いつも通り学校生活を送っていたのだが昼休みが終わったぐらいからだろうか変な噂が流れているその噂とは・・・
「茜がスカートを履いていない」
ちょっと待て、なんだその噂は!?あの極度の恥ずかしがり屋の茜が人前でスカート履いてないとかありえないだろ!?
俺は真相を確認するために茜の携帯に電話したが出なかった。気づいてないだけかもしれないしメール入れとくか。
5時間目が終わってから葵がこっちにやってきた、おそらく茜の噂についてだろうな。
「烈もあの噂聞いてるよね?」
「ああ、ホントかどうか確認する為に茜の携帯に電話してみたけど出なかったしメールも返事が返ってこなかった事を考えるとどうやら携帯を忘れたみたいだな。」
「困ったね、恥ずかしがり屋の茜が人前でスカートを履いてないことを指摘されたら・・・」
「間違いなくトラウマものだな・・・」
最悪の事態を避けることを葵と考えていたがいい案を思いつかず6時間目が始まるチャイムが鳴った。
「んじゃ、俺部活行くから茜の事頼むわ。」
「うん、部活頑張ってね。」
6時間目も終わり茜の事を葵に任せる事に、ホントは俺も行きたいがIHも近いので部活を休むわけにはいかないからな
『1年生の櫻田茜さん、生徒会副会長がお呼びです。至急生徒会室まで来てください』
教室を出ようとしたらちょうど放送が流れてきた。俺と葵はチラッと卯月の方を見たが卯月もよく分からないという顔をしていた。恐らく奏もあの噂を聞いてるだろうからその真相を確かめるために茜を呼んだんだろうな。というか職権乱用じゃねえのか?
「奏も動いてるみたいだし大丈夫だろ。」
そう言って部活に向かったのだが・・・数十分後校舎から茜の叫びが聞こえてきた。後で奏に聞いたところによると茜はほんとうにスカートを履いておらず数十人の男子生徒の前でパンツを見せてしまったとか・・・茜強く生きろ。
そんな茜パンツ騒動があった数日後町内清掃が行われると全校集会で発表があった。クラスの何人かは不満を言っていたが奏の性格上なくなることはないだろうな。そんな事を考えていると1年の方から何やら話が聞こえてきた。現会長を見た事がないとか実は1年ではないのかと。
「というか町内清掃とか面倒だよな烈?」
「そう言っても決まったことだし諦めろ隆。」
「へいへい。」
昼休み昼飯を食べ終えた俺は隆と話していた、午前中いなかった卯月も来ていた。
「お~い長男、お客さんだぞ。」
入口近くにいてたクラスメイトに呼ばれ向かおうとしたら
「なんだ告白でもされるのか?」
「そんな事ある訳無いだろ、後迂闊に変な事を言うな。見ろ葵がこっちを睨んでる。」
「うわっ、ホントだ。」
隆が変な事を言うので葵がこっちを睨んでおり卯月達が落ち着かかせていた。いつもごめんな。というか俺に客って一体誰なんだ?疑問を持ちつつ廊下に出るとそこにいたのは
「すいません、烈さん昼休みに。」
「若林か珍しいいな、どうしたんだ?」
我がサッカー部の守護神がそこにいた。
「えっと・・・町内清掃の事なんですが。」
「町内清掃?」
「その、町内清掃から校内清掃に変えてもらうように奏さんに頼んでもらえないかと。」
「なんでまた、お前がそんな事を言うなんて意外だな。」
「えっと、ほらもうすぐIHもあるので時間を有効に使いたいというか・・・」
若林は必死に説明しているが様子がおかしい。普段の若林ならもっとはっきりとした理由をいうのだがこんなに曖昧な説明をするなんて
「なあ、若林。」
「は、はい!」
「出来る事ならお前の頼みを聞いてやりたいがそんな曖昧な理由だとな・・・」
「ホントはあまり言いたくないんですけど・・・分かりました、こっちに来てもらってもいいですか?」
そう言うと若林は自動販売機の近くに移動した。
「ここならあまり人もいないし大丈夫でしょ。」
「なんでここに移動してきたんだ?」
