インフィニット・ストラトス the psychological organ   作:賽子の目

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プロローグ

宇宙空間での作業を目的としたマルチフォーム・スーツ、インフィニット・ストラトス、通称「IS」。従来の兵器を遥かに超えるスペックと、女性にしか扱えないという特徴を併せ持つパワードスーツの登場で、日本は大きく変わってしまった。

世界各国でISの導入が進み、同時に女性の地位が向上していく中、日本は最後まで意見が纏まらなかった。諸国に習いISを導入し搭乗者の育成に力を入れるべきという意見と、ISの脅威から逃れるために再び「鎖国」を行うという意見とが二分していたのである。

二つの意見はかなり長い期間対立していたが、しかし今までの選挙のようには容易に結論がつかなかった。

そのため、日本はある決断を下した。それは果たして、それぞれの意見を尊重し、日本を東西に二分することにした。

ISを導入し、世界と同じく女尊男卑の社会に適合していった西日本と、鎖国を行い、国内から脅威を排除する社会に進化させていった東日本。国境こそ面しているものの、二つの日本は不干渉を決め込み、全く違った歴史を歩み始めたのだ。

 

「織斑君、ここまでで分からないことはありますか?」

 

日本が二分する原因を作ったIS。その搭乗者を育成する、どの国家機関にも属さない特殊な施設があった。それこそ、IS学園。

また、操縦者に限らずメカニックなど、ISに関連することはここでほとんどが育成されることでも知られている。

その学園の教室の一角。女性だらけの教室の中の、たった一人の男子生徒が、教師に返答する。

 

「えっと、大丈夫です、山田先生」

「そうですか。それでは、一つ問題です」

 

山田先生、と呼ばれた教師は、手に持っていたテキストを捲って、

 

「鎖国した東日本が独自に開発した、犯罪防止のためのシステムを何と言うでしょうか」

 

ええと、と唸りながら、男子生徒ーー織斑一夏は手元のテキストに目を落とす。だらだらと綴られた文章の中で、太字で書かれた文字を見つけ出す。

 

「はい。……シビュラシステムです」

「その通りです」

 

一夏がほっと息を吐いた。そして改めてテキストを見る。

教壇に立つ山田真耶が、真っ黒に延びる高層ビルの写真の下に、厚生省ノナタワーという注釈がついた部分を指して、

 

「シビュラシステム本体については秘匿されていますが、現在東日本を統括しているのは、実質厚生省と言えます。……そして、シビュラシステムの権限を最大限に引き出すには、ある物の行使が必要となります」

 

真耶が、テキストの次のページを示して読み上げる。

 

「それが、ドミネーター。犯罪者を裁定するためのアイテムです」

 

詳細は分かりませんが、と付け加えた後で、彼女は真っ黒な拳銃の形をした物質の画像を眺めた。




続くかはよく分かんないです(適当)
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