インフィニット・ストラトス〜月夜に駆ける黒狼〜 作:ツンツン
果たして鈴の描写はあるのか不安やな(=゚ω゚)
あとISのゲームも買ったのですが鈴の【凰】という字が【鳳】と誤植された箇所がいくつかあったのがちょっとイラつきましたね。
とりあえず久しぶりでお待たせです。
「クリスマスパーティ?」
「うん、24日にまだ帰省してない娘達も一緒にクリスマスパーティを開くんだけど洸輝もどうかな?」
「おお、行く行く!どんなことやんの?」
「立食パーティにしてビンゴ形式のプレゼント交換とかやろうと思ってるのよ」
「プレゼント交換か〜いいね〜」
そういえば今までクリスマスパーティなんてもんやったことなかったなぁ…それにしても…
「クリスマスパーティはいいんだけどよ〜、お前らぐらいになったらクリスマスはデートとかするもんじゃないのかよ?今までだって何回かしてるんだろ?」
「いやいや、俺はデートなんてしたことないよ」
「「………」」
「…?2人ともどうかしたのか?」
「「別にっ!!」」
「??」
一夏…そう思ってるのはたぶんお前だけだ。鈴とシャルロットのふくれっ面を見る限り2人はデートしたつもりなんだろうよ。この様子ならシャルロットをはじめとしたメンバーの中でも誰かが一歩リードしてることはなさそうだな。
「お前そのうち誰かに刺されそうで心配だよ…」
「ちょっと待て!?俺が何したって言うんだよ!!?」
むしろ何もしないからじゃないのか、と心の中でツッコミを入れる洸輝であった。
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「なぁ、結局どういうことなんだよ?」
部屋に帰ってきてからもしつこく聞いてくる一夏だが俺は答える気はさらさらない。てか、わからない方がおかしいだろ?
「自分の胸に手をあてて考えてごらん?」
「………」
本当に胸に手をあてて考え出したよ…
「……わかんねぇ」
「…もうお前、刺された方がいいって」
「なんでそうなるんだよ!?」
ここまで鈍感だともはや病気だな。
「お前はもう少し女の子のことを知ることだな。さて、この話はこれにて終了、俺は今日も筋トレしてくっからな」
「あ、あぁ……そうだ!洸輝ちょっといいか?」
「ん?」
俺がジャージに着替え終わったところで一夏が何やら机から取り出した。
「カメラ?」
「そ、これで洸輝と撮りたいなと思って」
「…お前男に興味があったのか」
そうだったのか…どおりであいつらのアプローチに気付かなかったのか。ヤバイ、これは早急に逃げなければ俺の貞操が…
「ねーよ!!なんでそうなるだよ!!」
「じゃあなんで撮るんだよ」
「…えーとな、俺さ、物心ついた頃には両親がいなくてな…千冬姉に育ててもらったんだ」
わぉ、ディープな話をぶち込んできたな。
「それで千冬姉がたぶん気を使って両親を覚えてない俺のために定期的に写真を撮るってことでこの記念写真を撮るようになったんだ」
そうなのか…どうやら複雑な家庭環境にあるようだな…それでもこんな誠実で優しいやつに育ったのはひとえに織斑先生と周囲の人達のおかげってことなんだな…重度の唐変木っていうステータスは付いてしまったが…
「なるほど、それで今回俺と一緒に記念写真を撮りたいってことだったんだな?」
「そういうこと、本当は千冬姉も一緒にって思ったんだけど忙しそうだからいつ撮れるかわかんないから一応2人で撮っとこうと思ってさ」
「なら最初からそう言っとけよ〜、じゃあさっさと撮っちゃおうぜ〜」
「おう、じゃあタイマーをセットしてっと…」
