どこかおかしいシンフォギアG   作:黄金馬鹿

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ビッキー、SAKIMORI、クリスちゃん、きりしらのキャラが可笑しいです。それを許容できるならどうぞ

ついてこれる奴だけついてこいッ


どこかおかしいシンフォギアG

「我等は武装組織フィーネ。これより各国へ要求する」

 

 ライブ会場。そのステージで黒い鎧を身にまとい、漆黒のマントを羽ばたかせる歌姫、マリア・カデンツァヴナ・イヴが認定特殊災害『ノイズ』を率い、全世界へと宣戦布告をした。

 決して巫山戯ている訳ではない。それはその瞳の中の決意と行動で示している。

 ライブに来た客は皆が人質となり、ノイズに恐れる。ノイズは無機物を透過し、人に触れた瞬間、自分ごと炭素分解してしまう。つまりは即死だ。防ぐ術はない。

 

「そうだな……さし当たっては求めるのは国土の割譲だ。もし、二十四時間以内にこの要求が飲めなかった場合は、各国の首都機能がノイズにより不全となるだろう」

 

 隣にいる日本の歌姫、風鳴翼は鳩が豆鉄砲をくらったような表情を浮かべている。

 その後もマリアによる演説は続いた。観客が不安を覚える中、突如そこに笑い声が響いた。

 

「なに……?」

 

 マリアは横を向く。その発生源は横からだった。マリアの横にいる人物……それは、

 

「ハハハハハハハハ!!何を意図しての騙りか知らぬが、ガングニールは貴様のような者が纏えるような物ではないと知れ!!」

 

 翼だった。言ってることは怒りを孕んでいてもちっとも可笑しくない事だが、愉悦に浸ったような声で翼は言う。

 マリアは身構えた。来る。翼の戦う力、自分の同じ力、シンフォギアを纏うと。だが、その予想は悪い形で裏切られた。

 

「悪・行・即・瞬・殺!!」

 

 翼はその手に持った杖のように長いマイクを思いっきり振り抜いた。その瞬間、持ち手の部分から上が吹っ飛び、中から銀色に煌めく一振りの刀が現れた。

 

「ハァ!!?」

「キエェェェェェェェェェェイ!!」

 

 歌姫が出していいのか分からない声を上げながら翼がマイク兼刀を持って走ってくる。余りの予想外の行動にタジタジになるが、その一撃をマイクで防ぐ。

 が、スパンッ!!といい音を立てて杖型マイクは真っ二つになった。

 

「えっ、ちょっ、それ本物ォ!!?」

「防人の刀に模造刀も真剣もあるものか!!」

「いや、その理屈はおかしい!!」

 

 再び斬りかかってくる翼から距離を取る。が、今度はスカートで隠れている太股辺りをゴソゴソと漁ったかと思うと、一本のナイフを取り出し、マリアへと投げつけた。

 

「くっ!」

 

 それを手で弾く。だが、ヌチャッと音がしたそれは上手く弾くことが出来ず、顔に当たった。ヌチャッと音をたてて。

 

「え?なにこれ……?」

「ライブ前に使ったばかりのバターナイフだ」

「新手のテロか!!というか何でそれをスカートの中に隠してるのよ!!」

「防人の刀に……」

「さっき似たようなの聞いたわボケ!!」

 

 マントでゴシゴシと顔を拭く。そして、両手を重ね合わせ半円の腕の防具を一つに合わせ、ガングニールの武器である槍を出現させる。

 

「って観客達は早く逃げなさい!狼狽えないでとっとと逃げる!Hurry!!」

 

 え?結局なんでここでノイズ出現させたの?という観客達の疑問の視線を受けながらもマリアは次々と投げられてくるバターナイフを防ぐ。なんだかシンフォギアに標準搭載の無線からマムの言葉が聞こえてくるが、バターナイフが当たる事の方がよっぽど精神的にキツイ。と、言うか何故あのSAKIMORIはバターナイフを何十本も持っているんだ。

 

「いい加減にバターナイフを投げるのをやめなさい!!」

 

 流石にキレたマリアがマントを操り、バターナイフを弾き飛ばし、翼の足元を破壊する。そこでやっとバターナイフ投げは止まった。

 

「はぁ……はぁ……さぁ、あなたもシンフォギアを纏いなさい!でないと勝てないわよ!!」

 

 実の所普通の勝負をさせてくれというのが心からの願いだった。

 だが、今はテレビ中継の目がある。そうそう聖詠は出来ない。つまり、暫く仲間の到着を待てると思った。思ったのだが……

 

