side 主人公
「ありがとうございました~。」
俺は天地 幸(あまち こう)、大学生(1年)だ。只今行き着けのカードショップでパックを購入した所。
「う~ん……お、《スクラップ・ドラゴン》か。」
中身を確認して袋に戻す。
「よう、幸。」
「芯か。」
こいつは緋崎 芯(ひざき しん)、俺の中学からの友達だ。
「見たぜさっきのデュエル、さすがはガチハンター天地だな♪」
「言うな。」
さっきのデュエルとは、ショップで【水精鱗】使い二人を相手に【インヴェルズ】で勝利したデュエルだ。そしてガチハンター天地とは、一般のプレイヤーが「ファンデッキ」と呼ぶようなデッキでさっきのようなガチデッキを倒しまくった結果ついた俺のあだ名だ。中学生じゃあるまいし、勘弁してほしい。
「それにしてもまさか水精鱗まで倒すとは…これで現環境のガチデッキはほぼコンプリートですな~♪」
上機嫌な様子でメモに書き記していく。俺が今まで倒してきたガチ軍勢カテゴリーを。ちなみに好きでやってるわけじゃない。さっきのデュエルだって、ぶっ倒した二人が『そんな雑魚カテゴリー捨てろや』とか『屑だなお前、ガスタなんて使うとか(笑)』とか言っててむかついたから叩き潰しただけだ。別にガチデッキもガチデッカーも嫌いじゃない。たださっきのように明らかにパワー差のあるデッキを相手に俺TUEEEEEしたりするような奴は大嫌いだ。
「いや~、本当すげーよな、お前。なんで大会に出ないんだ? その実力なら十分優勝狙えるのに…」
「選考会プレイヤーが苦手でな…」
一度大会に出た事があるが、最初の対戦相手が些細な事でジャッジキル狙ったりしてうざかった。それ以来大会には出ていない。
「あ~……」
思い当たる節があるのか、芯は苦笑い。
「それよりお前、時間は良いのか? 」
「へ?」
「今日は確か、お前の好きなアニメの放送日だろ?」
「あ…あ~!! やべえ! じゃあまたな。」
「おう。」
腕時計を見ると、芯は慌てて走り出した。事故らないか心配だ。
side 三人称
そして、幸は駅前の横断歩道に到着。全てはそこから始まった。
「アハハハ…」
笑い声がした方向を見ると、数人の小学生がふざけながら歩いていた。信号が赤だったため、小学生達は横断歩道で止まる。そして、一台のトラックが横断歩道を通り抜けようとしたその時だった。
「ハハ…あっ」
「!」
小学生達の中の一人が、歩道の前で躓き、道路に飛び出した。
キキーーーー……ドンッ
トラックの運転手が慌てて急ブレーキを踏むが間に合わなかった。しかし、轢かれたのは子供ではなく…その子供を庇った幸だった。
(……あっけなかったな…………俺の人生…………)
そう思いながら、幸は眼を閉じた。
みなさんはじめまして、雨風です。この作品はよくある転生物ですが、シンクロ、エクシーズは主人公は序盤は使いません。ただし、他の転生者は序盤から使い放題です。あとOCGとテキストが違っているカードがあります。そのカードは登場時のカード名を〔〕で囲っています。(普通のカードやオリカのカード名は《》で囲っています。)
「現れろ! 〔E・HERO フレイム・ウィングマン〕!」
こんな感じで。そういうカードとオリカは、後書きに詳細を載せますので、そちらをご覧下さい。
また、原作をフォローする為にOCGとルールが違っている場合もあります。(具体的には禁止、制限や裁定など)
最後にオリカに関する事です。殆どのオリカは元々その世界にあった物であり、主人公だけのカードという訳ではありません。