「う~ん、悩むな~」
「烈、まだ決まらないの?」
「もうちょっと待ってくれ。」
昼飯にフードコートに来たのはいいが、俺は今店を選んでいたがなかなか決まらずにいた。
『昨日の晩飯は魚だったから魚介は無しだな。やはり安定の肉系で行くか?いやしかし・・・』
「もう!あそこのお店入るよ。」
「ちょっ!待ってくれ~」
いつまでも店決められない俺にの代わりに葵が店を決めたらしく俺の腕を引っ張って店に連れられていった。
「私はこのパスタを。」
「俺はこのパスタとハンバーグを。」
「かしこまりました。ドリンクバーの飲み物はあちらになります。」
注文を済ませた俺達はドリンクバーで飲み物を取ってきて一息ついた。
「烈って外食する時いつもお店やメニューを選ぶ時に悩むよね?」
「だって外食する機会ってあんまりないだろ?だからこそいい店でいいもん食いたいじゃん。」
「そういうものかな・・・」
葵はよくわからないという顔をしていたが俺は力説していた。
我が家は親父の方針で食事は家族みんなで食べるようにしている。今日みたいに外出している時は別だが。親父は一人っ子であり、母親が早くに亡くなり家族みんなで食事をした事が殆どないので自分が家族を持った時は出来るだけ家族みんなでご飯を食べる事を決めてたらしい。
「でも向こうだと外食ばっかりじゃなかったの?}
「そうでもないよ、向こうでホームステイさせてくれた家族も親父と同じ考えの人で外食はあんまりなかったよ。」
「ふ~ん、私も会ってみたいな烈がお世話になった人に。」
「俺もみんなに紹介したいけどさすがに難しいだろうな・・・」
そう言いながら俺は向こうでお世話になった人達の事を思い出していた。みんな元気にしてるかな?
その後注文したメニューが来たのでお互い食べ始めた。葵はシーフードパスタで俺はカルボナーラとチーズハンバーグ。
『あれカルボナーラとチーズハンバーグでチーズが被ってる。まあいいか。』
お互い食べ終わり会計に向かおうとしたら・・・
「待って烈。」
葵に呼び止められて振り向くと葵がこっちに近寄ってきた。
『おい!こんな所で何やる気だ!?』
俺が軽くパニクっていると・・・
「烈ったら口にソース付いてるよ、ふふっ。」
そう言って紙ナプキンで俺の口を拭いた。
『うわー!恥ずかしい!』
俺はその場からダッシュで去ろうとしたが食い逃げになるのでさすがにしない。支払いをすませて店を出た。
『なんでさっきあんなにパニクったんだろうな、葵は妹なのに・・・』
その後色々見回ってショッピングモールを出た。
「今日は楽しかったか?」
「うん!久しぶりにおでかけできたし。」
「今度はみんなで出かけたいな、けど茜をどうするかだな。」
「あはは・・・」
「IH(インターハイ)予選がもうちょっとで始まるから暫くは無理かもな。」
「頑張ってね、今年もみんなで応援に行くからね。」
みんなが見に来るなら下手なプレーは出来ないな、心の中で気合を入れ直していると
「そうだ烈、手出して。」
「?」
俺は頭に?を浮かべながら手を出すと葵はミサンガを取り出して俺につけてくれた。
「これどうしたんだ?」
「スポーツショップに行った時に見つけて買ったの。」
「でもなんで急に?」
「えっともうすぐ予選が始まるから、勝てますようにというのと怪我をしないようにってお願いを込めて。」
「ありがとうな。」
そう言って葵の頭を撫でると葵は顔を赤くしながらも嬉しそうにしていた。
「さあ、帰ろうぜ。早く帰らないと晩飯に遅れるぞ。」
「あっ、待ってよ烈~。」
そう言って俺は走り出して葵は追いかけてくる形で家に帰った。家に帰ると奏と茜に朝の続きと言わんばかりに説教をされて、岬と光には自分達も遊びに連れて行って欲しかったと文句を言われた。
今回で二日目終了です。次は烈の誕生日の話を書こうと思います。それではまた次回~
この9話ですが元々書いてたのを書き直して投稿し直しました。前の続きを楽しみにしていた人はごめんなさい。書き直した理由としてはさすがに原作から離れすぎるのもよくないかと思ったので。今後こういう事がないようにしたいと思います。これからも変わらず読んでくれると嬉しいです。