「『Imyteus amenohabakiri tron』……」

「え?ちょっ、ホントに……って中継止まってる!?何で!?」

「ウチの忍者のおかげだ」

「あの忍者か!!」

 

 なお、現在管制室には赤い忍び装束を着た忍者がいるらしい。

 そして、翼の首からかけていた赤色のペンダント、天羽々斬が光り、翼の体がギアに包まれる。

 

「行くぞ!」

「ッ!」

 

 マリアが槍を構え、翼が剣を『六本』構える。

 

「……え?六本?」

 

 人差し指、中指、薬指、小指の間に計三本、両手合わせて六本の剣が握られていた。

 

「天羽々斬ビーム!!」

 

 その場で両手を大きく振りかぶり、フルスイング。その瞬間、青色の稲妻のビームが放たれる

 

「って斬るんじゃないのォ!!?」

 

 いきなりのビームに驚くも、横にローリングしてそれを避ける。

 

「そっちがその気ならこっちは歌わせて……」

「させるか!『―――~~~~♪」

「そんなの有りっ!?ひぃっ!!」

 

 初手ビームにビビりながらも全力で相手をするため歌おうかと思い、ガングニールから伴奏が流れ始めたが、天羽々斬から流れた伴奏に遮られ、歌えなくなってしまった。しかも歌詞に合わせて斬りかかってくる。このSAKIMIRI、滅茶苦茶してきやがる。

 

「の、ノイズ達、足止めを……」

 

 

天羽々斬ビーム

 

 

 ノイズに命令を出した瞬間、天羽々斬ビームが一瞬でノイズを炭に戻した。

 

「そんなネーミングセンス皆無の技にやられてどうするのよ!!」

「防人の剣に技名など関係ない!!」

「うっさいバーカ!防人バーカ!!」

 

 槍で三本の剣を受け止める。が、その瞬間、もう片方の手の三本の剣が振るわれ、マリアを吹っ飛ばした。

 

「ぐはっ!」

「覚悟ォ!!」

 

 吹っ飛んだマリアに翼が追い打ちを仕掛ける。しまった、やられる。目を閉じたその瞬間だった。

 

「全砲門、ファイヤーデース!!」

「……」

 

 マリアの後方より放たれた砲撃とプラズマの刃が翼を襲った。

 

「防人の剣に飛び道具など!!」

 

 だが、その攻撃は安安と防がれた。しかし、翼のトドメを封じることが出来た。

 

「その声、切歌と調ね!」

「助けに来たデース!!」

「一人で戦うからこうなる」

 

 マリアの後ろから二つの人影が現れる。金色の髪に緑色のギア、そして背中に背負われた戦艦の主砲のミニチュアのような物。彼女がマリアの仲間の一人、暁切歌だ。

 

「……え?切歌のイガリマってそんなのだったかしら?」

「何言ってるデスか。私のギアはこんな感じデスよ」

 

 そ、そうよね、イガリマだけど戦艦の主砲っぽいのがついてるのは気のせいよねと現実逃避。

 だが、決して目を逸らしてはいけない異常がその隣にはあった。

 本来、暗い赤と黒を基調にした電動鋸のような物で戦うギアを纏った月読調。彼女のギアが記憶とはかけ離れていた。

 まず、全身が茶色の装甲で覆われている。この時点でおかしい。そして、顔までその装甲に覆われ、顔面があるであろう部分には青い光が圭の文字に見えるように放たれている。身長は180cmはあるように見える。顔文字で表すなら(圭)だ。

 

「……えっと、どちら様?」

「マリア、酷い」

 

 ガシャンと音をたてて顔の装甲が開き、中から少女の顔が覗く。彼女こそが調だ。調なのだが……

 

「え?シュルシャガナってそんなのだったかしら……?」

「元からこう」

「そ、そうよね、そうだったわね…………これ、悪い夢かしら……?」

 

 もうこれが夢だと言われても普通に納得出来てしまう。

 

「でも、私達が来たからにはもう安心デス!」

「マリアは休んでて。SAKIMORIは私達がやる」

「え、えぇ、お願い……ちょっと悪い夢か確認してこなきゃ……」

 

 マリアが少し後方に下がり、頬を抓る。痛い。

 

「覚悟するデス!全砲門、ファイヤーデース!!」

「天羽々斬ビーム!!」

 

 切歌の砲撃と翼の天羽々斬ビームがぶつかり合い、爆発。爆煙の中を調が突き進む。

 そして、爆煙が晴れた時には調は翼の目の前にいた。

 

「何っ!?」

「ン゛ン゛ン゛!!」

「調ぇ!!?」

 