一夏はタイマーをセットしたカメラをテレビの上に乗せて角度を調節し、隣に立つ。
「おい一夏、どうせだから変顔やろうぜ?」
「へ、変顔?いきなり言われたって…」
「その方が思い出になるだろ?ほら、うへ〜」
「う、うへ〜」
白目を向け、舌を出し、キモい顔になった二人の高校生の姿がそこにはあった。
………………
「おい、一夏?いつになったらシャッター切るんだよこれ?」
「おっかしいな〜…ちょっと待ってくれ」
とりあえず俺は変顔したまま一夏がカメラの調子を確認するまで待つことにした……これで女子が入ってきたら痛い目で見られるんだろうな。
「…おい一夏まだか?」
「…まずいな、どうやら壊れてるみたいだ」
「マジかよ」
ここでようやく変顔を解いた。撮れないと分かればしとく必要もないしな。
「まぁもう10年ぐらい使ってるからな、寿命が来たんだろ」
「じゃあまた今度ってことだな?年末になればカメラも安くなるしその時に買いに行けば?」
「ああ、そうする…悪いな時間作ってもらったのに…」
少なからずこのカメラには思い入れもあったんだろうな、落ち込んでるのが丸分かりだ。
「別に謝ることじゃねーだろ…そうだな〜代わりといってはなんだけど俺が戻ってきたらその今までの記念写真とやらを見せてもらえるか?」
「おう、いいぜ?」
「サンキュー、じゃあいってきまーす」
写真の思い出話に咲かせば気も紛れるだろうしな。
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「きゅうじゅ〜はち、きゅう〜じゅうきゅう、ひゃ〜く、ふひ〜〜」
「アンタも物好きね〜、そんなに筋トレが好きなわけ?」
「ん?」
3セット目の腹筋が終わったところで鈴がトレーニングルームにいることに気付いた。
「なんだ鈴か…まぁ好きというか習慣づけとかないと俺の性格上長続きしないからな」
「そーね、アンタってなんでもかんでも三日坊主になりそうだものね」
「おっしゃる通りでございます」
「少しは否定しなさいよ、こっちは皮肉で言ってるのに…」
「自分の欠点を自覚することは大事なことさ、んで?今日は何しに来たんや?大した用事じゃないならメールでも電話でもよかったろーに」
「うぐっ……実はその…アンタに相談なんだけど…」
「クリスマスプレゼントのことか?」
「……アンタは読心術でも心得てるわけ?」
「お前が分かりやすいんだって…で?クリスマスプレゼントのことで何を聞きたいんだ?」
「えっとね、実はもう一夏に渡したいプレゼントの用意はできてるんだけど」
ほーう、あえて何を渡すか言わないところが乙女ですな〜
「ほら、パーティでやるプレゼント交換は誰が誰に渡すかわからないでしょ?だから一夏に渡すプレゼントとは別のを用意したいのよ。もしそれが他の娘に知られたら渡す時に邪魔が入るかもしれないと思ったからわざわざきたのよ」
「なるほど、それでその別のプレゼントは何にしたらいいか聞きに来たと?…別になんでもいいじゃねーか」
「なんでも良くないわよ!もし適当に選んだものが一夏に当たっちゃって『適当な女』なんて思われたらどうするのよ!」
別に一夏はそんなこと思わないと思うんだけどな。はぁ、こいつはほんの少しの可能も潰しておきたいのかね…
「アンタがアタシの手伝いするって言ったんだからちゃんと手伝いなさいよ!」
「そんなこと言ってもな〜」
正直こんなこと相談されるとは思わなんだ。つまり、こいつは一夏に渡ろうが渡るまいが気の利いたプレゼントを俺に選ばせたいということか……そんなのあるなら俺自身がプレゼントをそれにするわ!
