ゴーレムとアンデッドの世界征服物語   作:バステ

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前半は結構どうでもいいです。重要なのは後半です。やっとやっとここまで来ました!
次回も王都編です。


パイスタ王都へ行く 王都編

「パイスタ殿、一体何をしたんだ?」

 

「アインズさん曰くあの水晶玉は転移魔法を込めたアイテムなんですって。それでカルネ村からここまで一瞬でこれたというわけです」

 

パイスタの話を聞いたガゼフは更に驚く。

 

「転移魔法!?ではアインズ殿は少なくても第3位階魔法を使えるのですか!?」

 

「はい、その程度なら使えますよ」

 

即答したパイスタにガゼフは暫し絶句したが気を取り直して話す。

 

「では、パイスタ殿我々が逆に連れてきてもらって何なのだが、ようこそ王都へ」

 

「まぁ、まだ中には入ってないんですけどね。城までは馬車に乗らせてもらっていいですか?」

 

「もちろん構わない。いや、乗ってもらわなばならないな。客人を城まで歩かせては王の名に泥を塗ることになる」

 

「では、お願いします。シズ、先に乗ってくれ」

 

「はい」

 

シズとパイスタが馬車に乗ったことを確認したガゼフは部下を引き連れて城へと向かった。

 

 

 

 

城に到着したパイスタとシズは客人として様々なもてなしを受け、そしてついに王に謁見する時が来た。

他の扉より豪華な扉がゆっくりと開いていく。ガゼフから事前に話を聞いており目の前には王以外にこの国の基盤となる貴族たちがいた。

パイスタは人生の中で最もきれいな姿勢で歩きその後ろをシズが歩く。はっきり言ってパイスタの歩き方は少し硬くはたから見ると緊張しているようにも見える。しかし、シズは慣れた歩きでパイスタの後を追っていく。

その姿は誰が見ても美しく、大貴族の何人かはシズに汚い視線を送っていた。

 

「チッ!」

 

パイスタは誰にも聞こえない大きさで舌打ちをする。もちろん理由はシズに視線を送っている貴族たちだ。

 

「よく来てくれた、パイスタ殿」

 

「いえ、こちらこそ招待していただきありがとうございます」

 

パイスタは跪き返答する。それからパイスタは王に自分は時々無礼な発言をしてしまうかもしれないという旨を伝えると

 

「なんと!パイスタ殿にはその程度の素養もないというのか!」

 

大貴族の一人が堂々と言う。それに続き

 

「全く!この程度の礼儀作法を教えないとはアインズ・ウール・ゴウンという魔法詠唱者もたかが知れてますな!!」

 

これがまずかった。まず、ガゼフが発言した大貴族を糾弾。そして、その貴族はそれでも尚パイスタを煽っていく。恐らくパイスタを怒らせてパイスタは野蛮だなんだと言って城から追い出すはずだったのだろう。そして自分たちは何か言い訳をして罪から逃れるはずだった。だが

 

「おい、人間(・・)

 

その言葉にその場の全員が凍り付いた。その声は先ほどまでの穏やかな声ではなかった。聞くだけで心臓が止まりそうなほどの怒りが伝わってくる。

 

「別に俺のことは何と言おうとかまわない。だが、アインズ・ウール・ゴウンを侮辱する事は許さない。今すぐ謝罪しろ、アインズ・ウール・ゴウンに対する侮辱を今すぐにだ」

 

パイスタに命令された貴族は恐怖のあまり声すら出ない。

 

「パ、パイスタ殿!」

 

すぐにガゼフが間に入る。

 

「すまない、ゴウン殿に対する侮辱については私からも謝罪する。どうか、怒りを収めてくれないか?」

 

「ふざけないで下さい。俺はあそこの奴から聞かないといけないんですよ」

 

だが、当の貴族は既に気絶寸前だ。パイスタが後一言何か言えば直ぐに気絶するだろう。

そして、静寂の中国王が口を開いた。

 

「パイスタ殿、家臣の非礼私からも謝罪する。どうか怒りを鎮めてはくれないだろうか?」

 

「……わかりました」

 

パイスタはそう言って怒りを鎮める。周りの者は急に空気が軽くなったように感じただろう。

 

「ではまず、王よ今回は何故私のような者を城に招待していただけたのか教えていただいてもよろしいですか?」

 

「もちろん、先ず一つ目は先日ガゼフ・ストロノーフの命を救っていただいたからだ」

 

「それは、アインズさんがしたんですがね」

 

「二つ目は貴殿とアインズ・ウール・ゴウン殿に王国に所属してほしいと思っている」

 

「……すみませんそれは俺個人では判断できません。なので、決まり次第報告しにまいります」

 

「うむ、わかった」

 

そのあとは特に意味のない話をしばらくして王への謁見は終了した。

パイスタは部屋を出た瞬間シズに話しかける。

 

「さて!シズ、街を見て回るか!」

 

「はい…喜んで」

 

シズは微笑む。パイスタは内心悶える。そして二人は街へと向かった。

 

 

 

 

城を出る際にガゼフに町の案内を申し出られたがはっきり言ってパイスタにとって邪魔だったので丁重に断った。

 

「シズはどこを見たい?」

 

「…パイスタ様が見たいところを…見たいです」

 

はて、見たいところ?そう考えて出た答えは一つしか無かった。

 

「俺はシズと一緒に見られればどこでもいいんだけどなぁ」

 

パイスタはボソッと言ったのではなく堂々とシズに聞こえる大きさの声で言った。それを聞いたシズは

 

「2人で…観光…デート!?」

 

瞬時に顔が真っ赤になる。だが、気絶はしない。シズも馬鹿ではないのだ、これまでのパイスタから聞いた幸せすぎる言葉の数々で気絶耐性は会得している。

 

