インフィニット・ストラトス〜月夜に駆ける黒狼〜   作:ツンツン

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長かった…ここら辺からにじ小説で書けなくなったあたりだからな〜
遅くなってすみませんでした、ではどうぞ( ̄▽ ̄)


第銃参産話 メガネは似合う?似合わない?

まだ誰も来ていない職員室で千冬はタブレットを動かしながらコーヒーを飲んでいた。

 

「あっ、織斑先生おはようございます」

 

「あぁ、山田先生おはようございます」

 

職員室に入って来た山田が千冬に気付き挨拶する。

 

「今朝は随分と早いですね?何してらっしゃるんですか?」

 

「これが送られて来ることになっていたのでな…」

 

そう言って千冬は動かしていたタブレットを真耶に手渡す。

 

「あっ、これって大神君の検査結果ですね…あれ?」

 

スクロールしていく真耶はあることに気付く。

 

「あの織斑先生、この大神君の適正値って…」

 

洸輝の適正値の部分には『不明』と記載されていた。

 

「あぁ、研究所にも確認をとったがそこに書いてあるように『不明』だそうだ」

 

「『不明』って…つまりなんでISが動いているのかわからないってことですか?」

 

「そうなるな、どうやら織斑とは根本的に乗れる原理が違うということだろう」

 

「はぁ」

 

山田はどうやらイマイチピンときていなようだ。

 

「それともうひとつ」

 

「え?まだ何かあるんですか?」

 

「あいつはIS稼働時間が最初20分だったと言っていたが、次に操縦した時には10時間以上操縦できたらしい」

 

「そ、そんな…いくらなんでもいきなりそんな稼働時間が伸びるなんて…」

 

「本来はありえんな…」

 

「………」

 

驚きを隠せない真耶は険しい表情になる。それを見た千冬は、

 

「まああんな人に好かれやすそうな性格だ、ISにも好かれやすいのだろうな」

 

軽い冗談を混ぜる。一瞬ポカンとした真耶は昨日の2組との合同授業での洸輝の人柄を思い出す。

 

「ふふ、そうかもしれないですね」

 

_________________

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______

 

「ふわぁ〜」

 

まったく、昨日洸輝が変なメールよこしたせいでなかなか寝付けなかったじゃない!後であったら覚えてなさいよ!……一夏の裸……。

 

「よ、おはよう鈴」

 

「ふにゃっ!?い、一夏!?」

 

なんでコイツはいつもタイミング悪い時に現れるのよ!?

 

「何驚いてるんだ?」

 

と、とりあえず話しを逸らさないと…あれ?

 

「な、なんでもない!そ、それより洸輝はどうしたのよ?」

 

一番に文句言ってやろうと思ったのに洸輝の姿が見えないわね。

 

「あ、あぁ、今来ると思うんだけど…」

 

「??」

 

なんだか浮かない顔してるけどなんかあったのかしら?

 

「あ、おーい洸輝」

 

一夏が呼ぶと洸輝はフラフラと今にも倒れそうな歩き方でやってきた。

 

「ふわぁぁぁ、あ、鈴おは…よぅ…」

 

「ちょ、ちょっとどうしたのよ?」

 

「それがどうも洸輝は元々朝弱いみたいでさ、しかも一昨日まで検査漬けにされてた分疲れが一気にきたみたいで…」

 

「大丈夫だ…問題な……い」

 

「全然大丈夫に見えないんだけど…とりあえず朝ごはんたべられるの?」

 

「…ぅむ」

 

その後ゆっくりだったけど少なめの朝食を食べ始めて、食べ終わる頃には洸輝の目も覚めていた。

 

「あんたそんなんで朝足りるの?」

 

結局洸輝が食べたのは目玉焼きとソーセージと少なめの白米だけで女子でも足りるかわからない程度の量だった。

 

「ん?むしろ朝ごはん食べること事態少ないから全然平気だ」

 

「おいおい洸輝、朝ごはんは一日の身体を動かすための大事な栄養補給だ。そんなことしてたら歳とってから困るのは自分と家族だぞ?」

 

「なーにじじくさいこと言ってんだ、若いうちは身体に悪いことしてなんぼだろ?」

 

「そ、そういうもんか?」

 

相変わらずオヤジくさいこと言ってる一夏だったけど洸輝は洸輝で変なこと言い出すし…ハァ

 

「なんでIS使える男子ってこうも極端なのかしら…」

 

「てか、そろそろ時間だぞ、早く行こうぜ?」

 

「え?もうそんな時間?あ、ホントだ」

 

洸輝に言われるまで気付かなかったが、そろそろ教室に向かわないといけない時間だ。

 

「んじゃ行くか」

 

食器を返却し教室へと向かう。

教室へ向かう途中でふと一夏が思いだしたかのように話し始めた。

 

「そういえば洸輝の学校案内なんだけど、今日は俺楯無さんの特訓があるから行けそうないんだけどどうする?」

 

「あ…そ、そういえばそうだったわねぇ…それなら今日はアタシが案内するわ」

 

すっかり忘れてた…今日一夏はシャルロットと楯無会長の特訓だったんだ。あーあ、こんなことなら昨日無理にでも行くんだったな〜

 

「……なぁ、学校案内が終わったら俺らも混ざっていいか?」

 

!!?

