【短編集】須賀京太郎、ここにあり   作:にしん

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・ギャグ、エロネタ、キャラ崩壊注意
・頭おかしいのどっち達
・ごめんなさい



もし京太郎の京ちゃんが強ちゃんだったら

 

「ふわぁ……んんっ……すいません」

 

「のどちゃん、どうしたんだじょ? 最近あくびとか多いじぇ」

 

「仮眠する事も多くなったし……眠れてないの?」

 

「いえ……ちょっと……」

 

「……本当に大丈夫なのか? 授業中もたまに寝てるし、のどちゃんがそんなことするなんて中学校の頃もなかったじょ」

 

「何か、悩み事でもあるの?」

 

「いえ、本当に大丈夫ですから……」

 

「……もしかして、京太郎の事か?」

 

「二人が付き合い始めてそろそろ二ヶ月だよね。京ちゃんと何かあったの……?」

 

「…………」

 

「そっか、京太郎の事なのか」

 

「い、いやっ! ちがっ……」

 

「今、和ちゃんの顔に『この二人には言えない』って書いてあったよ」

 

「…………違います。京太郎君のことではありません。気にしないでください」

 

「もう言ってるようなもんだじぇ。……まぁ、和ちゃんが相談しづらい気持ちはわかるじょ。だって……私たち三人で京太郎を取り合って……和ちゃんが選ばれたんだから」

 

「でも、『誰が選ばれても、その人を祝福しよう』って決めたよね。同じ人を好きになってしまったけど……私たちは親友だから。だから、喧嘩はしないって。……私、二人には幸せになってほしい。困った事があるなら、言ってほしい。二人とも大事な人だから……」

 

「優希……咲さん……」

 

「気を遣う必要なんてないじょ」

 

「そうだよ。ね、どうしたの? 京ちゃんと喧嘩でもしたの? そんな雰囲気なかったけど……」

 

「いえ、喧嘩はしてません。その……」

 

「……?」

 

「……?」

 

「遠まわしに言いますと……愛されすぎてつらいんです」

 

「あ、昨日のドラマ見た?」

 

「見たよー。設定が斬新だったよね。まさか青森にメソポタミア文明の対宇宙人用決戦兵器が眠ってるなんて」

 

「あれ? 助けてくれるんじゃなかったんですか? 割と深刻なんですけど」

 

「それとこれは話が別だじょ」

 

「惚気に付き合う気なんてないよ」

 

「いや、惚気じゃなくて……本当に困ってるんですよ」

 

「愛されすぎて辛いのか、そっか。よかったね」

 

「安心したよ。じゃ、この話やめよっか」

 

「……愛される場所の問題なんです」

 

「場所?」

 

「え?」

 

「……ベッドの上で愛されすぎてつらいんです」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「それを私たちに言ってどうするんだじょ。私、経験ないし」

 

「自慢にも付き合う気はないよ。私も経験ないし」

 

「違うんです! 本当に違うんです! やばいんです!」

 

「一応友達として聞いてやるから落ち着くじょ原村さん」

 

「でもどうでもいい事だったら覚悟してね原村さん」

 

「あ、今さらっと親友からランクダウンしましたね? あはは」

 

「「はやくしろや」」

 

「……はい。京太郎君が絶倫すぎるんです。受け止めきれなくて、もう腰が重くて……」

 

「……別に、悪い事じゃないんじゃないのか?」

 

「そのうち落ち着く……んじゃない? というか、本人に言えば控えてくれると思うんだけど。京ちゃん優しいし」

 

「いえ、男性がそういう欲求を抱くのは普通の事ですし……京太郎君には我慢してほしくないなって。いろいろ調べたら、我慢するのはつらいって書いてありました」

 

「それでのどちゃんが体を壊したら元も子もないじょ」

 

「うん。京ちゃんに言うしかないと思うよ? 別に、今まで一人だったんだから我慢できるでしょ」

 

「……それしかないんでしょうか、やっぱり」

 

「うん」

 

「言いづらいと思うけど、言わなきゃいけないことは言わないと」

 

「……そうですよね。ありがとうございます」

 

「でも、のどちゃん体は強いと思ってたじょ」

 

「私も。体力ある方だと思ってた。体育とかでも普通に走ってるし」

 

「ええ、私も体力には自信がありました。麻雀も意外と疲れますから、トレーニングは欠かしていません。それでも、受け止めきれないんです」

 

「……そんなに?」

 

「……やばいの?」

 

「具体的に言うと……今のところ、最長で8時間愛されました。休憩なしで。私が気絶して終わりましたが、京太郎君は平気そうでしたね。一時間後くらいに私が起きたらすぐ再開して、また5時間続きましたから」

 

「まじ?」

 

「まじ?」

 

「まじです」

 

「それは、なんとも……のどちゃんも大変だな」

 

「さすがに同情するよ……」

 

「あ、さっき失った友情が戻ってくるのを感じます。うふふ。ね、深刻だったでしょ?」

 

