<妖怪の山付近>
デストロンの地底での異変から二年後。
妖怪の山である物が建造されていた。サイバトロンはデストロンが地上に逃亡したため、地上に拠点を作り防衛することが決定したのだ。立案者であるライノックスはかつてサイバトロンが造られた防衛都市「スクランブルシティ」の建造を決定。現在、妖怪の山の河童とスタースクリームの助言で地獄から仮釈放されたデストロンの工作部隊ビルドロンが中心に建造を進めている。
スクラッパー「おい、グレン。そこの資材をこっちに持ち上げてくれ。」
ビルドロンのリーダースクラッパーは部下のグレンに言う。
グレン「了解。」
グレンはクレーン車に変形し資材を持ち上げる。
スク「しかし、ガルバトロン様も大したもんだぜ。地獄にぶち込められていた俺たちを釈放するように頼んでくれたんだからな。」
ミックスマスター「でもよ、あのガルバトロン様があんなに大人しくなったとはほんとに今でも信じられないぜ。」
ロングハウル「まあな、でもこうしてまたボディが手に入るのも全くいいもんだぜ!」
ボーンクラッシャー「でも、大暴れするなって言うのはちょっとな。」
スク「まあ、仕方ないことだ。それよりも明日は旧都の復興作業をビルドマスターのひよっ子どもとやるから今日の作業はいつものノルマの2倍分やるぞ。」
ビルドロンメンバー「「「「「えええ!そりゃねえよ!」」」」」
メンバーに言われながらもスクラッパーは作業に戻っていく。
<紫の屋敷>
紫の屋敷で一人の女性が屋敷の掃除をしていた。猫耳で二股の尻尾を生やし、頭髪は首元まで伸びているが顔にはまだ少女だった頃の面影がある。
橙「ふう、屋敷の掃除は終わりっと・・・・・・・・あっ、読者のみなさん私のこと誰かと思われていますけど私は橙ですよ。」
この女性は橙である。あれから彼女は紫と式神の契約を再契約したため、外見が変化し体は大人になったが顔にはまだ幼さが残っている。彼女は屋敷の掃除を終えた後、神棚に線香をあげる。神棚には藍の写真が置いてあった。文に生前(消滅前)の藍の写真がないかどうか聞いて、譲ってもらったものだ。彼女は写真に向かって言う。
橙「もう二年が経ってしまいましたね。今日は紫様と白玉楼に行きました。幽々子様は相変わらずの食欲の様で・・・妖夢さんと光波さんが大変そうです。あの二人に比べて私はまだまだ未熟だと感じましたよ・・・・。でも、負けないように頑張るつもりです。」
橙は藍の写真を持ちながら外を見る。
橙「だから、明日も見ててくださいね。藍様。」
風が吹く。橙はまるでそれが藍が返事のようにも感じた。
<アリス宅>
アリス宅ではアリスが上海と一緒に洗濯物を干していた。
シャ「シャンハ~イ!」
ア「あれから二年か・・・。」
アリスはそう言いながら空を眺める。そう考えているとボールがアリスのところに転がってきてた。そこへアリスそっくりの4才ぐらいの女の子がボールを取りに来る。
ア「こら、マリ。洗濯物の近くで遊んじゃ駄目だっていっているでしょう?」
アリスは少女を注意する。
マ「ごめんなさい、ママ。」
マリはそう言いボールを拾う。
マ「ママ、今日はパパはいつ帰ってくるの?」
ア「パパ?そうね・・・・夕方には帰ってくるかしら?」
マ「パパ早く帰ってこないかな~。マリね、パパのお話の続き早く聞きたいんだ!」
マリはそう言いながら胸につけているペンタンドを見る。ペンタンドにはサイバトロンのエンブレムが描かれていた。その光景をアリスは微笑みながらマリの頭を撫でる。
この少女は二年前アリスが生んだ子供である。父親はコンボイだ。異変終結後のしばらくした後アリスは自分が妊娠していたことが発覚し、原因をライノックスや永琳に調べてもらった。二人が検査し考えたことは、恐らく一時的にとはいえコンボイと合体していた時にアリスにまだ誕生して間もない新しいスパークが胎内に宿ってなったものではないかと仮説を立てた。体は有機物と金属の融合体でテクノオーガニック・ボディだという。つまり普段は普通の人間と変わらないという。これを聞いたときはかなり混乱した。結論から言うと自分とコンボイの子供だというのは確かだがこのまま生んでもいいのかと戸惑った。