「ん?今なんか言ったか?」

 

パイスタがシズの方を向いた時にはシズの顔はいつもの顔に戻っていた。

 

「いえ…なんでもありません」

 

「そうか、何かあったら言ってくれて構わないぞ」

 

「畏まりました」

 

そして、パイスタは数歩歩くと自分の今の服装を見て

 

「なんか派手だな」

 

そう言ってパチンッと指を鳴らす。すると一瞬でパイスタの服装が豪華な礼装から控えめな礼装に変わる。しかし、控えめと言ってもそれは「服についていた宝石の量と大きさが」である。

 

「よし、シズ!」

 

「はい…何でしょう?」

 

「とりあえず、調べたいことがあるから大商人探すぞ」

 

「畏まりました」

 

パイスタはシズからの返事を聞いて少し考える。そしてシズはパイスタを見つめる。

 

「……シズよ」

 

「なんでしょうか?」

 

「頼みがある」

 

「はい…何なりとお申し付けください」

 

「俺と二人っきりの時だけでもいいからさもう少し気軽に話してくれないか?」

 

「え?」

 

「嫌か?」

 

最後の嫌か?を聞いてシズはもうNOと言う考えはなかった、何故なら最後の一言の声がとても寂しそうな声をしていたからだ。こんな声を聞いて拒否できるはずがない。

 

「み、皆の前ではできませんが、ふ、二人っきりの時なら」

 

「そうか!ありがとうシズ」

 

そう言ってパイスタは満面の笑みでシズの両手を握る。

 

(だめ!だめ!そんな顔で見られたらまた意識が!気絶なんてしちゃだめ!)

 

パイスタは気づかない、まさか自分が原因でシズが結構な頻度で気絶を我慢していることに

 

 

 

 

 

大商人と言うより大権力者と言われている商人を見つけた。バルド・ロフーレという商人だ。彼はエ・ランテルの食料の流通の大部分を牛耳っているらしい。何故それで大権力者になれるのかよく分からなかったが面倒なので理由は聞かなかった。

そして、教えられた建物に入る。中は人で賑わっており、購入カウンターと売却カウンターらしきスペースがあったので人を避けながら売却カウンターに向かった。

途中何人かがシズに見とれていた。おい、見てるんじゃねぇ。そう思いそいつを睨みつけるとそいつはどこかに逃げていった。

 

「いらっしゃいませ、売却テーブルへようこそ。私はバイ・ゲトと申します」

 

カウンターに到着すると店員はパイスタに挨拶をする。

 

(ほう、他の奴らとは違いこいつはシズを見ても変な視線を送らない。いい店員だ)

 

パイスタの中でこの店員は好感が持てる相手にランクアップした!

 

「早速なんだが、この二つの金貨を売りたい」

 

そう言ってパイスタは旧ユグドラシル硬貨と新ユグドラシル硬貨を見せる。すると

 

「っ!少々お待ちください」

 

店員はユグドラシル硬貨を持って店の奥に消えていった。

数分後店員が大きめの袋をもって戻ってきた。

 

「先ほどの硬貨を専門の鑑定士が鑑定したところ芸術的価値を考慮して1枚交金貨100枚で売っていただけませんか?」

 

「はぁ!?」

 

パイスタが声を上げたのはその破格の金額にだ、この世界で金貨が流通しているのは知っていたのでユグドラシル硬貨がいったいこの世界でいくら位になるのか知っておきたかったのだがまさか2枚で200枚になるとは予想していなかったのだ。

だが、店員はパイスタの声を全く逆の意味でとらえたらしく、間髪入れずに言う。

 

「ならば一枚150枚ならどうですか?」

 

「……へ?」

 

今度こそパイスタはみっともない声を出した。パイスタが放心している間も店員は真剣な目でパイスタの返答を待っている。

 

「…いいでしょう、売ります」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

そこから店員の動きは早かった。まず、袋と一緒に持ってきていた布でユグドラシル硬貨を丁寧に一枚一枚包み、店の奥に持って行った。そして、帰ってきたらその手にさっきのより少し小さい袋を持っていた。

 

「こちらの大きい袋に交金貨200枚小さい袋に交金貨100枚が入っていますご確認ください」

 

「…シズ、頼む」

 

「はい」

 

シズは二つの袋の中を見るとすぐに言う

 

「300枚確かにあります」

 

「ご苦労様」

 

店員はシズが何をしたのか全く興味がないらしく、ニコニコしながらこっちを見ている。

 

「あのさ、この金貨とりあえず50枚ずつに分けて袋に入れてくれないか?」

 

店員は予想していたのか身を屈めると6つ袋を取り出しすぐに分けていく。全部の袋を受け取るとパイスタはシズを引き連れて建物を後にした。

 

 

「…シズ」

 

「……な、何?パイスタ様」

 

「!?」

 

シズは恥ずかしそうに顔を赤らめながら聞く。パイスタはシズが先ほどの頼みを聞いてくれたことに心の底から感謝しながら言う。

 

「金も手に入ったし、買い物でもするか!」

 

「よ、喜んで!」

 

シズは自然に笑顔になる。その笑顔を見たパイスタは表情には出さないが滅茶苦茶悶えながらシズと共に買い物(デート)を始めるのであった。




前書きで書いた通り次回も王都編(デート)です。
前半は主に王様とパイスタが面識があるということとまた訪れることを明記しておきたかったから書いたようなものです。パイスタ王都へ行くの主な目的はシズと距離を縮めてもらうことです。頑張れ!パイスタ!
あと、私事なのですが、オーバーロードが関係している小説二つに合計20人の方に評価をつけてもらったのでアンケートを行いたいと思います。なので、活動報告でアンケートに答えていただけるとありがたいです。期限は11月最終日の23:59までです。
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