東方ビーストウォーズ(再編集版)   作:赤バンブル

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なんか呼んでくれる人がいないもんで最近やる気がガタ落ちしています。このままでは・・・なんとしてもこの膨大になる予定の作品を完成させなくては・・・と思っています。


第六話「新しい図書館秘書、その名はスコルポス」

<紅魔館>

 

小悪魔が紅魔館から姿を消して三日が過ぎた。最初はすぐに戻ってくると思っていたパチュリーであったがこうも帰ってこないとなると心配になって行った。

 

パ「言いすぎたかしら・・・・・」

 

パチュリーは紅茶を啜りながら思った。小悪魔はこれまでドジを踏みながらも自分に尽くしてきた。それを自分で手放してしまったようでしょうがなかった。はっきり言っていつも自分のそばにいた彼女がいないとどうも落ち着かない。

 

パ「それにこの三日間、魔理沙にどれだけの魔導書を盗まれたのやら・・・・」

 

実はこの三日間で霧雨魔理沙に盗まれた本の冊数が急増しているのだ。これまでは小悪魔が警備をしていたこともあり、最小限に抑えられていたのだが小悪魔がいなくなったことで隙が大きくなった。

 

パ「レミィに相談でもしようかしら。」

 

パチュリーは面倒臭がりながらも図書館からレミリアの部屋へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<アリス宅>

 

コ「別に着いて来なくてもいいんだが……。」

 

コンボイはアリスに言うが

 

ア「だめ。この間は時間をオーバーしていたんだから、今回は私がついていくわ。」

 

この間の事を根に思っているのか絶対について行く姿勢を見せた。二人は空を飛んで行く。

 

ア「ところで今日はどこに行くの?」

 

アリスは気にするように聞く。今日はどこに行くかはまだ聞いていなかったからだ。

 

コ「今日は紅魔館を訪ねようと思う。」

 

ア「あそこね。丁度いいわ。私も友人に挨拶しようと思ったし。」

 

コ「友人?」

 

ア「魔法使いのね。引きこもりだけど。」

 

友人とは勿論パチュリーの事である。二人がそんな会話しながら飛んでいると後ろから声が聞こえた。

 

?「おお、どこのだれかと思ったらアリスじゃないか。」

 

二人は後ろを向いた。そこには箒に跨った金髪の少女がいた。

 

ア「あら、魔理沙じゃない。」

 

アリスは意外そうな顔で言う。

 

コ「知り合いか?」

 

コンボイはアリスに聞く。思えば魔理沙のことについては霊夢からもアリスからも聞いていなかったからだ。

 

ア「ああ、まだ紹介していなかったわね。彼女は霧雨魔理沙、人間でありながら魔法使いよ。」

 

コ「初めまして魔理沙。」

 

コンボイは魔理沙に挨拶をする。魔理沙はコンボイを見るや目を丸くした。

 

魔「アリス、そこのごっつい人形はお前とにとりの合作か?」

 

魔理沙はコンボイを人形の新作と誤解していた。

 

ア「違うわ、彼はコンボイ。外来人で今一緒に住んでいるの。」

 

魔「え!お、お前そんなロボットみたいなのが好みだったのか!?」

 

二人は唖然とした。魔理沙はアリスとコンボイが付き合っていたと誤解しているらしい。しかし、すごく反応したのはアリスの方だった。アリスの顔は真っ赤になっていた。

 

ア「ち、違うわよ!わ、私はただ・・・・」

 

言いづらいのかアリスはなかなか話せない。

 

魔「ただ?」

 

魔理沙はニヤリと笑いながら聞く。

 

ア「その・・・・えっと・・・・・・・えっと・・・・・・」

 

そんなアリスを見ながら魔理沙は楽しんでいた。何が恥ずかしいのか顔を赤くしたアリスは何も言えないようなのでコンボイは助け舟を出すことにした。

 

コ「ところで魔理沙。君はどこへ行くんだい?」

 

コンボイの質問に魔理沙は平然とした態度で言う。

 

魔「私か?パチュリーの所へ本を借りに行くところだぜ。」

 

ア「あなたの場合は盗むでしょ。」

 

やっと冷静になったのかアリスは答えた。

 

コ「丁度我々も紅魔館に行こうと思っていたんだがよかったら一緒に行かないか?」

 

魔「別にいいぜ。でも私の邪魔はするなよ。」

 

三人は紅魔館へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<紅魔館>

 

パ「レミィ、いる?」

 

パチュリーはドアをノックしながら言う。普段の彼女ならこの時間はこの部屋で紅茶を飲みながらくつろいでいるはずだ。

 

レ「パチェね、入っていいわよ。」

 

パチュリーはドアを開ける。部屋には紅茶を優雅に飲んでいる紅魔館の主であるレミリア・スカーレットと彼女のそばで待機しているメイド長十六夜咲夜がいた。

 

レ「私に何か用かしらパチェ。」

 

