一個前の話を書いてから急に熱が冷めてしまいまして書こうと思う時も書ききれずにいたのでようやく出来上がったものであります
時間も夕暮れ、この大広間には一高から九高の出場する選手及びスタッフが集まり交流会が行われている
今は一高の誰もが賑やかな気分になってお昼のことなんて忘れたような感じである
「蕾ちゃん、どうしたの?」
「ううん、何でもないよ」
お姉ちゃんほどではないが私もポーカーフェイスは得意である
逆にこれが傷だったりすることがありますが
「やっぱり二人はこういう集まりは慣れているの?」
「私は慣れてるけど蕾は…見ないよ。お仕事があるから」
「そう…だね」
一応お仕事で姿は見ないけど会場にはいる
私の魔法は警備にも役に立つからである
「そう…なんだ」とほのかちゃんは察してくれたみたいだった
「みんなのところ行ったら? 私、少し飲み物取りに行きたいし」
「私も一緒に…」
とほのかちゃんが一緒に来ようとしたが
「ほのか、行こう」
「ちょ…、雫!?」
と無理やり連れていかれた。正直な話、助かった
お昼のあの事故が遭って以降、変なことは今のところない。流石に行ってきた側もそう頻繁に仕掛けてこないようだ
と飲み物を取りに行こうと歩いていると
「はいはーい、そこのお方 お飲み物はいかがですか?」
知っている声が後ろからしてきた
「千葉さん」
「もう堅苦しいな。エリカでいいよ」
そこにはおそらくウェイトレスと見て取れる千葉エリカの姿があった
「千葉さんも九高戦見に来たの?」
「この恰好に突っ込まないなんて…」
と何やらしょんぼりしていた
「うん、なんとなくだけど事情分かるし…」
と渡されたジュースを一口
「雫たちと一緒じゃなくていいの?」
「お姉ちゃんは選手だからよりチームメイトと交流してた方がいいから、私はあくまでスタッフだし」
「でもさぁ、スタッフ同士とかでもこういう時は喋らないの?」
「必要なお話はもう済んでるから大丈夫」
「ふーん。あっ、あと私の知り合いが同じ仕事してるから後で紹介するよ」
「ありがとう」
と言いながら千葉さんは立ち去った。知り合いと言っても大体誰か分かってるけど
とチラっとある方向を見た
その視線の先には第三高校の男の子が何人かがいた
その中でも特に異常な気配を出しているのはクリムゾン・プリンスとカーディナル・ジョージの姿である
情報として頭には入れていたがあの二人が関わってくる競技は苦戦もしくはかなり劣勢になる感じしかしなかった
天才的な頭脳とそれを実行するだけの力があるだけでなくそれ以上のものがあの二人にはあると感じられた
「分かりやすく近づいてくるのはどういう風の吹き回しかな?」
「バレバレだったかな、達也さん」
「誰の目にもわかりやすいぐらいに近づいてきたからな」
と言ってるが明らかに一人でいて存在感あるからねと心の中で思いつつ
「達也さん、どう思います?」
「どう思うとは何のことだ?」
「とぼけないでくださいよ。お昼の事故のことです」
そういうと達也さんは視線を鋭くした
「なぜ俺に聞く」
「現場検証も達也さんが主でしたよね。おそらく事故を起こした術式のみならずのことを知っているんじゃないかと」
というと達也さんは更に目線をきつくした
「今夜すこし時間ありますか?」
「あるにはあるがそんなに時間は取らないでくれ」
「分かってます。手短にその時に話しますね。あっ、何か始まるみたいですね、私はこれで」
とその場を離れた
「……ここで魔法協会理事、九島烈様より激励の言葉を賜りたいと思います」
いくつものの考えが渦巻く九高戦が始まった…
これからも不定期ではありますが更新していこうとは思っているので長い目で見てくれれば幸いです
では今回はこの辺で