少なさに息を吐く。

せめて二十隻……出来れば三十隻の艦娘が欲しい。

それは必ずしも強い艦で無くても良い。

この鎮守府では第一線で戦う大型の艦種が、その規模に比して異常なほど充実している。

後は司令官を事務面で補佐する艦娘と、補給輸送を担当する軽い艦の増員。

司令官や艦娘の個人的な優秀さに頼らずとも回していける物量を確保出来れば、この鎮守府がこなせる作戦の幅はとても広いものになるだろう。

加賀は目元に穏やかな光を湛える司令官に視線を送る。

上司に今後の予定を伝えようとしたが、先に彼女から声がかかった。

 

「部長の面談ってこの後でしたよね?」

「ええ、予定では。司令官のご休憩が済み次第、お呼びいたします」

「……いいえ、その必要はなさそうです」

「え?」

 

半眼でカップを傾ける彼女に、顔を見合わせる加賀と大鯨。

疑問符を浮かべる艦娘達を尻目にカップをソーサーに戻した司令官。

彼女は薄く微笑んでソーサーごとカップを持ち上げる。

そして一つ息を吐き、デスクを膝で蹴り上げた。

 

「んがっ」

 

デスクの引き出しを真下からかち上げた彼女は痛みに眉をしかめたが、中から聞こえた声に満足する。

 

「お行儀が悪いですよ?」

「おぉおおおぅうううううぃ……」

 

司令官は声と共に引き出しを開けると、脳天を押さえて悶絶している妖精さんをつまみあげた。

冷淡に聞こえる口調とは裏腹に、妖精は丁寧にデスクの上に安置される。

そのままゴロゴロと転がるこの妖精こそ、鎮守府の生命線。

工廠部の統括妖精にして部長、ベネットである。

 

「……やるじゃねぇか妹者」

「クッキーが不自然に減っている事に気づいたもので、取れるとすれば接地している机の、引き出しかなと」

「っへ……今日の所は負けたことにしといてやらぁ」

「潔いことです」

 

そう言いながらクッキーを確保した司令官。

既製品ならばともかく、これは大鯨が自分の為に手ずから焼いてくれたものである。

妖精さんの悪戯でつまみ食いを許すには、少々価値が高すぎた。

 

「それで……今日はどんなお話を持ってきてくれたんですか?」

「へっへっへ。話がはえぇじゃねえか妹者」

「どうせ末路は却下一択でしょうが、同じ鎮守府の仲間の義務だと思って聞くだけは聞いて差し上げます」

「なんでよ!? 話を聞けば気が変わるかもしれねぇだろっ」

 

司令官の胡乱な瞳にさらされた妖精さんは、心外だと言わんばかりに詰め寄った。

居合わせた艦娘二隻は再び顔を見合わせる。

大鯨にしても加賀にしても、司令官が此処までベネットを疑う理由が分からなかった。

この二隻が見たときベネットは優秀な技術を持った妖精であり、どの鎮守府も喉から手が出るほどに欲しがる貴重な人材に見える。

特に加賀は自身の大改造を手がけた彼に対する信頼が厚い。

ベネットの過去の暴走やお遊びを実体験で知らないだけに、彼への採点は甘くなるのだ。

 

「提督……せめて、お話を聞いてから一考したほうが良いのではなくて?」

「加賀さん、この妖精に甘い顔をすると泣きを見ますよ」

「加賀ちゃんはよく分かってらぁ。どっかの石頭も、この度量を見習うべきだぜ」

「貴方は胸に手を当てて、自分の過去を振り返ってごらんなさい」

「おれっちはお天道様に顔向け出来なくなる事に手を染めたこたぁねぇぞ」

 

本気で言っているらしい部長である。

彼女の眉間に皺がよったが、手で軽く揉んで解す。

今の彼女は機嫌が良い。

妖精の戯言など笑って受け流せるはずだ。

さっさと話と面談を終わらせようと、彼女は先を促した。

 

「それで部長、ご用件は?」

「ああ」

 

其処で一度言葉を切り、部長は視線を大鯨に送る。

やや人見知りのある大鯨は、両手で持ったトレイに実を隠すようにして俯いた。

 

「ま、持ってきたのはくじらちゃん改造計画の設計図だ」

「え……っと。少しお待ちくださいね」

 

司令官は愛用の図鑑からすぐに大鯨の資料を開く。

大鯨は前世において潜水母艦から航空母艦へと改造された経緯がある。

艦娘においてもその事だろうかと確認すると、ベネットは一つ頷いた。

 

「おう。現状だと潜水艦は、時間さえかければ本土から独まで行って帰ってこれるからな。資材に余裕があれば、空母にしちまったほうがつえぇだろ?」

「ふむ」

 

