鈍感な会長と悩める乙女の役員達と召喚獣   作:双葉雷華

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佳奈多1です
今の所優子と葉留佳がリードです。
まだまだ募集中ですので感想でも活動報告でもどちらかに行ってコメントして頂ければカウントします。


第4話

佳奈多side

私達は葉留佳と吉井を引き入れることを計画した後、時間まで談笑することにした。

「それにしても改めて見るが、すごい設備だな」

来ヶ谷さんが辺りを見回しながらそう言う。

「そうだよね〜、努力の結晶だとしても、ここまでしたら皆やる気なくしちゃうよ〜」

神北さんもほんわかとした口調で来ヶ谷さんの言葉に同調する。

それは言えている。シャンデリアが吊るされていて、クラスの生徒の1人1人に個人でノートパソコンにシステムデスク、リクライニングシート等を与えている時点で優遇のしすぎだ。これでは逆効果と言ってもいいわ。

「そんなことないわ」

私たちが話し合っていると女子生徒が3人近づいて来た。

「私たちは努力を続けて、この設備を勝ち取ったの。言うならばこれはご褒美なの。それを自分の欲の為だけに奪おうとする人の気がしれないわ」

そう言ってきたのは2年生の模範生徒木下優子さん、それに私たちの次に成績の良い霧島翔子さん、最後に去年の11月に転校してきた工藤愛子さんだ。

「随分な言い口ね。一応理由を聞いおこうかしら?」

「当然じゃない。私たちはずっと頑張ったけれど、Fクラスにいる人物はその努力をしなかった人の集まりね。観察処分者の彼みたいに」

観察処分者?その処分を受けた生徒がいるという報告は聞いていないのだけど。

「聞いてもいいかね木下女史?」

「何かしら?」

「それは誰の事かね?私の記憶では特別処遇者は居ても観察処分者は居なかったと思うのだが」

「誰って吉井明久よ」

来ヶ谷さんと木下さんの会話を聞いてやはり彼はつくづく不幸だと思ったわ。

善意でやっている事を観察処分者としか捉えてもらえないなんてね

「ゆうちゃん、それは違うよ」

「ゆうちゃんって誰かしら?それに違うってどういうことよ」

神北さんの渾名も時々どうかと思うわ。

「明久君は、自分から特別処遇者に立候補したんだよ〜」

そう。彼は誰もが嫌っていた風紀委員に自分から入った私と同じ様に誰もが嫌がり、自ら立候補しなかった特別処遇者に立候補した。

けれど特別処遇者はほとんど認知している生徒が少なく彼女の様に勘違いされている人が多い。

「悪いことしたなあ。アタシずっと観察処分者だとばかり思って馬鹿にしてたわ」

「はっはっは、誰しも先入観や噂で判断してしまうものさ。人とは基本そんなものだよ。その人物を知るには本当の意味で話さなければね。何より彼は君と同じ学生寮通いだ、話すタイミングはいつでもあるよ」

こんな風に談笑していたら先生が入ってきた。

「皆さん席について下さい。H.R.を始めます」

その言葉に全員が指定された席に座る。

それを確認すると高橋先生は教卓に手を着く。

「皆さん進級おめでとうございます。2年Aクラス担任の高橋洋子です。よろしくお願いします」

この人物は学年主任を務めていて、風紀委員会の顧問でもある。

「まず設備の確認をします。皆さんにはシステムデスク、リクライニングシート、個人パソコン等が支給されています。この中で何か不備があれば申し出て下さい」

そんな人がいるのかしら?逆に何が必要なのか問いただしたいわ。

「教材資料費などもこちらが出しますので何かあれば私に言って下さい」

太っ腹ね。まあ、相当の額を私と吉井の家が出してるから当然ね。

「ではクラス代表に挨拶してもらいましょう。代表の二木さん前に出てきて下さい」

「はい」

呼ばれた私は席を立ちキビキビとした動きで前に出る。

「二木佳奈多です。剣道部と風紀委員会に所属していますので、疑問に思った事や風紀委員について知りたい人は私に相談してくださればお答えします。以上です」

そう言うと私はさっさと席に着く。

「では自己紹介を、窓際の席の方からお願いします」

私はこの中に何人吉井のファンの娘が居るのかを考えるためにあまり集中していなかった。

 

 

 

 

「では授業を………失礼します。はい高橋です、はい、分かりました」

先生が授業を始めようとすると携帯が鳴り、それに出る。

「皆さんFクラスがDクラスに試召戦争を仕掛けたそうです。なので今からは自習となります」

そう言うと教室を出て行った。恐らく、いつ呼ばれてもいいようにするためね。

「随分早いな、恐らくこれは別の人物の指示だろうな」

「ふぇ?何で」

「いいかね小毬君。明久君は恐らくこの試召戦争に乗り気ではないだろう。葉留佳君起こしたにしても、恐らくいきなりここを狙ったりするだろうな。だからだよ」

来ヶ谷さんの言い分も最もだ。吉井は基本この試召戦争というものを好まない。入学したのだって親がスポンサーとしてどうなのかを体感してほしいという願いからなのだから余計だ。次に葉留佳だけど、あの子はそもそも後先考えたりするのは苦手な上にお気楽だからこんな事はしないだろうし、何より代表の許可なく試召戦争を起こす事は余りにも可笑しい。まあ、葉留佳ならやりかねないのかもしれないけど、彼女は吉井の嫌がる事をしない子だ。その辺りだけは確信できる。つまり、これは第三者、代表の意思で起こされたという事だ。

「そっか〜そうだね。じゃあ誰だろ?Fクラスの代表さんなんて私知らないよ〜」

「安心するといい、発案者は雄二少年だ」

坂本ね、確かに彼ならやりかねない。

「ねえねえ何のはなししてるのカナ?僕も混ぜてよ」

「アタシも良いかしら?」

そう言って工藤さんと木下さんがまた集まる。霧島さん?最初からいたわよ。

「………雄二の目的は恐らくここ」

「ほう、それは何故かな?」

「………雄二は多分学力だけが全てじゃないという事を証明しようとしてる」

はあ?学力だけが全てじゃない?何を言っているのよ、確かに学力だけが全てじゃないけれど学力も大事な世を渡るための武器なのよ?

「はっはっは、彼は面白いな。ならお手並み拝見と行こうじゃないか」

そう言って来ヶ谷さんは笑顔で笑った。




先ほど確認したら
優子3
唯湖1
葉留佳4
小毬2
佳奈多1でした。
さらに数分後に確認すると
優子3
唯湖3
葉留佳4
小毬2
佳奈多3になっていました。
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