それではどうぞ。
メイビスが家を訪ねてからしばらくが立った。
それ以来頻繁に来るんだがギルドは大丈夫なのか...?
「なあメイビス。」
「なにー?」
「最近よく来るがギルドの仕事は大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。こっそり抜けてきてるから。」
(それは大丈夫なのか?)
「そういやオルはいつもここにいるよね。ずっとここにいて退屈じゃないの?」
「ん?ああ。実は最近この部屋の床から本がでてきてな。多分師匠のだろうと思うけど。それがまた面白いんだ。」
実はここ最近掃除をしていたら床が剥がれることに気づき、見てみたら大量の漫画が置いてあったのだ。
漫画は色々な種類があった。例えばジョジョの○○な冒険や、○の錬金術師とか、さらには東方の書籍版まであったのだ。
なぜ日本の漫画があることは詮索しないでおこう。
「へえ~。どんな本なの?」
「漫画ってやつだ。絵本みたいな物か?」
「それなら私にも読めるかも!あとで見せて!」
「別にいいぞ。」
「ありがとう!」
「ここにあるやつはもう読んだから好きにみていいぞ。」
「わーい!」
メイビスは飛びつくように漫画へ向かっていく。
この女の子が本当にフェアリーテイルの初代マスターになるのか?
この様子じゃ普通の女の子だ。初代マスターはとてつもなく頭が良かったはずだが
...まあいい。取りあえず『今』を楽しんでおこう。どれも貴重な経験になる。
~~メイビスside~~
今日もオルと一緒に本を読んだ。
やっぱり家族と一緒にいるように思えて心がポカポカする。
ギルドではいじめられてばっかりだけどあそこに行くときはいつも優しくしてくれる。
...あの人と『家族』になれたらいいのになあ~。
なんて考えながらギルドに帰ると信じられないことが起きていた。
「ギルドが壊れている...!?」
ブルースカルの襲撃だ。あちこちで戦いが繰り広げられ、死体もゴロゴロと転がっている。
「あ、ああ...」
メイビスの所属しているレッドリザードは貧弱なギルドだ。だからもう虐殺に等しい戦いになっている。
「...ハッ!ゼーラは!?」
メイビスはゼーラという少女を探した
ゼーラはメイビスにちょっかいを出していた子だがメイビスは友達だと思っている。
唯一の友達であるゼーラを必死に探した。
「ッツ!?ゼーラ!!大丈夫!?」
ゼーラは瓦礫に埋もれていた
メイビスは必死になって引っ張りだした。
「早く逃げよう!ここにいると危険だよ!」
「離して!ここにはパパもいるし綺麗なお洋服もたくさんあるの!だから離れたくない!」
「そんなのは全部私の心の中にあるよ!パパとママの思い出も、綺麗なお洋服も、妖精の話だって心の中にあるんだよ!だから生きなきゃ!」
「...私アンタに意地悪ばっかりしてきたのに...」
「そんなこと私は気にしてないよ!早くいこう!」
「あのさ...私たちは...本当の友達になれたのかな...?」
「うん!!」
メイビスが笑顔で振り向くとゼーラは力尽き地面に倒れていた。
「え...?嘘だよね?ねえ。返事してよゼーラ...せっかく本当の友達になれたのに...」
「うわあああああああああああああ!!!!」
メイビスは座り込みその場で大声で泣いた。
数時間泣くとメイビスは一度村へ戻った。しかしそこはもう誰もいなかった。家は壊され、木は焼かれ、あたりには死体の山が広がっている
「もう誰もいないのかな...ッハ!」
メイビスは気づいた。そういえばオルは大丈夫なのか?と頭の中をよぎった。
「オル...!オルは無事なの!?」
~~メイビスsideout~~
メイビスはオルトゥスの住んでいる家まで走った。
そこには何事もなかったかのように家が残っていた。
「オル!?大丈夫!?」
「うおっ!びっくりした。いきなりどうしたんだメイビス..ん?なんでそんなに汚れて...」
「オル...!良かったあ!!無事だったんだ!」
オルに飛びつくメイビス。それに困惑するオルトゥス
「だからどうしたんだ...」
「実は...」
オルトゥスはメイビスから事情を聞いた。
「なるほど。そんなことが起こっていたとは...取りあえず休め。すごくやつれているぞ。」
「でも誰か生きてるかもしれない!早く戻らなきゃ!」
「俺が代わりに行く。だから休んでろ。」
「なら私もついていく!早く探さなきゃ...」
そういいつつメイビスは倒れてしまった。
「おい!どうした!...って寝てるだけか。やっぱり限界が来ていたようだな。」
はぁ、とため息をつきながらメイビスをソファに寝かした。
「さてと。生存者を探しに行きますか...」
帽子をかぶり、家を出ていくのであった。
いかがでしょうか?
感想、批判等お待ちしています。