 

「んー、でも今日は順番的にシャルと一緒に教わるからなぁ」

 

「じゃあ、俺は鈴に教わるよ。ほら、専用機持ちの連携は必要だって楯無姉も言ってたじゃん?皆がどんな動きするのか見てみたいし…鈴もそれでいいか?」

 

「う、うん」

 

てか、話しについていけてないんだけと…

 

「それもそうだなぁ、じゃあ楯無さんには俺が伝えとくよ」

 

「よろ、んじゃ、また後でな」

 

「あ、あれ?もう一夏の教室前まで来てたの?」

 

話しについていけずポカンとしている鈴とは逆に洸輝はニヤニヤしていた。

 

「よかったな、これでまた放課後会えるぞ?」

 

まただ、あの顔はアタシをからかおうとしている…

 

「だ、誰もそんなこと頼んでないでしょ!?」

 

からかわれないためにも少し強い口調で反論するけど洸輝は全く動じてないみたい…けどその後は特にからかわれることはなかった。

 

「なーに言ってんだ、昨日お前の手伝いするっつったろ?」

 

「うっ、た、確かに言ったけど…」

 

「なら問題ないだろ?それに普段はできるだけ一緒にいる時間を作っといた方がいいぞ、もしかしたら何かチャンスが巡ってくるかもだしな」

 

「それは…そうだけど」

 

何気に正論で言い返せない…あれ?洸輝は真面目にアタシの恋を手伝ってくれるのかな?昨日あんなメールを送られてきたから信用してなかったけど…

 

「ほら、もう行くぞ」

 

「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ!」

 

____________

__________

________

〜教室〜4限目

 

「(暇ね〜)」

 

今この時間の授業はISの操縦の基礎のまとめなんだけど、代表候補のアタシにしてみれば聞いてなくてもまったく問題ないし、寝不足気味で瞼が重い。これが千冬さんの授業なら一瞬でも気を抜くと出席簿が襲いかかってくるんだけど…ブルッ

 

「(あ、そういえば洸輝に文句言いそびれたわね〜)」

 

鈴は朝に文句を言おうとしたことを思い出し、後ろの席の洸輝に目をやると、

 

「(すー すー)」

 

「(あ〜あ、寝ちゃってる…まぁしょうがないか、朝あんなに眠そうだったんだし…ん?)」

 

そこで鈴は洸輝のある変化に気付く。

 

「(メガネ掛けてる…へぇ〜洸輝ってメガネ掛けるんだ)」

 

意外にも似合ってるし、掛けながら寝てるとなんか知的にも見えるなぁ。

鈴が洸輝を見ていた時間は長くはなかったのだが、その時の鈴は運が悪かった。

 

「はーい、じゃあこの続きを凰さん読んで」

 

「………」

 

「あれ?…凰さん!?」

 

「は、はい!?」

 

「もう、だめじゃない…いくら代表候補生だからって寝てたらいけません!」

 

「す、すみません」

 

別に寝てたわけじゃないけど洸輝を見てたなんて言ったら誤解されそうだしここは大人しく謝っておこう。

 

「それじゃあ代わりに洸輝君お願いね」

 

あ〜あ、洸輝は本当に寝てるのに当たちゃったわね。まぁアンタも恥をかきなさ…

 

「ハイ、ISと操縦者のシンクロ率は……」

 

「なんで普通に授業についていけてんのよ!」

 

「な、何か問題でも?」

 

やばっ、つい立ち上がって声に出ちゃった。周りの視線が痛い…

 

「あ、いや、その、ごめんなさい」

 

アタシはそのまま座り、周りからはクスクス笑われているのがわかったけどそんなことはどうでもいい!けど後ろで笑いを堪えてる洸輝だけは許さないんだから!!

 

____________

___________

_____

〜食堂〜

 

食堂の食券機に並ぶ列では鈴と洸輝の痴話喧嘩の声が響いていた。

 

「アンタのせいで恥かいたじゃないの!どうしてくれんのよ!?」

 

「いやいやいや、そこでなんで俺のせいになるんだよ?」

 

「そ、それはアンタが寝てたのを起こしてあげようとして…う、後ろを向いてたからよ」

 

べ、別に嘘はついてないわよ?あそこでアタシが当たらなければ起こしてあげようって思ったはずだし……うん…たぶん…

 

「あ、あぁそうなのか?それは悪かった」

 

そこでなんで普通に謝んのよ!?なんかアタシの心が痛いじゃない!

