東方ビーストウォーズ(再編集版)   作:赤バンブル

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第二十九話「少女と怪獣の約束(後編)」

<メガトロンのアジト>

 

基地はメガトロン他大半のメンバーが重症になったためまともに動いているのは軽傷ですんだサウンドウェーブとカセットロンぐらいだった。司令室においてメガトロンは首から下を再生プールに入れられまるで風呂にでも入っているような状態になっていた。彼がこれぐらいで済んだのは死神である小町の体だったというのが幸いした。

 

サ「テラザウラー、インフェルノ、クイックストライクハ二日三日。ブラックコンボイ他コンバットロンハ一日。タランス、ブリッツウィングハアト八時間ハカカル。モンストロンハ除外。」

 

サウンドウェーブは的確に説明する。

 

メ「それで・・・俺様の治療はどれくらいかかるんだ?」

 

メガトロンは力のない言葉で言う。

 

サ「少ナクトモ一日ハ休息ガ必要。」

 

メ「休まなかったらどうなる?」

 

サ「・・・・アト二、三日延ビル。ユックリオ休ミクダサイ。」

 

サウンドウェーブはそう言い残し司令室を後にした。

 

メ「はあ~。」

 

メガトロンはため息をつく。しかし、その直後司令室の壁が壊れた。その割れ目からこいしを背中に乗せたゴモロックが現れた。

 

こ「こ、こんにちは・・・・。」

 

こいしはなんかまずいと思いながらも挨拶した。

 

メ「お、お前ら!なんでここに・・・・って人の家を壊すな!どれだけかけていると思っているんだ。」

 

ゴ「俺、ゴモロック。電気ビリビリの時にここの情報が入った。だからここに来た。」

 

メ「はああ~この世の見納めがこんな物だとはなあ~。ドカーンと派手に行くならまだしもこんな恐竜とガキ一人とは・・・」

 

メガトロンは自分でもよく分からないがあきらめを感じた。

 

ゴ「俺、ゴモロック。そんなことどうでもいい。俺、お前と鶏肉しに来た。」

 

こ「取引だよ。」

 

メ「何?」

 

メガトロンは不審な顔をする。

 

ゴ「お前こいしのお姉ちゃん捕まえてる。だから返せ。」

 

ゴモロックは言うとメガトロンはプールに入ったまま二人の近くに移動する。

 

メ「それで見返りは?」

 

ゴ「お前の仲間、みんな動けないの知ってる。だから治るヤツが出るまで俺がお前を守る。」

 

メ「それならこっちにも考えがある。今すぐお前たちをスパークと魂だけの状態にしてやる。そこに嬢ちゃんは紅

白組ともおさらばできるし、姉の所にも行ける。一石二鳥だ。」

 

こ「そんなことをするとゴモロックがあなたにとどめを刺すよ。」

 

ゴモロックは大剣を握る。

 

メ「ふん、好きにするがいい。俺様を倒しても妖怪たちの手かがりがなくなるだけなんだからな。ここに来たということはあきらめを感じてきたんだろ?」

 

こ「うっ。」

 

メ「右を向いても左を向いても何も見つからない。ようやくコンボイについて行っても無駄だということがようやく分かったか。」

 

こ「だ、だからといって私は一緒にクイズショーとか漫才やるわけじゃないよ・・・。」

 

メ「まあいい。一日でいい。俺様をサイバトロンから守ってほしい。一時的な助っ人と言う訳だ。もし、俺様側についてずっとコンボイに反抗をするのならお前の家族を返してやってもいい。どうだ?」

 

メガトロンの言葉にこいしは思わず目を丸くした。

 

こ「家族!?お燐もお空も!?本当に!?」

 

メ「もちのロンパールームだ。但し、俺様がダメージを受けた場合は取引は中止だ。」

 

ゴ「こいし・・・・。」

 

こ「・・・・わかった。約束は守るよ。」

 

こいしは頷いた。

 

メ(あのネズミと同じで本当に単純な奴だ・・・。)

 

メガトロンはそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<メガトロンのアジト メディカルルーム>

 

メディカルルームではここの室長ともいえるタランスも含めて再生カプセルに入っていた。大半のメンバーは意識

はなかったがブラックコンボイとタランスは明確に意識があった。

 

タ(ブラックコンボイ・・・・。)

 

タランスは通信でブラックコンボイに話しかける。

 

ブラ(なんだ?)

 

タ(なんでまだ出る気がないんスか?今の状態でも弱っているメガトロンを倒すのは簡単なはずッス。)

 

ブラ(やはり私の狙いを察知していたか。)

 

タ(昔アタチもやったスからね。)

 

ブラ(確かに今のメガトロンなら簡単に倒せる。しかし、まだゴッドボンバーのテストも終わっていない状態である以上まだ、絶対的な力を手に入れたとは言い切れん。かつての失敗も考え今回は用心しなければならない。)

 

タ(なるほど。)

 

ブラ(しかし、これを聞いて何になる?メガトロンに暴露しようというのか?)

