相変わらず毎回、文字数が全く違いますがどうか楽しんで頂いたら嬉しいです。
博麗神社に向かい、元の世界に帰る方法を問うが寄り道する事となったアルトリウス。これを機に幻想郷を回ろうとアルトリウスは思い、情報収集のためまずは人里へ訪れようとしていた。
気持ちいい風が頬を撫でる
小鳥が囀り、戯れながら神社の屋根へと着地した。
「平和で良いわねぇ。」
小鳥を見ながら箒を持ち掃除している者が1人、呟いた
「どーしたものかなぁ」
空を見上げながらまた2言呟くと、ある事に気付いた
「はぁー、ほんっと暇な奴ね」
視線の先には
「れ〜い〜む〜!!」
笑顔でコチラに手を振り、飛んでくる魔法使いがいた
▽
魔理沙が急に大声を上げるので少々驚いたがあの子が霊夢らしい。
「よっ。遊びに来たぜ」
華麗に着地して、魔理沙が挨拶するも霊夢は後ろの者に気を取られている
「誰よ、そのでっかい人。彼氏か何か」
霊夢が軽くからかうと魔理沙は笑いながら腕を振り否定した
「こんな物騒な彼氏いらないぜ、そーじゃなくて霊夢に用があるんだって」
霊夢はそう聞くと、アルトリウスに近づき下から上までまじまじと見つめてからまるで分かっていたかのように
「にしても大きいわねアンタ。首を傾けるコッチの苦労も考えてよねー、それとアンタの聞きたい事って元の世界に戻して ってことでしょ?」
さりげなく理不尽な事を言われた気もしたが、聞きたいことは分かっていたらしい。
「..そうだ、ロードランと言う世界でな。そこで騎士として生きていた。」
霊夢はうーんと頭を悩ませている
「ろーどらん..聞いた事無いわね、一応外の事は知っているつもりだけど。でも嘘言っている様にも見えないし。」
アルトリウスもまた少し悩んだ。アリスや魔理沙からある程度説明を受けたが、外の世界の″ロードラン″そのものが消滅しているのか。
存「もしかしたら世界軸が違うのかもね、パラレルワールドってやつかしら?」
霊夢が口を開くと、よく分からない単語が出てきた
「あー、あの 世界は一つじゃなくて同じ時間に幾つもの世界があって、その内のどれかからアルトリウスが来たって事か?」
魔理沙が なんとなく といった表情で説明してアルトリウスは理解したがどちらにせよ解決は全くしていない
「つまり、その私のいた世界が何処にあるか分からないと帰せないと」
霊夢は、そうね、と返すと再び悩み出した
「アルトリウス、アンタが来たのは何時頃なの?」
アルトリウスは此処に居た時、眠っていただけだから分からなかった、アルトリウスも思案していると魔理沙が助け舟を出した
「んー、私が見つけたのは大体今朝だな。見つけたのはな」
見つけた と言うのを主張すると霊夢は頷き、何やら顔をしかめた
「なーんか、嫌な予感がするのよね。」
魔理沙が一瞬、眉を寄せるがすぐに笑いながら手を振った
「おいおい、霊夢の勘はシャレにならないからやめてくれ」
アルトリウスは不審に思ったが、優先事項は八雲紫を見つけ出し、幻想郷から出て元の世界に帰る事だがその為には此処で生きる術を身につけねばならない。
「まあ困ったら人里にでも行ったら?情報収集でもしたらいいんじゃない?案外良いモノが見つかるかもよ?」
(人里 か..。何処に居るか分からない奴を探すんだ、幻想郷を回って全ての位置を把握しておくか)
やることをようやく見つけたアルトリウスがさっそく2人に背を向けた
「助かる」
1人では少し不安だがまた魔理沙に迷惑をかけるわけにも行かない、すぐに着くだろうとアルトリウスは地を踏み、走り去る
「お、おい!」
魔理沙が止めようとしたがアルトリウスは既にいない
「意外に世話好きなのね、魔理沙。置いていかれたらしいけど?」
魔理沙はどうやら付いていきたかったようだ。
「なんとなく、気がかりなんだ。誰かの力を借りればいいのにすぐに1人になろうとするからな」
魔理沙は心配そうに空を仰ぐ
▽
今人里では、少しの人集りができていた。
それも無理はない。何故ならその人々の視線の先にはボロボロの甲冑を身にまとい、大剣を手に持った大きい物体が居たのだから。
「なんだぁ、ありゃ!新手の妖怪か!?見たことないぞ!」
「きっと襲いに来たんだ!手に立派な得物携えてるのが見えるだろ!」
人々はその物体が歩き始めるや否や逃げ出した