司令官は工廠部部長の意見にはどっちつかずの反応を示し、話の当事者を見る。

其処にはやはりおびえた様にトレイに身を隠そうとする大鯨の姿。

最近になってようやく自分には怖がらなくなっていただけに、この様子は少し堪えた。

 

「大鯨さん」

「は、はい……」

「……そう緊張しないでください。どのような形であれ、貴女の改造に貴女自身の希望を無視するつもりはありませんから」

「あ、あの……ありがとう、ございます」

 

俯きながら、消え入りそうな声で呟く大鯨。

その姿は唯人見知り故の緊張ではない。

明らかに、何事かに怯えている様子だった。

 

「大鯨さんは、以前の鎮守府で実戦経験は無かったと言う事でしたね」

「はぃ……」

「……こんなに美味しいクッキーが作れる手で、引き金を引かせるのもどうなんでしょうね」

「それを仰るのでしたら、赤城さんだって甘味作りは得意なのよ?」

「そうですか。一度調理している所を見てみたいのですが、そういう事をしているという話を聞きませんね」

「……作れるのは間違いないのよ。食べるほうが遥かに好きだというだけで」

 

加賀の必死の擁護に苦笑する司令官。

しかし彼女が言ったのは料理の腕ではない。

彼女が思い浮かべているのは、それを作っている時の大鯨の顔である。

誰かの為に何かを作る。

そうすることが本当に好きなのだと、見ている自分に思わせる雰囲気に溢れていた。

赤城に同じものを同じように作らせてもきっと同じ顔は出来ない。

彼女にはもっとやりたいことがあり、得意なことがあるのだから。

大鯨の様子を知ってから司令官はこの潜水母艦を前線で起用する事に迷いを持つようになった。

更に彼女の戦闘能力は低く、反面で後方勤務の補佐としてなら一端の素養を持っていた。

地味で地道な作業を淡々とこなすことを苦にしない性格も貴重である。

適材適所の意味でも、司令官個人の意向としても、現状維持が出来ればそうしたいと思う。

それでも大鯨が戦いを望むのならば、その方面の道を模索しなければならないとも考えていたのだが……

 

「大鯨さん、今日はとりあえず上がってください」

「え? ですが業務がまだ……」

「此処まで終われば、後は二人でも十分終業に間に合います。貴女は少し、この改造について考える時間が必要でしょう」

「ですが……」

「そんなにお仕事したいのでしたら……今日はカレーが食べたいので、そろそろ仕込みに入ってください。煮込みはしっかり時間を使わなければ美味しい料理になりませんから」

「あ、分かりました」

 

明らかに私用を押し付けた形だが、むしろ嬉々として厨房に向かう大鯨。

その様子を見届けた人間、艦娘、妖精の三種。

種族は違えど、その胸に去来する思いは似通っていた。

 

「なるほど。貴女が言いたいのは、こういう事なのね」

「ええ。赤城さんにオタマが似合わないように、彼女に飛行甲板が似合うような気がしないのですよ」

「まぁ、向き不向きがあるか。その辺、えり好み出来るのは幸せな事だろうよ」

 

設計図を工面してきたベネット自身、この改造は余計だったかと頭をかいている。

しかし不意に眉をしかめると、この改造を思いついた原点に立ち返った。

大鯨が戦場に向かない事などベネット自身分かっていた。

その上で彼女にも戦う手段を持たせる必要を感じたからこそ、設計図を作ったのだ。

大鯨がそうした可能性を示されたときの反応と、司令官からおさんどんを命じられた時の反応。

この二つがあまりにも明確だった為に忘れかけていた。

 

「でっちーは、今日もオリョールに出てんのか?」

「……帰っては来ましたけれど」

「行っているわ。単艦で」

 

ベネットの一言に、司令官と秘書艦の顔が曇る。

オリョール海は深海棲艦の物資集積地の一つと目されている。

実際に多くの補給艦と、それを護衛する艦隊が組み込まれた海域。

そのような海を放置すれば、いずれ必ず定着した深海棲艦が泊地級の鬼になる。

しかし逆に言えば泊地未満の現状、敵戦力は補給艦という重荷を抱えた艦隊であった。

オリョール海は比較的楽に戦果を稼ぎやすい海域として、近場の鎮守府がそれぞれに通商破壊作戦を展開していた。

それでも多数の戦艦や空母を始め、対潜能力を持った軽い艦も揃った海域である。

どれ程腕に覚えのある艦娘でも決して一人で行くところではない。

 

「こんな事続けてたら何時か死ぬぞ、あの馬鹿」

「だけど今彼女から出撃を取り上げたら、何をするか分からないわ」

 

