インフィニット・ストラトス〜月夜に駆ける黒狼〜   作:ツンツン

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ほとんど終わっていたところでミスって全消ししてしまった時は萎えた。とりあえず遅れてごめんなさい( ̄Д ̄)ノ


第四話 受けか攻めかそれが問題だ!

1年1組教室

 

真耶「い、以上で朝のホームルームを終わります。織斑先生からは何かございますか?」

 

クラスのほとんどが生きた屍状態にある教室で真耶が千冬に確認をとる。

 

千冬「そうだな」

 

そう言うと、千冬は真耶と代わり教卓に立つ。

 

千冬「お前らそう落ち込むな、今日は合同授業もある。そこでいいところを見せることができるかもしれんぞ?」

 

それを聞いた途端に生徒達は先ほどまでとはうってかわって、

 

『そうよ!まだその手があったわ!』

 

『覚束ないところ優しく教えてあげる私・・・いける‼』

 

『逆に違うクラスの方が印象に残る可能性も・・・』

 

『まだ織斑君×転校生の構想は壊れてはないわ‼』

 

一夏「ちょっと待て!今のは誰だ⁉」

 

一夏は今の少々問題がある発言をした人物に追求しようとしたが皆が騒いでいる為わからなかった。

 

千冬「はぁ〜、まぁほどほどにな、授業中も今みたいな騒ぎっぷりなら私がみっちり個人授業をしてやるからな」

 

ニヤつく千冬に対し、皆は恐怖で一気に静かになる。

 

千冬「さて、それではホームルームは終わ・・・」

 

千冬が締めようとしたところでドアが開く。

 

鈴「一夏!今日はこいつを案内するって話しは・・・」

 

勢いよく入ってきた鈴だったが、千冬が教壇から目を細めながらゆっくり近づいてきている事に気づき声が徐々に小さくなる。

 

千冬「凰、お前はこの私のホームルームの邪魔をしにきたのか?」

 

覇気のこもった質問が鈴に向けられる。

 

鈴「あ、いや、アタシは、えっと、あの・・・」

 

恐怖のあまり声が続かず、半泣き状態となったところで、鈴の右手から引きづられていた洸輝の後ろ衿が離される。

 

洸輝「(はぁ、はぁ、し、死ぬかと思った!)」

 

ようやく新鮮な空気を吸う事ができた洸輝は一言文句を言ってやろうと鈴の方に振り向くと、まるで魔王が襲ってきているかのように怯えていたので洸輝も鈴と同じ方を見る。

 

洸輝「(魔王だ・・・いやいやいや、違う違う、人だな人!」

 

禍々しいオーラを纏い、人ならざる者に見えた千冬が近づいて来るのを確認した洸輝は意識が飛んでいた時の経緯を把握した。

 

洸輝「(はぁ〜、しょうがね〜な〜)」

 

洸輝はため息をつきながら鈴の腕を後ろに引っ張り、すぐそばまで来た千冬と鈴の間に割り込む。

 

洸輝「すみません、俺が早く隣のクラスの男子を紹介してくれと頼んだせいで鈴さんが焦ってしまってホームルームの途中だと気付かないで入ってきてしまったんです。だから責任は俺にあるんで鈴さんは許してあげてください。」

 

と、真っ直ぐ千冬の目を見て嘘をつく。

いきなり現れた洸輝に1組の生徒はざわざわと騒いでいるが、千冬は品定めするかのように洸輝を眺めた。そして、千冬は笑みを浮かべながら質問してきた。

 

千冬「ほーう、ならお前は転校初日にそいつの代わりに罰を受けると?」

 

洸輝「はい…だって元はと言えば俺が悪いので」

 

千冬は少し驚いた顔をしたが、すぐに戻る。

 

千冬「はぁ〜、まぁいい、話しも終わっていたところだ。今回は転校生に免じて不問にするが次は無いと思えよ、凰?」

 

鈴「は、はい‼」

 

鈴の返事を聞き、そのまま教室を出て行く。後ろから来た真耶に、

 

真耶「今度から気をつけて下さいね?」

 

と、言われ、洸輝は頭を下げ、2人の後ろ姿を見送る。

 

洸輝「ふーー、さすがは世界最強、オーラがハンパねぇ〜」

 

内心どんな罰がくるかヒヤヒヤしていた洸輝は脱力する。そして、

 

洸輝「で、お前は大丈夫なわけ?」

 

後ろにいる鈴に聞きながら振り向くとまだ目尻には涙が溜まっていた。

 

鈴「な、何がよ⁉」

 

洸輝「いや、さっきまで泣いてたから・・・」

 

鈴「はぁーー⁉アタシがいつ泣いたっていうのよ⁉」

 

鈴は洸輝の胸ぐらを掴み、自分の目線の高さまで引っ張る。洸輝はそれでも動じず、

 

洸輝「いやいやいや、だってお前今だに涙目だし」

 

それを聞いた途端、鈴は手を離し、後ろを向き目をゴシゴシと拭く。

 

鈴「こ、これは、えっと、目にゴミが入ったからよ!」

 

洸輝の方に向き直り、ありきたりな誤魔化し方をする。

 

洸輝「あっそ、まぁそういうことにしときましょうね〜」

 

鈴「んぎぎぎ、なんかむかつく・・・」

 

この話しは鈴自身が墓穴を掘ることになるのでこれ以上は続けようとはしなかったが、納得はしていないようだ。

 

洸輝「まあまぁ落ち着け(ふむ、なんかこいつをからかうとおもしれ〜な)」

 

心の中ではそんなこと考えながら鈴を落ち着かせる。そこに、

 

一夏「なにやってんだよ、鈴」

 

