遊戯王 GX ~転生者のロード~   作:雨風

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第1話 ~入試は少々目立つくらいのデッキが丁度良いと思う~

side 幸

 

 

 ……俺が死んで15年、何があったかと言うと転生した、遊戯王の世界に。ちなみにGXらしいが、問題が一つ……俺はGXを見ていないのだ。何故ならば俺はDMの途中で遊戯王やめて5Dsから復帰したからだ。かろうじてわかる事は、キャラの名前とシンクロ・エクシーズが無いという事なんだが、まあ原作知識が無くてもどうにかなるだろ。こちらに来てからは色々あったなあ…なんかモンスターの精霊が暴れてるのを止めたり(←!?)、親の都合で外国行って、車に轢かれそうな子供助けたり(←!!?)、そんなこんなで只今入学試験だ。ちなみに筆記試験は思ったより簡単だった。遊戯王…というよりデュエルモンスターズに関する問題が大半だったので前世の知識が役に立った。今は実技試験の順番待ちなわけだが……何人かシンクロ使ってる奴がいたな……まさか、俺と同じ転生者か? だとしたら、かなりマズ……

 

「《黒炎弾》を2枚発動!」

 

「……は?」

 

 会場から聞こえた声に思わず素っ頓狂な声を上げた。黒炎弾2枚……だと? たしかにLP4000のルールなら強力だ、試験官のLPが0になり、受験生の勝ちが決定、しかし……

 

「12番、禁止、制限違反で失格。」

 

「え? ちょ、ちょっと待って下さいよ、俺は違反してなんか…」

 

「馬鹿者! 黒炎弾は制限カードに指定されている! 禁止、制限も守れないような者はアカデミアに入る資格など無い!」

 

 ……あいつも転生者か、にしても阿呆かあいつ、ライフ4000のルールで黒炎弾なんぞ見過ごされる筈ないだろ……ちょっと考えればわかるはずなのに……あ、調べてみた結果だが、禁止、制限だけじゃなく、カードの効果や裁定にも向こうとの違いがあった。具体的な例はハネクリボー、向こうでは自身の戦闘によるダメージまでは0にできなかったが、こちらでは0にできる裁定になっている。

 

「次、受験番号7番。」

 

 おっと、俺の番か。

 

 

side 三人称

 

 

「天地 幸です。」

 

 デュエル場におりて挨拶をする幸。

 

「君の実技を担当する事になった、叢雲だ。実技試験で負けたとしても、不合格が確定する訳ではないので、リラックスして挑みなさい。」

 

 爽やかな風貌に黒髪の教師が来た。

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

 軽くお辞儀をする。

 

「うむ、では始めようか。」

 

 デュエルディスクを構える両名。

 

「「決闘!!」」

 

「先攻は受験生、君からだ。」

 

「では、俺のターン! 《闇の誘惑》を発動! デッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体をゲームから除外する。」

 

 ちなみにこの世界では卓上での普通のデュエルとデュエルディスクを使ってのデュエルではルールが違っており、具体的に言えばデュエルディスクを使うデュエルではフェイズの移行、カードの発動、このように闇の誘惑による除外やコストのカード等を相手に宣言する必要が無い。そういった物はデュエルディスクが処理をするからである、もしここで闇属性モンスター以外のカードを除外した場合、デュエルディスクが警告を発する。(遊戯王Rのキースvs城之内の時のように)

 

「《可変機獣 ガンナードラゴン》を守備表示で召喚!」

 

「これは…レベル7のモンスターを、生贄無しで召喚だと!?」

 

「ガンナードラゴンは、攻守を半分にする代わりに、生贄無しで召喚できます。カードを3枚セットして、ターンを終了。」

 

可変機獣 ガンナードラゴン

DEF 2000→1000

 

「私のターン、ドロー。」

 

「私は、《ブラッド・ヴォルス》を攻撃表示で召喚!」

 

ブラッド・ヴォルス

ATK1900

 

「(向こうには3枚もの伏せカードがあるが……ここは前進あるのみ!) ブラッド・ヴォルスで、ガンナードラゴンを攻撃!」

 

 ブラッド・ヴォルスはガンナードラゴンに向かって大斧を振りかぶる。

 

「リバースカード、オープン!」

 

「なに!?」

 

「罠カード、《アラート》!! 自分フィールド上にセットされている永続魔法を発動できる! 俺が発動するのは、《機甲部隊の最前線》!」

 

「そのカードは!」

 

 斧によって切り裂かれたガンナードラゴンは爆散する。

 

「この瞬間、《機甲部隊の最前線》の効果発動! 自分の機械族モンスターが戦闘で墓地へ送られた時、そのカードより攻撃力の低い、同じ属性の機械族モンスター1体を特殊召喚! 出よ、《リボルバー・ドラゴン》!」

