オーバーロード ~俺の嫁は狂ってる件について~ 作:誤字脱字
それでもいいよと言う寛大な方はどうぞ
※一部、変換されない漢字がありましたので当て字を使わせて頂きました
ご了承ください
オーバーロード ~俺の嫁は狂ってる件について~
◆
早上好、你好、晚上好
現実世界ではリアル海王とかリアル白竜とか大層な呼び名で呼ばれていた只の武道家の李鳴海だ
一方は中国武術の頂点とも云える人物、もう一方は武道家と言うより化け物だが、前者は兎も角、後者は俺のスタイルが中国拳法であり化け物染みた強さから云われており、俺はリアル海王の呼び名の方が自分に合っていると思っていた……そう思っていたのだ
「ひ、ひぃぃ!ば、化け物!」
「た、助けてくれ!」
「……」
そう過去形になってしまったのだ。見た目は人と変わらぬと云うのにリアル進行形で化け物と呼ばれています……なんだかへこむ
もういっその事、開き直って白竜らしく漫画の世界だからこそ実現できる武術『導弾道』を試してみようと思ったのが10分前の俺。その成果が――――
「
「ッ!」
思考錯誤の末、出来る様になってしまった
中国語でロケットを意味する鋭く速い蹴りは、最初に宙へと投げ飛ばした人間の胴体を貫き悲鳴もあげる暇も無く命を絶った
元人間として躊躇なく人殺しを行っている自分に違和感を覚えるが、武道家として未知の技術や拳法は、子供に新しい玩具を与える事と同義!
あれよこれよと技を出している内に違和感など気にならず意気揚々と群がる人間に新しい技術を試していた
「
仲間の命と引き換えに大地へと降り注ぐ『赤い雨』に呆然とする人間を尻目に俺は空中で手を水平に伸ばし回転し始め、重力と回転力を合わせた人体では再現不可能な技を繰り出す為に真っ直ぐに落下していき―――
「
「ッ!?」
唖然とする集団に叩き込んだ……もはや悲鳴も上げられまい。
中には盾を構えている者も居たが、ただえさえレベル差が激しい俺の一撃に、重力と回転力を加えた一撃に盾など無用で容易に人間達を塵へと還した
リアル海王と呼ばれるようになってからは色々な技法を中国拳法に取り入れ中国の歴史を更に昇華させる為に歩んだ武道家人生だが、人体の構造を無視した架空の武術を果して後世に残して良いモノだろうか?
いや、今は目の前の事を考えよう!架空の武術を使える俺がいる!それが歴史へと繋がるのだ!
「さぁ、まだ終わらんぞ!」
「ひぃぃ」
まだ試したい技は山ほどある。
陸奥園明流に北斗神拳。……キョンシーになってしまったのでどうだか判らないが、『気』と言う生命エネルギーを形に出来るモノなら流派東方不敗も試したいものだ
血の気の無い身体だが、熱く湧き上がる血にまだ残る人間に対して構えをとる、が……
「ダーリン~、終わったよ~」
「…………ほぉぉぉぉあたぁぁぁ!」
連れの終了宣言に冷静になった俺は、八つ当たりとばかりに大木に対し裏拳を叩き込んだ
周りの木を巻き込みながらも倒れる大木を横目に今回の成果が全くと云って良いほど何もないのに肩を落とした
最初は、いきなり襲ってきたコイツ等に話を聞こうとしたのだが、『導弾道』が再現できる事に気が付いたが最後………武道家としての血が抑えられなくなってしまい本来の目的を忘れてしまった
それに、まだまだ試したい技や技術が沢山あるというのに、最初の悲鳴の辺りから俺に立ち向かってくる奴はいなくなって鍛錬らしい鍛錬が出来なかった
「それより見てよダーリン!のっぺらぼう!」
二重の意味で落胆する俺を尻目に『上手く皮が剥せたんだ~』と嬉しそうに語るクレマンティーヌに視線を送れば四肢を削ぎ落とし、顔面のパーツさえも削ぎ落とした人間の顔を見せつけて来た、が………生憎なにも感じん!