一夏が教室から現れる。

 

鈴「わっ⁉ちょっと一夏!驚かせないでよ‼」

 

洸輝の方に意識を向けていたので一夏が来ていた事に気づかず、慌てふためいてしまう。

 

一夏「いや、俺はお前がいきなり教室に入って来たことに驚いたんだが・・・」

 

一夏は困ったように顎を掻きながら反論する。

 

鈴「その話はもういいの!それより、同じ男子を連れて来てあげたんだからさっさと自己紹介しちゃいなさいよ!」

 

一夏「お、おぉ、えっとどうも初めまして、織斑一夏です。よろしくお願いします。」

 

鈴に促され、一夏は頭を下げ自己紹介する。

 

洸輝「いやいや、そんな堅苦しくしなくていいよ、敬語とかも無しで気軽にしてもらった方が俺も楽だからさ」

 

鈴「そうよ、こんなやつ敬うだけ無駄よ?」

 

一夏「お前はもうちょっと気を使わないか?」

 

洸輝「そうだそうだ、俺なんか敬うといいことないぞ〜」

 

一夏「本人が同意⁉」

 

洸輝「ははは!まぁ鈴みたいな軽い感じでいいからな?っと俺の自己紹介がまだだったな。大神洸輝だ、これからよろしくな一夏!」

 

一夏「あぁ、こちらころよろしく洸輝!」

 

鈴「さて、自己紹介も終わったところで一夏?今日の事は聞いてるわよね?」

 

一夏「は?何をだ?」

 

いいタイミングで鈴が話しを学校案内に持っていこうとしたが障害が生じた。

 

鈴「何って、うちの担任から今日こいつの学校案内するって話し聞いてないの⁉」

 

一夏「いや、初耳なんだか・・・」

 

鈴は驚きのあまり固まってしまう。

 

洸輝「まぁ確かに『お願い・・・』までしか言ってなかったしな」

 

鈴「そこまで言ったら誰だって『お願いした』って思うじゃない‼」

 

洸輝「だからそういう作戦だったんだろ?」

 

鈴は何か言おうとしたが言葉出ず、ガクーンと落ち込み、その姿を見ている洸輝は笑いを堪えていた。

 

洸輝「ま、まぁ、そんな落ち込むなって・・・プクク」

 

鈴「洸輝?何笑ってるのかしら?」

 

鈴はISを部分展開した腕を振り上げいつでも洸輝を殴り飛ばせる状態になった。それを見た洸輝は額から大量の汗が流れる。

 

洸輝「ワラッテマセン、アクビガデタダケデス」

 

鈴「喋り方が変よ?」

 

目がマジだ・・・

 

一夏「まあまあ落ち着けって鈴、別に今日は何も予定ないから学校案内ぐらいならできるって」

 

鈴「ホント⁉」

 

ISを解除し、一夏の方に向き、目を輝かせる。

 

一夏「ああ、だから洸輝は許してやってくれ」

 

鈴「うーん、まあしょうがないわね!今回は許してあげるわ!」

 

洸輝「なるほど!彼氏が絡むと寛大になるわけだな⁉」

 

鈴「か、か、か、か、彼氏って、アタシと一夏はそんな関係じゃないわよ‼⁉」

 

鈴は顔をみるみる赤くし、必死に否定する。

 

洸輝「えっ?そうなの?」

 

一夏「そうだぞ、俺と鈴はただの幼馴染だ」

 

洸輝「・・・ははーん、そういう関係ねぇ〜」

 

鈴「な、なによ?」

 

洸輝は少し考えた後何かに納得したような顔をし、鈴を見てニヤつく。

 

洸輝「べっつに〜、まぁ頑張れよ」

 

鈴「ッ‼⁉」

 

一夏「ん?何がだ?」

 

洸輝「いやいや、こっちの話しだからお前は気にしなくていいよ」

 

一夏「はぁ」

 

一夏は全く意味が分からず小首をかしげ、隣では鈴が頭を抱え何かに悩み、それを見ている洸輝は満足気な顔をしているという第三者から見たら何が起こっているか理解不能な状態となっていた。

 

洸輝「それで、学校案内はどうするんだよ鈴?」

 

そろそろ時間なので名残惜しそうにしている洸輝が話しの本題を振る。

 

鈴「あーもう!とりあえず昼休みは昼食も兼ねて学食の場所を教えて、他の場所は放課後‼一夏は授業が終わったら2組に来る事‼いいわね⁉」

 

一夏「お、おぉ」

 

何か吹っ切れた感がある鈴はさっさと予定を決めてしまい一夏は自然に頷いてしまう。

 

鈴「それじゃ、授業が始まるから戻るわよ‼」

 

洸輝「へいへい・・・ぐへぇ!ちょ、ちょっと待て‼また後ろ衿掴む必要はねぇーだろ⁉」

 

必死な叫び声が廊下に響いたが、助ける者は誰もいなかった。代わりに1組では洸輝の評価が急上昇していた。

 

『あの千冬様を前にしても臆さないで凰さんを助ける姿、カッコ良かったなー』

 

『しかもわりとイケメンだったし!』

 

『大人の余裕?みたいのもあったし、やっぱ歳上っていいな〜』

 

『この場合、織斑君が受けに回るのがいいかしら?いや、あえての攻めで・・・』

 

一夏「うぉい!だから誰なんだよ、受けとか攻めとか⁉」

 

慌てて廊下から教室を確認するが分からず、すぐそばまで来ていた千冬に気付かず、本日二度目の出席簿アタックをくらうはめとなった。




ホントはもっと書きたかったけど二週間空いちゃったからとりあえず投下|( ̄3 ̄)|
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