永「取り敢えず彼に相談してみたら?彼は喜ぶと思うけど。」
永琳は気休めに言う。アリスは戸惑いながらコンボイに打ち明けたがコンボイは素直に喜んだ。それを見たアリスは安心し、その半年後に出産した。それから一年が経ったが人間でないこともあり成長は早く四歳ぐらいの大きさになった。しかし、ここからは成長速度は普通の人間と同じぐらいになった。コンボイは自分は見たからにして他人に見えてしまうと寂しそうに言うがマリはコンボイに懐いていた。それでマリはいつもコンボイの昔の話聞くのが大好きで今日もそれの続きを聞くのを楽しみにしている。
ア「あの日、彼に出会っていなかったらこんな家庭は持つこともなかったかもしれないわね。」
アリスはそう言っていると裏の方からジェットの音が聞こえた。それを聞くなりマリは「パパが帰ってきた!」とはしゃぎながら走っていく。アリスもそれを追うように歩いて行くのだった。
<地獄>
小「・・・・・・・・・」
小町は黙りながら仕事場を歩いていた。メガトロンとの一件があった後小町は船頭として復帰したのだがあれ以降昼寝をしようとするとメガトロンに乗っ取られたことを思い出すので眠れなくなり不眠症になってしまった。
そのため今では睡眠薬を服用しなければ眠れないようになってしまった。そのせいか彼女のした瞼には隈ができている。
鬼S「小町さん、大丈夫ですか?目が逝っているんですけど・・・・・」
かつてはしっかり仕事をやるように言っていた鬼たちだったが流石に心配するようになった。
小「・・・・大丈夫だよ・・・・多分。」
小町は力ない声で答える。
<映姫の仕事部屋>
映姫は机で仕事をしていたが小町の最近の様子を見て心配になり、仕事がはかどらなかった。
?「おい、今日目を通す予定の書類持って来た・・・・って何やってんだ?」
部屋に入ってきたのはスタースクリームだった。小町が戻ってきた後、本来自由になるはずだったのだが映姫の事
をなんとなくほっとけなかったので今は彼女の秘書官を務めるようになっていた。
映「あ、あなたですか。」
ス「どうしたんだよ?そんなに悩んでよ。小町の奴がサボったのか?」
映「逆です。寝不足状態で今にも倒れそうなんですよ。」
映姫はため息を吐きながら言う。
ス「いいんじゃねえのか?日頃からサボってたのが毎日働くようになったんだからよ。」
映「夜は薬がないと眠ることができないって言っているんですよ。」
ス「少し休暇でも出して休ませたらどうだ?」
映「私もそう言ったのですが本人は働いていた方が気が休まると言ってしないんですよ。」
ス「そうかよ・・・。」
映「私は一体どうすれば・・・・」
映姫は頭を抱える。そんな映姫をスタースクリームは肩に手を置いて慰めるのであった。
<霧の湖周辺の森>
森の奥深くで何やら巨大な人影がこそこそ何かをしていた。
?「どうだ?彼の容態は?」
?「今日も意識が戻らない。唯一、生命維持機能が稼働を続けている。」
?「あれから、寄せ集めのパーツで何とか修理したがやはり規模が大きい施設で修理しなければ・・・・」
?「メガトロン様との通信は?」
?「未だに繋がらない。」
?「おい!意識が戻ったぞ!」
五人はある物を見る。体は漆黒でありながら胸のフレームに大きな穴が開いており、マスク顔の一部が吹き飛んでおり右腕はどこで取り寄せたのか大型フュージョンキャノンを代りに移植している。
?「意識が戻ったか、ブラックコンボイ。」
ブラ「・・・ドルレイラーか。」
ブラックコンボイは力がない声で言う。自分の部下たちはみんな装甲のあちこちが凹み、ボロボロになっていた。
ブラ「あれから・・・どうなったのだ?」
