前回に引き続きお気に入り登録が増え、とても驚いています!
そういえば白猫プロジェクトでは杉田コラボが始まりましたね。
最後まで笑わせてもらいました!
クリスマス当日。
街ではLEDで装飾された街路を歩く人々が多く見られる。
いつも通り予定より少し早めに到着した俺は、スマートフォンでゲームをしながら時間を潰していた。
「お待たせしました」
予定時間丁度。
友利が到着した。
ゲームを中断し顔を上げ、友利の姿を確認する。
いつもの制服とは違い厚手のコートのようなものを羽織り、手袋とマフラーを巻いている。
そして、同行すると言っていた人物、その方に目を向ける。
……!?
男性だった。
てっきり友利の友達でも連れてくるのだろうと思っていたので衝撃を受けた。
そして別の何かも体の中を駆け巡る…
「初めまして、高城丈士郎と申します。
今日はお誘い頂きありがとうございます」
メガネをかけた知的な見た目の彼は挨拶を終え握手として右手を出してきた。
自己紹介を終え、いつものと少し違うながら雑談を交えながら買い物をする。
正直、俺が今高城に抱いている感情は何なのか…嫉妬…?
いや、そんなはずはない………本当に……?
「どーしたんすか、さっきから黙り込んで」
考えているうちに買い物はあらかた終わっていたらしい。
それよりも突然話しかけられ変な声が出てしまったので余計に怪しまれているのが恐ろしいと思ってしまった。
「やはり、私が邪魔だったのでしょうか」
「いやいや、そんなことないって高城も一緒に楽しもうや。
せっかくのクリスマスだしな」
高城の気をつかった言葉も、本音より建前が返してしまう…
本当に今日の俺はどこかおかしい……
ところかわってここはいつもの危険なファミレス。
クリスマスということで店員もサンタのコスプレをしてるようだ。
ちなみにさっき高城が女性店員に殴られていた。
「そういや、ふたりはどうやって知り合ったんだ?」
料理が揃い、食事を始めた辺りで気になっていたことを聞く。
すぐに返事が来ると思っていたのだが予想に反し高城が難しそうな顔をして考えている。
やがて答えが出たのか口を開く。
「私たちは、いわゆるボランティア活動のようなもので同じ仕事を任された、と言うのがきっかけでしょうか…
詳しくは言えませんが依頼はいつ来るかわかりませんしどこに行くかもその時になるまでわからないのでよく一緒行動してはいますね。
今日、私がここに来たのもそれが理由です」
「そう、なのかそれってどういう…」
俺が言いかけたその時。
誰かのケータイが鳴った。
友利がポケットから取り出すと難しそうな顔をして一言。
「現れました…」
そういった…
内容はおそらく今高城が話していたことと関係するのだろう…
「すみません、必ず戻ってくるので席を離れます、行くぞ高城」
「かしこまりました、すみませんこんな時に」
「あ、あぁ、大丈夫だ行ってこい」
……
ふたりが駆け足で去っていくのをただ、無言で見送った。
俺はその時どっと疲れが来るようなそれでいて心に針が刺さるようなそんな今まで感じたことの無い感情が渦巻いていた…
あぁそうか…そういうことか…
とりあえず会計を済ませた俺は近くのデパートに入り友利達の帰りを待った。
結局二人が戻ってくるのは2時間後で辺りは一部の店がしまっていたりとこれ以上はやる事が内容だ…
二人の申し訳なさそうな顔を見る度にこっちも悲しくなる…
「二人は…その…恋仲…なのか?」
ふと、無意識のうちに聞いてしまっていた…
二人ともそれを聞いた瞬間固まり…そして
「はぁ?こんなのと恋仲になんてなりたくありませんよ仕事がなければこんなやつとは組みませんし」
「な、言いましたね!私だって耐久テストという名目で何度病院送りにされたことか…仕事でなければこっちだって願い下げです!」
…ある意味では息のあった二人の会話に俺は入り込めずにいた…
そうやって二人の会話を聞いているうちに友利に理由を聞かれてしまった…
……………どうやら、覚悟を決めなきゃいけないらしい…
周りのざわめきが遠のいていく。
俺は改めて友利の方を向き軽く深呼吸し口を開いた。
「俺は、友利のことが好きだからだ」
「はぁ?あぁえ…そっすか」
隣で高城がやっと納得できたと言わんばかりの表情で満足げにこっちを見ている。
「まぁ、あたしはその現状、告白に答えることはできません。
ただ、全てが終わったら…改めて返事をさせていただきます」
結局その後は微妙な雰囲気のまま解散になった。
しかしまぁ変わったフラれかたしたなぁなどと考えその日は眠りについた…
二人の仕事内容はその後、すぐ知ることになった…
あの日から2週間後。
友利にある河川敷に呼び出された。
河川敷に着き、友利を見つけ駆け寄る。
相変わらずビデオカメラを構えているのだがその表情は険しい。
何かあったのだろうか、声をかけようとしたその時。
「単刀直入に聞きますが大神さん、あなた、特殊能力者ですよね」
「は、はぁ?」
体が凍りつく…
ヤバイ。それしか考えられなかった…
その場から離れることもできずやっとの思いでひねり出した答えは。
「な、ナンノコトカナー」
…怪しすぎる…
そんなもの、自分がそうですと言っているものだ…
友利は、その回答を予想していたのか表情を変えることなく少し離れた場所を指さす。
そこには高城と思しき人物が立っている。
「高城が今から特殊能力を使ってとんでもない勢いで飛んできます。当たれば大怪我、避ければ高城が大怪我を負います。
あなたの特殊能力でクッションでも作って守ってください」
そう言い友利か右手を上げた。
瞬間、とんでもない勢いで高城が飛んでくる。
どうやらもう能力の内容までバレているようだ…
脳内で作り出すものを考え、強くイメージする…
それをそのまま現実世界に当てはめる…
作り出すのは、エアバッグ!
衝突…衝撃はほとんどエアバッグが吸収。
その影響で友利と俺がバランスを崩した程度に収まる。
その後、友利から能力者の事について長々と説明された…
「なぁ、今の所協力者を除いて二人だけで動いてるのか?」
「まぁそういうことになりますね」
「なら、俺も協力させてくれ。どうせ、暇だしな」
「いいですけど、気まずいとか考えないんですか?あなたは」
「まぁな、ただ好きな人の助けになるならやるし、他に助けられる奴がいるなら助けたい…それだけだ」
俺が、誰かの助けになれる…
思いもしなかったことだった…
周りからは気持ち悪がられ、いいように利用されてきた能力…
…これで…お前も助けられるのかな……
………助けに行くから待っててくれよ…
その後、俺は中学を転校、ついでに星ノ海学園への入学も確定した。