<白玉楼 幽々子の屋敷>
一行は幽々子の屋敷にいた。わざわざガルバトロンが案内してくれたのだ。しかし、コンボイ達は混乱が治まらなかった。
ガ「どうした、何を戸惑っている?」
ガルバトロンは不思議そうに聞く。一行が戸惑っているのにも理由がある。今のガルバトロンは明らかにデストロンに見えないからだ。
霊「どういうことよ。あんたたちの話だと狂暴だったんじゃないの?」
コ「そのはずなんだが・・・・・。」
ラ「歴史書が正しければ、彼の精神回路はユニクロンの呪縛と当時の総司令官ロディマスコンボイとの戦いで異常をきたしていたはずなんだな。」
ライノックスが言うのは確かなことだった。彼は溶岩惑星スラルから救出されたとき「溶岩風呂を楽しんでた」と言って逆切れするほどキチガイになっていた。
ス「それで敵でも味方でも容赦しない狂暴な上官として恐れらていた筈ッス。」
ダ「こいつ、また回路がおかしくなっているに違いねえ。」
ダイノボットはガルバトロンを見ながら断言する。
レ「ガルバトロン様は、正常だ。」
後ろから包帯を巻いているレーザーウェーブが茶菓子を持ってきた。
ガ「やはり、儂は予想以上に部下からそんな目で見られておったのだな・・・・・(;´・ω・)。」
ガルバトロンは頭を抱えながら申し訳なさそうに言う。
コ「まず教えて頂きたい。あなたがどうしてここにおられるのかを。」
ガ「よかろう。しかし、話はお主らの歴史とはかなり違いがあるぞ。なにしろお前らの知っておるコンボイは死ん
でいて、セイバートロンは儂の後釜を狙った部下が破壊してしまったからな。」
コンボイ達は驚くしかなかった。
コ「死んだ!?あの初代コンボイが?そんなはずは・・・・」
ガルバトロンは語り始めた。2011年、マスター星からフォートレス率いるヘッドマスターが来訪したこと、初代コンボイがベクターシグマの暴走を止めるために死んだこと。そして、自分の配下でセイバートロン爆破を決行したヘッドマスタースコルポノックことメガザラックの存在。
コ「フォートレス、クロームドーム、ほとんど聞いたことのない戦士の名前だ。」
ラ「しかもヘッドマスターという名称は聞いたことがあるけど僕たちの知っているのとは全然違うんだな。」
コ「ここまで歴史が違うとはこれは一体・・・・・・」
ガ「パラレルワールドという物を知っておるか?」
ラ「知ってはいるけどもしそれが本当なら今この現状はすごい事なんだな。」
ガ「話は戻すがその戦いの中儂はサイバトロン共を壊滅させるために地球を丸ごと自分のボディにする『グランドガルバトロン計画』を考えた。今思うと本当にばかばかしい計画だと恥ずかしい限りだ。しかしその後の戦闘が儂の最後となった・・・・・・」
ガルバトロンは空しそうな顔で外を見る。
[ザ・ヘッドマスターズ]
<南極>
クロームドーム「よし!もう一度ヘッドフォーメーションだ!」
クロームドームと他の三人のサイバトロンヘッドマスターは四方に腕を組み、そこから強力なエネルギー衝撃波が発生する。ガルバトロンはその衝撃波によって砕けた氷の塊にみるみる押しつぶされていく。
ガ「わ、儂がこんなところで・・・・・・・だ、誰か助けてくれ~!」
ガルバトロンは悲鳴を上げながら氷の中へ消えていった。
メガザラック「遅かったか・・・・。仕方ない、デストロンヘッドマスター引き上げるぞ!」
遅れて駆けつけたメガザラックは、デストロンヘッドマスターたちを引き連れその場を去って行った。
<白玉楼>
ガ「その後の事は儂にもよくわからず気がついたときはこの白玉楼の前で倒れていた。ここからはレーザーウェーブ、お前が説明してやってくれ。」
レ「わかりました。ガルバトロン様。」
ガルバトロンに代わってレーザーウェーブはお茶を出しながら語り始める。
レ「これはかなり前の話になるのですが・・・・・」
<ザ・ムービー>
2005年
セイバートロン星は事実上デストロンの支配下にあり、レーザーウェーブは防衛参謀として活動していた。しかし
このとき恐ろしい事態が起きた。巨大トランスフォーマーユニクロンの攻撃である。ガルバトロンは新たな部下サイクロナス、スカージ率いるスウィープス部隊でシティコマンダーウルトラマグナスから奪い取ったマトリクスを利用しユニクロンを従わせ、奴隷にしようとしたがマトリクスは開かずユニクロンを逆に怒らせてしまった。
ユ「お前の星、セイバートロンには手を付けぬつもりでいたが目には目を、裏切りの罰として破壊する!」
ガ「やめてくれ~!」
ガルバトロンの叫びも空しくユニクロンはセイバートロンに侵攻し破壊活動を始める。
