ソードアート・オンライン~孤独な白狼の大切なもの~   作:黒影092

3 / 3
デスゲーム開始

 

「ハァハァ……ゲームなのに…少し…疲れる…んだね」

 

やだ事後みたい……。

ってそんなこと言ってる場合ではない。きっと恐らくだが、普段動きなれてないから、身体に脳が違和感を覚えてるんだろうか。又は、ただの酔いか。

どっちも有り得そうなんだよな。確かにVRゲームって酔いやすい、って聞くし。

このゲームが当てはまるのかは分からないが、ここは一旦リアルに戻るべきだろう。何せ俺達は学生であるからな。

まあ…中学生であるんだが。

 

「よし、ユウキ、取り敢えずリアルに戻ろうぜ」

 

「…う〜ん、そうだね。まだもうちょっと遊びたいけど……意外と疲れるみたいだし…」

 

地面に座ったからか、少し落ち着いた様だ。

 

「取り敢えずメニュー画面開いて…」

 

「ハクシュー、どうやってメニュー開くの?」

 

普段ならヘルプを見ろ、というところだが、そのヘルプさえも見れないし、何より、俺の妹(仮)が頼っているのだ。ここで応えなくてどうする!!

 

「上から下にスワイプしてみろ」

 

「うん。……おおー」

 

今のも可愛いな。

 

「えーと、確かな、下の方にログアウト画面が……あれ?」

 

「ん……?」

 

おかしいな。姉ちゃんにメニュー画面だけでも見せてもらったんだが……、確かこの辺の項目に……。

 

「「……無い」」

 

「………どうすりゃいいんだ?」

 

「えと…取り敢えず聞いてみたらいいと思うよ?」

 

誰に?なんて馬鹿なことは聞かない。

 

「運営に掛け合うか……」

 

取り敢えず、メッセージを送ってだな……。

 

「これでよし」

 

「返事返ってくるかなぁ」

 

「もしかしたら、他の奴らもそれに気づいて、送ってるかもだから、多少のラグとかはあるかもな…」

 

この、現代社会に置いて、ラグなんてモノは過去の遺産みたいなモノだとは思うが…。

 

『ゴーン…ゴーン…』

 

「ん?鐘の音……?」

 

時報か?

 

「そ―――――」

 

ユウキが何かを言おうとした、だが、それは掻き消されてしまった。それは何故か、何故なら気付けば

 

「……どこだ…ここ」

 

強制でレポートされていた。

他にもプレイヤーが居る。

皆取り乱してるみたいだ。

 

「……」

 

ユウキも驚きを隠せないで居る。

しばらくすると上空に巨大なローブの男が表れた。

その男はこのゲームの制作者『茅場晶彦』。

 

 

――ログアウトが無いのは正式な仕様だ――

 

 

――無理矢理ナーブギアを外そうとすれば君達の脳は破壊される――

 

 

――既に何人ものプレイヤーが犠牲となった――

 

 

 

茅場はこのゲームの現状を説明した後に俺達にこう告げた。

 

 

―――この世界で死ねば現実世界でも死ぬ―――

 

 

この言葉を聞いたとき一瞬静寂に包まれたがすぐに悲鳴、怒声、絶叫、泣き声等まるで地獄のようだった。

俺は気づけばユウキの腕を掴み、広場の外へ出ていた。

ユウキの顔を改めて見るがログインしたばかりのようなことは考えられなかった。

ユウキは少し涙目になりつつ俺にすがりついた。

 

「ハクシュウ…ボクたち…どうなっちゃうのかな…」

 

俺達とは他に何人か広場の外へ出た者達もいた。

しかしそいつらは錯乱していたようで、崖から飛び降りていった。

勿論そいつらは例外無く末路は欠片となって消滅した。

俺には止めることなんて出来なかった。

もしかしたら、飛び降りれば俺も帰れるかもしれない、そう思っていた。

実はこれはただのイベントで終わった後にはログアウトボタンがあって帰れるんじゃないか?