「今日のイグニッションブーストの貸しだってあるんだから真面目に考えなさいよね」
「んー、例えば一夏が今欲しいものとかはどうだ?」
「はぁ?一夏が今欲しいものなんてわかんないわよっ」
「そーだよなそんな都合よく……あっ」
「何よ、なんか思いついたわけ?」
「カメラ」
「カメラ?」
「ついさっきなんだけどな、一夏のカメラが壊れちまったんだよ。だからカメラなら一夏に当たったら喜ぶだろうし、一夏じゃなくても普通のプレゼントだと思われるから条件にはぴったりだろ?」
「確かにいいわねぇ…よし、それじゃカメラにするわ!アンタも少しは役に立つじゃない?」
「お褒めに預かり光栄でございます」
「え、えっと、苦しゅうないわよ!?」
こっちから振っといてなんだがなんだこのやりとり?
「と・に・か・く、プレゼントは決まったんだから後は買いに行くだけね、いつ行く?」
「は?なんで俺も行く前提に話しを進めてるんだ?」
「なんで?ってアンタがカメラって言ったんだがらアンタもついて来るのが当たり前でしょ?」
なぜそうなる?何を買うかアドバイスしたらついて行かないといけないなんてきまりはないだろ?
「ついでにその辺の街の案内もしてあげるわよ、それならいいでしょ?」
「む、それを言われたらな〜」
まぁ行くとしたら休日だろうし、このままだとゴロゴロ過ごして休日終わりなんてことになりそうだからな…しょうがない、付き合ってやるか
「しょうがね〜な、じゃあ今度の土曜日でいいだろ?」
「そうこなくっちゃね〜、これで荷物持ちは確保したわ」
「お前最初からそのつもりで…ってつまり買うのはカメラだけじゃないっことか!?」
「まぁまぁいいじゃない、これで今日の貸しの分はチャラにしてあげるから」
「まったく…抜け目ねぇな」
「それじゃあ用も済んだし、アタシは帰るわね?」
「いや、ちょっと待とうか」
荷物持ちをやらせるつもりならもうちょっと対価が欲しいところだよな。
「な、何よ?」
「お前…一夏に何プレゼントするんだ?」
「なっ!?ア、アンタには関係ないでしょ!!?」
おお、焦ってる焦ってる。こういうところが面白いからからかっちゃうんだよな〜。
「いいのかな〜?当日渡す時に2人っきりになれるタイミングとか作ってあげられるのは俺だけだと思うんだよな〜、下手したら他の娘に邪魔されたりとかあるかもな〜」
チラッチラッ
「んぎぎ、ア〜ン〜タ〜は〜!!……はぁ、分かったわよ。でもそのかわり笑ったりなんかしたらぶっとばすんだからね!?」
そんな笑われるようなもん作ったのか?すげ〜気になってきた。
「笑ったりしねーよ、約束する」
「……帽子よ」
「帽子?」
「そ、手編みのニット帽を編んだの…」
「なんだよ、すげ〜クリスマスプレゼントにうってつけじゃんよ。どこに笑う要素があったんだ?」
「アンタのことだからまたからかったりとかすると思って…」
ヤバイな、もう完全に信用ゼロだな。
「人が一生懸命作ったもんをそんな風にはせんよ、それにしてもニット帽を手編みで作るとかすげーな」
「コツさえつかんじゃったらそこまで難しいもんでもないわよ?」
「へー、なら俺にも作ってくれよ?」
「い・や・よ!」
「ケチっ、まあいいや、それじゃまた明日な」
「えぇ…あ、それから明日の弁当なんだけど…」
「ん?あぁ、鈴は酢豚作ってくれるんだろ?楽しみにしてるよ」
俺は何作ろうか…朝作るのはヤダからこの後軽くさっさと作れるもので、朝レンジでチンすればいいもので……
「それはいいんだけど…セシリアの料理は気をつけなさい」
「は?なんで?」
そういえばシャルロットがなんとかして止めようとしてたな、俺がその邪魔したけど。
「食べれば分かるわよ…んじゃ!また明日!」
「んー?なんなんだ?そういえばセシリアが提案した時皆変な顔してたな……」
洸輝はまだ知らない…セシリアの料理の恐ろしさを。
最近、絶望することがあって毎日現実逃避してます。もうやだ明日やだ(°_°)