ド「あれから、我々はお前の爆発に巻き込まれ、奴らが去った後何とか瀕死状態のお前を見つけることができた。」
ブラ「それでこの体か・・・。」
ブラックコンボイは自分の体を見る。これではトランスフォームのしようがない。
ド「すまない、本来ならオーバーホールするべきなんだが・・・・」
ブラ「気にはしていない。それよりメガトロンとは合流できそうか?」
グリ「それが未だに目途が立たない。」
ブラ「取り敢えず拠点を作ったほうがよさそうだな。」
ブラックコンボイはゆっくり立ち上がる。治療が完全でないため、うまく動くことができない。
ド「俺に乗れ。」
ドルレイラーは装甲車に変形するとブラックコンボイを乗せコンバットロンと共にその場を去っていった。
<アリス宅 夜>
マ「ねえねえ!それでそこからどうなったの?パパ。」
コ「それでな、私の乗ったポッドが細工されていて・・・」
コンボイはマリを膝の上に乗せ、自分の昔話を話す。マリはそれを興味津々に聞く。アリスはそれを見ながら嬉しそうな顔をする。
ア(これが本当の家族か・・・)
二年前の自分では到底考えられなかったことだ。(それまでは一人暮らしのため)
コンボイが話しているうちにマリは膝の上で眠ってしまっていた。
コ「おや、どうやら眠ってしまったようだな。」
ア「夢中になっていたものね。疲れたのよ。」
アリスはコンボイの隣に座る。
ア「コンボイ。」
コ「ん?」
ア「ありがとね、私に家族をくれて。」
コ「え?いや、私自身がやったのでは・・・」
ア「いいの、これからも一緒にいてね。」
そう言いながらアリスはコンボイに寄り添うのであった。
<ネメシスⅡ>
ネメシスⅡの艦内の実験室でタランスはブリッツウィングと共にメガトロンの検査を行っていた。
タ「もうどう見てもテクノオーガニックボディッス。ここまで来たらもうどうにもならないス。」
メ「そうかそうか。つまり俺様はこのままピチピチ死神ギャルの姿ということか。」
タ「お察しの通りッス。」
メ「まあ、どの道俺様の野望はまだ終わらん。いつかは復讐してやるぞ!コンボイ!」
メガトロンはそい言いながら実験室を出ていくのであった。
コ「これで『東方ビーストウォーズ』は終わりだ。ひとまずな。」
ア「ここまで読んでくれて本当にありがとう!」
霊「ちょっとちょっと!最終回なのになんで私の出番がないのよ!」
魔「まあいいじゃないか霊夢。私も出番がないんだからさ。」
早「私も出してほしかったです。」
ダ「最終回にしてはなんか物足りねえんじゃねえのか?」
チ「アタイも出たーい!」
大「チルノちゃんが出たら変な落ちで終わりそう・・・」
ラ「僕なんか名前しか出ていないんだな。」
レミ「私って最初の所しか出ていないじゃない!」
フラ「私も!」
美鈴「私なんか一度もセリフが・・・・」
パ「レミィには悪いけど私の方が出番が多かったわね。」
タイ「拙者たちもほとんど出番がなかったでござるな?」
エ「それもそうね。」
ス「ハハハ!最後の最後でこの俺スタースクリーム様の出番があったってことは次回作があったら俺様が主人公って訳だ!」
ガル「この愚か者めが!」
ス「ぐわあぁぁぁ!お許しください、ガルバトロン様!」
初コ「ガルバトロン、最終回ぐらい静かにしろ!」
ガル「黙れコンボイ!こうなったらここで決着を着けてくれるわ!」
初コ「望むところだ!」
こ「また会えるといいね!」
ゴ「俺、ゴモロック!また会えるって信じてる!」
さ「本当にお世話になりました。」
橙「私もこれから頑張ります!」
ファ「熱い心があればきっと次回作もできる!」
スコ「俺も出番欲しかったんスけど・・・」
勇「今度はいつになるのかね・・・」
フェ「きっといつか会えますよ、きっと!」
Z「そのときまでお別れだな。」
咲「ではここらへんでお別れです。」
紫「それではまたいつか・・・・」
全員『さようなら~~~!!!!』
メ「お~~~~い!俺の最後のセリフはないんかい!」
《THE END?》
一様最終回。