櫻田家の長男   作:のん輝

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今回は光メインです。


20話・五女とアイドル

時期は少し前に戻りIH予選の少し前。

 

「「たただいま~」」

 

俺と修が部活から帰ってくるとリビングに親父と光と見慣れないスーツの人がいてた。そしてスーツの人は親父に何かを頼んでいるようだ。

 

「何この状況?というかその人誰?」

「おかえり。烈兄ちゃん、修ちゃん。実はね・・・」

 

光はこうなった経緯を話し始めた。光は世論調査の順位を上げる為、アイドルになろうと思いついたらしい。それから遥に協力してもらいオーディション合格の為に色々努力し今日がオーディションの日だったが光のミスで不合格になり、その帰り道にそこのスーツの人にスカウトされてそのまま事務所所属に決まりそうになったが両親の許可を取るために家に来たのはいいが・・・光は能力で成長した姿になっていたので王家の人間と知らずに色々無礼をしてしまったと思ってしまい謝っているのと光にはアイドルの才能があるらしくアイドルになる事を認めて欲しいとの事。

 

「光様にはアイドルの才能があります!是非とも許可を!」

「ねえ~いいでしょ?」

 

スーツの人と光に頼まれている親父、さっきから表情を変えず無言のままだ。

 

「うんいいよ。」

「ありがとう~パパ!」

『軽っ!』

 

親父があまりにも軽く言ったので俺と修が同時にツッコミを入れた。

 

「ありがとうございます!それではこちらが資料に・・・」

 

親父から許可をもらいスーツの人が資料を取り出し親父と契約の話について話しだした。

 

「部屋に行くか・・・」

「俺も。」

 

関係ない話が続くと思ったので俺と修は部屋に戻っていった。

 

それから少しして光がTV出演した番組を見ている時

 

「なあ光。」

「何烈兄ちゃん?」

「アイドル活動してるのってさ世論調査の順位を上げるためだよな?」

「そうだよ。」

「ならなんで正体隠してやってるんだ?これじゃ順位上がらないだろ。」

「あっ・・・」

 

どうやら俺に言われて本来の目的の事を思い出して少しの間黙ってしまったが・・・

 

「まあいいか、アイドル活動楽しいしね。」

「そっか。」

 

光は笑顔でそう言ったので俺はそれ以上何も言わなかった。

 

それから更に少し経ち部屋でのんびりしていると

 

「烈兄ちゃん部屋に入ってもいい?」

「光か?いいぞ。」

「おじゃまします。」

 

光が部屋に入ってきたがいつもみたいに漫画を借りに来たみたいではない。

 

「どうした?漫画を借りに来たってわけじゃなさそうだが。」

「ねえ烈兄ちゃん、好きな事をただ楽しくやってるだけじゃダメなのかな?」

「どういう意味だ?何かあったのか?」

「うん、実はね・・・」

 

光と同じ事務所のアイドル米澤紗千子という子がいるのだが彼女にこの前のライブ映像を見てもらったら中途半端な気持ちでアイドルをやっているなら迷惑だと言われたらしい。

 

「なるほどね、それで光はどうするんだ?」

「私は・・・ライブまでに自分のやれる事を全力でやる!勉強もレッスンも全部!」

「やる事わかってるならなんでさっき俺にあんな事を聞いてきたんだ?」

「う~ん、烈兄ちゃんってサッカーやってて辛いとかしんどいとかってあんまり聞いた事がないからどうなのかなって。」

「あのな~、俺だって色々思っている事だってあるんだぞ。例え辛いとかって思ってもそれ以上に楽しいと思う事が多いからずっとサッカーをやり続けてるんだ。」

「そうなんだ、それじゃ私部屋に戻って勉強してくるね。烈兄ちゃんもたまには勉強にも本気で取り組んでみたら?」

 

光は部屋に戻っていった。

 

「ふぅ~光にあんな事言われちゃな~」

 

光が来るまで読んでた本を本棚に戻して試験期間中でもないが珍しく勉強をやり始めた。途中葵や修が部屋に来た時に勉強をしている姿を見てかなり驚かれたのは別の話である。

 

それから光は変わった、家で勉強をする時間が増えレッスンにも今までのようにただやるだけじゃなく悪い部分などをトレーナーさんに聞いたりなどをしてレッスンに取り組むようになったらしい。少しして光と紗千子さんの二人でのライブが決まったらしく光は更に気合が入っているみたいだ。

 

「う~ん、ここでこの公式を使って・・・」

 

光に言われてから俺も少しずつだが家で勉強するようになった、主に苦手科目をメインに勉強している。今数学をやっているところだったが・・・

 

「烈兄、大変!」

「茜、部屋に入る時はノックしろ。いま勉強中だから静かにしてくれ。」

「ご、ごめん。というか烈兄も勉強中なの!?」

 

いきなり部屋に入ってくるなり失礼なやつだな。というか俺もって事は・・・

 

「なんだ、光が勉強してるから不思議に思って俺に相談でもしに来たか?」

「なんで分かるの!?」

 

やっぱりか・・・茜分かりやすすぎ、勉強を一旦止めて茜の話を聞く事に。

 

「んで、光が勉強してるから大変って言うのか?」

「そういうわけじゃないんだけど・・・」

「光は次のライブに向けて自分の出来る事を精一杯やってるんだ、普段と少し違うからってあんまり騒いで邪魔とかしてやるなよ。」

「そういう事だったんだ、うん分かった。烈兄も邪魔してごめんね。」

 

茜は部屋に戻っていき俺も勉強を再開した。

 

その後光と紗千子さんのライブだが大成功を収めたらしい、残念ながら見に行く事は出来なかったがライブが終わって帰ってきた光がテンション高く言ってたのが印象的だった。それでライブが終わってからの光はというと・・・

 

「ねえ~烈兄ちゃん、これの新刊ある?」

「なあ光・・・」

「何?」

「あの時のやる気はどこにいったんだよ!?」

 

光はライブが終わった後前の生活みたいに家で勉強する時間が大幅に減った。光曰く充電期間中らしい。

 

「ねえ~新刊あるの?」

「ああ、確かここの袋に・・・」

 

『まあ、ライブ頑張ったみたいだし少しは休むのも大事か。光のアイドル活動もこれからだしな。』

 

光に漫画の新刊をせかせながらそんな風に考えている俺だった。

 




というわけで今回は光メインの話でした~これで兄妹メインの話で残ってるのは遥だけかな?次は遥メインかそれともある話を思いついたのでそっちにしようか・・・
それではまた次回~
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