だが九尾の力はすさまじくこの力にどんど命が消えていく。
里の命運の行く末は・・・
ナルトに向け一斉に術を発動する忍達。
「時間を稼げ!まずは陽動だ!術を発動し終えたものはすぐにそこから移動しろ!とどまっていたら一瞬で死ぬぞ」
カカシが声を上げる。亡き師から学んだ瞬身の術を駆使し全部隊に伝える。
そして自らも攻撃に参加するのである。
「水遁・水龍弾の術!」
水の龍が九尾のナルト目掛けて飛んでいくがそれは当たることなく咆哮のみでかき消される。そしてその術者を襲おうとチャクラが伸びるがすでに瞬身の術で逃げたあと。それはかなわない。
カカシが瞬身の術で向かったのは山中イノイチの元であった。
「イノイチさん。あれをシカクさんに」
「はいよ」
イノイチがヘッドギアのような装置をシカクに渡すとシカクは座り込む。
「これに俺の術を発動させシカクに皆から見えているものをすべて見せる。そしてお前は戦況に応じた指示を言葉にしてくれ。山中一族30人の力を持って皆に伝えよう。そしてこの危機を乗り越えるぞ!」
イノイチの言葉に山中一族は皆が返事をする。
「行くぞシカク」「おう、イノイチ」
シカクがヘッドギアをつけるとシカクの目の前にはたくさんの画面のように1人1人の見ているものが映し出される。
それを分析したい策を立てるはずがシカクに見えてくるもののほとんどは仲間の死であった。
それほどまでに九尾の力というものはすさまじく子供のナルトがこれを抑えていたのかと思うと今までのナルトへの里の大人達の対応に怒りすら覚えた。
「うちは一族準備完了しました。第1部隊は現在九尾に幻術を施していますがまったく足止めにすらなりません。目を合わせた瞬間には攻撃が降りかかっており逃げるのがやっとです」
うちはシスイからの報告にヒルゼンからうちはと日向の部隊を任されたダンゾウは歯噛みする。
九尾の力を今になって痛感しているのだ。
「そうか、ではうちは一族および日向一族は写輪眼、および白眼を使用しての戦闘参加をするように。だが自らの命を捨ててまで向かわず、いったん引くことも忘れる出ない。お前達も里の仲間なのだから」
ダンゾウの言葉にシスイはうなずき戻る。そしてダンゾウは考える。
九尾を抑える方法を。
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「油女一族、配置についたか。一斉にやつのチャクラをすえるだけ吸い取ってくれ」
イタチの指示で奇壊虫が九尾のナルトに襲い掛かるが、チャクラを少し吸収しただけで蟲が爆散する。ナルトの周りにあるチャクラはまったく減ることはない。
「なるほど、これは厄介だ。だが負けるわけにはいかない」
イタチはつぶやくとシスイを探し走り出す。
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「口寄せの術」
油女一族の攻撃が効かないのを見た自来也はブン太を口寄せする。
「ブン太、力を貸してくれ!油だ」
いきなり呼び出されて文句を言おうとしたブン太だが、目の前にいる小さな化け物を見つけると目の色をかえる。そして自来也の言葉に反応するといつもよりもさらに勢いをつけて油を噴出する。
「火遁・蝦蟇油炎弾」
激しい炎に九尾のナルトは包まれる。だがそんなことお構いなしといった様子で九尾のナルトは飛び上がる。
だがその空に待ち受けるは綱手姫。
「はぁぁぁ!!」
九尾のナルトにチャクラを練りこみ威力を挙げた拳が突き刺さる。
ズドーン
九尾のナルトが地面に落ちるとそこから砂煙とともに赤いレーザーが綱手に向かう。
「潜影蛇手!!」
綱手は空中で身動きが取れないが、そこにアンコの腕が蛇のようになり綱手を救出する。
「助かったよ、アンコ」
アンコに礼を言うや否やまた九尾のナルトからレーザーが飛んでくる。
そのレーザーをアンコを引っ張り横っ飛びで綱手もかわす。
そしてそのまま走り出す。
「私は今から医療班のところに戻る。あんたは自来也のサポートをしながらまわりの戦況を見て動きな。いいね?」
「はい」
2人は別れ戦場を駆ける。
九尾のナルトは1撃喰らうとそこから怒り狂ったようにレーザーを連発する。
威力はすさまじいものがあり、地面に当たるだけでも瓦礫が吹き飛ばされ地面はえぐれている。
その攻撃を忍達は何とかかわすことができていた。
その瞬間だった。
「自来也様、俺に向けて螺旋丸を。カムイで飛ばします」
カカシが蝦蟇の上に降り立ち自来也に促す。
「わかった、仙人モードでお見舞いしてやるからしっかりあわせろよ!」
自来家の目の周りが赤くなる。そしてそれと同時にさっきまでとは違う異質なチャクラを感じさせる。