 

タ(いやいやとんでもない。それよりも協力してほしいッス。)

 

ブラ(協力?)

 

タ(アタチの頭には爆弾がついているッス。これだけはどうすることもできないッス。そこであんたには腹いせにメガトロンを倒してほしんスよ。そうすれば安心して爆弾を取り外しに掛かれるッス。)

 

ブラ(ふむう。)

 

タ(それにあのゴッドボンバーは定期的に特殊なメンテナンスが必要でそれができるのはアタチだけッス。悪くない話だと思うスよ?)

 

ブラ(・・・・わかった。機会が訪れたときは・・・・・。)

 

二人は誰にも悟られず取引をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<メガトロンのアジト 司令室>

 

こいしとゴモロックは何故かテレビゲームをしていた。一日限りの護衛といったが特にコンボイたちが来る心配があまりなかったのでやることがなくメガトロンに頼んで出してもらったのだ。

 

こ「やった!また、私の勝ち!」

 

ゴ「うう~~~!もう一回!」

 

こいしたちはやることなかったので夢中になっていた。

 

メ(あの時はサイバトロンが出てきたけど今度は来そうにないな・・・・)

 

メガトロンはある意味安心していた。しかし、それがうまくいけば苦労することはない。

 

?「こいしを返しなさい!メガトロン!」

 

後ろを向くと力尽きているサウンドウェーブを鷲掴みした霊夢と魔理沙、早苗が立っていた。

 

早「特警ウイ〇スペクター!」

 

魔「おい、なんだよそれ?色しかあっていないじゃないか?」

 

こ「え?霊夢?」

 

こいしは顔色を変えた。

 

魔「おい、こいしお前何やっているんだ?ゲームなんてやって?」

 

こ「え、えええと・・・・っていうか霊夢たちこそ何しに来たの!」

 

霊「何って助けにきたんでしょ!アンタが迷惑をかけないようにね!」

 

メ「ふん、何を言っていやがるドけち巫女が。」

 

メガトロンは再生プールから顔を覗く。

 

霊「それはともかく兵隊たちが動かないと思ったらメガトロンは随分弱っているようね。今だったら私達だけで倒

せるわ!」

 

霊夢はアーマーを展開してセイバーブレードを出す。

 

こ「待って!コンボイおじさんなら、こんな時は敵には手を出さないよ!」

 

霊「コンボイはここにはいないわ。それに異変を解決するのが博麗の巫女の務めよ。」

 

霊夢はメガトロンに近づく。

 

メ「こいし、何をしている?さとりを返してほしくないのか?」

 

こいしは戸惑う。しかし、手を出したのはゴモロックだった。ゴモロックはビーストモードになり尻尾で霊夢を吹き飛ばした。

 

霊「きゃ!一体何するのよ!」

 

ゴ「俺、ゴモロック!こいつに手を出すな!」

 

ゴモロックは追い返そうとする。

 

魔「ふざけるなよ!フュージョンスパーク!」

 

魔理沙はフュージョンキャノンを最大にして放つ。

 

ゴ「ううううううううう・・・・・。」

 

ゴモロックは苦しそうに受け止める。

 

ゴ「ぐわあああああああ!」

 

超振動破でなんとか中和した。そして収納スペースから何かを取り出した。

 

早「あれってまさかメタルスメモリ?」

 

早苗は少し前にコンボイがメタルスメモリをなくしていたことを思い出した。実はゴモロックが拾っていたのだ。

ゴモロックはメモリを挿入しメタルスボディに変貌を遂げる。ビーストモードはあちこちが機械化してた。体のあちこちからミサイルを発射し、三人を追い返していく。

 

こ「ああ・・・・・。」

 

こいしは戸惑いながらもゴモロックの背中に乗る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<メガトロンのアジト 外>

 

霊夢たちはゴモロックの攻撃で入り口まで戻されていた。

 

ゴ「コンボイ、今日は攻撃してくるなんて言ってなかった。それなのに霊夢たち来た。これじゃあ駄菓子だ!」

 

魔「それ言うんじゃ台無しじゃないのか?」

 

霊「アンタたち二人そろってメガトロンに出も寝返ったって言うの?」

 

ゴ「違う!取引!お前たちはこいしの気持ち何もわかってない!」

 

早「気持ち?」

 

ゴ「こいし寂しがってた。なのにお前たち失敗するとすぐに怒る。こいしの姉ちゃんのこと忘れている。だから俺

が助ける!」

 

ゴモロックはそう言いながら超振動破と同時にミサイルを発射する。流石の霊夢たちもまともに喰らい跳ね飛ばさ

れてしまった。

 