パ「あなたと相談したいことがあるの。」

 

パチュリーは席に着く。咲夜は紅茶を入れ、彼女の前に出す。

 

レ「それで相談って?」

 

パ「こあ(小悪魔)がいなくなってから盗まれる本が増えてしょうがないのよ。部屋に結界を張るということも考えたんだけど結構大変だし何かいい手はないかしら?」

 

レミリアはしばらく黙ると何か面白いことを考えたのか笑みを浮かべた。

 

レ「丁度いいのがあるわ。」

 

パ「何が?」

 

パチュリーが質問する。

 

レ「フランの遊び相手をしてもらっているあのサソリを警備に付けさせればいいわ。」

 

パ「あのバカでかいサソリを?レミィ、あなた大丈夫?」

 

からかっているのかとパチュリーは思った。いくら彼女でも冗談すぎるのではないかと思ったからだ。

 

レ「いいから、彼の運命を覗いてみたんだけど結構面白いのよ。」

 

パ「まあ、あなたの事だから何か考えていると思うけど・・・・・。」

 

レ「咲夜、スコルポスをここに呼んできて。」

 

咲「かしこまりました。お嬢様。」

 

その瞬間、咲夜は一瞬にして部屋から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<地下図書館>

 

地下ではフランが人間よりも巨大なサソリと一緒に本を読んでいた。普段の彼女なら地下室にこもっているのだが最近この時間はよく図書館に来ている。

 

フ「ねえ、スコッポ今度はこれ読んで。」

 

フランは本をサソリに渡す。

 

ス「ん?ああ、いいよ。」

 

スコルポスはフランを上に乗せて本を読みだす。彼がこの紅魔館に住み着いたのは二カ月前の事であった。地下室でフランが暇に思っていた時何故か知らないがベットのしたに巨大なサソリがいたのだ。

 

フ「うわ、大きなサソリ。面白そうだから壊してみよう!」

 

フランは破壊の能力を持っており、目を破壊されたらその者は跡形もなく消し飛んでしまうのだ。暇で退屈だった彼女は早速目を掴んで壊そうとしたが目はビクともしなかった。

 

フ「あれ?おっかしいなあ?」

 

彼女の力は本気を出せば人間を余裕で越えている。現にこの技から逃れた者はいない。なのに破壊できなかった。しょうがないのでフランは目を離すことにした。

 

?「オラ、オラオラ・・・・・・・・・」

 

サソリは何か震えているようだった。

 

フ「あなた、怖がってるの?」

 

?「怖い、壊さないで殺さないで・・・・・ぶたないで・・・・・」

サソリは震えながら答えた。何かに怯えているようだった。(何に怯えているのかは検討がついているが)

 

フ「ねえ、あなた名前はなんていうの?」

 

フランは気になったのか名前を聞く。

 

?「ス、スコルポス・・・・・」

 

フ「それがあなたの名前?」

 

ス「う、うん・・・・・・」

 

フ「私、フランドールっていうの。あなたさみしいの?」

 

ス「べ、別にさみしくなんかねえし!」

 

スコルポスは震えながら強がって平気そうに答えたがそれが嘘だとフランでもわかるほど明確であった。

 

フ「ねえ、私と遊ばない?」

 

ス「遊ぶ?」

 

スコルポスはベットの下から出てきた。

 

フ「フランね。いつも暗いところいるからさみしいの。お人形とかもすぐ壊しちゃうし、友達も能力で危ないからあまり遊べないし・・・・・でも、あなたは壊れなかった。私と遊んでくれる?」

 

ス「でも、さっき俺の事ぶっ壊すって・・・・・・・・・」

 

スコルポスはさっきのセリフに気にしているようだった。流石にフランもあれはまずかったと思った。

 

フ「あ、ゴメン・・・・」

 

フランは悲しそうな顔で謝った。それは何故かはわからないがどこかに寂しさを感じさせる。

 

ス「お前もさみしがり屋なんだな。」

 

フ「うん。」

 

二人はしばらく黙り込むがスコルポスの方から動いた。

 

ス「・・・・・・・スコルポス、変身!オラオラオラオラ!」

 

スコルポスはロボットモードに変形し、本来の姿になる。フランは驚いたがすぐに落ち着いて彼を見る。

 

ス「・・・・遊ぼうか。」

 

フ「え、いいの?」

 

ス「俺でいいなら。」

 

フ「ありがとう。」

 

それからスコルポスはフランの遊び相手になった。レミリアたちにはフランから紹介され住む許可をもらいそれからはいつも一緒にいる。さらには遊びに来た(盗みに来た)魔理沙にも紹介した。後に聞いた話によると彼自身もいつの間にかあそこにいたのだという。スコッポと言うのはフランが名前が長いから考えたあだ名だ。

 

フ「ねえ、スコッポは私のこと友達だと思ってる?」

 

フランがスコルポスに聞く。

 

ス「どうした急に。」

 