ベネットの懸念に別の懸念を提示する加賀。

巡潜乙型改二の一隻、伊58は比較的最近になってこの鎮守府に居ついた艦娘である。

さる悪徳鎮守府から抜け出した彼女は、数ヶ月に渡る逃避行の末にこの鎮守府にたどり着いた。

複数の物資集積地を梯子し、深海棲艦の襲撃を撃退、またはやり過ごしながら生き延びた苦労は察するに余りある。

しかも彼女は、戦闘能力皆無の大鯨を抱えてそれをやりきったのである。

 

「幸い……と言っては何ですが、あの子の錬度はうちの鎮守府で見ても高い方よ。単艦とは言え、態と沈もうとしない限りは早々間違ったりしないでしょうが……」

「だけど絶対ではありません。まして彼女は好んでリスクを冒しに行っているんですから」

 

ゴーヤが並の潜水艦ではない事はこの場の全員が知っている。

同時に今のままでは遠くない間に、取り返しのつかない事が起こるだろう事も分かっていた。

この鎮守府に落ち延びたゴーヤは大鯨の安全が確保されると、自身は家賃の代わりと称してオリョール海での戦果稼ぎを繰り返すようになった。

無論、大鯨に行く先を告げることは無い。

その癖司令官や秘書艦の口止めはしていないのだ。

ゴーヤは彼女らの頭が良く、人も良い事を意識して逆手に取っている。

大鯨に告げ口した所で自分の中まで踏み込ませる心算が無い為、解決に繋がらない。

言ってもゴーヤと大鯨双方を傷つける事にしかならないなら、この二人は喋れない事を知っているのだ。

 

「本当に、悪い意味で小賢しいのだから」

「昔からそうなんです?」

「前はもっと明け透けに笑う子だった。それと、別の子の後を着いて回っていたような……」

「……ずいぶん変わってしまった事は確かなようですね」

「ええ、それは間違いないわ」

 

まるで死に急ぐように出撃と帰港を繰り返すゴーヤを、始めのうちは何とか諌めようとした司令官。

しかしこの擦り切れた潜水艦が自分を繋ぎ止めるものが、世話になっている鎮守府への恩返ししか無いのである

それを止めさせる事は、ゴーヤの生きる理由を全否定する事になりかねない。

それ程までにゴーヤの生への執着は希薄であった。 

 

「あれ程の艦娘から生きる気力を奪い取る程の経験って、どんな凄惨な半生なんでしょうね……」

「私の経験から言わせてもらうと、ああなっている時は思考しているようで何も考えられていないわ。もう一度自分の中に問いかけて、見つけるしかないの……自分は何を大切に思うモノなのか」

 

ベネットが大鯨に戦闘能力を持たせようとしたのも、行き着くところはゴーヤの傍に居られるようにするためだろう。

それが誰にとって幸せになり、誰にとって不幸になるのか。

無視して事を進めることはできない。

しかしあまり時間が無い事も確かだった。

 

 

 

§

 

 

 

その日、雪風の私室に集まったのは家主を含めた三隻の艦娘達。

一隻は元第三艦隊旗艦時雨。

今一隻は所属未定の伊号潜水艦、伊58。

第二艦隊のメンバー全員で特注した家具職人によって導入されたコタツを囲み、卓上で火花を散らしている。

 

「でちこう、それポンだ」

「っち、ほらよ……」

「……」

 

海上艦隊決戦時の百倍は鋭い視線を対面の潜水艦に送る雪風。

舌打ちしながら鳴かれた牌を滑らせるゴーヤ。

どちらも人格と口調が変わっているが、時雨もいちいち突っ込んでなどいられない。

既にオーラス。

一瞬でも油断すれば相手に流れる場の運気を手繰り寄せるのに必死なのだ。

 

「……」

 

ゴーヤから牌を受け取った雪風は、手牌から代わりを一つ切り出した。

 

「まだポンか……六順目でその様子じゃあ、やっと……やっっっとツキが落ちてきた様だね」

「うるせぇってんですよ時雨ぇ。さっきから嫌がらせばっかりかけてきやがって……どうせ今も上がり度外視で雪風からあがり牌ガメてるんでしょう?」

「どうかな? そう思いたいなら構わないけれど」

「時雨はこのままだと負け。此処で仕掛けてくる……と見せかけて……」

「食い合って沈むのを待っているかもしれません。今日はレート賭けじゃなくてビリの奢りですからね」

「ふふふ……」

 

薄く笑む時雨に息をつく雪風。

ゴーヤはそれぞれの点数を確認する。

トップの自分と二位の雪風の差が九千点程。

最下位の時雨とは一万二千点の差があるが、二位と三位の差は僅か三千点。

開幕から雪風を狙って有効牌をひたすら絞る戦術は、此処まで見事に作用していた。

 

