東方ビーストウォーズ(再編集版)   作:赤バンブル

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旧題「激突!ファイヤーコンボイ対ブラックコンボイ!」


第三十一話「橙の決意」

<デストロン地下秘密工場>

 

霊「はあ、はあ・・・。」

 

ロードシーザーは跪いていた。装甲は傷だらけになってしまい、それに対してゴッドブラックコンボイは無傷で平然としていた。

 

ブラ「どうした?貴様らの実力はその程度か?」

 

ブラックコンボイは面白そうに言う。

 

魔「れ、霊夢・・・・」

 

霊「まさか、あんなものまでも使いこなせるとはね・・・。」

 

ここまでの戦闘でロードシーザーはゴッドブラックコンボイに近づくことさえもできなかったのだ。レーザーガンで射撃をすれば結界で封じられてしまうのだ。更に圧倒的な火力のため結界で防御してもすぐに破れてしまいダメージを一方的に受ける。一方の勇儀とアリスはバルティガスを相手に苦戦していた。ただでさえ巨体なバルティガスにアリスは苦い思いをしていた。

 

ア(本気を出せば・・・)

 

しかし、ライノックスの忠告を思い出しとどまってしまう。こいしと橙は防戦しながらゴッドブラックコンボイの様子を伺っていた。

 

橙(何の未練もない様に戦っている・・・。藍様は完全に取り込まれちゃたのかな・・・。)

 

ロードシーザー状態の霊夢たちはアーマーの忠告警報が作動していた。

 

≪損傷レベル5、戦闘継続不可!!≫

 

このまま戦い続ければ敗北は確実だ。そして飽きたのかブラックコンボイはゴッドレーザーを取り出す。

 

ブラ「今回の戦闘で私の能力の大方の事を知ることができた。貴様らには感謝するぞ。後はメガトロンを倒す事に専念するだけだ。」

 

銃口をロードシーザーに向ける。

 

魔「くそ!分離もできないか!」

 

早「こっちもダメです!」

 

霊「ここまでのようね・・・・」

 

霊夢は自分の最後を覚悟した。

 

ブラ「ジ・エンドだ。」

 

ブラックコンボイは引き金を引こうとする。しかし、その直後彼の後ろに隙間が開いた。

 

?「ところがどっこい!」

 

霊「紫?」

 

霊夢がそう思った直後隙間からトレーラーが現れゴッドブラックコンボイを後ろから突き飛ばした。

 

ブラ「ぐはあ!?」

 

ブラックコンボイは工場の壁に激突する。

 

?「お前らが紫の言っていた霊夢たちだな?」

 

トレーラーはぶっきらぼうに言う。

 

霊「そうだけどあんた誰よ!?」

 

ゴッ「ゴッドマグナス、トランスフォーム!てりゃあ!」

 

トレーラーはすぐさまゴッドマグナスに変形する。

 

早「新手のトランスフォーマー!?」

 

魔「コンボイ達以外にもサイバトロンがいたのか?」

 

早苗と魔理沙の疑問をよそに隙間から更に消防車と車が三台現れすぐに

 

ファ「ファイヤーコンボイ、トランスフォーム!」

 

ワ「ワイルドライド、トランスフォーム!」

 

マッ「マッハアラート、トランスフォーム!」

 

スピ「スピードブレーカー、トランスフォーム!」

 

瞬く間に変形した。

 

早「またコンボイさんですか!?」

 

霊「一体全体訳がわからないわ。」

 

魔「まるでコンボイのバーゲンセールだぜ。」

 

三人は揃いに揃って唖然としていた。そこにゴッドブラックコンボイが起き上がる。

 

ブラ「貴様ら!なぜここに!?」

 

ゴッ「それはこっちのセリフだぜ!」

 

ファ「ブラックコンボイ、お前の勝手にはさせんぞ。」

 

ブラックコンボイの前に二人が立ちはだかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<メガトロンのアジト>

 

メ「さあて、コンボイ今日でお前の命も最後だ。この新しいピカピカドレスでな。」

 

ガルバトロンの体でメガトロンはコンボイの目の前に立ちはだかる。

 

コ「メガトロン、貴様そのボディをどこで!?」

 

メ「まあ、拾い物をタランスに改造してもらったんだ。所々が錆びついていて綺麗にするのに苦労していたんだぞ。」

 

メガトロンは少し残念そうに言う。コンボイはプラズマキャノンを展開し構える。

 

メ「ははははは。随分気合が入っているようだがそれもどこまで持つんだろうな。それに最後なんだ、なんか面白いことを言ってみろよ。多分次回がそんぐらいで最終回だぞ?この作品。」