フ「スコッポが私のこと友達だと思っていなかったらどうしようかと思って・・・・」

 

ス「俺は友達だと思ってるし、今までの中でフランが一番の親友だと思うけど。」

 

フ「本当!なんかうれしいな。」

 

フランは嬉しそうに笑う。そこへいつの間にか咲夜が現れた。

 

咲「フラン様、少しの間スコルポスをお貸しいただけませんか?」

 

フ「え、スコッポ何も悪いことしてないよ?」

 

フランはスコルポスが何か悪い事でもしたのかと思った。

 

咲「いえ、お嬢様が呼んでおられるので。」

 

フ「お姉さまが?私も一緒に行ってもいい?」

 

咲「別にかまいませんよ。」

 

フ「じゃあ、行こうかスコッポ。」

 

ス「おう、オラオラ。」

 

三人?はレミリアの部屋に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<レミリアの部屋>

 

咲「お嬢様、スコルポスをお連れしました。」

 

咲夜が二人を連れて部屋に入る。

 

レ「ありがとう。咲夜。」

 

ス「俺に用事ってなんスか?」

 

フ「まさかスコッポは危なそうだから追い出すって事はないよね?そんな事だったら許さないよ。」

 

フランは心配そうに言う。魔理沙と違ってスコルポスはいつもそばにいてくれるのでいなくなったらさみしくなるからだ。

 

レ「あなたの遊び相手を追い出すわけがないでしょ。頼みたいことがあるのよ。」

 

パチュリーがレミリアに変わって話す。

 

パ「私の図書館に泥棒が頻繁に出入りするようになってね。こあがいない今あなたに代わり警備を務めてもらいたいのよ。」

 

ス「別にいいスけど、こあさんまだ見つからないんスか?」

 

パ「生憎にね、こっちもメイド妖精を導入して探しているんだけど・・・・」

 

パチュリーは寂しそうな顔で言う。

 

フ「え~、それじゃあスコッポ遊ぶ時間が減っちゃうよ~。」

 

フランは不満そうに言う。

 

レ「休憩時間とかは与えるわ。それに自由時間はフランの時間帯に合わせておくから大丈夫よ。」

 

レミリアは落ち着いて説明をする。

 

ス「よかったな、フラン。遊ぶ時間は減らねえみだいだし。」

 

フ「うん!」

 

フランは満足そうだった。

 

レ「話が早くまとまってよかったわ。あと、悪いんだけどフランは席をはずしてもらえないかしら?すぐに済む話だから。」

 

フ「わかったわ、お姉さま。じゃあ、スコッポ先に戻ってるね。」

 

ス「おう。」

 

フランが部屋を出て部屋には四人が残った。

 

ス「って、お話ってなんスか?レミリアさん。」

 

スコルポスはレミリアに聞く。レミリアは笑みを浮かべて言う。

 

レ「やってみてくれないかしら?」

 

ス「?何を?」

 

レ「トランスフォーム。」

 

ス「!」

 

パ「トランスフォーム?」

 

スコルポスは驚いた。自分がトランスフォーマーだということはフランにしか教えていない。それにフランはレミリアたちには話していないと言っていた。

 

ス「な、なんでそのことを・・・・」

 

レミリアは微笑む。

 

レ「私は相手の運命を見ることができるの。それであなたの過去を見せてもらったわ。デストロン砂漠戦闘指揮官スコルポス。」

 

そこまで言われるとは思わなかった。まさか自分がデストロンメンバーだったことまで分かってしまうとは。スコルポスの顔が真っ青になる。

 

ス「・・・・やっぱり、出ていった方がいいスかね・・・・」

 

レ「そんなことは言っていないわ。あなたの行動を見せてもらったけど何かかわいそうになってきたし。」

 

ス「うう・・・・・俺の黒歴史ッス。」

 

スコルポスはショックを受けているようだ。

 

レ「別にそのことはどうでもいいわ。でもなんで隠しておいたの?」

 

レミリアが聞く。

 

ス「なんか、公にしたら迷惑かなって思って・・・・」

 

これにはスコルポスなりに考えていた。ただでさえ化け物サソリと言われてもおかしくないし更に変形するなんて

言ったらどうなるかと不安だったからだ。

 

レ「そんなことわないわよ。で、やってみてくれる?」

 

レミリアは改めてスコルポスに聞く。

 

ス「わかりました。スコルポス、変身!オラオラオラオラ!」

 

たちまちスコルポスは変形した。

 

パ「これがトランスフォーム・・・・・」

 

レ「これでわかったでしょ、パチェ。」

 

レミリアはパチュリーに言う。

 

ス「元デストロン砂漠戦闘指揮官スコルポス、これより図書館護衛の任務に就きます。これからもよろしくお願いします!オラオラ!」

 

レ「あ、ちなみに正確には図書館秘書よ。」

 

ス「え、あっ、わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

ここからスコルポスの図書館生活が始まるのだった。

 

 

 

 

 

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