その身に宿すはキングストーンⅡ   作:桐生 乱桐(アジフライ)

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いつも以上にあれな感じだが、とりあえず完成です
そして短い

次回はから修学旅行編

型月混じってくるかは未定です

…アイツ等のキャラまだ固まってないからなぁ…
例のゲームをやり込まないと…


9

何はともあれ、ロキ撃破は見事成功、それぞれメンバーはみんな勝利に歓喜していた

ゼノヴィアとイリナは疲れ果ててじめんにぺたりと座り込んでいる

匙はあの黒い龍の姿から人の姿へと戻っており、彼の近くに兵藤が膝をついて話し相手になっている

アーシアはそんな匙の回復中だ

 

ちなみにヴァーリたちはもうこの場にはいない

いつの間にか姿を消しており、そしてヴァーリだけは姿を消したままいよいよ帰ってこなかった

まぁ負けてはいないと思うが…多分大丈夫だろう、と浩太郎は勝手に納得することにする

ズタボロとなったロキはその後ロスヴァイセからなんか封印の術式をかけられていた

いずれにせよこれでもう好き勝手出来ないだろう

 

「…お疲れ様です、浩太郎さん」

 

とことこと小猫が歩いてくる

浩太郎は彼女に対して笑みを浮かべぽむ、と彼女の頭に手を乗せると

 

「あぁ。小猫もお疲れ様。…しかし、最近はハードワークだな。ハチャメチャが押し寄せてきやがる」

「…それでも、皆さんと浩太郎さんがいれば負ける気しないです」

「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいね」

 

わしゃわしゃーと小猫の頭を撫で繰り回す

そうしていると向こうから「小猫さーん、浩太郎さーん」と呼びながらこちらに向かって走ってくる

彼女は二人の前で止まると

 

「小猫さん、傷の治療をしますね」

「おっとアーシア。俺は一番最後でいい。みんな頑張ったからな」

「ふふ。さっきイッセーさんにもおんなじこと言われました。了解です」

 

アイツも十分怪我しているだろうに、強がりな友人だ

ふと視線を朱乃たちの方へと向けてみる

怪我の部分はアーシアの力で治ってはいると思うが、それ以外の部分で随分消耗しているのだろう

流石にあんなガタイのいい男性を一人で支えるのは辛いだろう

そんな考えがリアスにはあったのか、兵藤に視線でそれとなく伝えて兵藤が向かっていき、彼を支えるのを手伝う

なんだか見ていて微笑ましい光景だ

 

「うーん…あぁシンドかったー」

 

てくてくと背伸びしながら歩いてくるのはメリーディエース

彼女も今回の戦いでかなり体を張っていたので、それなりに消耗しているようだ

…まったくそうは見えないが

 

「にしてもヴァーリのやつ。やってくれたわねぇ…」

「…? なんかしたのか? ヴァーリ」

「あぁ、…いいや、あとで話すわ…今は貴方の中に戻させて…久々にかなり体動かしたから疲れちゃって…」

 

そう言って浩太郎の方に倒れこむように体が動きすぅっと彼女の体が消え、光が浩太郎の中に戻っていく

 

<ごめん、ちょっと休むね…それじゃあおやすみ…>

 

そんな言葉が聞こえてきたと思ったら以降、彼女の声は聞こえなくなった

きっとキングストーンで眠りについたのだろう

 

「…さて。それじゃあ俺も修繕作業のお手伝いと行きますか」

 

できることがあればいいのだが

そんな風に考えながら浩太郎はタンニーンの元へと歩いていった

 

◇

 

―――あれが赤龍帝と白龍皇、そしてブラックサン、か。ヴリトラと聖魔剣も確認できた…ヴリトラはバースト状態ではあったが、新しいルートを通っている。聖魔剣の方も情報通り、イレギュラーだ

 

―――見に来て正解だったわね。技術部の理論が確証を得そうよ。奴らと一度でも関わった神器(セイクリッドギア)所有者はイレギュラーの覚醒をする確率が段違いに高いってね」

 

―――グリゴリの技術も驚異だな。それで、覇龍の攻略法は見つかりそうか?

 

―――時を加速させる神器(セイクリッドギア)で対抗出来ると思うわ。消耗させるだけならそこを狙えばいい。…とはいえいろいろ問題は山積みだけど…一番の問題は、やっぱりブラックサンね

 

―――、今、曹操から連絡が入った。ほう、なるほど…

 

―――? どうしたの? もしかして…

 

―――あぁ。ドラゴン・イーターが見つかったそうだ。…これで、〝無限〟が終わる

 

◇

 

「…もうすぐ修学旅行か」

 

夜、自分の部屋でのんびりしていた浩太郎は窓の景色を見ながらふとそんなことをつぶやいた

学生生活の醍醐味といっても過言ではないと思うイベントに、僅かながらに期待している自分もいる

オーディンのおっさんは会談を無事に終えて本国に戻っていったようだ、ついでに件のハンマーも返却済みである

そしてヴァーリ…家に戻ってメリディからそのことを聞いてみると

 

―――アイツ、ハナからフェンリルが目当てだったのよ

 

つまり、アイツは最初からフェンリルを捉えるためだけにこちらに共闘を持ちかけた、ということなのだ

完全にロキのことで頭がいっぱいで完全に失念していた

幸いにもロキを捕らえたことでフェンリルに関する情報が明らかになりそうなので、対抗策は自ずとでてくるだろう

今現在、浩太郎宅にアーシアはいない

兵藤宅にいる女性陣たちと修学旅行について話に行っているらしい

 

