IH予選や期末テストも無事に終わりいよいよ夏休みに突入だ、IHの本戦もあるが他にも色々楽しもうと思う。宿題は・・・少しずつやっていきますよ。そんなこんなで夏休みに入ったのはいいが初日にあんな事があるとはまだ誰も知らなかった。
「ん~うるさいな・・・」
夏休み初日、朝練があるので早起きなのだが俺は目覚ましが鳴るより早く目が覚めてしまった、理由は何やら外がうるさいのだ。
「セミじゃないよな、何の音だ・・・ってうおっ!」
カーテンを開けると外は雨と風が大いに暴れていた。雨は激しく降りつけているし風は外にある物を全て吹き飛ばすような勢いで吹いていた。
「昨日寝る前は普通に晴れって予報だったよな。」
昨日の夜に確認した天気予報と真逆の天気だったので軽く呆然としていたが直ぐに切り替えて部屋のTVをつけてニュース番組を見る事にした。
『現在大型の台風が直撃しており住民の皆さんは決して外には出ないようにしてください。』
とニュース番組のアナウンサーが言っており各警報が下の方に流れていた。
「マジかよ、いくらなんでも急すぎるだろ。」
そう言ってTVを消してベッドに転がった。
「まあこの天気ならさすがに練習はないだろうな・・・って誰だこんな時間に」
メールが来たので確認すると中村先生からだった。内容は
『今日は練習なし!3年は他の学年の連中に伝えるように。』
とシンプルなものだった。
「了解です・・・とりあえず練習無しってメール送っとかないとな。」
修や他のメンバー達にメールを送り携帯を閉じる。
「やる事がなくなったな、とりあえず二度寝するか。」
適当な時間にアラームを合わせてもう一度寝る事に。
「っ・・れつ・・烈!もう~いつまで寝てるの?」
暫くの間寝ていると声が聞こえてきた、どうやら葵のようだ。
「ん~なんだよ葵、練習ならこの天気で中止だぞ。もうちょい寝かせてくれよ。」
「もうお昼なんだけど・・・」
葵が昼だと言ってるので時計を確認すると時間は12時近くだった、どうやらアラームは風の音で聞こえなかったみたいだな。
「あらら、思ったより寝ちまってたな。」
「ほらお昼出来てるから着替えて降りてきてね。」
「了解~」
葵は先に下に降りて行き俺も着替えてリビングに向かう。
「おはよう~」
とリビングに入りみんなに挨拶をし朝食兼昼食を食べ終え部屋に戻ろうとしたがその前に恒例のくじ引きタイムとなったのだが・・・
「さて今回のくじ引きなんだけどこの天気じゃ買い物を引いた人が辛いから今回だけ修君買い物当番になってくれないかな?次はお休みにするから。」
と葵が修に頼んだ。確かにこの天気じゃ普通に買い物に行けないけど、修の能力なら濡れずに済むからな。葵の頼みじゃ修も断らないだろうなと思っていたのだが何やら考えているようだ。
「う~ん確かに葵姉さんの言う事は最もなんだけどもう一声欲しいなって。」
「具体的にはどういう事だよ?」
「そうだな~例えば明日から一ヶ月茜のツインテールの高さを今よりあげるとか。」
「嫌だよ!そんな子供っぽい髪型!」
修の提案を全力で断ろうとする茜。
「別にいいじゃない。どうせ夏休みなんだし。」
「そうだけど・・・それでも嫌なものは嫌なの~」
奏が茜を説得しようとしているが髪型にこだわりがあるみたいでなかなかOKしてくれない。そんな様子を見て修が
「ここまで嫌がられるとは思わなかったな・・・昔はいい子だったのにな・・・」
と何故か悲しそうに言い始めた。みんなが不思議に思っている中、修が俺の方を見た。多分茜にOKさせるように芝居に付き合えって事だろうな、まあ暇つぶしにはちょうどいいか。
「仕方ないさ修、茜ぐらいの年にはみんな反抗期になるもんだよ。」
「烈兄も急に何言い出すの!?」
急に修と話を合わせたからか茜がかなり驚いていた。
「仕方ない・・・ここはいつも通りくじを引くか・・・」
「まあ、茜があれだけ嫌がってたらな・・・」
修がくじを引きに行こうとしたのでそれに合わせて俺も引きに行く。
「わ、分かった。修ちゃんの条件受け入れるから~」
茜は観念して修の条件を受け入れた。それを聞いた修は茜に見えないようにガッツポーズをしていた。ちなみに茜のツインテール写真はこっそり撮り若林にあげた。
夜になったが未だに台風の勢いは収まっていなかった。
「これは明日も練習はないかもな。なかったら少しは宿題するか・・」
明日の事を考えながら寝る事にした。
『コンコン』
寝始めてから少しドアがノックされているのが聞こえた。
「ん・・誰だ?」
「烈起きてる?」
「葵か起きてるぞ。」
「おじゃまします。」
葵が部屋に入ってきた、何故か自分の枕を抱えていた。
「枕なんて持ってどうした?」
「えっと・・」
葵はもじもじしており言葉を詰まらせていた。
「風とか雨が凄いじゃない?後雷も・・」
「まあな。」
「それで・・・その怖くて・・」
「・・・」
葵の言いたい事がわかった、昔から怖いことがある時は今みたいに俺の部屋に来ては一緒に寝たりした。
「まだ怖いの直ってなかったのか。」
「その台風がきたの久しぶりだったから、ごめんね高校生にもなって・・やっぱり部屋に戻るね。」
「ストップ。」
葵は部屋を出ようとしたが俺は止めた。
「まあなんだ・・中間と期末のお礼してなかったから・・」
「烈~」
葵はまだ言い終わってないのに俺に抱きついてきた。
「まだ全部言ってないだろ。」
「言わなくても分かるよ。」
「はあ・・今回だけだからな。」
「うん!」
葵は笑顔で言ったがほんとに分かってるのか?と思ってしまった。
「狭くないか?」
「うん大丈夫だよ。」
その後背中合わせの状態で一緒のベッドにいる。
「こうして一緒に寝るのも久しぶりだね。」
「そうか?」
「最後に一緒に寝たのは小学校6年の時だよ。」
「結構前だな・・それより明日朝練あるからもう寝るぞ。」
「うん、おやすみ。」
そうして俺は眠りについた。
烈が寝てから少し
「zzz」
「寝てるよね・・今日ぐらい甘えてもいいよね。」
烈が寝ている事確認すると背中に抱きついた。
「おやすみ烈。」
葵は安心した表情で眠りについた。
朝に葵に抱きつかれている事に気づいた烈が大声を出してしまいそれを聞いた他の兄妹達と一騒動あったのは別の話。
今回はオリジナルの話でしたそして久々の投稿です。
次は遥メインの話を書けたら書こうと思います。不定期ですがこれからも読んでくれたら嬉しいです。それではまた次回~