主にパイスタ作成のアイテムの説明です。
「……流石に今からは厳しいですね。今いる拠点を勝手に空けるるのはできないのでアインズさんに許可をもらわないといけないんです。あと、アインズさんは無理ですからね」
「パイスタ殿は心が読めるのか?」
ガゼフが心底驚いて聞いてくるのでこっちも驚く。
「え、マジでアインズさんも誘う気だったの?」
「ああ、王からできれば二人を招待してくるように命を受けているのでそのつもりだったのだが」
ガゼフの言葉に少し思案し提案する。
「アインズさんは無理ですが俺はアインズさんから許可下りたら2、3日後に来ますがもしアインズさんから許可が下りなかったら明日の昼時に報告に来ます」
「そんなに時間がかかるのかお聞きしても?」
「アインズさんに頼まれた仕事を片付けるのに時間がかかるので一応です。早く終わったら早めに行きます」
「わかった、ではしばらくこのカルネ村の近くで野営して待たせていただきます」
そんなガゼフの発言に近くに居た村長が血相を変えて飛んできた。
「そんな! ガゼフ殿、野営なんて仰らずこの村でお過ごしください!」
「ははは、村長すまない、ありがたい申し出なのだが私だけではなく部下たちもいるのだ、流石に私だけお世話になるわけにはいかない」
「そ、そうですか」
「では、そんなわけでガゼフさん申し訳ありませんが待っていてください」
「何を言う、私はパイスタ殿を誘ったのだ返答を待つのは当然だ」
そこで、会話が終了し、パイスタはシズと一緒にナザリックに帰還した。
ガゼフとの会話中にシズがアインズにパイスタの王都訪問の件について話していたため許可はすぐに下りた。
「ていうか、わざわざ俺に許可を求めなくてもいいですよ」
「いや、一応ね。それで、アインズさんどうですか?あのニグンってやつから情報は得られましたか?」」
「……実はあいつ国の人間に特定の状況下で質問に3回答えると即死する魔法をかけられていたらしく、結構有益な話は聞けましたがもったいないですね」
「で、有益な話とは?」
「1つ、スレイン法国にはニグン率いる陽光聖典合わせて6つの隠密部隊がいるそうです。そしてその中で最強なのが漆黒聖典と呼ばれる者たちだそうです。2つ、ニグンが知る中で人類最強の存在は漆黒聖典所属の〝番外席次〟と呼ばれる女性だそうです。3つ、王国、帝国、法国の三ヶ国のほかにドワーフの王国、ドラゴン達が治める国など様々な国があるそうです」
「なるほど……アインズさん」
「なんですか?」
「俺今凄い事に気が付いちゃったんですが」
「ど、どういったことに?」
「この世界ってユグドラシルの魔法やアイテムがありますよね?」
「はい、そうですね」
「だったら、ワールドアイテムもあるかもしれません」
「……」
「アインズさん?」
「あああああああああ!!」
アインズは叫びだすと立ち上がりメッセージで守護者全員とセバスを呼び出した。
「下らん前置きはせずに本題に入る」
アインズさんの言葉に守護者達に緊張が走る。
「パイスタさんの助言によりこの世界にもワールドアイテムが存在する可能性があることに気が付いた」
「ワ、ワールドアイテムですか!?」
アインズの発言にアルベドが守護者の代表としてなのか、又は自然になのかはわからないが恐らく守護者達が思っていることを口にした。
「も、申し訳ありません!」
「別に良い、それより今言ったようにワールドアイテムが存在する可能性が僅かにでも存在するこの状況でナザリックの主要人物であるお前たちがワールドアイテムを防ぐことができないのは非常にまずい。だから今から守護者にワールドアイテムを貸し出す。いいか?ワールドアイテムはお前たちの命より価値があると思え。そして、後にセバスには渡すとしよう」
そして、アインズは守護者達にワールドアイテムを渡していく(貸すワールドアイテムは原作準拠本作ではシャルティアには六道の鍵セバスにはギャラルホルンというワールドアイテムを渡している)
それに便乗してパイスタも自らが作成したアイテムを渡し、その説明に入る。
「はい皆さん!今渡したアイテムの説明に入りまーす!」
守護者達とアインズの手には透明で少し厚みのある板が一枚、そして漆塗りの箱が一つが握られている。
アインズもこのアイテムについては何も聞かされていなかったので真剣に聞いている。
「まず、この透明な板は以前にアインズさんに依頼された通信アイテムです!」
「え?この透明な板がですか?」
「はいアインズさん、その板を二連続で突いてみてくれませんか?」
「はい、わかりました」
アインズが言われたと通りにすると板の表面に文字が浮かび上がった。
_______________
ようこそ
ユーザー登録をしてください。
名前
あ か さ
た な は
ま や ら
* わ #
_______________
指示通りに名前の欄にアインズ・ウール・ゴウンと打つと
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登録完了
アインズ・ウール・ゴウン
モバイルフォンサービス
へようこそ
現在通話可能なユーザー
は以下の者です
・パイスタ
_______________
「おぉ!これは本格的な」
