「ちょっとまったー!」
ポケモンセンターでの休憩の後、次のハナダシティに行くためにオツキミ山のトンネルに入った俺は、ズバット、イシツブテなどの記録をとりつつ順調に前へと進んでいた。
そしてその人物を見かけたのはトンネルに入って少しした時だった。
スッ
「んっ?」
先ほどポケモンセンターで見かけたFRLGの女主人公の格好をしている子だった。
どうやらトンネルのところどころにある横道のひとつに入って行ったようである。
するとそこに、
キョロキョロ・・・・・・・・・・サッ
「あっ。」
Rのマークを胸につけた女性が不審な行動をとりながらその後に入って行った。
(もしかして・・・、さっきのロケット団関係か?)
それにいやな予感を感じ、後を追って行くことにした。
「そして今に至る、と」
「?、いきなり出てきて何言ってるんだいアンタ」
女主人公が囲まれているのを目撃し、とっさに出てきてしまった。
後ろ側に見える檻などからするにこいつらは乱獲でもしてたんだろうか?
とりあえず状況を打開するためにもと、キッと相手をにらみつけ、
「カメール、ヤミカラス、でてこいっ」
「カメッ」
「クァーッ」
ポケモンを繰り出す。
その様子を見てから、相手のリーダー格っぽい女がこちらと女主人公とを交互に見てフフンッ、と鼻で笑ってきた。
「はっ!なんだい仲間がいたのかいお嬢ちゃん。でもたった二人であたしら4人に勝てると思っているのかい?」
「カメール、デルビルにねっとう!」
「カメッ」 バシュン!!
「ギャウン!」 ドガッ
「えっ」「へ?」「は?」
カメールの打ち出したねっとうによってふきとばされ、岩の壁に激突する女のデルビル。
話しかけて会話に持って行こうとしていたところにいきなりの攻撃だったためか相手側はそれに反応できず、女主人公も含めてぽかんとしてしまっていた。
だがすぐにデルビルの持ち主である女が再起動する。
「っ!あんた、話の途中でいきなりっ」
「うるせーよ。こっちはわざわざあんたの戯言を聞いてやる必要はねーんだよ。」
少しバカにした感じを出して言い放ってやる。
予想通り相手は怒りの感情をその目に宿してこちらをにらんできている。
よし、ここでもう一押し。
「どうしたよ、いい年したおばさんがそれぐらいで怒っちまうのか?なさけねぇな。そこのチビで頭幼そうでバカづらなオッサンがいるのに年下相手にするのはなれてねぇのかよ?」
「だれがおばさんだ!!」
「てめぇ、覚悟しろよクソがき!」
三人の男の中のチビと女が完全にこちらをターゲットにしてきた。
ここでまだぽかんとしていた女主人公に目線を送り、かるくうなずいてみせる。
伝わるかどうかは賭けだったが、彼女ははっとしてこちらの意図に気づいたようで、コクリとうなずいてみせた。
「私としてはそっちののっぽな人と小デブな人のほうがよっぽどかバカづらに見えるんだけど」
「なんだと」
「あぁん!」
よしっ!
うまいこと2:2にわけることができた。
あとは・・・・
「でてきなオニドリル!」
バトルに勝つだけだ!
SIDE リーフ
助けに出てきてくれた人の機転によって相手を分散させることができた私は相手の二人のポケモン、マグマッグとメグロコに対峙した。
「へへっ痛い目にあわせてやるぜ、メグロコ、かみつく!」
「グワッ」
「フシギソウ、迎え撃って!たいあたり」
「フッシ!」 ダッ
メグロコが噛み付くために急接近してきたところにあわせてのたいあたり。
メグロコが噛み付きかかる寸前にお互いに距離をつめあった両者は技がヒットする前にぶつかり合い、互いに押し合いを始めた。
「そこだ、マグマッグ。フシギソウにひのこを浴びせてやれ!」
「グマッ」
「!、させないわ、ニドリーナ。間に入ってひのこを散らすのよっ、みだれひっかき!」
「ぎゃうっ」
マグマッグが全身をふるって飛ばしてきたひのこがフシギソウにむかうも、ニドリーナがみだれひっかきを使って弾き飛ばしていく。
でもこのままじゃニドリーナがダウンしちゃう。
だったら、
「フシギソウ。その状態のままつるのムチのつるで相手を放り投げなさい!」
「なに!」
シュルシュルシュル、ガシッ
「グワ!?」
「フッ・・・シー!」 ブンッ
指示通りフシギソウはつるを使って壁に向かってメグロコを投げつけた。
ドガンッと壁にぶつかったメグロコは目をまわして動かなくなった。
戦闘不能状態になったことで相手二人は目に見えてあわてだした。
「そんなっ」
「おい!なにやられてんだ!」
「スキあり!ニドリーナ、にどげりよ!」
「ギャ~ウ!!」 ドカカッ
二人がメグロコみ目を向けた隙にニドリーナがマグマッグへと急接近し、ニビジムでよく使ったにどげりをおみまいした。
何回も使ったおかげかそれはきれいにきまり、マグマッグを吹き飛ばした。
急所にでもあたったのか、マグマッグはそれで戦闘不能となってしまった。
「やべぇ、逃げるぞ。」
「そうはさせないわ、フシギソウやっちゃいなさい!」
「フッシ!」
逃げようとするやつらをつるで縛り上げる。
さて、これでOK。
あっちの人はだいじょうぶかしら?
