腐女子です。ロー受けを求めています。ハートの海賊団幹部です。 作:りと。
腐女子なオリキャラちゃんがローさんの恋を応援するストーリー。
ーああ、うるっっさい。
ギャーギャーギャーギャーやかましい野郎だなあ。
剣が打ち合う音。
砲撃音。
悲鳴。
それら全ての"雑音"がいま、アタシの全てを支配する。
女だからって呑気にひゃっはひゃっは笑ってた貧相な男共はそこで泡噴いて寝てるし、図体だけはやたらデカイハゲはひぃっなんてなっさけなく怯えてるし。モチロン同情なんて甘い感情、持ち合わせてはいない。
どうやらアタシの腰に刺してある白い棒に怯えてるようだ。
当たり前だが、最早無情にもアタシはそれを取り出す。一見、ただの長い棒。なんの飾りっ気もない。ね。
「ヒィっ!な、なんなんだ、お前らあ!!いか、イカれて、い、やがる!!」
イカれてる?なにそれ。なにかの冗談デスカ?
アタシ達は海賊。航海中に何があってもこの"偉大なる航路"ではなんら不思議じゃない。でしょ?
ーま、コイツらもマサカ生きたまま心臓を抜き取られるとは思わないでしょう。
ヴィーンとでもいうような効果音が耳に入る。棒の先端には淡く、青く発光する鎌。SFとかにありそうな武器とかを思わすと思う。
やがてその青い光は失せ、一般的な刃に変わる。そう、死神が持つ様な大鎌だ。
「アンタみたいな小物の心臓とか、船長要らないってさ。船長はご立腹よ?至福の"モフモフtime"を邪魔させてさぁ…アタシも録り損ねたじゃん。ねぇ。」
大きな刃を男の首にあてがう。なよっちいな。
「まあアタシだって死神でもあるまいし。殺戮は趣味じゃないからね?峰打ちで済ましたげる。」
その前に男は派手に気絶してしまった。
情けない、弱っちい、そして不細工な男を見下ろす。これで懸賞金が……いくらだっけ。まあいいか。
「おーい"クリオネ"!終わったんだろ!!行くぞ!」
「はあい。ペンさん。」
「ギャッハハっ!!!マジでフルチンで来やがった!」
「ヒュー♪シャチ君きゃっこいー!!!」
「うううるっせ!!!」
「ヒャッハハ!!!顔w赤いぞシャチぃ!!!」
「おいおいクリオネいるんだから……」
本日は晴天。
偉大なる航路ではこう平和的な天候も珍しいと言えよう。航海士のベポも、いわゆる野生の勘が鋭いフル野郎……シャチがそう言っていたらしい。まあ大外れってこたぁないでしょう。
そんなわけでクリオネ……あ、アタシのことね。アタシはちょーっとリラックスしてみたり。チェアーに腰掛け、コックのイルカくん特性のトロピカルジュースを飲んでくつろいでます。
向こうでなにやら騒がしいヤツラに「なにしてるのー?」と声をかけてみる。
サングラス越しではあまり鮮明には見えないが(限定物の丸いサングラス。おにゅーのブランド品。)派手なカラーのキャスケットを被った裸のバカ……シャチをクルー達が(船長と航海士は除く)取り囲んでいるのは見えている。
「あ"っクリオネ!やめろ今見んな!!!シャチ君のリトルシャチが見えてるから!!!」
「別にアタシそこまでデリケートじゃないけど……まあいいか、船長寝るらしいから静かにしろー。」
アタシが言うとシャチ含めクルー達の動きがピタリと止まる。
甲板の向こう側、うちの愛らしい白熊航海士、ベポを大きな枕にしてすやすやと眠るハイパーあざとかわテライケメン萌えの塊の美男は我が"ハートの海賊団"船長、トラファルガー・ロー。
いつもアザラシ柄の帽子はなく、意外と幼い美顔が晒されている。
ーああかわいい。ほんとマジにがばいいっっっ!
実は……というか露骨にバレてると思うけどアタシ。腐女子です。
いやいや、まさかアタシがホモォに目覚めるとは思わなかった……これもローたん…じゃなかった船長の魔性の色気の性だと思う。
最近船長、寝てなかったみたいだし、こうすやすやと眠ることは珍しいのではないか。クルーも同じ事を考えてたみたいで、さっきの馬鹿騒ぎは幕を閉じる。
「船長、やっと寝たな。」
「ん…ペンさん?船長、いつから寝てないの?」
ペンさん、さっきのじゃれ合いの中にいたけどON/OFFがキッチリしてるね。
ペンさんがアタシの隣にストンと座る。防寒帽からちらりと、除く暗めのアイスブルーの瞳は澄んでいる。実力も、容姿も船の中ではナンバー2に入るだけあり、ペンさんも綺麗な顔をしている。ちなみにランキングのtopは勿論船長だが、あれは…あの美幌は最早芸術だ。かのボア・ハンコックも海賊貴公子もたじろぐ、いや、肩を並べる美しさなのだという事は解っているけど。……キャベロぷま((((
「…さあ。……少なくとも、4日は寝てないと思う………心配だな。」
4日。4日も寝てないのか。アタシだったら睡眠欲であらぬ暴走を始めそうだ。おおこはいこはい。
ー兎も角、やっとぐっすり寝てくれて良かった。
と、口に出そうとした、刹那ー
「っ!?」
けたたましいは爆音、敵襲、敵襲、敵襲。
「敵襲っ……海賊船がすぐ、そこに。」
覚えたての見聞色の覇気で冷静に敵の数を把握してみる。ここはイースト・ブルー。覇気使いも極端に少ないこの海ではよくやってると思う。
「数は……200人位?うん、先頭経験も多そう。覇気使いもいる。」
いつのまにかクルー達はニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべて武器を構えてる。
ちなみにベポと船長はまだ、夢の中。起こさないように、素早く、片付けないと…
「ね?アタシ先行くから♪」
退屈凌ぎには、なるでしょう。