小猫は疲れからかスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている

 

ちなみにヴァルキリーのロスヴァイセなのだが、オーディンがうっかり置いていったまま忘れてしまったらしく、リストラされたとわんわん叫んでやけっぱちになってしまっていた

それを見たメリディが流石にかわいそうに思ったのか、どういう経緯かわからないがあろう事か我が家に引っ張ってきていたのだ

そのほかにもリアスがそのまま学校で教師として働けるようにしてくれたり、そのままリアスに誘われて悪魔になったり、などなど

 

浩太郎が知らないところでいろいろあったようだ

それで、今現在はメリディとロスヴァイセは二人でお風呂に入っている

オーディンに対する愚痴とかで盛り上がっているんだろうな、なんて思っていたり

 

そんな中、不意に浩太郎の携帯が鳴りだした

誰だろうと思いながらその携帯の画面を見てみるとそこに表示されているのは望月翔子の名前だった

何事だ? なんて考えながら浩太郎はその携帯の通話ボタンを押してそれを耳に当てる

すると元気な声色が聞こえてきた

 

<やっほー、浩太郎くん、今時間大丈夫、かな?>

「はい、全然大丈夫ですけど、どうしたんです?」

<うん。…その、いきなりで申し訳ないんだけど…案内役、頼みたいんだ>

「…案内役?」

<うん。…私と私の友達…仕事仲間って言ったほうがいいのかな。とりあえず皆で息抜きに京都行こうってなってね。っていうか私が言い出したんだけど…>

「あぁ、そういうことですか。全然いいですよ、いつです?」

<ホント!? ありがとう! 一日だけでいいんだけどね、日付は―――」

 

そして聞かされたその日付は―――修学旅行とがっつり被っていた

とはいえ被っているのは初日だけだったし、一日だけで問題ないみたいだし、特に断る理由もないので引き受けることにした

…ちょっとだけアーシアらクラスの学友たちと過ごせる時間が減ってしまうが、埋め合わせはあとで行おう

 

「―――わかりました。俺で良ければ引き受けますよ」

<無理言ってごめんね浩太郎くん。それじゃあ当日また電話するね>

 

そう言ってぶつり、と通話は切れた

後にはつー、つー、と無機質な電話特有の音声のみだ

しかし、望月翔子の仲間、か

そういえばあの人デビルハンターみたいなのをやっているって前に聞いた気がする

冷静に考えればあの人の仲間とは会ったことない気がする

…馴染めるだろうか、どんな人たちなんだろう、全然想像できない

 

そこでふと、コンコン、と扉をたたく音がした

開いてるよ、と言って招き入れると、中に入ってきたのは飛鳥だ

 

「浩太郎さん? ちょっといま大丈夫ですか?」

「ん? どうした飛鳥。メリディがなんかしたとか?」

「なんかした、というか…その、お風呂上がってロスヴァイセさんとお酒飲んでオーディンさんの愚痴とかで駄弁ってたらそのままお二人共寝てしまいまして…申し訳ないのですけど、運ぶのを手伝っていただきたくここにきました」

「あー…わかった。メリディは俺が運ぶから、飛鳥はロスヴァイセさん頼んでいいかな」

「承知しました」

 

頭を掻きながら浩太郎は立ち上がる

ふと、自分の布団でスヤスヤと眠っている小猫の頭を軽く撫でながらメリディを引っ張ってくるために背伸びをしながら己の部屋を出て行った

 

◇

 

望月翔子は携帯を折りたたみ、改めて自分のバッグの中へとしまい込む

今現在彼女がいるところは京都近辺のとあるホテル―――すでに日本に戻ってきているのだ

三部屋取ってそれぞれに二人ずつ休んでいるのだ

ちなみに望月はレディと相部屋である

なんだかんだで仕事の関係上パートナーとしてともに戦うことが多い自分らはよくコンビを組んでいる

 

残った男女二人づつのカップルはおそらく日本をそれなりに謳歌している頃合だろう

 

京都に行く日も近づいているし、慣れない異国の地に慣れておこう、ということで少し早めに日本にやってきたのだ

特に〝年若い〟あの二人組にはせっかくだから日本を心から楽しんでもらいたいのだ

 

「…楽しい京都旅行になるといいなぁ…」

 

自分から発案したから、旅費は全部望月持ちだ

とは言ってもあんまり使っていなかったし、金額の方は対して問題ではない

 

「ショウコ? 私たちも出かけましょう」

「あっはい! どこ行きます?」

 

シャワーを浴び終え、いつもの服にグラサンをかけた彼女からの言葉に反応する

座っていたベッドから立ち上がり自然な動きでレディの隣へと歩いていく

 

「ショウコ、よかったらあなたのセンスで、私を着飾ってくれない?」

「洋服ですか? わかりました、お気に召すかはわかりませんが、この望月、全力でお応えします!」

「ふふ、大げさねぇ。選んでくれるだけでいいのに」

 

そう言って二人は部屋を後にする

バタリと閉められた部屋…その横に、誰が止まっているかを書いておくプレートが見えた

本当は名前を書かねばならないのだが、連なる三部屋、そして翔子の懇願により、特別にそのプレートには一行の団体名が書かれていた

 

―――Devil(デビル) May(メイ) Cry(クライ) と

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