 

 

しかしそのとき隣のユウキが不安そうに見上げるのを見てあることが頭をよぎった。

 

 

『俺が居なくなったら…ユウキの側には誰が居るんだ?』

 

ユウキには、姉が一人居る。だが、それでも…それでも、ユウキはずっと独りだった。独りで闘っていた。

それを側で観ていたからこそ、俺は一緒に居ようと…………。

……俺が居なくなったらユウキは本当に一人になる。

俺は昔ユウキと約束した。

どれだけ俺が嘘つきでも、ろくでなしでも、この約束だけは守ると誓ったはずだったのに…。

 

「ア、ハハハ。ボクがこんなんじゃ駄目だよね!早くゲームをクリアしないとね!」

 

明らかに無理矢理な笑顔を作るユウキ。

身体は少し震えていて足取りも酔っぱらいのように平均感覚が取れていない。

 

俺は決してアニメに出てくる主人公のように正義感が強いわけでもなく全身タイツのアメコミヒーローのように強い人間でもない。

狡猾で捻くれているし他人とのコミュニケーション能力も無ければ協調性等も皆無だ。

自分は屑だという自己評価を下しているし妥当なものと思っている。

ただ、ユウキにだけはそんな表情になってほしくない。

 

気付けばユウキを抱き締めていた。

 

「…えっ?」

 

「こういうときまで気を使ってんじゃねえよ。友達だろ?顔は見ないでやるからこういうときだけは、思いっきり泣けばいい。涙を枯らしてからでも遅くはないだろ?」

 

俺何言ってんだろ…恥ずかしい。

 

「…ハクシュウらしくないよ…そんなギザな言葉…」

 

「止めて…抉らないで…」

 

「…ハクシュウも変だよね…アニメの見すぎだよ…」

 

「…うるせえなぁ…お前は―――」

 

「…でも…ありが、とう…」

 

震え声になりながら、絞り出すように呟くユウキ

啜り泣くユウキの頭を撫でる

そういえばこうして撫でるのは久々だっけかな…。

 

「……さて、昔の懐かしい感触に浸るのも良いが………。…行くぞ」

 

「……うん!」

 

ふっ、と頭を上げるユウキ。

その顔には、相変わらずの可愛さ満点の笑顔があった。

こういうのを向日葵と例えるんだろうな…。

何て馬鹿なことを考えている場合じゃない。

デスゲーム?そんなカテゴリはもう読み飽きた。

強く、そして、気高く、例えるなら……そう、狼だな。

狼の様に、生きてやる。こんなクソッタレなゲームなんざ……俺の手にかかれば……三年だ。三年で攻略してやる……!

いや、二年半……。強気になれるのもきっと今の内だからな。今の内に色々策を張り巡らせて置かないと。余裕が無くなれば、俺だって人間だからな、正常……いや、少し異常と呼べるモノになるだろう。

取り敢えず今は……生きよう。この世界で生きていくためには何だ?何が必要だ?

 

金か?

 

武器か?

 

それとも

 

『仲間』か?

 

……いいや、違うね。俺はこれら全てを否定。いや、取り入れる。

レベルだ。

ゲームじゃ、レベルがモノを言う。

まずはレベルを上げよう。

誰も追いつかない位…そして、ユウキを守り切れるだけ、強くなってやる……!!!

 

 




影「今回は調子がいいぜ♪」
黒「それで直ぐにスランプになるんですね分かります」
影「今回は二人で書いたからなー」
黒「最初も二人で書いただろうが…」
影「何の事だかさっぱりだZ」
黒「ごめん、俺、その銀○見てない」
影「隠しきれてない感じが否めない…」
黒「次回、『影、死す!』」
影「死んでもペンは離しませんでした!…って殺すな!」
黒影「それじゃあ、次回も待ってろよ!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。