 

メガトロンは面白半分に言うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<デストロン地下秘密工場>

 

霊夢たちは救援に駆けつけたカーロボ三兄弟に運ばれトランスリべアでアーマーの修復を行っていた。幸い体の方は軽傷で済んでいたのでその間にブラックコンボイの能力を説明していた。

 

マッ「つまり君たちはあんな化け物になったブラックコンボイとやり合っていたのか?」

 

マッハアラートは驚いた顔で言う。ブラックコンボイの実力は知ってはいたが目の前の戦闘を見ると以前とは次元が違いすぎる。

 

霊「それにあれは悪まで元は藍なのできれば破壊はどうしても避けたいと思ってけど・・・・」

 

霊夢は苦い顔で言う。藍の能力まで取り込んだのなら少なくとも自分一人ではかなわないとは推測はしていたがまさか三人で合体した状態でも歯が立たないというのは衝撃的だった。一方のファイヤーコンボイはゴッドマグナスと合体し、ゴッドファイヤーコンボイになり、ゴッドブラックコンボイと戦いで押され気味だった。

 

ブラ「ふふふふふ。」

 

ファ「何がおかしい?」

 

ブラ「いや、なあに。うれしいのだ。貴様らが来てくれたことにな。」

 

ファ「なんだと?」

 

ブラ「お前たちのエネルゴンマトリクスを取り込めば私はさらに強くなる。そうすればこの幻想郷は愚か宇宙の覇者になれる。」

 

ファ「そんなことはさせん!」

 

ブラ「そう言ってられるのも今のうちだ。」

 

二人の格闘戦はさらに激しさを増した。

 

ワ「取り敢えず、早く俺たちも加勢するぞ!」

 

ワイルドライドは言いながら向かおうとする。その中、スピードブレーカーは何かを見つめていた。

 

マッ「スピードブレーカー、何をしている?」

 

スピ「兄貴、あれを見てくれよ。」

 

スピードブレーカーは指を指す方向にはブラックコンボイのバトルベースがあった。

 

ワ「あれはブラックコンボイのバトルベース。」

 

マッ「そういえば奴はどうして使っていないんだ?」

 

疑問の思うのは無理もない。あれにはコンバットロン12体分の火力がありやる気になれば勝負を早くつけられるはずであり、元の世界でもよく活用していた。しかし、今は使うしぐさすらない。

 

スピ「なんか匂うんだよなあ。なんか。」

 

スピードブレーカーは怪しい様に言う。

 

橙「あの・・・」

 

マッ「ん?何かな?」

 

橙「これ言って間違えだったら悪いんですけどあそこから藍様の気配がするんです。」

 

魔「アイツはブラックコンボイと同化しちゃったんだろ?そんなわけ・・・・」

 

霊「あり得るわ。」

 

魔「え?」

 

早「確かに藍さんほど強い妖怪の自我がそう簡単になくなるとは考えられません。」

 

魔「早苗まで言うか?」

 

霊「あれを壊せば確実とは言えないけど藍の意識がブラックコンボイの中に戻り互いの拒絶反応をする可能性があるわ。そうすれば形勢を逆転できるかもしれない・・・」

 

魔「でも、あのロボット軍団の中に飛び込むんだぜ?」

 

バトルベースの周りにはドローン軍団(主にタンクドローン)が警備していた。幸い、バルティガスは後から駆けつけたチーム新幹線が合体したJRXが相手をしているから問題ないがそれでも手負いの霊夢たちには相手が多すぎる。

 

こ「私の能力を使えばあそこまで行けるよ!」

 

こいしは言う。

 

霊「あんた一人じゃ無理よ。」

 

ア「いえ、そんなことはないわ。」

 

アリスは右腕に装備していた強化型イオンブラスターを外し、こいしに渡す。

 

ア「チャージモードで最大出力で撃てば破壊できるはずよ。後は・・・」

 

勇「アタシも囮になるよ。」

 

霊「でもあんた、まだ」

 

勇「あんたたちよりはタフだからね。少しは時間を稼げるよ。」

 

ワ「俺たちも援護するから安心しろ。」

 

ワイルドライドは言う。

 

マッ「では、私とワイルドライド、勇儀、アリスの四人でドローンたちの目をそらす。その間にスピードブレーカー、こいし、橙でバトルベースを破壊。これでいいか?」

 

ア「わかったわ。」

 

魔「おいおい、私達は抜きか?」

 

マッ「君たちはまだ戦闘できる状態じゃない。ここで大人しくしてくれ。」

 

魔「ちぇ。」

 

