インフィニット・ストラトス〜月夜に駆ける黒狼〜   作:ツンツン

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ようやく書けた(; ̄ェ ̄)
更新がどんどん遅くなっていますが読んでくれると幸いです。
ちなみにこの物語事態は7巻の後からとなっているのでご了承くださいm(__)m


第銃市話 恋する女は綺麗さ〜♩

〜学生寮・男子部屋〜

 

コン!コン!

 

「ん?はーい」

 

一夏がドアを開けるとそこには鈴が立っていた。

 

「あれ、鈴?どうしたんだよ、こんな時間に?しかもいつもノックしないくせに…」

 

時計はちょうど21時を指していた。

 

「あ、あたしだってノックする時はするわよ…ちょっと洸輝に用があるんだけど…いる?」

 

「いや、それがなんか職員室に用事があるって言って出て行ったけど…」

 

「職員室ね!ありがと、じゃあね!」

 

そう言ってさっさと職員室に向かった鈴を頭に?を浮かべている一夏が見送った。

 

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__________

______

 

〜職員室〜

 

コン!コン!

 

「一年二組の凰鈴音です、失礼しま…っ!!!?」

 

鈴が職員室のドアを開けようとした時、中から千冬がドアを開けて出て来た。

 

「し、失礼しましたー!!」

 

「…待て」

 

走り去ろうとする鈴だったが千冬の一言で足がそれ以上進まなくなってしまった。

 

「何か用があったからここに来たのだろう?それとも私にやましいことでも隠しているのか?」

 

鈴はブンブンと全力で首を横に振る。

 

「だろうな…大方大神に用があるのだろう?あいつなら今はトレーニングルームだ」

 

「え、なんであたしが洸輝に用があるって…」

 

「こんなタイミングよく来るってことは一夏に聞いてここまで来たのだろ?それに…思い当たる節がいくつかあるしな…」

 

「そ、そうですか…ははは」

 

もう千冬の推理力にはシャーロックホームズもびっくりだろう。

 

「私はもう帰る、用が済んだらお前らもさっさと寮に戻るんだな」

 

「は、はい!」

 

さっさとその場から離れて行った千冬の背中に返事をした後、一気に力が抜ける。

 

「はぁ〜もう生きた心地がしなかったわ……とりあえずトレーニングルームへ向か……」

 

ここで鈴はふとした疑問がよぎった。

 

「この学園ってトレーニングルームなんてあったの?」

 

_____________________

______________

_________

 

〜トレーニングルーム〜

 

「おおー!でけぇ!」

 

俺が今来ているのはアリーナの地下にあるトレーニングルームなんだが、普通に考えたらこんなすごいトレーニングルームが高校にあるなんて考えられないんだけど……

しかもISは筋力は必要ないから部活でちょろっとは使われるけど実際はほとんどの生徒が利用しない上に知らない場所になっているって織斑先生が言ってたな〜、勿体ねぇ、まぁ、俺が気兼ね無くやれっからいいか!

 

「とれあえずこれからやるか」

 

俺が選んだのは定番のベンチプレス。さっそく軽めの重りを付けてから寝っ転がり筋トレを始める。

 

「よっしゃー!行くぜー!!」

 

〜30分後〜

 

「ぐお〜〜〜!!」

 

あれから重りをどんどん重くしていき、今は限界のその先へと挑戦中だ。そんな時、トレーニングルームの入り口が開いた。

 

「ようやく見つけたわよ、洸輝!!」

 

「は?鈴?」

 

いきなりやって来た鈴はなぜか俺に対して怒りがこみ上げているようだ…なんでだ?俺は鈴に恨みを買うようなことは別に………割としてたな。いや、それにしたって今このタイミングで来るもんか?そんなことを考えていると鈴はベンチプレスをやっている状態の俺の頭のとこまでやってくる。

 

「あんたのせいであたしがどれだけ大変な思いしたのかわかってんの!?」

 

