前話からお気に入り登録していただけるとは思わずとても驚いています!
そして少し投稿に間が空いてしまったことをお詫び申し上げます。
m(_ _)m
…暇だ。
俺はトラックに跳ねられたにも関わらずほぼ無傷だと言うのに医者は念のためと1週間の入院生活を進められた。
受験前ではあるものの俺の選ぶ高校は馬鹿でも受かると言われるほどの学校…
正直勉強するやる気は起きない。
そんなわけで素直に医者の提案をのんだのだが…
夕方になれば友人や家族が来てくれるのだが心配をかけてしまったのであまり自由に話せない…
こんなことなら学校に行けば良かったと二日目にして思い始めていた。
三日目
当然のことだが未だに俺は病院のベッドの上だ。
テレビも平日の昼はは面白いものはやっていない。
暇すぎて友人が持ってきた課題プリントに手をつけ始めるほどだ。
午後の二時くらいだろうか食後の休憩にしては長すぎるほどの休憩をとり再び課題を始めようとした時、病室のドアが二度、ノックされた。
どうせ親だろうなと思い適当な返事をして入室を促す。
しかしドアが開いた瞬間の銀髪を見て衝撃を受けた。
彼女はそのまま失礼しますといい手頃な椅子を見つけると座った。
「あんたか…ちょうど暇しててな、話し相手が欲しかったよ」
「御家族や友人の方と話せばいいじゃないですか」
「心配かけてるから、自由に話せないだよ…」
「そうっすか」
相変わらずビデオカメラを構え無表情に返事をしてくる彼女。
「そうなんすよ〜…
て、あんたは何しにここに来たんだ?」
「貴方にはご飯を奢ってもらう約束があるので退院の日を聞きに来ようかと
ちょうど私情で近くに来たのでそのついでで」
…
理由は至って単純だった。
納得もできる…はずなのに。
なぜか寂しいと思ってしまった…
と、考えている暇はない、聞かれた質問には答えなくてはならないだろう。
「えっと…あと四日後に退院だな、その時にあんたも来てくれよちゃんと飯、奢るからさ」
「そうですか、わかりました」
そうして立ち去ろうとする彼女、しかし何かに気づいたのかこちらに戻ってくる。
「そういえばまだ名前を名乗っていませんでしたね、あたしは友利奈緒です、いつまでもあんた、なんて呼ばれるのは嫌なので」
「あ、あ〜済まない、最初に聞いておけば良かったな」
「あなたが謝る必要はありません、こちらも忘れていたので。
それで、あなたの名前は?」
「俺は、大神、大神直樹だ、奈緒に一文字足しただけだから覚えやすいだろ」
お互い名乗りあい、適当に話しながら解散となった。
結局、最後まで寂しいと思った理由はわからないままでいた…
退院当日、悲しいことに友人は学校、両親は仕事で来れないらしい。
と言っても今回の場合来てくれないので少しほっとしているところはあるのだが…
とりあえず待ち合わせ場所に指定された公園に行き時間まで待つ…
すると予定より少し早く友利は到着した。
相変わらずビデオカメラを構えているのだがそれはもう友利らしいと思えてきた。
「すみません、待たせましたか?」
「いいや、全然」
嘘だ。
実を言うと1時間ほど前には待機していた。
だがそれを言ったところで意味は無いので当然嘘をつく。
友利はそうですかと言っていた。
今までと少し違うのは彼女の表情が少し表に出てきている所だ。
名前を名乗りあったあたりから少しづつ近づいていたのだと信じたい。
「そういえば友利は高校、どうするんだ?」
「あたしは星ノ海学園に入学が決まっています」
星ノ海学園…比較的新しい学校で施設が整っており、綺麗な学校らしい…
「星ノ海学園ねぇ…俺も受けようかと思ったけど学力が圧倒的足りてないわ…
んで、結局馬鹿校と呼ばれるようなとこに行くんだがな…」
「そうですか…知り合いがいるだけでも多少楽なのですが…残念です…」
少し表情に陰りが見えた…友利は学校で何かあるのだろうか…
しかしそんなことを軽々しく聞くわけにはいけない…そんな気がしてしまい聞けなかった…
そうして適当に話しながらファミレスに着く。
噂に聞くと刀をもった人や男の人を殴ってしまうアルバイト店員、ロリコン疑惑がかかっている男がいるらしいのだが味は良いと評判なのでここを選ぶ。
料理が運ばれ、その味に感動したのかはたまた食べるのが好きなのか…
友利の目は眩しいくらいに輝いていた。
その日はそのまま解散となった。
その後も何度か食事をしたり買い物に付き合わされたりマジックを見せたり…(と言っても……なのだが)と、色々あり、気がつくとクリスマスとなっていた…
友利に当日の予定を聞くと空いているとのこと…
食事に誘うともう一人来るのだがそれでもいいなら大丈夫とのこと。
無論断るわけにもいかないので了承した…
ただ、何事も簡単には終らない…
俺は、その日思い知らされた…