 そして、調が物凄い低い声で唸りながら翼を殴った。その手に持つ武器的な何かで。

 明らかにオッサンの気合の入った叫びみたいな声を出した調に思わずマリアが声を上げる。

 殴り飛ばされる翼。それを切歌の砲撃と調の武器から放たれたプラズマカッターが追撃する。しかし。

 

「立花神拳奥義、有情鴻翔波!!」

「狙い撃つぜ!!」

 

 上空から回転しながら現れたオレンジと白を基調にしたギアを纏った少女が手からビームを放ちながら現れ、砲弾とプラズマを撃ち落とした。

 さらに上空から飛来した二つのビームが切歌と調を襲う。

 

「誰デス!!?」

「フンッ!!」

 

 切歌がバックステップでビームを避け、調が殴ってビームを霧散させる。マリアが調ってあんな子だったかしらと頭を抱える。

 

「大丈夫ですか、翼さん」

「ったく、アタシ等がいなきゃほんとダメダメだな」

「じゃあそんな私を助けるためにももっと早く来てくれても良かったのではないか?」

 

 オレンジと白のギアを纏った少女、立花響と赤と白のギアを纏った少女、雪音クリスが翼の隣に降り立つ。が、可笑しい。響はビームを出しただけだ。ギアからビームは出せる。マリアだって槍から出せる。だが、クリスが可笑しすぎる。

 

「何で腕がサイコガンなのよ!!しかもタバコ!タバコ吸ってる!!」

「こいつはシガーチョコだ」

「何で戦ってる時にそれをくわえてるのよ!!」

 

 片腕がサイコガンでしかもこんな真面目に戦う場所にシガーチョコを咥えて参戦。何処かおかしい。

 

「どっちにしろ、敵なら倒すだけデース!!全砲門、ファイヤーデース!!」

 

 先手必勝。切歌が背中の砲門から砲弾を放つ。

 

「立花神拳に飛び道具など無意味なり!!アタァッ!!」

 

 響が砲弾を殴りつける。

 

「殴った!?」

「そこの子、これ返すよ!!」

 

 しかも砲弾は爆発せず、殴り返され、切歌へと向かっていく。避けるには時間が足りず、両手を囮に防ごうとする。が、切歌に当たる寸前にそれは青い光に包まれ、止まった。

 

「調!」

「えっ、調が止めたの!!?」

 

 マリアが驚き、調の方を見ると、調は砲弾に手を翳し、青いビームのようなものを放っていた。

 

「……キネシスよ」

「違う、説明してほしいのは技名じゃない!!」

 

 何でそんなサイコキネシスのような物を使えるのか。最早シュルシャガナの面影ないじゃないとツッコミを入れたかった。(圭)の下の調のドヤ顔が手に取るように分かり、殴りたくもなってきた。

 砲弾は明後日の方向に吹っ飛び、爆発。

 

「何で戦うの!?私達は人間なんだから話せば分かるはずだよ!?」

「それは砲弾殴り返して切歌をノックアウトしようとしたあなたが言う事かしら!?」

「無駄だ。ああいう輩はベッドの上でじっくりと聞くしかあるまい」

「話をする気があるなら私のツッコミに答えてくれないかしら!?」

「へっ、ならさっさと片付けちまおうぜ!」

「言葉のドッジボール!仲間同士でのキャッチボールじゃなくて相手とのドッジボールしましょう!?」

「そっちがその気なら私達だってやってやるデース!」

「ネクロモーフは腕と足を斬るまで」

「調!?そのデカいノコギリみたいなのは何処から取り出したの!?と、言うかネクロモーフって何!?相手は人間よ!?」

『いざ尋常に勝負!!』

 

 マリアのツッコミも虚しく、五人はそれぞれの得物を構え、ぶつかり合った。そんな中、忘れ去られたかのようにポツンと佇むマリア。

 

「……帰りたい」

 

 本心からの一言だった。




改変事項は以下の通り

ビッキー……北斗神拳的なナニかで戦う
SAKIMORI……BASARA政宗的な感じ
クリスちゃん……ヒューッ!!狙い撃つぜ!!
きりしら……コンゴーデース!&(圭)
マリア……唯一の良心

ビッキーは素手で戦うから、SAKIMORIは刀使うから、クリスちゃんはなんか似合いそうだったから、切歌は何故か金剛が頭を過ぎったから、調は工具繋がりという理由でこんな事に。マリアは斬魄刀でも持たせようかと思ったんですけどツッコミ居なくなるんでやめました。

多分続かない。もしかしたらその場で思いついたネタを投稿するかも
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