「その出来たら他の人にはあまり聞かれたくないので。」
「それが頼み事と関係してるのか?」
「はい・・・」
「それじゃ聞かせてもらおうか、なんで校内清掃に変えてほしいかを。」
「実は・・・俺、選挙で支持してるの茜さんなんです。」
「・・・お、おう。」
若林の突然のカミングアウトに戸惑う俺。そんな事に気づいておらず若林は言葉を続ける。
「だから茜さんが嫌がる事はやらせたくないと思いまして・・・さっきの頼みをしたんです。」
「な、なるほど・・・」
若林は恥ずかしいのか下を向いたままだった。俺もかなり驚いておりまだ状況が飲み込めていない。
「というかお前が茜のファンだったとはな。てっきり奏かと思ってた。」
「その、前に茜さんに助けられた事がありまして。」
「助けられた?」
「はい、実は・・・」
そう言って若林が茜に助けられた事を話した。
今から約3年前、若林が中2の時珍しく寝坊をしてしまい近道しようといつもと違う道を走っておりとある工事現場を通った時に鉄パイプがまとめらていた紐が切れて自分に直撃しかけたが茜が能力を使って自分を助けてくれたそうだ。それから茜のファンになったと。
ちなみに茜は監視カメラを避けまくっていたらたまたまそこに出たそうだ。
「そういう訳だから茜さんには平穏に学園生活を送ってほしいんです。」
「なるほど、そういう事なら頼んでみるわ。」
「ありがとうございます!」
「でも、奏の性格から変更は難しいと思うからあんまり期待はするなよ。」
そして奏の元に向かい変更を頼んだが奏は4千万の貸しがあるから無理と一蹴された。すまん若林。
奏の元から教室に戻ってくると何故か茜がいてた。
「烈兄!」
「珍しいな、茜がこっちに来るなんて。」
「えっと、烈兄って会長さんと友達だよね?」
「ああ、俺のクラスだ。ちょっと待ってろ。」
卯月を呼んだ。
「会長だ。」
「会長です。」
「そうなんだ・・・」
「それだけか?」
「えっと・・・助けて!」
茜がそう言うと卯月・菜々緒・静流の三人は茜を捕まえて教室に連行していった。ありゃあギリギリまでいじられるな。そんな事を考えながら5時間目の授業の用意をしていた。
若林が烈と話が終わった後教室に戻り修にさっきの事を話していた。
「そっか烈兄さんに頼んだのか。」
「うまくいくといいんだけど。」
「奏の性格からして難しいだろうな・・・ってあれは。」
「どうした修?」
「会長が来てる。」
「何、会長が!?」
ちなみにここでの会長は茜FCの会長福品である。若林もFC会員でNo.は修に次ぐ3である。
「まさか会長が動くとは。」
「というか佑希、FCの事は烈兄さんに言ったのか?」
「さすがに言っていない。」
「まあ烈兄さんFCの事とか知らないだろうからな。」
そう言っている修だが実は彼のFCがある事は本人は知らない。
「会長が何を聞いたのか奏に聞くか。」
「俺も行く。」
廊下で暫く待っていると奏が戻ってきた。
「おい奏。」
「どうしたんですか、お兄様と若林君?」
「会長と何話してたんですか?」
「茜を嫁にくださいって。」
「「冗談じゃない!!」」
「俺は絶対に反対だ!あいつの事は嫌いじゃないがそれとこれとは話が別だ!」
「そうだ!茜さんをもらうのは・・・」
「「もらうのは?」」
「なんでもない・・・」
修からは驚きの奏からは好奇心の目を向けられたが若林は誤魔化した。さすがに言うわけにはいかないからな・・・茜さん今頃何してるかな?クラスメイトの双子からさっきの事を聞かれ続けながら茜の事を考えていた若林であった。
その頃茜は若林のクラスメイトに捕まりもみくちゃにされていた。
茜の話と言いながら本人は殆ど出番なかったですね。茜の事を好いている若林、果たして思いは届くのか?茜は自分の色恋沙汰には鈍感そうですよね。
それではまた次回~