「仙法・大玉螺旋丸!!」
カカシに向かい自来也が走りカカシとぶつかる瞬間だった。
カカシの左目がいつもの写輪眼とは違う形になる。
「カムイ!」
カカシの目に吸い込まれるようにして自来也が消えたと思ったその瞬間九尾のナルトの上に出現しナルトの顔面に大玉螺旋丸が炸裂する。
「ぐぎゃぁぁぐおぉぉ」
地面にたたきつけられるようにナルトの体が沈む。その横には自来也。
そして自来也はその次の1手を出す。
「土遁・天岩戸!」
ナルトのいる地面が隆起しナルトを囲むように牢ができる。その牢の扉が閉まりナルトを中に隔離することに成功すると周りから歓声が上がるがまだ自来也は安心することはない。その場から離れず声を上げる。
「大蛇丸!猿飛先生!今じゃ!」
その声に4本の巻物を携えた大蛇丸とヒルゼンが飛び込んでくる。
「綱手!!」
「はい!」
ヒルゼンの言葉に少し離れた場所にいた綱手もここに集まる。
そしてこの4人に1本ずつ巻物が渡り先ほどの岩の周りを囲む。
「この巻物にかわりはない!この術が失敗したらナルトを掬うのが非常に困難になる。怠るでないぞ!」
「「「はっ!」」」
そして巻物を地面に置くと4人全員が巻物に自分の血を1直線に塗りつける。
「万象天地封印!!」
「「「万象天地封印!!」」」
4人の足元から魔方陣が出るとナルトを閉じ込めた岩の周りに光が集まる。
その光は天地を貫くかのごとく伸びており、その中をどす黒く禍々しいチャクラが天地に吐き出され昇華していく。
同時に4人の体からも大量のチャクラが消費されている。もしものときに備えシスイ、イタチ、カカシ、アスマが各4人の後ろに控える。
『ナルトはもうわしのものだ。そしてわしの力もナルトのものだ』
封印術を施しているはずの魔方陣の中心の岩の中から赤黒いチャクラがもらだす。
「いかん!皆離れるのじゃ!!」
3代目の声に後ろに控えていた4人が反応し方々に飛び散る。
その瞬間天に向かい里を破壊したのと同じチャクラの玉が放出される。
そしてその穴から九尾のチャクラを纏うナルトが出てくる。
先ほどよりも少しだけチャクラの量が減っているが、まだまだ禍々しさは消えない。
「なんてやつなんだのう、天岩戸を無理やりこじ開けるとは」
「いいえ、それよりも問題は万象天地封印がつかえなくなってしまったことよ。ほかに方法があるとすれば屍鬼封陣か万華鏡写輪眼くらいね。あれを操りナルトくんの体内から直接封印術式を組み込むしかない」
「だが屍鬼封陣は代償に術者の命を奪う術。マ。これをやるならわしが」
「わしがやろう」
自来也と大蛇丸の会話に割って入ったのはヒルゼン。
「お前たちはまだわしより若い。木の葉を背負って立つものたちじゃ。わしはもうこの年じゃからな。ナルトを救えるならこの命、安いものじゃ」
戦場ではもう400は超えようかという忍びがなくなっている。
「木の葉の里を・・・任せたぞ」
ヒルゼンの言葉に誰も何も言えないなか二人の若い忍びが並び立つ。
「待ってください。その前に俺達に時間をください」
「俺達2人の万華鏡写輪眼でやつを幻術に掛けて見せます」
シスイとイタチが並び立つ。
「だがそれには少しだけ時間が必要です。カカシさん、アスマさん。ダンゾウ様と一緒にすべての忍を率いてナルトの動きを10秒でいい、足止めしてください」
「三忍の皆さんと火影様はほかに何か封印の手を考えて置いてください。もし失敗したときの保険です」
それに皆がうなずきカカシとアスマは駆ける。
自来也と大蛇丸が結界を張り封印の方法を話し合う。
シスイとイタチはシカクを通して指示を受けるまでの間に打ち合わせを終わらせる。
だがその瞬間だった。
「ぐぎゃおぁぁ」
激しい咆哮のあとに九尾のナルトが消える。
何人の忍がその攻撃をよけられたのだろうか。
目で追えないほどのスピードでナルトは走る。そしてぶつかるすべてのものに致命傷となる傷を与えていく。
左右の爪による斬撃、牙による噛み付き、ただの体当たり、その攻撃により先ほどまでカカシ、アスマ、ダンゾウの率いた忍たちは半分以上が消し飛ばされる。
そしてそのままナルトは走り続ける。周りのすべてを破壊しながら。
ガキィン
ナルトの爪が何かに止められる。
「イタチ!!」
それを止めたのはイタチ。イタチの体のまわりには何か人のような形のチャクラが形成されている。
「須佐能乎(スサノオ)」
イタチはその攻撃を一身に受け止める。
ナルトはまったく攻撃の手を緩めることはない。イタチの絶対防御の前にすさまじい連撃を加える。
「今だ、シスイ!」
イタチの隣にシスイが現れナルトの目を見つめる。そして目が合った瞬間に発動するは最強の瞳術。
「万華鏡写輪眼!」
そして戦いは終焉に向かう。