と、私は先ほどの男の子のほうへと目を向けた。
SIDE 友也
「とばしていくよ、オニドリルみだれづき!」
「ヤミカラス、くろいきりをしながらバックだ。」
ヤミカラスへとくちばしを立てて突っ込んでくるオニドリルに対し、回避のための指示を行う。
くろいきりはステータス変動を打ち消すワザだがこんな風に目くらましとしても一応使えるのでここでチョイスした。
さすがに煙幕みたいに命中率は下がらないけど一度かわすだけならこれで十分だ。
「そっちばかりに気ぃとられてんじゃねーぞ!コロトック、いあいぎりだ!」
「カメール、まもるだ」
ガギンッ
「ちっ、ならそこかられんぞくぎりだ。」
「させるか、かみつく!」
コロトックのいあいぎりをまもるによって受け止めたが、そこから相手が指示したワザはれんぞくぎり。
最初の一撃でつめられた距離からこのワザをれんぞくでくらうわけにはいかず、また、相手のスピードのほうが明らかに速かったためパラメーター的にすばやさの低めのカメールではいいように攻撃されてしまう。
なのでここは運だのみだがひるみ効果もあり、今覚えている中でとくしゅではなくこうげきワザのかみつくを選択する。
「カ~メッ」 ガブッ
「キュルッ!」
「オニドリル、おいうち」
「ヤミカラスその位置から急降下!」
「オニー!!」
「カァーーー!」
カメールがコロトックの振り上げた腕にかみつき、れんぞくぎりのモーションを止める。
そしてバックしていたヤミカラスに対してのオニドリルのおいうちを無視するかのように指示を出す。
こうげきをよけると同時に降下したその先には・・・
「つばさでうつ!」
「なにっ」
カメールにかみつかれているコロトックがいる。
あいてのいあいぎりに対し、迎撃せずにわざわざまもるで受け止めたのはこれが理由である。
ちょうど位置関係がこうなるように誘導したのだ。
「クァッ」 バサンッ
「キュルルッ」
効果抜群の一撃を受けたコロトックは倒れ付した。
「コロトック!!」
「情けないわねっ、オニドリル、ドリルライナー!」
「オニッ」 ギュルギュルギュル!!
オニドリルがそのするどいくちばしをカメールに向けて全身を使って回転し、突っ込んできた。
かなりすばやいその攻撃はカメールに直撃した。
「ガメッ」
「カメールッ、大丈夫か!?」
「カ、カメ、」
その高いぼうぎょ値のおかげか、何とかカメールは立ち上がった。
しかし、一撃でふらついてきてしまっている。
あのオニドリル、カメールよりも結構レベルが高いってことか?
「ははっ、いいねぇ。もう一発だよっオニドリル!」
「オニッ」 ギュルギュルギュルッ
またオニドリルのドリルライナーがカメールへと迫る。
だがしかし、
「一度くらえば対処法は思いつくんだよっ、カメール、中心のくちばしの先に向かってロケット頭突き!」
「カメッ」
どっかの誰かが言っていた。
回っている扇風機をとめるにはその中心をついてしまえばいいと。
カメールのロケットずつきはみごとに命中し、ぶつかった衝撃でか、互いの体をふきとばした。
それにより互いにダメージをおい、カメールは戦闘不能になる。
しかし、オニドリルはまだふらつきながらも倒れなかった。
「っく、体勢を立て直しなオニドリル。」
「おっと、忘れたのか?」
「っ!?」
「まだ俺にはヤミカラスがいるんだぜ?はがねのつばさ!」
「クアー!!」
バキンッ!!!
オニドリルが体勢を立て直そうとしたその瞬間、その頭上から硬質化させた翼の一撃が命中し、オニドリルは地面にたたきつけられた。
それにより、オニドリルは戦闘不能となった。
「っち、くそっ」 ダッ
「ッ!待て!!」
それを見て相手二人は走り出して行ってしまう。
しまった、バトルに気が行き過ぎてどうやって捕縛するか考えてなかったー!
「フシギソウッ」
「フッシー!」
と、そのとき逃げようとする二人組みにつるがまきつき、捕縛した。
振り返ってみると女主人公とフシギソウがいて、その後ろに同じように縛られている二人の男がいた。
どうやらあちらも無事に終わったようだ。
「いやぁ、ありがとう。おかげで逃がさずにすんだよ。」
「ううん、気にしないで。私はリーフ。あなたは?」
「俺はトモヤだ。っと、まぁ自己紹介はそこそこにして、後ろの檻のポケモンたちが心配だ。そっちにいこうぜ。」
「あっ、そうね。行きましょう。」
ひとまず彼女、リーフと奥の檻まで向かうことにした。