 

リボルバー・ドラゴン

ATK2600

 

「……なるほど、墓地ではテキストに書かれた数値しか参照しない、それを利用したのか。私はカードを2枚伏せて、ターンを終了。」

 

「俺のターン。」

 

 ターンが始まると同時にカードをドローする幸。

 

「リボルバードラゴンのモンスター効果発動! 相手モンスター1体を選択し、コイントスを3回行う。2回以上表が出た場合、選択したモンスターを破壊する。 ブラッドヴォルスを選択し、コイントス!」

 

 ソリッドビジョンにコインが3枚映し出され、それが回りだす。その結果は…

 

1枚目 裏

2枚目 表

3枚目 表

 

「なにぃ!?」

 

「表が2つ、よってブラッドヴォルスは破壊!」

 

 リボルバードラゴンの砲撃によってブラッドヴォルスが破壊された。

 

「バトルフェイズ! リボルバードラゴンでダイレクトアタック!」

 

「甘いぞ!リバースカードオープン! 《聖なるバリア‐ミラーフォース‐》! リボルバードラゴンは破壊だ!」

 

「そうはさせない! チェーン発動! リバースカードオープン! 《闇次元の解放》! ゲームから除外されている闇属性モンスターを特殊召喚する!」

 

「除外されている闇属性モンスター…ハッ」

 

『デッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体をゲームから除外する。』

 

 叢雲は、闇の誘惑で闇属性モンスターが除外されていた事を思い出す。

 

「……だ、だがしかし、既にミラーフォースは発動している。どんなモンスターを出そうと無意味だ!」

 

「こいつを見てもそんな口が聞けますか? 出よ! 《人造人間サイコ・ショッカー》!!」

 

「なにぃ!? そ、そのカードは…」

 

人造人間サイコ・ショッカー

ATK2400

 

「サイコ・ショッカーの永続効果、罠の効果を無効にする!」

 

 サイコ・ショッカーの眼からレーザーが放たれ、ミラーフォースを破壊する。

 

「くっ…」

 

「攻撃続行! 銃砲撃(ガン・キャノン・ショット)!!」

 

「ぐぉ!!」

 

LP 1400

 

 リボルバードラゴンの砲撃が叢雲の腹を貫く。(もちろんソリッドビジョンなので多少の衝撃はありますが、実際に貫いたりはしていません。)

 

「サイコ・ショッカーで追撃、サイバー・エナジー・ショック!!」

 

 サイコ・ショッカーの掌から黒いエネルギー弾が叢雲に向けて放たれる。

 

「ヌオォォォ!!!」

 

LP 0

 

 叢雲のライフが無くなり、デュエルディスクからデュエル終了を告げるブザーが鳴る。

 

「試験は君の勝ちだ、おめでとう。合否の結果は後日郵送する。」

 

「ありがとうございました。」

 

 叢雲にお辞儀をする幸。

 

 

side 幸

 

 

 さてと、試験は勝てたが、この後どうするかな…

 

「見事だったな、7番くん。」

 

「ん?」

 

 話しかけられたのでそちらを向くと、黒い髪の男がいた。

 

「あんた誰?」

 

「失礼、俺の名は、三沢大地だ。」

 

「……天地 幸だ。」

 

 人に名乗られたんだから一応礼儀として名乗らんとな。

 

「ところで天地、この試験にチラホラ出ている、『シンクロモンスター』なんだが、何か知っているかい?」

 

「……何も。」

 

「そうか……あんなモンスターは聞いた事も無い……一体どこで手に入れたんだ?」

 

 小声で呟く三沢。まあ異世界のカードです。なんて言われても信じられんだろうし、黙っていた方が良いだろう。俺はシンクロやエクシーズも一応持ってはいる……が、使う気は無い。別にシンクロもエクシーズも嫌いじゃないが、そんな物を使ったらコピーカード云々とか言われる可能性があるし、最悪イリアステルに目を付けられてあぼんなんてのも有り得るからな、そんなのは御免だ。

 

「それよりお前、準備はいいのか?」

 

「ん?」

 

「お前、受験番号1番だろ? そろそろじゃないか?」

 

「おっと、そうだな。」

 

 観客席から降りてデュエル場へ向かう三沢。

 

「……帰って寝るか。」

 

 帰路につく俺。さてと、これから何が起こるか、楽しみだな。

 

 




 今回はシンクロ、エクシーズを使わずに済むデッキでそこそこ目立つようなデッキを選びました。

オリカ紹介

「アラート」
アニメGXオリカ
通常罠
効果
自分フィールド上にセットされている永続魔法カードを発動する。

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