「いや、いきなり俺のせいって言われても…グヘッ!?」

 

とりあえず今持っているベンチプレスを戻そうとしたところで鈴がベンチプレスにのしかかってきて、その真下にあった俺の喉仏は潰され、なんとか持ち上げようとするがすでに限界だった俺の筋肉は何の抵抗もできないままグリグリとベンチプレスが喉に食い込んでいった。

 

「あんたが部屋にいればあんな怖い思いしなかったし、あっちこっち走り回る必要もなかったんだからね!?」

 

鈴はなんか言ってるけどそれどころではない。

 

「ご……が……ぢ…」

 

「ちょっと!なんとか言いなさいよ!?」

 

なんとか言えと?こいつは何を言ってる?言わせないようにしてるのは自分じゃねーか…あー、もうだめだ…意識…が…

 

「あ、やば」

 

ようやく洸輝が死にかけてることに気付いた鈴は急いで手をどける。完全に意識が途切れる寸前に転がり落ちてなんとかベンチプレスから解放される。

 

「げほっげほ!がほ!…おま、ごほっ!いくら俺に恨みがあるからって、げほっ!殺そうとすることねーだろ!」

 

「別に殺そうとなんかしてないわよ!…ただちょっと勢いあまって…」

 

「殺ってしまおうと?」

 

殺されそうになった後でもからかうことは忘れないのが俺の信念である。笑

 

「だから違うって言ってるでしょ!?あーもう!男がそんなちっちゃなことでうじうじしてんじゃないわよ!」

 

「いやいやいや、ちっちゃくねーよ?こっちは命かかってたんだから…ん?そういえば結局鈴はなんで俺を探してたんだ?」

 

思い返してみれば結局なんで鈴が大変(?)な思いをしてまで俺のとこにきたのか見当がつかない。

 

「え?あっと、それは〜…」

 

鈴は頬をかきながら視線を逸らす。

 

「やっぱり殺しに…」

 

「違うって何回言えばわかるのよ!?」

 

「じゃあ、なんだよ?」

 

「む……はぁ、分かっわよ」

 

鈴は諦めたかのように一度ため息をついてから話し始めた。

 

「その…今日はありがとう」

 

「…は?」

 

「さっきのセシリア試合の時にアタシの事で怒ってくれたり、ちふ…織斑先生の時も庇ってくれたり、あと一夏とペアになれるようにしてくれたり…その…色々…ありがとう」

 

「あ、ああ…ど、どういたしまして……え?もしかして模擬戦の後の帰り道でなんか悩んでたのってそれを気にしてたのか?」

 

「なによ?悪い?」

 

まさか鈴がそんなことを気にしていたなんて思いもよらなかった。よっぽど俺にお礼を言うのがいやだったのか鈴頬を膨らませて不貞腐れいる。それを見てるとなんだが笑が込み上げてきた。

 

「いや……く、くくく……ハハハハハっ!お前そんなことで悩んでたのかよ!ハハハハ!」

 

「な、なんでそこで笑うのよ!」

 

「悪い悪い、鈴が意外と可愛いやつだなーって思ってさ」

 

鈴の顔はみるみる赤くなる。

 

「か、可愛いって何言ってんのよ!?」

 

「だから可愛いなーって褒めてるんじゃん?あ、それとも一夏に言われないと褒められてる気がしないのか?」

 

慌ててる、慌ててる。なんかもうニヤニヤが止まんねーな。

 

「べ、別にそんなんじゃ!……ねぇ、アタシってそんなに分かりやすい?」

 

「何が?」

 

「その…一夏のことが…好き…な…こと……」

 

もうこれ以上赤くならないほど赤くなった鈴は声がどんどん小さくなっていき、最後の方は俯いてしまってほとんど聞こえなかった。まぁ何を聞きたいかはわかるけど…

 

「まー、見てれば分かるさ、例えば何かと理由を付けては一夏に会いに行こうとしたり、一夏とペアになった時の顔が乙女の顔になってるし、一夏のことでからかうとすぐ今みたいに顔が赤く染まるし、あとは…」

