インフィニット・ストラトス〜月夜に駆ける黒狼〜   作:ツンツン

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早速お気に入りしてもらえてすごく嬉しいです。このまま鈴ファンが増えてくれるともっと嬉しいですね(≧∇≦)


第市話 男の子ですよー

〜IS学園・尞内〜

 

一夏「ふぅ〜、そろそろ一休みするかな」

 

そう言ってシャーペンを置き、背伸びをしながらイスごと後ろに下がる。

 

一夏「外はかなり寒くなってたし、後一ヶ月もしないうちに新年か〜」

 

そう言ってから寒そうな外を窓越しに見る。今は冬の寒さが本格的になった12月。織斑一夏は自室でもうすぐ迫る学期末試験の勉強をしていた。

ふと、壁掛け時計を見ると6時過ぎを指していた。

 

一夏「っと、そろそろ飯に行くかな」

 

一夏が食堂に向かおうとした時。

 

バァン‼

 

鈴「一夏っ!入るわよっ‼」

 

ノックもなしに部屋に入って来たのは、セカンド幼馴染こと中国代表候補生の凰鈴音である。

 

一夏「はあ〜、あのな鈴、前から言ってるけど部屋に入る時はノックしてからにしてくれ」

 

ため息混じりにそんなことを言うが、

 

鈴「別にいいじゃない、それとも何?見られちゃまずいものでもあるの?エロいのとか」

 

と、まるで反省の色を示さない。

 

一夏「そんなもんあるわけないだろ。というかどうかしたのか?」

 

軽く流しつつ、鈴が部屋に来た理由を尋ねる。

 

鈴「え?」

 

一夏「「え?」じゃねーよ。用があるから来たんだろ?」

 

一夏は イスに座りながら聞き直す。

 

鈴「あ、うん、えっと・・・これ!」

 

そう言って頬を少し赤く染めながら、後ろにまわしていた手を一夏に向ける。その手にはタッパーに入ったご飯と酢豚があった。

 

鈴「ひ、久しぶりに作ったんだけど作り過ぎちゃったから お、おすそ分けに来たのよっ!」

 

と、早口になりながら事前に何度も考えていたセリフを言い切る。ちなみにこのセリフを言う為に一時間練習していたのはまた別の話。

一夏「おっ、酢豚か!鈴の作る酢豚最近食べてなかったから食べたいと思ってたとこなんだ」

 

一夏が受け取りながらそんなことを言うので、鈴の顔がパァァと明るくなる。が、

 

一夏「食費も浮くし!」

 

と、言った瞬間、額に怒りマークが浮かび上がり、今すぐ一夏に殴りかからんと腕をプルプルさせていた。さすがは唐変木オブ唐変木である。

 

鈴「(お、落ち着くのよ、こんなことは想定済み!ここで殴ったらまた気まずくなる!)」

 

自分の中でそう言い聞かせ、隣の席に座りながらやり場のない怒りを抑える。鈴がそんな葛藤を繰り広げる中、一夏は早速鈴の手作り酢豚を食べていた。

 

一夏「もぐ、もぐ、うんめ〜!やっぱ鈴の作る酢豚は最高だな!将来結婚する相手が羨ましいよ」

怒りで震えていた鈴だったが、一瞬ポカンとした後次第に茹で上がったタコのように赤くなっていく。

 

鈴「け、け、け、結婚って何言ってん・・・」

 

一夏「ほら、鈴も食べてみろよ!」

 

鈴「え⁉」

 

そう言って、はしでつまんだ酢豚を差し出してくる。

 

一夏「あーん」

 

鈴「あ、あーん」パクッ

 

もぐもく食べる鈴だったが、結婚という単語とあーんをしてもらえたということから頭がテンパって味の感覚もわからなくなっていた。

 

一夏「なっ、うまいだろ?」

 

鈴「そ、そ、そ、そうねっ!てか、あ、あ、アタシが作ったんだからあ、あたりまえでしょ‼」

 

一夏「それもそうだな、むぐ、むぐ、おっ!このにんじんも柔らかくて美味いぞ!」

 

間接キスも気にしないといった感じで食べ進める。時々合間に、

 

一夏「ほら、あーん」

 

鈴「あ、あーん」

 

というやり取りが行われつつ、20分後にはきれいに食べ終わっていた。

 

一夏「お粗末様でした。」

 

一夏が両手を合わせてごちそうさまをしている横では鈴が予想外のあーん攻撃やら間接キスやらによって羞恥心を抑えきれず頭から煙を出していた。

 

一夏「いやーうまかったうまかった!こんな美味いもん作ってもらったんだからなんかお礼しないとな」

 

