6月某日、IH地区予選の決勝の日。
「ほら、みんな急いで。早くしないと席埋まっちゃうよ。」
「葵お姉ちゃん落ち着いて、まだ時間に余裕あるよ。」
烈と修を除いた櫻田家は試合が行われるスタジアムに向かっている所である。
「みんな、準備完了みたいだな。」
キャプテンの一騎がアップが終わったのを確認するとみんなの前に立った。
「さて、地区予選の決勝だ。きっちりと勝って全国に行こう!」
『おう!』
そうしてグラウンドに向かった。
両校の選手が入場してきた時に櫻田兄妹の声援が聞こえてきた。
『烈~頑張って~!』
『修ちゃんもね~』
『宗介お兄さん(お兄ちゃん)のゴール見たい!』
声援が聞こえ気合が入る三人。
コイントスの結果マイボールで試合開始となった。
「試合前の打ち合わせ通りに頼むぞ荒木。」
「後ろは気にせずガンガン攻めていけ。」
「おう、任せろ。」
「フォローしますよ、荒木さん。」
「パスをもらえたら必ず決める。」
試合前の円陣を組んで作戦を確認する三年生+修、そして茜が来ている事を知った若林は・・・
『茜さんが見に来ている・・・必ず0に抑える!』
と一人気合MAXだった。
そして試合開始の笛が鳴った。
「さあて行くぜ!」
試合開始と同時にボールをもらい相手ゴールに向かってドリブルを開始する荒木。
「なめやがって!」
「潰せ!」
相手チームがボールを奪いに来る。
「たかが二人ぐらいで止められると思うなよ。」
まずは一人目をまた抜きでかわし、二人目をルーレットでかわす、更に相手陣地に進む。
「二人同時に行け!」
相手チームのDFが指示を飛ばして二人が荒木に向かう。
「人数かけるのはいいけどそんなに固まってると・・・」
右サイドにいる修とワンツーをしてあっさりと二人をかわす。
「こういう風に簡単に抜かれるぜ。」
四人を抜いて相手チームのPAの直前まで来たところで相手チームのDFが立ちはだかる。
「これ以上行けると思うなよ!9番・11番をマークしろ。」
宗介と修にそれぞれマークが付く。
「これでパスは出せまい!」
「まあ確かにあいつらには出せないな。でも・・・」
そう言って右のヒールでバックパスをする荒木そこには・・・
「ナイスパス荒木。オラァ!」
走り込んできた烈がそのままミドルシュートを放つ。そのまま相手ゴールの右隅に吸い込まれていった。
「しゃっ!」
『ナイシュッ!次は俺に決めさせろよ!』
ゴールを決めガッツポーズをする烈、それを祝福するチームメイト。
幸先よく一点を先制した桜花学園。まずは単独で魅せた荒木、次はチームとしての攻撃を仕掛ける。
相手チームのキックオフで試合再開。
「慌てるな!まずは一点を返して同点にするぞ。」
相手チームのキャプテンがチームメイトに声をかけながらパス回しを開始する。
『さあて、もう一点欲しいしここであれを試してみるか。』
後ろの一騎に合図を出してボールを持ってる相手プレイヤーの前に出る。
「さあ来いよ。」
ドリブルを仕掛けてくるように挑発をする。そして・・・
「へっ、大した事ないじゃねえか。」
と相手プレイヤーは俺をまた抜きしてそう言ったが次の瞬間。
「ナイスだよ烈。」
そう言って一騎が相手プレイヤーからボールを奪う。
「行け修。」
奪ったボールを前線の修にロングパスで送る。
一騎からボールを受け取り右サイドの味方にあっさりパスを送り前に出る。そこから左にサイドチェンジをして受け取った左サイドの選手がドリブルで相手陣内に切り込みクロスを上げる為に中を見る。
中には宗介・荒木・修の他にも二人いる。
「俺によこせ!」
マークが二人ついているが宗介が声を出してボールを要求する。
「頼みます!」
宗介の気合を感じてクロスを上げる。
「うおおお!」
上げられたボールに対してジャンプをして相手マークを退け相手ゴール左隅に向ヘディングでボールを叩き込みそのままゴール。
「上手くいったな、一騎。」
「ああ、だがもう少し制度を高めたりすることもできるだろう。」
カウンター戦術も決まり前半15分で2-0とリードを奪った、勢いに乗った俺達。
その後暫くの間点は取れなかったが俺と一騎を中心とした守備陣は相手チームに点を与えない。そして前半終了間際に追加点のチャンス。
相手PA手前でFKのチャンス、キッカーは修。
「ふぅ~、決める!」
気合を入れて相手ゴールに向けてドライブ回転がかかったボールを蹴り込みそのまま相手ゴールに吸い込まれて3-0。
「いいFKじゃねえか修!でも次は俺に蹴らせろよ!」
「ありがとうございます、荒木さん。」
そのまま前半は終了。この追加点で余裕ができ後半は俺と荒木と宗介が交代。その後、修が更に一点を取り4-0で試合終了となり俺達は無事にIHの全国大会に出場決定となった。
久々の投稿です。やっぱりサッカーの様子を書くのは大変です・・・もう少し早く投稿できるように頑張ります。
次は岬&荒木の話でも書こうかな。それではまた次回~