マッ「じゃあ行くぞ!」

 

7人はそれぞれ別れ、ドローンたちの目を引く。アリスは飛行用ブースターを展開し、射撃を始めマッハアラートは攻撃を始めドローン軍団は四人の方を向き移動を始める。その間を狙ってスピードブレーカーはバトルベースに向かって走る。しかし、ブラックコンボイは戦闘中にもかかわらずそれをほっとくはずがなかった。

 

ブラ「奴らめ、嗅ぎ付けたか。そうはさせん。バルティガス、破壊を阻止しろ!」

 

バル「イエッサー!ツインドルバスター!」

 

バルティガスは戦闘中にもかかわらず三人に向かって発砲してきた。

 

スピ「うわあ!危ない!」

 

スピードブレーカーは避けながら移動する。しかし、それもつかの間。バトルベース付近にはまだ十体ぐらいのタンク軍団が残っていた。スピードブレーカーは二人をおろし、変形する。

 

スピ「ここは俺が何とか食い止めるから二人は急いで!」

 

橙「すみません。」

 

二人はバトルベースまで急ぐ。変形した方が速いのだが強化型イオンブラスターの重量が一人では持てないほど重

いため二人で抱えて運ぶことにしたのだ。

 

タ「殲滅、殲滅!」

 

スピ「来やがったな。スピードブレーカー、パワーアップ!」

 

スピードブレーカーの体色が青から赤に変わる。

 

スピ「行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<橙とこいし>

 

二人はバトルベースの近くにたどり着くとイオンブラスターをチャージモードに切り替えチャージを開始する。

 

こ「エネルギー率64%。チャージ完了まであと3分。」

 

ブラックコンボイは焦りを感じはじめ、その影響で攻撃を受けることが多くなった。

 

ファ「どうした?さっきよりも動きが鈍くなってきているぞ。」

 

ブラ「くっ!」

 

ブラックコンボイは考える。

 

ブラ(このまま、奴と戦闘をしていたら確実にバトルベースを破壊される。もし、そうなったら奴の魂は自動的に私の体に戻り拒絶反応を示し動きが鈍くなる上、戦闘が困難になる。こうなれば・・・・)

 

ブラックコンボイは距離が離れている橙に対して大声で言う。

 

ブラ「おい!小娘!よく聞け!もし、バトルベースを破壊すれば俺は自爆する!」

 

ファ「何!?」

 

橙「え?」

 

ブラ「聞こえなかったか?自爆すると言っているんだ!それがどういう意味か分かっているんだろうな?」

 

橙「・・・・・・」

 

橙は考えた。

 

 

『自爆』

 

 

 

それはブラックコンボイにとって死を意味するが同時に藍の死ということにもなる。橙の手は震えていた。

 

ブラ「それでもいいのなら破壊しても構わんぞ?貴様にその勇気があるのならな。」

 

ファ「ブラックコンボイ、貴様!」

 

ブラ「黙れ!様は勝てばいいのだ!私の勝利という結果がな!さあ、どうする?」

 

ブラックコンボイの言葉に橙は恐怖を感じた。もし破壊をすれば藍はブラックコンボイごと消される。しかし、破壊しなければ仲間が危ない。どちらかを犠牲にするしかない。それはあまりにも過酷な選択だった。橙は藍を取り戻すためにこの戦いに身を置いてきた。仲間のみを守ることは目的を放棄することになる。

 

橙(どうすれば・・・・)

 

橙は頭を抱える。隣にいるこいしは見守ることしかできなかった。

 

ブラ(ふふふふ、どうやらうまくいったようだな。)

 

ブラックコンボイはそう考えると戦闘を再開する。

 

橙(藍様・・・・)

 

橙は混乱し何もできなくなってしまっている。そのとき、こいしが口を開く。

 

こ「橙ちゃん、私が言うのもなんだけど橙ちゃんが本当にいいと思う方を選んでもいいよ。」

 

橙「え?」

 

こいしの言葉に橙は驚く。

 

こ「私もお姉ちゃんたちを助けたくてやってきたし、橙ちゃんだけができないなんて不平等じゃん。それに橙ちゃんにとって藍さんは大事な人だもん。」

 

こいしはそう言うとイオンブラスターの最終調整に入る。

 

橙「こいしちゃん・・・・。」

 

こいしの言葉で橙は冷静になれた。そのとき、声が聞こえた。

 

?(ちぇ・・・ん・・・)

 

橙「え?」

 

?(橙・・・)

 

それは橙にとって懐かしい声だった。

 

橙「藍様?」

 

