ソードアート・オンライン〜黒の剣士と神速の剣士〜   作:ツン

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第10話 戦闘と説明

 

第25層

 

 

25層の迷宮区の周りは森で囲まれていた。

俺は今森の中を歩いていた。

迷宮区は17階まではマッピング済みだ。

もちろんアルゴに提供済みだ。

が今回は情報と引き換えに渡した。

 

 

〜1日前〜

 

 

俺は迷宮区の17階にいた。

すでに80%マッピングを終えていたのですぐに18階へ繋がる階段は見つかった。

 

「18階は明日にするか」

 

俺は転移結晶を取り出して言った。

 

「転移《スフィール》」

 

直後俺の体を青色い光が包んだ。

 

 

街へ戻るや否やメールでアルゴを呼ぶ。

すると送った直後に後ろからアルゴの声がした。

 

「オイラに何の用だ?カー坊」

 

「今送ったばっかりだぞ…」

 

振り返りながら俺は言う。

目の前にはしてやったりという顔のアルゴがいた。

 

「あまり情報屋をみくびらないことだナ。カー坊」

 

「気をつけるよ」

 

「それデ?オイラに用とハ?」

 

「あぁ、そうだったな。迷宮区の17階までのマップデータを渡しておこうと思ってな」

 

ウインドウを開き、マップをオブジェクト化するとアルゴに渡した。

アルゴはそれを受け取りストレージに入れると俺は言った。

 

「マップデータの代わりに1つ情報が欲しいんだが」

 

「別に構わないヨ」

 

「森の中にあるアラームトラップの場所を教えて欲しいんだが」

 

「それならもう調査済みダヨ」

 

そう言うとアルゴは1つの紙をオブジェクト化すると俺に渡した。

 

「それに、森の地図とアラームトラップの場所が書いてある。それでいいカ?」

 

「あぁ、十分だ。助かる」

 

「それにしてもどうするつもりダ?そんなことを知っテ」

 

「レベリングに使えるかどうか確かめるだけだよ」

 

「止めておいたほうがいいゾ。いくら安全マージンのレベル35、いや40でもあの量のモンスターを倒すのは無理だゾ」

 

「俺のレベルが40だったらな」

 

「今の段階で1番レベルの高いプレイヤーのレベルは47ダ。それでも止めておいたほうがいい。死ぬゾ」

 

「それは俺のレベルが、47以下の時の話だろ。言い換えれば47以上なら問題ないということだ」

 

「ナ……じゃあ、カー坊のレベルは50を超えているということカ?」

 

「すまないな。ここからは秘密事項だ」

 

そう言って俺は迷宮区の周りの森に向かって歩いた。

アルゴは呼び止めることも追いかけることもせずただ俺の背中を見つめていた。

 

 

 

 

そして現在に至る。

俺は地図を見ながらアラームトラップの場所を探す。

ずっと進んでいくと丸く開けた場所に出た。

この森には丸く開けた場所が幾つもある。

その内の5つぐらいは安全地帯になっているが安全地帯に見せかけた罠もある。

俺の目の前にあるのはその安全地帯に見せかけた罠だった。

この層のアラームトラップは開けた場所の中央に行くとアラームが鳴って周りからモンスターが集まってくるようになっている。

俺は剣を抜きながら中央へ進む。

そして開けた場所の中央に入ると同時にジリリリリとアラームが鳴り響き、周りからモンスターが次々と出てくる。

蟻や蜂といった昆虫系のモンスターが集まってくる。

 

10……20…いや、30か…

 

素早く敵の数を確認すると近くの敵に向かってダッシュした。

 

 

第3者side

 

 

カゲヤがアラームトラップを踏む少し前、森の入り口の前にはキリトがいた。

 

「今日中にはボス部屋を見つけたいな」

 

そう呟くとキリトは森の中へと入っていった。

だが少し進んだところで離れた場所からジリリリリとアラームトラップが鳴った。

 

「‼︎‼︎……そんなに離れてない、間に合え!」

 

キリトは音の鳴る方へ全力で走った。

 

 

 

そこまで時間は掛からずにアラームトラップが鳴った場所に着いた。

だがそこでキリトはありえないものを見た。

30体のモンスターを1人で倒していたのだ。

1撃目で敵のHPを半分まで削り2撃目でHPを0にする。

キリトはその強さに驚愕した。

だが、キリトは戦闘を見ていて更に驚愕した。

尋常ではないほど速かったのだ。

剣筋などは見えなくもなかったがそれでもついていくのがやっとだった。

そのせいか、ものの数分で全ての敵を倒し終えていた。

そのプレイヤーは少し立ち止まると剣を鞘には戻さずに剣を真横の、キリトの方に向け、剣で指しながら言った。

 

「そこに隠れてる奴。出てきたらどうだ?」

 

一瞬キリトはビクッとするとすぐに木の陰から出た。

するとそのプレイヤーは剣をおろして鞘に納めながら言った。

 

「なんだ、キリトか。お前なら隠れる必要はないだろう」

 

「なんだカゲヤか……さっきの戦闘見てたけどあの速さは何なんだ?」

 

「見ていたのか……まぁ、キリトなら教えても大丈夫そうだな」

 

カゲヤはウインドウを操作して閉じると続けて言った。

 

「場所を変えよう。他の奴に聞かれるのはまずいからな」

 

「わかった」

 

そう言ってキリトはカゲヤの後ろをついていった。

 

 

 

 

カゲヤは主街区に戻ると入り組んだ路地に入り進んでいく。

そこから数分進んだ所で1つの店が現れた。

カゲヤはそれを確認すると店の中に入っていく。

キリトもカゲヤに続いて入る。

中に入ると真横にある階段を上り3階へ上がる。

3階へ着くと1つだけ扉がありその中へ入る。

その中はベット1つしか置いてない狭い部屋だった。

 

「立ったままで大丈夫か?」

 

「あぁ、大丈夫だ。それよりもさっきのあれは…」

 

「あれは、エクストラスキル《神速》だ」

 

キリトは記憶から知っているスキルを片っ端から思い出したがその中に神速というスキルはなかった。

 

「神速…聞いたことないスキルだな。…出現方法とかは……」

 

「残念ながらわからない」

 

「そうか……他の奴には言ってないんだろ?」

 

「当たり前だろ。このスキルが知られたらいろんなプレイヤーからしつこく聞かれたりと面倒くさいからな」

 

「ネットゲーマーは嫉妬深いからな。気をつけろよ」

 

「あぁ。それと神速がどんなスキルか聞いとくか?」

 

「いいのか!?」

 

キリトが驚いて聞くとカゲヤはあっさりと答えた。

 

「別に構わん。神速スキルは基本的にスピードを上げるスキルだ。2倍速といったスキルの他に、レベルアップ時にステータスアップポイントに関係なく敏捷力+3されるという効果がある。今の所はこのぐらいだ」

 

それを聞くとキリトは驚きながら言った。

 

「結構エグいスキルだな。ステータスアップポイントに関係なく敏捷力+3なんて…」

 

「俺もそう思うよ」

 

カゲヤは苦笑しながら言う。

その後はいろんなスキルの話や迷宮区の情報交換などをした後にパーティーを組み迷宮区へ向かった。

 

 

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