「ごーやも直撃すれば危険域か……」

「何故か満貫以下の役が殆ど出ないからね。僕達の場合」

「ねー。前に第二艦隊で卓囲ったとき、雪風だけ勝ちすぎて最終的にドラ無効逆三翻縛りとか食らいましたよ。上がれやしねぇ……」

「聞いた聞いた。国士無双で天和引いたけど上がれず崩して流し満貫決めた挙句罰符払ったとか、超うけるでち」

「……沈めますよでちこう」

「おぉう? やるでちか水上艦」

「あ、雪風。それロンだよ」

「時雨ぇええええええええ!?」

 

無造作にツモ切りした雪風に無情の宣告を下す時雨。

雪風は時雨が此処まで同様、自分の有効牌を絞っていると考えていた。

同じ種類の牌を山から奪い合う引き合いならば雪風は負けない自信がある。

しかし此処まで狙い撃ちによってツキを鈍らせていた雪風は、時雨の速攻に競り負けた。

黙聴からのたった二翻。

それは無情にも千点差の逆転を許し、此処に雪風の最下位が決定した。

 

「よーし時雨、褒めてやるでち」

「ありがとう。これで今日の酒代は雪風持ちだね」

「むうぅううう……無制限じゃないですからね!? 点差分、ゴーヤに一万千の時雨に千ですよっ」

「仮にも鎮守府で一個艦隊を預かる旗艦様の発言がこれか。守りに入った駆逐艦とか、惨めだね雪風」

「なっ……最初からそういうルールに決めていたではないですか」

「それだって最下位が決まった時点で潔く、今日は自分の奢りだぜ! って言うのが漢気ってもんでち」

「むぐ、ぐぅうううう」

 

同じ鎮守府に所属する僚艦達である。

給料日直後である事はしっかりとばれており、たかりにも容赦が無い。

立場が逆なら自分でもそうした事が明白であるだけに雪風も強くは出られなかった。

 

「ゴーヤはこの前、南方連合の大鳳さん鴨にして毟った癖にまだ不足ですか」

「払えないって言うから全裸に剥くだけで勘弁してやったでち、一銭も儲けていないでち」

「よくもそんな酷い事が思いつくよ君達。大鳳、泣いていたじゃないか」

「端末に画像保管してた奴に言われたくないでち」

「何が役に立つか分からない世の中だから、一応ね」

「で……それが山城さんにバレたんですね」

「耳が早いね……いや、あれは迂闊だったよ。まさか山城の方から僕の部屋に来るなんてね」

 

大鳳は今から少し前、南方戦線の泊地の一つから交換研修の名目で派遣されてきた艦娘だった。

素直であり、どこかおどおどした様子の装甲空母。

雪風としてはフレンドリーな関係を築こうと部屋飲み麻雀に誘ったのだ。

しかし第二艦隊のメンバーが都合悪く出払っていた為、集まったのは今いる面子。

そこでツキに見放された大鳳は、文字通り毛穴の全てを毟っても払えない程の一人負けを喫したのだった。

 

「其処からごーやもお母さんにばれたんでち……まさかマジ泣きされるとはなー」

「大鯨さんは怒らせてはいけませんね。いやぁ、リアルおしりペンペンとか初めて見ましたよぅ」

「……所で雪風、君はそっちの動画撮っていたよね?」

「なんでちと?」

「あれは羽黒さんにばれました」

「それは迂闊過ぎるだろう?」

「笑える部分だけ編集しようとして置き忘れたからそのまま見れちゃったんですよね……被害を受けるのもゴーヤですから罪悪感もなかったですし。置き忘れていた所にうっかり落として壊してしまいましたって謝られたんですよ…………明らかに握った指の形に圧縮変形した端末を、落としたって」

「うっわ……でち」

「流石に、どの方向にも追求できませんでしたね! 天使の羽が黒く染まる瞬間とか、他人事なら見てみたい気もしますけど」

「居合わせるのは、流石に恐ろしいよね」

 

三隻は揃ってため息を吐きながら、使っていたマットと牌を片付けていく。

時刻は十五時を少し回ったところ。

飲みに出るにはいささか早い。

 

「そういえば、大鯨さんのおっぱいはまだ見極めていませんでしたねぇ」

「おま、お母さんに手ぇだしたらぶっころがすよ?」

「まぁ、雪風は少し自重するべきだけど……君も少し考えたほうが良い。大鯨は君が手を引いて此処に来たんだ。彼女が頼るのは君しかいないし、君には彼女を生き延びさせた責任がある」

「……しがらみって一回絡むと、取れないもんでち」

 