その言葉を聞いて煙を出していた鈴が正気に戻る。途中嬉しい誤算があったが、今日の狙いはこれだった。

 

鈴「だったら、その・・・お願いがあるだけど?」

 

鈴はもじもじしながら無意識に上目遣いで一夏の方を見る。そんな仕草を見てる一夏はちょっと色っぽく見える鈴にドキドキしていた。

 

一夏「お、おう、俺ができる範囲でならいいぞ?」

 

戸惑いつつ、男に二言はないと心の中で呟き、鈴の期待に応えようとする。

 

鈴「それじゃあ、えっと、く、く、く」

 

一夏「く?」

 

鈴「く、くり」

 

一「栗?栗が食べたいのか?」

 

鈴「違うわよ‼だからク、クリスマスなんだけど二人でっ‼」

 

意を決して「クリスマスを二人で一緒に過ごしたい」と言おうとした時、

 

バアンッ‼‼

 

勢いよく扉が開き、鈴には『失敗』の二文字が頭に浮かんだ。

 

ラウラ「一夏‼クリスマスという日はサンタという赤い服を来た男が子どもの家ばかりに不法侵入するという話しは本当なのか‼⁉」

 

扉の外にはドイツの代表候補生であるラウラ・ボーデヴィッヒが立っていた。

 

一夏「ラ、ラウラ⁉いきなりどうしたんだよ?」

 

変な空気になっていたところにラウラが入ってきたので一夏はあたふたしてしまう。

 

ラウラ「いや、先程廊下でクリスマスが楽しみだとか言っている生徒を見かけてな、シャルロットにクリスマスというのはなんだと聞いてみたら先程のようなことを言っていたので確認しにきた。」

 

ラウラの質問の意図が分かり、一夏は「あぁ」と納得する。

 

一夏「それはいい子にしていた子どものところにサンタさんがご褒美としてプレゼントを持ってきて、寝ている子どもの側に置いていくっていう話なんだよ。ただ、本当はサンタさんはいなくて家族か親しい人とかがしてるんだよ」

 

ラウラは産まれてからずっと軍隊にいたからしょうがないなと考えた一夏は簡潔に教えてあげた。サンタが本当はいないことを教えるかどうか迷ったが、高校生にもなって知らないのはかわいそうなので教えることにした。

クリスマスの話を聞いたラウラは腕を組み、

 

ラウラ「そうなのか、全くシャルロットには困ったものだ」

 

少々ふくれっ面だったが、怒った様子ではなかった。そしてもう一度一夏と鈴を見てからラウラは自分がここにきてから思った疑問を口にする。

 

ラウラ「ところで二人は一体何をしていたのだ?」

 

この質問に鈴は、

 

鈴「こ、これは、その〜」

 

どうにしかして誤魔化そうと考えていたが案が出てこない。しかも追い打ちをかけるがごとく、

 

ガチャッ!

 

シャルロット「ちょっとラウラ⁉さっきのはちょっとした冗談・・・これはどういう状況?」

 

フランスの代表候補生であるシャルロット・デュノアが入ってくる。さらに、

 

ガチャッ!

 

セシリア「一夏さん、ご夕食がまだでしたらご一緒にって・・・これはどういう状況ですの?」

 

イギリスの代表候補生であるセシリア・オルコット。

 

ガチャッ!

 

箒「一夏!夕食がまだなら一緒に食べにって・・・これはどういう状況なのだ?」

 

一夏のファースト幼馴染である篠ノ之箒。これでいつものメンバーが集結した。

あまりの状況に一夏は冷や汗をかきながら、状況説明をする。

 

一夏「い、いや、鈴が酢豚を作って来てくれたからそのお礼は何がいいかを聞いてて、クリスマスが何とかって・・・」

 

鈴「バ、バカ!それを、言ったら・・・」

 

慌てて一夏の口を抑えようとするが、

 

シャルロット「なるほど〜そういうことか〜」

 

シャルロットは全てを理解した。

 

鈴「うっ」

 

セシリア「それなら早く続きを言ってもらいたいですわね」

 

セシリアも全てを理解した。

 

鈴「うぅ」

 

箒「そうだな、クリスマスがどうしたのだろうな?」

 

箒も全てを理解した。

 

鈴「うぅぅ」

 

ラウラ「ほら、どうした、早くしろ」

 

ラウラも全てを理解した。

 

タッタラタッタンターン!鈴の作戦は見事に皆にばれた‼

 

鈴「はぁ〜」

 

4人からの圧力でここからはどうやっても軌道修正できないと悟り、

 