「アイテム作成の大部分はこの電話の機能を付ける作業でしたよ。他のアイテムはこれと比べれば楽でした。さて、皆もユーザー登録を済ませてくれ。終わったら説明の続きをする」
「「「「「「はっ!」」」」」」
全員が登録を終えるとパイスタが説明を再開する。
「今皆の電話にはここにいる全員の名前とその脇に低・中・高・超の四文字が書かれていると思うがこれは連絡する内容の重要度を表す。すでに相手が話している場合重要度が高いほうが優先されるということだ」
「重要度が高くさらに重要度が同じなら相手になるべく早く通話を終了してもらうようにメッセージが流れる仕組みだ」
「名前はなんて言うんですか?」
「名前は〝アインズ・ウール・ゴウンモバイルフォン〟略してアイフォンです」
「あれ?アイフォンってどっかで聞いたことがあるような」
「き、気のせいですよ気のせい!」
言えるはずがない大昔に流行っていたスマホであるiphoneと同じように呼びたかったからこの名前を付けたなんて口が裂けても言えない。
「それにしても本当にパイスタさん不器用なんですか?」
「まずこの単純な仕組みを思いつくのに丸3日かかり、さらに9台作るのに3週間かかる奴が器用だと思いますか?」
「……スッ」
「こら、顔をそらすな!」
「……まぁそれは置いといて」
「自分から言っといて話題変えんのか」
「うぉっほん!パイスタさん、この箱の中身は何なんですか?」
「ああ、えっとこれは、隠密行動をサポートする装備だな。まぁ、蓋を開けて中を見てみてくださいよ」
パイスタに促されたアインズと守護者達は箱の中を見てみる。すると中には線だけで笑った人の顔が描かれている仮面と指輪、イヤリング、さらに腕輪が入っていた。
「えっと、それらはまとめて嘲笑シリーズと言います。全て嘲笑の○○という名前です。ステUPの効果はありませんがニグレド協力のもと第九位階以下の魔法では姿を捉えられないようにしました」
するとそこでアウラが手をあげた。
「あの、すみませんパイスタ様お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ、質問があるならどんどん聞いてくれ」
「はい、あの、なんでこんなに種類があるのでしょうか?複数つけると効果が上がったりするのですか?」
アウラの質問に他の守護者達も確かにという態度を示している。
「いや、何個つけても効果は変わらない、1つで十分だ」
「ではなぜ?」
「いや、単純に顔を隠す必要があるときは仮面でその他の時は各自の自由でつけてもらえればと思っただけだが」
パイスタの答えを聞いた守護者達はパイスタに対する忠誠度が急上昇したがパイスタはそんなことは全く知らず話を続ける。
「もともと仮面だけにする予定だったんだがアルベドが完全武装すると顔が隠れるから仮面の意味がなくなるからどうせならほかにも作っちゃおうと思ったからなんだがな」
「そ、そんな!私のせいでパイスタ様の仕事を増やしてしまったなんて!申し訳ありません!」
勢いでアルベドが土下座しようとしたので慌てて止める。
「いいって!どうせ後で作ろうと思っていたんだから!」
「ありがとうございます」
アルベドが立ち上がると守護者達がパイスタのもとに歩いてきて
「パイスタ様、この度は我々にこれほどのものを授けてくださって誠にありがとうございます」
まずデミウルゴスが言い後から他の守護者達が続く
「パイスタ様!本当にありがとうございます!絶対に有効に使って見せます!」
「あ、あの絶対に大切にします。奪おうとするものが現れたら殺します!」
「コレカラモ至高ノ方々ニ忠誠ヲ誓イナザリックノ脅威ヲ徹底的ニ排除イタシマス」
「わっちは言葉ではなく結果で感謝の意を示させてもらうでありんす。ご命令とあらば何なりと」
「私も至高の御方々の計画を円滑に遂行できるように尽力させていただきます」
守護者達とセバスの言葉にパイスタは本気で泣くのを我慢していた。この体で泣けるのかは不明だが。
(やべぇ、リアルでこんなに感謝されたことなんてないぞ。あとでベッドで泣こう)
そう思っているとアインズがメッセージで誰かと話しているのが目に入った。
「どうかしたんですか?アインズさん」
「ええ、実は以前パイスタさんがシズと終焉の試し撃ちに行った場所に漆黒聖典らしき一団がやってきたそうです」
「へぇ、それはまたタイミングがよろしいことで」
「それでニグレドが魔法で強さを測ったところ平均90レベルの強さでうち二人が100レベル相当だそうです」
「じゃあアインズさん!今から皆で行きませんか?その漆黒聖典を倒しに」
「いやでも、100レべの奴らはパイスタさんと二人で相手するとして流石に平均90レべ十数人相手は厳しいですよ」
「あ、それなら何とかなります」
「そうですか?じゃあパイスタさんが何とかしてくれてから出撃ということで」
「っしゃ!皆戦闘準備!!一応嘲笑シリーズのどれかを付けていくように!」
「「「「「「はっ!」」」」」」
こうして、人類最強の守り手と史上最恐ギルドの化け物たちが戦うことになったのであった。
電話の話は作者がこれを書く前に思いついて書きたかったやつなんですすみません。
誤字・脱字
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