ゴーヤと大鯨はかつての加賀の同僚である。

最期の出撃時、加賀の解隊宣言と共に離脱した四隻の中の二隻。

ゴーヤとしては自分一人なら加賀に付き合うこともやぶさかではなかった。

しかし彼女にはもう一つ、必ず守らねばならない命があったのだ。

 

「あいつだったら、迷ったりしなかったんだろうなぁ」

「他人の遺産を守ってる状況ですからね……思うところもあるのでしょうが、雪風としましてはさっさと食っちまえと助言いたしましょう」

「うるさいでち。誰もがあんたみたいな節操なしだと思うなよ」

 

戦闘能力としては駆逐艦にも劣る大鯨は、其処で先任だったイムヤによって守られていた。

そしてイムヤは自身の最期に、母と慕う彼女をゴーヤに託した。

今までゴーヤが大鯨を守ってきたのは、当時世話になったイムヤに対する義理が大きい。

 

「ベネット部長が言うには、大鯨さんは前みたいに空母になれるって言っていましたよ。本人は迷ってるみたいでしたが、良いんです?」

「……ゴーヤが口出しすることじゃないでち」

「仮にも母と呼ぶ相手だよ? その相手が、違うものに変わってしまうかもしれない時だ。迷うのは良いけれど、無関心を装って流されると後悔するよ」

 

大鯨の改造計画はゴーヤも勿論知っていた。

当人から直接相談されているのだから知らない筈が無い。

しかしその時ゴーヤに言えたのは、自分で決めろというありきたりな模範解答のみ。

どんな結果になろうとも得るものがあり、失うものがある事が分かっている選択肢である。

改造される当人が決めるのは当然なのだが、ゴーヤは言った瞬間に後悔した。

直接対した時に大鯨への対応がややきつくなるのは、今に始まったことではない。

此処にくる以前、自分が建造されたのはブラック鎮守府。

掃き溜めのような鎮守府だったが、大鯨を母と慕い守り抜くイムヤが綺麗だと思った。

ゴーヤはそんなイムヤこそ守りたかったのだ。

しかし彼女は大鯨を庇っていなくなり、残された自分が後を託されてしまった。

ゴーヤの中で大鯨への感情が複雑化するのも不思議なことではない。

もっとも長くいれば情が沸くのも事実であり、今ではゴーヤ自身当人のいない所では彼女を母と呼ぶようになっている。

 

「僕としては龍鳳が戻ってくるのは、嬉しいけどね」

 

時雨の声に顔を上げたゴーヤは、恨めしげに睨み付ける。

睨まれた当人は涼しい顔で微笑すると、一つ伸びをして真後ろに倒れこんだ。

 

「雪風としましては、現時点での空母改造は待っていただきたいんですけどねぇ」

「潜水母艦と航空母艦を比較して、前者を採るかい?」

「潜水母艦と言いますか、しれぇのお手伝いが加賀さんと大鯨さんしかいない現状で、しかも加賀さんはうちの切り札です。急に動かす事もあるって考えた時、大鯨さんまで戦術価値の高い空母になっていたら……」

「確かに提督が潰れたら元も子も無いけれど……」

「しれぇの専属秘書としてなら、自身の戦力なんてむしろ無い方が割り切れます」

「だけど他の艦ならいざ知らず、比較対象は空母だ。おそらく第二艦隊に配備されるだろうし、君達にとっては悲願だったはずだよ」

「それはぁ……空母さんは確かに、欲しかったですけどぉ……」

 

雪風としては煮え切らない返事になった。

第二艦隊結成のかなり初期から航空支援は欲しかった。

しかし当時は気づかなかったが、かつてと今では艦隊の運用がかなり違う。

嘗てならば自分達第二艦隊で空母を護衛して、その攻撃力を生かそうとしただろう。

それに対し、現在では雪風達は補給部隊。

最低限の戦闘力を持ち、消費物資の軽い水雷戦隊がそのように運用されている為、雪風としては空母よりも物資を守る事が主任務になる。

その時、戦術的な価値はあれども鈍足の低速空母などを抱えていればどうなるか。

 

「龍鳳さんって足遅いじゃないですか……危なくなったとき逃げ切れないし、置いてくる訳にも行きませんしぃ」

「……そうか。そう考えると、低速の空母って何処で使えば良いんだろう……」

「難しいでしょう? 補給部隊にいれば艦隊全員が逃げられなくなるから戦闘部隊に入ってもらうしかないんですけど……」

「赤城と交代出来る程の力は無い。結局同時に運用することになるから、整備でもほぼ同時に抜けてしまう。結局龍鳳がいてもうちの継戦能力が上がるわけじゃないのか……」

「帯に短したすきに長しのお手本みたいな戦力なのです」

「おい、お母さんが役立たずみたいに言うな」

「龍鳳さんが来ても、うちでは有効活用出来ないと申し上げているのです」

「今の話は既存の第一、第二艦隊に合流させる場合だからね。彼女を起点に第三艦隊を作り直せば、第二戦闘部隊として運用も出来るさ」

「……今、此処に戦闘部隊を二つ抱える余裕があるんでち?」

 