藍(どうやら・・・聞こえたようだな・・・)

 

藍の声は弱々しく聞こえた。

 

こ「どうしたの?私には何も聞こえないけど・・・。」

 

どうやら橙の心に直接話しているらしい。

 

藍(橙・・・よく聞け。どの道、私の意識はもうすぐ消えてしまう・・・でもその前にやってほしいことがある。)

 

橙「な、何を・・。」

 

藍(私をこの呪縛から解放してほしい。それは私の式であるお前だからこそ頼めることだ。)

 

橙「でもそんなことをすれば藍様が・・・・」

 

藍(これ以上紫様の名を汚すわけにはいかない。主としての最後の願いだ・・・・・。)

 

橙「藍様・・・。」

 

藍(・・・紫様を頼む・・・。)

 

橙は手を強く握る。藍にとって紫の敵になっていることは何よりの屈辱でしかない。そして

 

橙「わかりました・・・。」

 

橙は充電が終わったイオンブラスターの引き金に手を触れる。

 

こ「もういいの?」

 

こいしは心配そうに言う。橙の顔にはもう迷いはなかった。

 

橙「うん。これが藍様が望んだことだから・・・。」

 

その一方、タンク軍団が二人の後ろに迫っていた。スピードブレーカーの手から逃れたものだ。

 

橙「すみません、藍様。」

 

橙は引き金を引く。イオンブラスターから発射されたエネルギーはバトルベースに命中し、大爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ファイヤーコンボイ対ブラックコンボイ>

 

ゴッドファイヤーコンボイはもう限界だった。

 

ゴッ(すまねえ、ファイヤーコンボイ。限界だ・・・。)

 

ファ「私もだ。」

 

ブラ「ここまでよく頑張ったと褒めてやる。そして、貴様らのエネルゴンマトリクスは私が有効活用してやる。」

 

ゴッドブラックコンボイはブラックソードの強化型ゴッドブラックソードを取り出し、振り上げる。

 

ブラ「死ねぃ!」

 

ファ「ここまでか・・・」

 

一瞬の沈黙があった。しかし、何も変化がない。

 

ファ「ん?」

 

ファイヤーコンボイは顔をあげる。ゴッドブラックコンボイはゴッドブラックソードを振り上げたままだった。

 

ブラ「き、貴様・・・」

 

ゴッドブラックコンボイは苦い顔をしていた。

 

藍(これ以上お前の好きにはさせん!)

 

ゴッドブラックコンボイの両腕が勝手に動き剣を自分に向ける。

 

ブラ「な、何をするつもりだ!?」

 

藍(決まっている、お前と一緒に心中してやるんだ。)

 

ブラ「何!?」

 

藍(貴様に乗っ取られたとはいえ私は紫様に手をかけてしまった。もうそのときから死を覚悟していた、だから責めて貴様を道ずれにしてやる。)

 

藍の言葉にブラックコンボイは唖然とした。この女正気か。

 

ブラ「待て!貴様、そんなことをすれば貴様の式神がどうなるか分かっているのか!?」

 

藍(私は紫様の式神だ。つまり橙は私が消えれば自動的に紫様の式神になる。)

 

ブラ「だが!」

 

藍(私の屈辱を存分に味わえ!)

 

ブラックコンボイは自分の剣で自分の胸を貫いた。

 

ブラ「ぐわああああああああ!」

 

ブラックコンボイはあまりの苦痛にもがき苦しむ。

 

藍「ファイヤーコンボイ!」

 

藍はブラックコンボイの口から言う。

 

藍「この私に止めを刺せ!」

 

ファ「何!」

 

藍「私が剣を刺したところが動力源だ。そこを火力で一点集中すれば爆発する。」

 

ファ「しかし、そんなことをしたら君が!」

 

藍「早く!私がこいつを動けなくしているうちに!」

 

ファ「・・・・」

 

ゴッ(ファイヤーコンボイ。あいつの言葉には覚悟が込められている。それに敬意を称してやるのが本当の正義って奴じゃないのか?)

 

ファイヤーコンボイは一瞬迷いを見せるが

 

ファ「君の覚悟、確かに受け止めた!」

 

ファイヤーコンボイは攻撃態勢に入る。

 

ブラ「ま、待て!やめろ、やめてくれ!」

 

ファ「ゴッドファイヤーバースト!」

 

ゴッドバルカン、ゴッドレーザーの一斉射撃がブラックコンボイに迫る。

 

ブラ「ちくしょおおおおおおおおお!」

 

ブラックコンボイはその光の中へと消えていった・・・・。

 

 

 




次のMPはワスピーターがいいな。
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