 

「だ、だいたいなんで寝てたアンタが普通に授業ついていけてんのよ!?」

 

「ん〜まぁ俺は眠りが浅いから多少なら寝ながらでもついていけんだよ」

 

「何よその能力、英語はついていけてなかったくせに」

 

「聞いててもそれができるかできないかは別だ」

 

「はぁ、もうなんかアンタと話してると疲れるわ」

 

「わ、悪かったって、じゃあほら昼飯奢ってやるからよ」

 

そう言って洸輝は自分の番になった食券機に千円札を入れ鈴にその場を譲る。

 

「ホント!?じゃあね〜」

 

「(現金な奴だな…)」

 

「よし、酢豚に決めた!」

 

「お、酢豚があんのか、俺もそれにしようっと」

 

二枚分を買い、受け取りの列に並ぶ。

 

「(あっ、そういえばメガネまた外してる…)」

 

「ねぇ、アンタってメガネ掛けんの?」

 

「ん?ああ、普段は掛けないようにしてんだけど後ろの席だと見えないからな」

 

胸ポケットに閉まってあったメガネを取り出すけど掛けようとしない。

 

「なんで掛けないようにしてんのよ?」

 

「前にメガネ似合わないって言われたことがあってさ、それからあんまり掛けたくなくなったんだよな〜」

 

「そうなの?アタシは似合ってると思ったんだけど…」

 

「……………」

 

「な、なによ?」

 

洸輝が固まっちゃったんだけど別に変なこと言ってないわよね?普通に似合ってるって思ったし…

 

「あ、いや、なんでもない……別に変じゃないなら普段から掛けるようにしようかな」

 

洸輝は手に持っていたメガネを掛けてアタシに見せてきた。

 

「どうよ?」

 

「うん、似合ってると思うわよ?」

 

「そっか、そっか♩」

 

なんか妙に上機嫌ね?そんなにメガネが似合うって言われたことがうれしかったのかしら?

 

「二人共仲良いわねー?もしかして恋人同士になったの?」

 

「「ち、違います!!」」

 

お膳を持ってきたおばちゃんが変なこと言うのでアタシも洸輝も全力で否定する。アタシはお膳を受け取るとさっさと席を探しに向かう。洸輝はおばちゃんと少し話してから追いかけてくる。

 

「そんな怒んなよ、おばちゃんだって冗談で言っただけだろうし…」

 

「分かってるわよ!!」

 

分かってるけどコイツと恋人同士に見えたっていうのがなんだか許せないのよ!

 

「はぁ〜…ん?おっほら、あそこに一夏達がいるぞ。おーい一夏〜!」

 

「ま、待ちなさいよ!」

 

洸輝はアタシの呼びかけを無視して一夏のところへと向かい、アタシもそれに続く。

 

「おっす洸輝、あれメガネ掛けたのか?」

 

「ああ、そうなんだが…これまた女の子に囲まれてからに…」

 

「ん?だってこの学校は俺達以外女だろ?」

 

「そういうことじゃないんだが…まぁいいや」

 

洸輝はそれ以上言わなかったけど一夏を囲んでるのはいつもの専用機持ちのみんなってことを言いたかったんだでしょうね。

席に着き、洸輝と鈴は酢豚を食べ始める。

 

「今日は二人共酢豚定食か」

 

「あぁ、中華の中ではこれが一番好きだからな」

 

「へぇ〜、それなら鈴の作る酢豚もすごく美味しいよ?」

 

「うむ、野菜も肉も柔らかくて美味しいし」

 

「味もちゃんと染み込んでてあれはいくらでも食べられるな」

 

「えへへ〜」

 

今まで一夏以外から感想聞いたことなかったから改めて褒められると照れるな〜

 

「おっ、それは是非とも食べてみたいな」

 

「ふふん、しょうがないわね〜、今度作ってきてあげるわよ」

 

「そうですわ!」

 

セシリアがいきなり立ち上がり、一同は驚く。

 

「い、いきなりどうしたんだよ?」

 

恐る恐る洸輝が聞いたが、アタシはもうセシリアが何を言おうとしてるか分かるような気がする…

 

「いえ、新しく学友となった大神さんとより交流を深めるためにも手作り弁当を持ち合わせるというのはどうでしょう?」

 

やっぱり…そんな気がしてたんだよね…

 

「ま、待ってセシリア、弁当はちょっとやめた方が…」

 

がんばってシャルロット、明日のアタシ達の命はシャルロット、今あなたにかかってるわ…なんとかセシリアを…

 

「おお、面白そうじゃん、やろやろ!」

 

ちょっと洸輝!?余計なことを!!

 

「それでは皆さん明日のランチは各自お弁当を持参してくださいな」

 

「「………」」

 

終わった…明日のお昼がアタシ達の最後のランチになるのね。

 

「(なんだ?皆通夜みたいに黙っちまったけど?)」

 

 




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