鈴「一夏、クリスマスはみんなで過ごさない?」

 

結局こうするしか手はなかった。ここで2人でなんて言ったらどんな仕打ちが待ってることやら・・・

 

一夏「おう、いいぜ!どうせなら大勢でやった方がいいからな!」

 

セシリア「でしたら、食堂を借りて帰省しない方々も呼んだ方がよろしいのではなくて?」

 

シャルロット「そうだね!あとプレゼント交換なんかりもしたりしてさ」

 

ラウラ「シャルロット、プレゼント交換とは・・・」

 

盛り上がっていく皆を見ながら鈴はため息をつく。

 

鈴「(はぁ〜、せっかくのチャンスだったのに・・・まぁいいこともあったし、みんなで過ごすクリスマスも楽しそうだから良しとしましょ)」

 

一夏と2人で過ごすクリスマスに憧れていたけれど皆でワイワイやるのが元々好きな鈴は実はかなり楽しみなのだ。

 

鈴「ただのプレゼント交換じゃつまんないから、ビンゴ形式っていうのはどうよ⁉」

 

気持ちを切り替えて話しに加わる。

 

シャルロット「ああ!いいね!」

 

ワイワイ話しあっているところに、

 

バァンバァンバァン‼

 

真耶「織斑君‼織斑君‼いますか‼⁉」

 

一夏「山田先生か?」

 

慌てた様子の副担任の声が外から聞こえ、一夏が急いでドアを開けると、バランスを崩した山田真耶が倒れこんできた。

 

一夏「おわっ⁉」

 

真耶「ひゃっ⁉」

 

一夏は真耶を支えきれす一夏が下になる形で倒れてしまう。その時、一夏の手は真耶の山盛りになっている胸をわしづかみしてしまう。

 

一夏「いてててっ」

 

真耶「お、織斑君?その、色々溜まっているのは分かりますが、わ、私を使って発散するのはどうかと・・・」

 

そこでようやく一夏は自分の触っているものに気付く。

 

一夏「え⁉あ!いや、違います‼今のは事故でして‼って、おい‼お前らなんでISを起動させてんだよ‼⁉今のは事故だろ‼⁉」

 

一夏は急いで真耶から離れたが、後ろから殺気を感じ、振り返ると5人はISを起動していた。

 

5人「問答無用【ですわ】ーー‼‼」

 

そう叫んで怒りに任せて突っ込もうとしたところ、

 

千冬「ほう、小娘共、私の前で校則違反とはよほど罰をもらいたいみたいだな?」

 

悪魔の囁きが5人を止める。

 

5人「ひっ⁉」

 

ドアのところにはいつの間にかいた一夏の姉であり、ISに乗れば世界最強の織斑千冬である。ちなみに最近では生身でも世界最強なのでは?と一夏は思っている。

 

千冬「お前らはあとでグランド20周だ!どうだ優しいだろ?」

 

5人は全く反抗できず、一夏を睨むことしかできなかった。

 

5人「は、はい・・・(一夏【さん】のせい【ですわ】だ‼)」

 

5人の殺気から言葉が聞こえた一夏は、

 

一夏「は、はははは」

 

ただ笑うしかなかった。

 

千冬「山田先生続きを」

 

ようやく落ち着いたところで話を戻そうと千冬は自分の世界に入っている真耶に促す。

 

真耶「あ、でもやっぱり卒業さえしてしまえば結婚ということも・・・はっ、そ、そうでした!織斑君‼ついに男の子です‼」

 

その瞬間、場の空気が固まる。そして後ろの5人からはISを閉まったにも関わらず、物凄い殺気が一夏に向けられる。千冬は1人ため息をして、

 

千冬「山田先生、それでは違う報告に聞こえます。」

 

真耶「え?あ、いや、わ、わ、わ、私と織斑君は決してそういう関係ではなくて、あっでもさっきのこともあるし全く関係無いというわけでもなくてですね・・・」

 

また自分の世界に入ろうとする真耶を、

 

一夏「山田先生‼結局男の子とはどういうことですか‼⁉」

 

一夏が引き戻す。後ろの5人から殺気で気が気でない。

 

真耶「あ、す、す、す、すみません!えっと、ごほん、織斑君!今朝正式に2人目の男性でのIS適合者が見つかりました!」

 

一夏と後ろの5人はポカンとした後、

 

一同「えええええーー‼⁉」

 

寮全体に響き渡る声で驚いた。




うーん、思った以上に書くのに時間がかかってしまった。前はもっと早く書けたんだけどな(⌒-⌒; )

まぁできるだけ早く更新できるように頑張ります。
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