「落ち着け、人里の者。私は騎士、アルトリウス。この地に迷いこみ、助けを求めに来た」
アルトリウスは何故わざわざ剣を携えて人里のど真ん中から訪れたのだろうか、と民に誤解を解きながら自分の意味不明な行動に後悔した。
人々は聞く耳持たぬといった様子で逃げようとする。その時、地響きが鳴った。
アルトリウスの丁度向かい側に、怪物 としか言いようがないほどの大きい物体が見えた。アルトリウスの世界では珍しくはないが、人里の衆はパニックに陥っている。
「ハメられた!」
「妖怪を引き連れてきやがったぁぁ!」
どうやらアルトリウスがアレを連れて来たと思い込んでいるらしい、丁度アルトリウスと妖怪の真ん中に人々が固まっている始末だ。
「なぜ逃げない!」
アルトリウスは焦りを見せていた、魔理沙に聞いたがある種の妖怪は人を襲うらしい。あのままでは妖怪に殺られてしまう。気が付けばアルトリウスは妖怪に向かって走っていた。
▽アルトリウスが来る数分前
「お店の方!コレを貰えますか?」
アルトリウスが人里に訪れる前、おつかいをしている銀髪の少々がいた
「おう、まいどあり!」
荷物を沢山持っているが、これら全て食べ物である。
「これだけ有れば幽々子様もご満足頂けるでしょうか..」
帰路に着こうかと思った時に地響きがした
「な、なんだ!」
白髪の少々が見晴らしの良い所に出ると大きな妖怪が人々を襲おうとしていた。なぜ逃げないと不思議に思ったが反対側には人より大きくて鎧を纏った何者かが立っている
「このままではっ!」
先に大きい方を倒して謎の威圧感を放っている方を後で抑える、その間に人々を逃がそう そう考えてる頃には大きな妖怪の前で携えていた剣を構えた
「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまりない!」
(相手も妖怪だけど、まぁいいや)
「やぁぁ!」
斬りかかろうとしたその刹那、別の斬撃が妖怪を捉えた
「え?」
驚くしかなかった。何故なら他に剣を携えて居たのは他に1人だったのだから、しかもあの距離を一気に詰めてきたというのか?
「━━」
目の前のバカでかい妖怪を ″一撃″で仕留めたその騎士は静かにコチラに振り向いた時に、正気に戻った
「人里のお方ッ!逃げて下さい!」
人々はすぐ様家の中に避難したが、安全かどうかは分からない
「貴様は、誰だ」
▽
目の前の少女はアルトリウスに殺気を向けていた。アルトリウスは誤解を解こうと口を開こうとしたが、その前に少女が斬りかかってきたのだ
「答えろ!」
なかなか早い太刀筋だが読めぬものでは無い。
「少女よ、落ち着け。誤解している」
何やらアルトリウスが妖怪をも斬り伏せ、人里をも襲おうとしているように見える狂った人物に見えているらしい
「なにっ、そのような身なりで、何を言う」
何と言おうと剣を振る少女にアルトリウスは仕方なく柄を強く握った。
カキンッ
「そんな..」
「..人を見た目で判断しない方がいい」
アルトリウスは少々呆れ気味に剣を下ろすと白髪の少女は楼観剣を拾いアルトリウスに向き直った
「私の名はアルトリウス。強引だったが、こうするしかなかった」
少女は余程負けたのが悔しいのか、プルプル身を震わせて半泣きになっていた。
「わ、私の、名前は魂魄 妖夢、です..」
今にも泣き出しそうな妖夢にアルトリウスは剣を構え
「そう落胆するな。なかなか悪くなかったと思う、太刀筋も人々を守ろうという心意気も美しかった」
よく分からないフォローをしたアルトリウスだったが妖夢は少し表情が和らいだ、嬉しそうだ。
「別に、当然の事をしたまでです。こちらこそ勝手に斬りかかってすみませんでした..」
過ぎたことは仕方ない、と言うと遠くから
「おーい!アルトリウス〜!大丈夫か〜!?」
魔理沙と霊夢の声が聞こえた
なんか、強引にバトルに持っていってすんません...
個人的には妖夢とは長い付き合いにしたいのでこういう形で出させて頂きました。東方に関してはまだまだな為、アレ?と思う方も居るかもしれませんが、これから改善して行くので宜しくお願い致します。
さて、妖夢、可愛いですね。剣術に自信あったのにアッサリと抑えられて半泣き妖夢可愛い、作者の悪ふざけが妖夢のイメージを潰したのなら、本当に申し訳ない...許してください、なんでもしますからぁ