「調子に乗るなよ原村」

 

「そのずうずうしさに感心するよ原村」

 

「あ、また落ちた! もー、いったいどっちなんですか! ぷんぷん!」

 

「……」

 

「……」

 

「……まぁ、冗談はこれくらいにしまして」

 

「冗談で済めばいいな原村」

 

「月夜ばかりじゃないんだよ原村」

 

「……実際、どうすればいいんでしょう。多少我慢して貰っても、根本的な解決じゃないと思うんですよね。それでどこぞの女と浮気とかされても嫌ですし……」

 

「おい、なんでこっち見たデジタルピンク」

 

「さすがに怒るよ淫乱ピンク」

 

「私達が付き合い始めた後も、なんだかんだアピールしてるのに私が気づいてないとでも?」

 

「……」

 

「……」

 

「二人きりはダメだから、なんて言って優希と咲さんと京太郎君の三人でタコスを食べに行ったり。それ、なんの気遣いにもなってませんし。むしろ最大の敵が集まってるんですけど」

 

「のどちゃん、それよりも京太郎の事を考えるじょ!」

 

「和ちゃん、やっぱり対策を立てた方がいいと思うんだ。一緒に考えよう?」

 

「……いえ、いいんですけど。付き合う時にそうなるだろうなって思ってましたし」

 

「でも意外だったなー! 京太郎がそんな絶倫だったなんて!」

 

「京ちゃん中学でハンドボールしてたから、体力あるのは知ってたけど、そっちもだったんだ。さすがにそれは知らなかったなぁー」

 

「片岡。宮永。話すときは相手を見ましょう」

 

「……ごめん。でも、好きなんだじょ。奪う気はないけど、触れ合いたいんだじょ」

 

「本当に、二人っきりにはならないように気をつけてるから。……ごめん、言い訳にもならないね」

 

「いえ、いいんですよ。覚悟してましたし、私がそちら側だったら同じ事をしてたかもしれませんから。それに、正直……どうせ浮気されるならお二人の方がいいです」

 

「のどちゃん……」

 

「和ちゃん……」

 

「ふふっ。でも、私の彼氏ですからね。たまに貸してあげますけど、そこは譲りませんよ」

 

「わかってるじぇ。気持ちの整理つけるまで、少しだけ……甘えたかったんだじょ」

 

「中学からずっと一緒だったから、京ちゃんが傍にいないのに慣れないんだ。でも……一人で生きていけるように、頑張るから」

 

「私が一番、惚れるのが遅かったですからね……。お二人が親友であるだけに、つらく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。……ごめんなさい、いろいろ、おかしな話ばっかりしてしまいました」

 

「ううん。私も、かけがえのない親友だと思ってるじょ。のどちゃんが頼ってくれて、悩みを打ち明けてくれて、嬉しかった。なんの助けにもなれなかったけど……」

 

「いいえ、優希。聞いてくれるだけで嬉しかったですよ。こんなこと、誰にも言えないと思ってましたから」

 

「私も、和ちゃんと出会えてよかったって、ずっと思ってたよ。京ちゃんと付き合い始めた後も。もし私たちが力になれることなら、なんでも言ってね。協力するから」

 

「咲さん、ありがとうございます。少し、心が軽くなりました。また相談に乗ってください」

 

「うん……えへへ」

 

「ふわぁ……すいません、こんな話をしている時に」

 

「気にするなよ、私たちの仲だろ!」

 

「「「あははははは」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……ふわぁ」

 

「すー……すー……はっ。んぅ……けほけほ」

 

「こんにちは、優希、咲さん」

 

「あっ、の、のどちゃん。やっほーだじょ」

 

「こ、こんにちは、和ちゃん。部活に来るの、少し遅かったね。掃除当番?」

 

「いえ。京太郎君に別れ話をされてました」

 

「…………」

 

「…………」

 

「昨日、家に帰ってから気づきました。あんな事を話せばどうなるか。すぐ京太郎君の携帯に連絡しましたが、つながらなくて。そこで確信しましたね。ああ、あのクソ女狐ども、やりやがったなって」

 

「……にゃにゃ何言ってるんだじょ?」

 

「……しょしょしょうだよ和ちゃん。急にどうしたのほっ!? うぅ、ひた噛んだ」

 

「……京太郎君は、優しくて、人を傷つけるような事はしません。外見は不良っぽいのに、とっても真面目で、そんなところに私は、私たちは惚れたんですよね」

 

「な、なんだ彼ち自慢かー? ままままったくアチュアチュだじぇー」

 

「ほほほほほんとにほんとにほっほんほん」

 

「二人とも動揺が隠せてませんよ」

 

「……」

 

「……」

 

「彼女がいるのに、その彼女の親友と寝ちゃった、なんてことになったら。京太郎君だったら、申し訳なくて、別れようって言うでしょう。いえ、彼は『理由は言えない。だけど、俺に和と付き合う資格はもうない』って言ってましたけど。よかったですね、私たちがこれからも親友でいられるように、隠してくれてましたよ。……そこは、私だけを考えてほしかったですけど。私が彼女なんですから」