時雨は雪風の顔を見る。

雪風は苦笑して首を横に振った。

 

「……厳しいですねぇ。第一艦隊は大和さんがいて、赤城さんと山城さんもいます。そしていざという時の為に加賀さんが使う分も貯蓄しなければなりません。この時点で、既に他所鎮の三個艦隊分に迫る物資を消費してしまうのです……」

「だ、そうだよ?」

「結局お母さん使えないってことじゃないでちか……」

「だから、雪風としては大鯨さんにいて欲しいなって思うのですよぅ」

 

司令官の貴重な秘書を剥ぎ取ってまで、低速軽空母の打撃部隊を配備する価値があるだろうか。

ゴーヤとしてもありあわせの第三艦隊よりも加賀一隻を運用するほうが遥かに強いだろう事は分かっているのだ。

 

「他に空母さんが一人もいないなら兎も角、うちは一航戦が居りますし……」

「山城だって航空戦力は扱えるしね」

「空母より事務員が足らないとか、どういう鎮守府でち……」

 

もし司令官が潰れれば鎮守府としての機能は麻痺する事を思えば、大鯨が残れる方が加賀も動かしやすい。

出来れば大鯨は弱いまま、彼女のそばに在って欲しい雪風だった。

 

「しれぇはたぶん龍鳳さんがいたら、自分のことで無理してもいざって時は投入しちゃいます。もう少しご自愛くださると良いのですがねぇ」

「……極論するなら、僕達艦娘が全滅しても彼女さえいればこの鎮守府は再起が出来る。だけどその逆は無いからね」

「その通りです。まぁそれしれぇに言ったらお説教か喧嘩のどっちかになるから言いませんけど」

「つまり、君は大鯨には改造を自分から辞退して欲しいのか」

「はい。まぁ……こればっかりは雪風達がちょっかい出せる問題じゃないですからねぇ」

 

雪風が卓上から、時雨が卓下からゴーヤを見やる。

鍵を握る潜水艦はふてくされたようにそっぽ向いた。

その時、部屋の中に来訪者を告げる機械音が響く。

雪風は手元の端末で玄関前に立っている人物を確認する。

 

「あ、大鯨さん」

「ふぁっ?」

「ふぁっ、じゃないよ。ほら、出ておいで」

 

こんな時だけ息を合わせてゴーヤをコタツから追い出す幸運駆逐艦コンビ。

一方のゴーヤも混乱したまま、遠くも無い玄関前に立ってしまった。

 

「ゴーヤちゃん、やっぱり此処だった」

「お、か……大鯨さん、いらっしゃい」

 

他人の部屋にいて、いらっしゃいも無いのだがゴーヤとしては他に言うことも見つからない。

そのまま二人は声を掛け合うきっかけを探して、見詰め合ったまま黙り込む。

最近はずっとこんな感じである。

ゴーヤが戸惑っているように大鯨も悩んでいる。

一方部屋の中の雪風達は、隙間風に凍えながら炬燵に深くもぐりこんだ。

出て行くなり入ってくるなり、どちらでも良いから玄関を閉めて欲しい。

 

「あ、それ……」

 

ゴーヤは大鯨の持っている籠の食材に気づく。

 

「あの……お夕飯、私作るから。一緒にどうかなって」

 

今晩は部屋の中の三隻で飲む約束になっている。

その事を告げようとしたゴーヤだが、実行に移す前に家主の声が邪魔をした。

 

「調度良かったです。一勝負終わった所だったので」

「え?」

「僕達はこれから出かけるからね。ゴーヤも暇だって言っていたから、良かったじゃないか」

「え? いやちょっと、賭けは……」

「賭け?」

「なんでもないでちっ」

 

別に悪事を働いていたわけではないが、反射的に誤魔化してしまうゴーヤである。

大鯨は特に追及する気はないらしい。

雪風と時雨に微笑むと、一つ頭を下げてゴーヤを連れて出て行った。

本当に私生活では大鯨に頭が上がらないらしいゴーヤに苦笑する時雨と雪風。

 

「あのゴーヤがね。大鯨の前だと普通の悪ガキだね」

「まぁ、母とか呼んでる時点で自分の上だと認めてるのは間違いないですからね。自覚あるのか分かりませんが」

「結局なるようにしかならないか。もどかしいよ」

「時雨は割と本気で龍鳳さんに来てほしいんでしょう?」

「それはそうさ。でも今回は縁が遠いかもしれない」

 