魔「霊夢、流石にこれ以上ダメージを喰らうのはまずいぜ。」

 

魔理沙はフュージョンキャノンを構える。しかし、早苗がそれを制止する。

 

早「こうなったのもみんな私のせいです。私がしっかり面倒をみていれば・・・・」

 

 

 

 

 

 

<メガトロンのアジト 司令室>

 

司令室はメガトロン一人であったが治療を終えたタランスとブリッツウィングが入ってきた。

 

タ「あ~~痛かったス。」

 

ブ「う~~~~ん。」

 

メ「やっと終わったか・・・。」

 

そして操作パネルでは意識を取り戻したサウンドウェーブが操作をしていた。

 

サ「メガトロン様。パワーガ戻ッテキタ。90、100。」

 

メ「え?そうなのか?この体だと分かりずらいな。」

 

メガトロンは実感がわかない中浮遊しているモニターパネルを動かす。

 

メ「モニター飛ばし!」

 

モニターパネルは入口の方へ飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

<メガトロンのアジト 外>

 

三人に追い込むゴモロックの目の前にモニターパネルが現れメガトロンの顔が映し出される。

 

メ『お前たちの仲間の正体がわかったか?所詮はサイバトロンなどフンコロガシのフンにも劣る。あいつらはお前を邪魔者扱いしていたんだぞ、こいし。そうじゃ中曽根さん?』

 

こいしは霊夢たちを見る。

 

こ「霊夢、約束したよね。お姉ちゃんを助けるって言ってくれたよね?」

 

霊「・・・・」

 

こ「でも、どんどん目的が変わって敵を倒す事ばかりに行っちゃっている・・・・。私の家族なんてどうでもいいと思っているんだ・・・・。」

 

こいしは落ち込みながら言う。

 

?「私は・・・最初から覚えていたぞ・・・。」

 

聞き覚えのある声にこいしは顔をあげる。霊夢たちの後ろの方でコンボイがアリスに肩を貸してもらい来ていた。

 

コ「どうして・・・仲間を傷つけるんだ・・・。」

 

こ「え・・・」

 

こいしが答えるより先にメガトロンが先に答えた。

 

メ『敵だからさ。ほら見ろこいし。お前をこんなことに巻き込んだ張本人だ。このゴリラは調子のいいことを言ってお前から家族を奪い取り、お前をこんな戦いに巻き込んだんだ。』

 

ゴモロックはコンボイに矛先を向ける。

 

コ「待て、自分の心を覗いてみろ。そんなことをしてさとりが喜ぶと思うか?」

 

こ「お姉ちゃん・・・・」

 

こいしはゴモロックを静止させる。そこへ治療を終えたメガトロンがサウンドウェーブ含めた三人を引き連れて出てくる。

 

メ「どうした?何をしている?やっちまいな。」

 

ゴ「その必要ない。俺約束した。お前の部下が動けるようになるまで守るって。もう動ける奴いる。だから約束

守った。こいしの姉ちゃん返せ!」

 

サ「契約終了。」

 

タ「さあてどうするんスかね~。」

 

タランスとサウンドウェーブは銃を構える。

 

霊・魔・早「どうする?」

 

メ「むむむん。」

 

霊・魔・早「どうよ?」

 

メガトロンは首を傾げてしばらく考える。そして

 

メ「いいだろう、約束は約束だ。返してやれ。」

 

サ「エ!?」

 

タ・ブ「へ?」

 

メ「タランス、メディカルルームからメガーラのスパークを抜き取り再精錬させろ。」

 

タ「は、はあ。」

 

そう言うとタランスはブリッツウィングを連れその場を後にする。

 

メ「いい取引だと思ったんだがな。お前がその気なら家族揃えて我が軍団入れてやろうと思ったが・・・。」

 

メガトロンは残念そうに言う。

 

こ「私は悪戯好きだけどそこまでやるつもりはないもん。」

 

ゴ「俺、ゴモロック。確かに戦うの好き。でも、俺のリーダーやっぱりコンボイ。」

 

メガトロンは司令室に戻り、しばらくするとタランスがさとりを連れて戻ってきた。さとりはこいしを見るなり目を丸くした。

 

さ「こ、こいし!?」

 

こ「お姉ちゃ~ん!」

 

こいしは泣きながら飛びついた。

 

ゴ「うう、俺ゴモロック。よかったよかった。」

 

さ「ごめんなさい。心配かけて・・・・」

 

さとりはこいしを撫でながら霊夢の方を見る。

 

さ「霊夢・・・」

 

霊「説明なら後よ。」

 

一同はその場を後にし、立ち去る。

 

ブ「だまして返しちゃっていいの?」

 

タ「いいんスよ。それよりもブリッツウィング、ちょっとお話があるッス。」

 

ブ「?」

 

タランスは不気味な笑みを浮かべるのであった。

 

 

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