 

「もういい!もう分かったから止めて!」

 

限界に達したのか、鈴は無理やりにでも俺の口を塞ぎにかかってきたが、俺はひょいひょいと避けながら続ける。

 

「えー、まだまだあるんだよ〜?例えば〜……鈴さん、私悪かったです、だから今すぐ展開しているそのISを閉まって下さい」

 

どうやら本気で怒らせてしまったらしく、目の前では部分展開された鈴のISが俺を殴りつけようとしていた。

 

「うるさいうるさいうるさーい!それ以上何も言うなー!!」

 

思いっきり殴りかかってきた鈴のパンチをマトリ◯クス並みの仰け反りでなんとか避ける。

 

「うぉ、危ねぇ!!わ、悪かったって!!」

 

「うるさい!さっさと殴られろ!!」

 

まずい、このままだと本当に殺される…そうだ!俺の頭の中でピキーンと音が鳴る。

 

「鈴!俺が悪かった!だからそのお詫びをさせてくれ!」

 

「…お詫び?」

 

動きを止めた鈴は聞き返してきた。そこで間髪入れずこっちに流れを引き込むような会話をしていく。

 

「そうなんです!鈴さんはあの4人と違って1人だけ2組です!それを考えると明らかに不利でございましょう?」

 

「ま、まぁ…てかあんたいきなり喋り方が変になったわよ?」

 

「そこは今気にしないで下さい…さて、そんな不利な鈴さんには…なんと!その分わたくしがサポートさせていただきます!」

 

「サ、サポート?」

 

「サポートといっても相談にのったり、一夏さんについて知りたい情報を聞いてきたりとか簡単なことなど、できる範囲で協力させていただきます。もちろん他の娘の邪魔や嘘の情報を流したりなどのようなことは行わない所存なのであらかじめご了承ください」

 

何処かの通販の社長のような軽快な話術で見事鈴の意識をそっちに持っていくことに成功し、今日何度目かわからない死地をくぐり抜けた。

 

「なるほどねぇ…」

 

鈴はじっくりと考え始める。

 

「(確かに最近他の娘達よりもかなり出遅れてる感はあるし、男子の意見を聞けるのは重要よね…それに、恋愛経験豊富そうだし)………それじゃあ…お願いできる?」

 

「おう!」

 

返事良く答えると鈴は人差し指を向けてくる。

 

「先に言っとくけどあの4人以外にも一夏を狙ってる人はいるし、千冬さんという強敵もいるし、何より一夏の鈍感さは異常なんだからしっかりサポートしなさいよ!?」

 

「任せとけって!…あーそれと織斑先生を千冬さんって呼ぶ癖は直した方がいいぞ?また今日みたいなことになりたくねえだろ?」

 

そう言って今朝のことを思い出す。世界最強を怒らせてしまった鈴を庇うなんてだいそれたこと良くやったなぁ、と自分を自分で賞賛する。

 

「わ、わかってるわよ…そんなことよりちょっと携帯貸して?」

 

「ん?あぁ、いいけど…」

 

いきなり携帯を要求されて何をするのかと思ったがすぐに納得がいった。

 

「よし、アタシの連絡先入れといたから後であんたの連絡先送っといて」

 

「そういうことか、分かった」

 

受け取った携帯を確認すると連絡先に『凰鈴音』が追加されていた。

 

「それじゃあ、あたしは部屋戻るけどあんたはどうすんの?」

 

「俺はもう少しやってから戻るよ」

 

さっきは中途半端なとこで中断しちゃったからな。誰かさんのせいで…

 

「そっ、じゃあまた明日ね」

 

「あいよ、おやすみ」

 

走り去っていく鈴に別れを告げ、再びベンチプレスを再開する。それにしても……恋する女は綺麗だっていうけれど本当だったな〜

 

 

 

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