二隻の駆逐艦はままならぬ現状に息を吐く。

雪風にも時雨にも違う望みがあるものの、自分達は事の当事者ではないのである。

 

 

 

§

 

 

 

ゴーヤは洗い物をする大鯨の後姿を見つめていた。

時は既に夕刻を回り、夜の帳が下りている。

 

「ごめんなさい、遅くなっちゃって」

「良いって。おいしかったでち」

 

大鯨はゴーヤの味の好みは知り尽くしていた。

自身でも味は見てあるものの、やはり誰かに美味しいと言ってもらえると安堵するものだった。

流しと向き合う大鯨の顔に穏やかな微笑が浮かぶ。

 

「……」

 

背中しか見えないゴーヤだが、彼女が今微笑んでいるだろう事は分かる。

きっと自分には出来ない、優し気な笑みなのだろう。

ゴーヤはリビングのソファに腰かけたまま周囲を見る。

流石に此処から見える範囲に大鯨の改造設計図はない。

自分は何がしたいのか、ゴーヤは明確な答えを持っていなかった。

艦娘として生まれてからの自分は常に周りに流されるまま生きてきた。

前司令官に使い潰され、潜水艦仲間のイムヤに大鯨を託され、その大鯨を理由に据えて今も生にしがみ付いている。

 

「ねぇ、大鯨さん」

「なぁに」

「ん、何でもないでち」

「もう。どうしたの」

 

大鯨は戦闘能力が皆無だった。

それは弱い事の比喩ではない。

本当に戦うことが出来ない艦娘だったのである。

性能的には積めるはずの砲を搭載しようとするだけで恐怖に引きつる。

人間が使う小銃をもつだけでも手が震える。

そんな大鯨が撃沈戦果偏重だった前鎮守府で生き延びることが出来たのは奇跡といっても良いだろう。

ゴーヤには大鯨がどうやって建造初期の艦隊運用に耐えたのか想像もつかない。

結局ゴーヤが建造された時、すでに大鯨は艦隊の中で補給艦のような仕事を一手に引き受けていたのである。

イムヤに尋ねても当時の事は教えてくれなかった。

彼女が教えてくれたのはたった一つ。

自分が彼女を守る理由。

 

「綺麗な手……か」

 

誰も殺したことのない綺麗な手。

帰港した時に大鯨から掛けられるお帰りなさいという声と、抱きしめてくれる白い手のひら。

空母に改造してしまえばそれはきっと失われる。

艦種を変更する事はどんな艦娘にも出来る訳ではない。

艦娘はかつてあった自分と、あり得たかもしれない自分の可能性を辿るのだ。

そしてそれは大鯨を大鯨たらしめる基本艤装に手を入れるという事。

記憶がなくなるわけではないが、ゴーヤにとっては別人になる事と同じに思う。

それはイムヤが、そして自分が守ってきたものが失われると言う事だ。

認められる訳がなかった。

それでもゴーヤが迷うのは、大鯨が何を思って今更改装など受けようとしているのか分からないからだ。

この期に及んでもまだ、ゴーヤは自分の為だと気づかない。

しかし……

 

「いつもそう。いつだってゴーヤは遅いんだ。終わってから、間に合わなくなってから後悔するの。何度目だよ……あれ、何度目だっけ?」

 

イムヤが沈んだ時だって後悔した。

加賀を見捨てて逃げた時だって後悔はあった。

間に合わなかった、遅かったと悔やむのは自分に科せられた呪いだろうか。

これほどわかりやすい分岐点に立ち会い、相談すらされたというのに自分の想いを示せない。

 

「大丈夫?」

 

いつの間にか洗い物を終えたらしい大鯨がゴーヤの隣に腰を下ろす。

ほんのりと柑橘系の香りがするのは食器用洗剤のせいだろうか。

ゴーヤはしばらく黙っていたが大鯨も根気よく付き合ってくれる。

やがてゴーヤが顔を向けると、心配そうな顔の大鯨と目が合った。

更に逡巡したゴーヤだが、ありったけの勇気を出して聞いた。

 

「大鯨さんはさぁ」

「うん」

「イムヤの事覚えてる?」

「……勿論、覚えているよ」

「あいつ、大鯨さんのこと好きだったよね」

「……うん。知ってた」

「そっか。じゃあこれも知ってる? あいつ大鯨さんの手、好きだったんだって」

「……」

「誰も傷つけられない、臆病で優しい手なんだって。そんな大鯨さんが、大好きだって」

「……」

 

