櫻田家の長男   作:のん輝

14 / 24
今回から櫻田妹弟の話です。


11話・三女と五女の買い物

「今週の当番を決めるよ~」

 

休日の櫻田家のリビング。葵の掛け声で俺達高校生組は集まる。高校生組は週に一度クジを引いて書かれている家事をする事になっている。クジの内容だが料理・掃除・洗濯・買い物・休みとなっている。休みを引いた場合は下の妹弟と同じく手伝いをする事になっている。

 

「今回も休みを引くぞ。」

「烈兄さん戻ってきてから休みを引く確率高いよね。」

「実は能力を使ってみんなの動き止めてるんじゃないの?」

「んな事しねえよ。」

「こら二人共変な事言わないの。」

「買い物以外で・・・買い物以外で・・・」

 

茜のこの光景は毎度お馴染みとなっているカメラに映るのが嫌いな茜は買い物のクジを引かないように祈っているのだが成功率はあまりよくない。そしてクジを引くことに・・・

 

「俺、掃除。」

「私、洗濯。」

「あっ、私お休みだ。」

「俺は・・・料理か。」

「えっ、という事は・・・買い物ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

茜は今回も買い物であった、そして買い物に行きたくないと駄々をこねている。

 

「出かけたくない・・・」

「冷蔵庫空っぽだぞ。」

「茜が買い物に行かないと料理できないんだが。」

「私カレーが食べたい!なんなら一緒に行ってあげるから。」

「出かけたくないんだってば・・・」

「茜ちゃん!そんなにカレーが嫌いなの!?」

「カメラが嫌いなの!」

「今更気にする事ないじゃん、ひったくり捕まえた時に目立ってたじゃん。」

「やめてー!その事思い出させないでー!」

 

そういえばそんな事もあったな、確かあの時パンツを見られたって言ってたな。

 

「というかみんなあんまり選挙活動する気ないわよね。」

 

手鏡を持ちながら髪の毛をいじっている奏が言ってきた。

 

「私あるもん!」

「僕もあります!」

「光や輝じゃ相手になんないの。」

「そんな事ないよね、光も頑張ってるよね?」

「頑張ってはないかも。」

「フォローした私の為にも頑張ってるって言ってよ!」

「大丈夫いざとなったら能力を使って票集めなんて楽勝だもん!。」

「国民にはあんたが10歳だってバレてるから意味ないじゃない。変化するのは外見だけだし。見た目で人を引きつけようなんで意味ないわよ。」

「自分だってめちゃくちゃ気にしてるじゃん!」

 

奏に反論する光。

 

「いいもん!将来は私のほうが胸大きくなるし!」

「はあっ?大きさより形が大事なの。」

((話が逸れてきたな・・・))

 

なぜか急に胸の話になって俺と修は同じ事を思っていた。

 

「大きさだよ!修ちゃんが言ってたもん!」

「言ってねえ!感度だ!」

「茜ちゃんはどう思う?あっ・・・」

「ごめんなさい・・・」

「謝らないで・・・」

「ごめん・・・」

「やめて・・・」

 

小学生に胸の事で謝られる高校生って・・・

 

「烈兄さんや修ちゃんはもうやりたい事決めてるから選挙やる気ないの?」

「「まあな。」」

「葵姉さんも選挙に興味がなくて助かるわ。」

「ないわけじゃないんだけどね。」

 

その後光と一緒に買い物に出かけて行った茜だった。

 

「あっ!」

「どうしたの烈兄さん?」

「買い忘れてた本があるのを思い出してな、ちょっと行ってくるわ。」

「だったら烈、もし茜達にあったらきちんと買い物できてるか確認しておいて。」

「了解。」

 

目当ての本を買って家に帰ろとしたら数メートル先に般若のような表情で住民達に何かを聞いている茜が見えた。

茜はこっちに気づいたのか能力を使ってこっちにつっこんできた。

 

「烈兄ぃぃぃぃ!」

「お前能力使ってこっちに来んじゃねえ!ぐぇ!」

 

能力の発動が間に合わず茜の頭が俺の鳩尾に直撃した。

 

「お前・・街中で能力使うなよ・・・」

「ご、ごめん!でも光がいなくなって!」

「いなくなった?」

 

家を出てカメラのない道を通りながら光に話していたのだがいつの間にかいなくなっていたとの事だ。

 

「光もそこまでバカじゃないから大丈夫だろうから先に買い物をすませるか。」

「う、うん。」

 

買い物をすませて住民の人に光を見ていないか聞きながら茜が来た道を戻っていた。

 

「この公園で見たって言ってたよな。」

「うん。けどどこにいるんだろう?」

『よかった~』

 

茜と公園で光を探していると光の声が聞こえてきたので茜が声のした方に向かうとそこには能力を使って大きくなったであろう光がいたのだが・・・

 

「光!探しt・・・人違いでした~!」

「合ってるよ~!」

「というかなんで能力使ってるんだ?」

「実は・・・」

 

猫を見つけて追いかけていたのだが猫が木から降りられなくなってしまい、能力を使って自分を大きくして猫を助けたのだと。

 

「というか木を小さくすれば良かったんじゃねえのか?」

「あっ!」

「それよりも早く帰ろうよ。」

「そうしたいんだけど・・・」

 

そう言って光は立ち上がったのだが元々着ていた服がかなり短くなってギリギリパンツが見えないという格好だった。これはさすがにマズイな・・・

 

「茜後は任せた。俺は向こうで待ってるから。」

「えっ!?」

 

後の事を茜に任せて近くのベンチに座って買った本を読んでいると二人がやってきたのだが茜が小さくなっていた。多分服取り替えたのだろうけど小さすぎないか。そのまま三人で家に帰ったのだが・・・

 

「「「ただいま~」」」

「おかえr・・・って烈兄さんが彼女?と小さい女の子を連れてきた!?」

「おい修!その言い方だと色々ヤバイからやめろ!」

 

俺と修のやりとりを聞いて葵と奏がリビングから出てきて奏は茜に抱きついていた。

 

「この子どこから連れてきたの!?」

「お前の妹だよ!」

 

奏はそのまま茜を抱えながら自分の部屋に行った。一方葵だが・・・

 

「えっ、烈に彼女がいたの?いつの間に・・・?」

「落ち着け葵、光だから!能力使って大きくなった光だから!」

 

葵は目からハイライトが消えてこっちに近寄ってきた。その場にいてた修と光は本気でビビっていた。俺の必死の説得で納得してくれてその場は落ち着いた。

その後茜は元に戻るまで奏にもみくちゃにされた。光が助けた猫だがそのまま我が家で飼うことになった。猫の名前だがいつの間にボルシチに決定していた、というか食べ物の名前って・・・名付けたの誰だよ?

 




今回は光がボルシチを助けた話でした。次は誰にしようかな?それではまた次回~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。