レ「デ、デストロン軍団!敵襲だ!」
レーザーウェーブはすぐにも防衛部隊を出撃させた。しかし、巨大なユニクロンには歯が立たず出撃したジェットロン部隊は次々と握り潰されていった。他のデストロン部隊はあまりの恐怖に混乱し、逃げ出すものもいた。
レ「全員怯むな!火力を集中させろ!そうすれば・・・・・・!」
そのとき、レーザーウェーブの上に巨大な瓦礫が落ちてきた。
レ「メ、メガトロン様~!」
彼は瞬く間に瓦礫に押しつぶされた。
これが彼の最後の姿でその後、デストロン軍団で彼の姿を見た者はいなかった。
<白玉楼 過去>
妖夢は見回りをしていた。そんな彼女の前にロボットが倒れていた。
妖「こんなものいつの間に・・・・・・!」
そのとき、ロボットの目が光った。妖夢は自分の持っている刀に手を添える。しかし
レ「ここは・・・・・・どこだ?私は誰なんだ?」
ロボットは困った顔をして言う。いきなりの言葉で妖夢は一気に緊張感がなくなった。
妖「何も覚えてないんですか?」
レ「ああ。」
妖「名前は?」
レ「レーザーウェーブと呼ばれた気がする。」
妖「レーザーウェーブ・・・・・・光波さんと言うのですかね。」
レ「光波?」
妖「とりあえず幽々子様に見てもらいましょう。」
妖夢はレーザーウェーブを連れて屋敷の方へと戻る。
レ「君の名前は?」
妖「魂魄妖夢と言います。よろしく光波さん。」
レ「よ、よろしく。」
これが交流の始まりでレーザーウェーブは白玉楼で働くようになった。
<白玉楼 現在>
レ「それから、妖夢殿に紹介されこの白玉楼の手伝いをするようになり、ガルバトロン様を発見するまで記憶が戻らなかったのです。」
コ「それで、君がガルバトロンの修理をして今のようになったというのか。」
レ「あの時のガルバトロン様はかなりの重傷でしたからあちこちの回路がショートしていて危険な状態でした。しかし、あなた方が言っていた修復不可能だった精神回路は治っていたんです。」
ラ「そして今は過去の自分の行いからあきれ果て今の隠遁生活を送っているということなんだな。」
ガ「そう言うことだ。」
レーザーウェーブの話を終え一同は静まり返る。
コ「では、あなたはこのままここで過ごすつもりなのですか?」
ガ「無論だ。ここは静かで心地よいからな。それになにより幽々子殿という話し相手もおるしな。」
幽「あら、ガルちゃんにそういうことを言われるなんて驚いたわ。」
ガルバトロンに言われて幽々子は嬉しそうに笑う。
ガ「だからガルちゃんって呼ぶな。」
そんな雑談をして時間は過ぎ一行は引き上げることにした。
ガ「また、会う時が来るとよいな。」
コ「今度は落ち着いたときに来ますよ。」
霊「でも、あのロボットたちの護衛は程々にして欲しいわ。」
レ「し、失礼しました。」
レーザーウェーブは申し訳なさそうに頭を下げる。一行は白玉楼を後にした。
その三十分後
妖「幽々子様、ただいま戻りました。」
妖夢は買い物袋を持って屋敷に中に入ってくる。
幽「妖夢~!今までどこに行っていたのよ~!私、心配していたのよ。」
レ「心配して食事の量が増えていましたがね。」
ガ「それは言ってはいかんぞ、レーザーウェーブ。」
妖「実は幻想郷で怪しい者を見つけまして、追跡していたのですが見失ってしまって。」
ガ「怪しい者だと?」
ガルバトロンは言う。
妖「それが謎の少女があちこちを偵察していたです、それも誰にも悟られず。」
幽「それでどんな子?紫の所の新しい式神じゃなくて?」
妖「いえ、奴の姿は所々が機械のようで・・・・・・・・」
ガルバトロンは妖夢の言葉が気になりさらに質問した。
ガ「・・・・・・妖夢、そいつの特徴は?」
妖「色は藍色でいくつかの式神らしきものを出していました。」
ガ(サウンドブラスターのやり方と似ているがまさかそれがコンボイの言っていた奴か・・・・・。)
妖「どうかなされましたか?」
妖夢は気になり聞く。
ガ「いや、何でもない。ところで妖夢その怪しい奴の偵察を終えた後で悪いが食事を作ってやってはくれぬか?幽々子が腹がすいたというのでな。」
幽「あら、気づいていたなんて流石ガルちゃん!」
幽々子は顔を赤くしながら言う。
ガ「だから・・・・・もういいわ。」
流石にガルバトロンもあきれたようだ。
妖「分かりました。すぐに支度を始めますので。光波さん、手伝ってくれますか?」
レ「ああ、了解した妖夢殿。」
二人は台所に向かうのであった。
現在、「東方ロボット戦記」投稿中。今までのジャンルをずらして制作中。