大鯨の顔が悲痛に歪む。

イムヤは大鯨の代わりに沈んだようなものである。

そしてそんなイムヤが愛した臆病な手を大鯨は決して好きではなかった。

艦娘として生まれたものの本能か、大鯨は自分を母のように慕う潜水艦達を守れる手こそ欲しかった。

しかしどうしても引き金が引けないのだ。

空母になったからといってそれが変わるかは分からない。

それでも大鯨が揺れるのは、空母なら発艦さえしてしまえば直接の攻撃は艦載機を操る妖精が行うからだ。

自分が脅えて出来もしないことを他人にやらせようとしている。

結局のところ、戦場に出るなら綺麗な手ではいられない。

 

「イムヤも、ゴーヤも大好きなその手を汚して、そんなに戦場行きたいの?」

「……行きたいよ」

「なんでさ?」

「其処にごーやちゃんが、いるからだよ」

「……あん?」

「私はごーやちゃんの傍にいたい。その為に戦う力が必要なら、私は……」

「いないよ」

「え?」

「大鯨さんがどんな姿になっても、どんな力を手に入れても、其処にゴーヤはいないから。勘違いしないでよ水上艦のくせに」

 

吐き捨てるように言うゴーヤ。

辛辣な言葉を浴びた大鯨が無言で俯く。

その瞳が濡れている事にまた一つゴーヤの後悔が増えた。

 

「戦うななんて言わない。好きにすればいいし、必要なら協力もするよ? でもゴーヤを理由に戦わないで。傍に居たいなんて願わないで。ゴーヤは……イムヤだって、大鯨さんに戦ってほしくないから頑張った! 今だって頑張ってるしこれからも頑張れるっ」

「……嫌だ」

「イムヤの仇討ちでも加賀に義理を果たしたいでもなんでも良いから! ゴーヤの為に戦うのだけは止めて。それをされたらもう……ゴーヤは立てないし、あいつに顔向けも出来ない……でち」

「じゃあ、じゃあごーやちゃんはどうするの? ずっと一人で、暗い海の中に潜って、魚雷を刺すほんの少しの間だけ浮上してまた一人で海に潜って、ずっとずっと繰り返して、ずっと私を守ってくれて、これからもずっとずっとずっと頑張って頑張って何時かイムヤちゃんみたいにいなくなっちゃうの!? 前の鎮守府なら私だって覚悟してたよ? でもごーやちゃんに手、引かれて……艦隊を抜け出して逃げて逃げて、みんないなくなっちゃったのに……戦えない私だけ生き残って……」

「大鯨さんが生きてればその為に沈んだ奴は終わってないでち。だから、イムヤだってまだ生きてる」

「……辛いよ。苦しいよ、寂しいよぅ」

「大丈夫。どうせ艦娘なんてみんな何時かろくでもない沈み方して終わるんだから、少し寂しいくらいで丁度良いでち」

「いやだ、ヤダよぅ……」

 

両手で顔を覆い、泣きじゃくりながら必死に首を横に振る大鯨。

ゴーヤは苦虫を噛みつぶしたような顔をしながら大鯨の頭に手を載せてくしゃくしゃにかき回す。

それでも大鯨は泣き止まない。

本格的に困り果てたゴーヤは、今夜も逃げを打ってしまう。

 

「大鯨さん」

「……」

「お腹すいた」

 

その一言で嗚咽は止まり、泣き腫らした瞳がしばしゴーヤのそれと絡まった。

やがて大鯨はソファから立ち上る。

夕飯の残りのシチューを温めるためだろう。

やや覚束ない足取りでキッチンに向かう大鯨。

ゴーヤはその後ろ姿に向けて小さく呟いた。

 

「それで泣き止むんならもうずっとゴーヤのご飯作ってれば良いでち」

 

ゴーヤが何気なく発した言葉。

もし大鯨自身に聞かせていたならこんなすれ違いはすぐに収まったかもしれない。

しかし救いがたい事に、当のゴーヤだけがその事実を知らなかったのであった。

 

「あ、やばいでち吐くかも。食いきれんのかなこれ」

 

 

 

 




後書き

センスが欠片でもあるなら後は数打てば絶対当たる。
ただし何発撃てるかは人それぞれで、当たるまで撃てるかは人次第。
因みにピカソは15万発の作品を放った。
昨日ツイッターでこんな内容のつぶやきを見て思う所があり、久しぶりにメモ帳を開きました。
自分センスの欠片すらあるかどうかわかんないゴミのくせに東方時代から含めてもまだ100作品も撃ってないんだなって思ったらもう少し頑張らないとねぇ。

あ、艦これ民の皆さんだいぶ遅くなりましたが夏イベお疲れ様でした。
お陰様を持ちまして全海域甲攻略継続することが出来ました。
そして来月には既に秋イベが迫っていると……
容赦有りませんわね運営様。
夏に使った資材が半分も戻って無いんですけどどうしろってんだおぃ……
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