 

「……わ、別れた……の?」

 

「いいえ。了承しませんでした。理由もなく別れることはできないと」

 

「そ、そっか……」

 

「……お二人にとっては別れてくれた方がよかったですかね? ふふふ」

 

「ごめ、ご、ごめぇぇぇええぇぇぇえんん!!!!!!!」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

「……」

 

「つい! つい! 出来心で!」

 

「二人で帰ってたら、偶然京ちゃんに会って! あ、悪魔が、悪魔が囁いたの! チャンスは前髪しかないって!」

 

「……」

 

「全部終わって家に帰ったとき、後悔した! 私最低だって! でも、好きなんだ! 私も、京太郎が好きなんだ!」

 

「でもでもでもでも、ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」

 

「……で、二人で京太郎君の家に上がりこんで、京太郎君を縛って、二人がかりで無理やり押し倒したと。信頼とかそういうの以前に普通に犯罪なんですが。ご両親がいなくて助かりましたね」

 

「……」

 

「……」

 

「先ほども言いましたが、京太郎君は真面目ですからね。多少揺らぐことはあっても、裏切ることはない。なら、無理やりだろうと見当はつきます。というか縄の跡が残ってました」

 

「……て、へ」

 

「……えへへ」

 

「はぁ……。迂闊でした。思考が鈍っていたんでしょうね。本当に、しくじりました。……ま、私も昨日言ってないことはありましたけど。どうです? 彼はうまかったでしょう」

 

「……」

 

「……」

 

「最初はそうでもなかったんですが、回数を重ねるうちに、ああなりましたから。ベッドの上ならたぶん無敵ですよ」

 

「……うん。割とそれも後悔したじょ。体力だけじゃなくてあんなにうまいとか」

 

「……二人まとめて気絶させられるなんて、京ちゃんの京ちゃんを舐めてたよ」

 

「……」

 

「おいおい咲ちゃん。実際に舐めたじゃないか。あっはっはっは」

 

「そういえばそうだった。おかげで、未だに喉がイガイガするよ。あはははは」

 

「タコス。ぽんこつ。まだ許した訳じゃありませんよ」

 

「ごめんなさい」

 

「すいません」

 

「本当にこの人たちは……。まぁ、でも。意外といい案かもしれませんね」

 

「何がだじょ?」

 

「浮気される前に、発散相手を宛がう。嫌だけど、お二人なら、ギリギリ許せます」

 

「普通なら、頭おかしいって言うような考えだけど……あれを知ったら、そんなこと言えないよ。むしろ和ちゃん、ずっとあれの相手してたの? よく壊れなかったね」

 

「壊れましたよ。二人っきりになったらもうダメです。ダメダメになります」

 

「あー、やっぱりなんだ。私もだよ。正直、京ちゃんになら何されてもいい! って感じ」

 

「二人とも何恥ずかしい事言ってるんだじぇ……」

 

「優希ちゃんもじゃん。ほら、『いつも犬って言われてるんだ、だったら犬は犬らしくしないとな』とか言われて、後ろからこう……。優希ちゃん、『ごめんなさい』と『許して』しか言えてなかったよ。最後に『だいしゅき……』って言って気絶したのは可愛かったけど。皮肉の利いた堕ち方だと思うよ」

 

「あははははは。そういやそうだった」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「彼女は、私です。結婚するのも、私です。子供を最初に産むのも、私です。それは絶対に譲りません。それでもいいなら……皆で、一緒になりますか?」

 

「……のどちゃんがいいなら」

 

「うん……和ちゃんが、許してくれるなら」

 

「……いいですよ。あれを知ってしまったなら……仲間ですから」

 

「のどちゃん……」

 

「和ちゃん……」

 

「ハーレムなんて許さない、って一人を選ばせた私達がこう言ったら、京太郎君はなんて言うんでしょうね?」

 

「あはは……ま、大丈夫だろ。京太郎だし」

 

「京ちゃん、押しに弱いからね」

 

「ふふ、無理やり押し倒した人たちは実感がこもってますね。でも! 彼女は私です! それを忘れないように!」

 

「はーい。まぁ、ベッドの上じゃみんな同じ立場だと思うじょ」

 

「はーい。まぁ、ベッドの上じゃみんな同じ立場だと思うけど」

 

「……否定できませんね。ま、こんなことになってしまいましたが……これからもよろしくお願いします」

 

「おう、よろしくな!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おまけ
「ところで、三人で間に合うかな?」
「「……あっ」」
「昨日二人がかりで完全敗北だったんだけど」
「「……やばい(じょ)(ですね)」」
「……最悪の場合、人、増やす?」
「それは……」
「嫌だけど……」
(((どうしよう……)))









京ちゃんは棒要員にて最強
これくらいだったら大丈夫? ですよね?
次はまともなの書きます、たぶん
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