『キョンシー』に成った事で未知の武術を習得する機会が出来たのは両手をあげて喜びたい事なのだが、人の尊厳、倫理など理性が伴う一般的な感情が欠陥してしまったのは頂けない
心の何処かでは犯してはいけない道と理解しているが、本能がソレを容認している何とも言えない状況なのだ
今のクレマンティーヌの行いは、俺には何も感じない行為だが、だからと言って今の状況を咎めない訳にはいくまい
「……クレマンティーヌ、食べ物で遊ぶんじゃない」
「えぇ~…それをダーリンが言う?意気揚々に練習台に使ってたじゃないの!」
「むぅ……人体相手の方が感覚が掴みやすい」
「これ以上強くなってどうするの?って言いたいわ~……あっ!これ、食べる?」
「……不需要」
「?……まぁ、私はた~べちゃお!動いたからお腹空いたし~」
そう言うとクレマンティーヌは、皮膚が残っている場所に爪を立てると一気に皮膚を削ぎ落とし剥き出しになった人肉に食らいついた
その行為が、食べやすいように海老の殻を剥く行為と同じ様に感じ僅かに微笑んでしまった
だからと言って俺も食べたいと言う訳ではない……純粋に食欲が湧かないのだ
男性型の「キョンシー」と女性型の「キョンシー」では趣向が違うらしく、俺は男を喰う気にはなれないのだ
「……いや、男を喰うとかゲイかよ」
「ん~?私は女の子も美味しくイタダケルよ?」
「………バイかよ。それよりコイツ等は「死ねぇぇぇ!」ッ!?」
な、なにが起きたか全くと云う程に理解はしていた!
俺とクレマンティーヌが話しているのをチャンスだと感じたのか暗闇に隠れていた人間がリアルで肩を落としてきたのだ!
……まぁうん、脅威に感じんと思って放置していただけなのでアル。HPも減ってないし気を抜いていたから取れたと云ってもいいだろう
「やったわ!」
「……」
ボトっと音を立てて落ちる右肩を他人の出来事の様に思いながらも俺に表面的にはダメージを与える事の出来た事を喜ぶ人間に意識が……いや、食欲が向いた
今まで片付けていた人間とは違い、声があからさまに高く、兜で顔を隠して判らないが、俺の本能が玩具だと伝えてくる
思わず口元が歪んでしまい、喜びを隠しきれずに俺は、落ちた腕を拾い玩具へと投げつけた
玩具も落とされた自身の腕を投げ飛ばしてくるとは予想していなかったようで反応が遅れ、切り払う事も盾を使う事も出来ずに避けるという行動を取るが……悪手
「っ!?」
避ける為に視線を俺から外したスキを逃す事無く、玩具に接近し手に持った剣を叩き折り、玩具の両手を拘束した
「くっ!放せ!」
いまだに抵抗する玩具ではあるが、2mを超す俺に拘束されては、思うように反撃する事も出来ない
出来る反撃も宙に浮いた足で力の入っていない蹴りを当てるくらいだ
とてもではないが、俺の行動に支障を来せるほどの威力は出来ないでいた
玩具を捕まえ後は、思う存分遊ぶだけなのだが、クレマンティーヌの時とは違い西洋鎧とも云うべきか肌と言う肌を全て鎧で隠した玩具は実に食べにくそうだ
手早くクレマンティーヌと同様、皮を剥けばいいのだが生憎、現在の俺は隻腕
皮を剥く事も出来ないでいれば、遊ぶことも食べる事もままにならない………最悪は皮事食せば良いのだが、クレマンティーヌで味わったあの絶望し助けを求める魅力的な顔は忘れられない
どうしたものかと思考を巡らせて……そして俺は思いついた。
手で駄目なら脚で皮を剥けばいいのだと!
思ったなら直ぐ行動!前回と比べある程度、自由の利く身体に指示を飛ばし俺は、彼女を一閃した
「……えっ?っ!?きゃぁぁぁ!」
一瞬、何が起きたか理解できないでいた玩具だったが、自分の実を守る鎧や兜が真っ二つに裂かれ、自身も裸になっている事に気づき悲鳴を上げた
俺のやった事はごく簡単。……足を蹴り上げ鎧と兜だけを破壊しただけ
脚を畳みながら振り上げる事で密着していても鋭い蹴りを叩き込めるこの技法は、体の柔軟性とバランス感覚を鍛えなくては習得する事の出来ない高等技法
決して皮を剥くための技法ではないのだが、プロ野球選手でさえハンマーが無ければバットで釘を打つ時代だ。……同じ様なモノだろう
「ん~ダーリンどうかしたの~?」
食事が終わったのかクレマンティーヌが干からびた残飯を引き摺りながら此方にやってくるが、事態を把握し呆れる様にタメ息を付いた
「ダーリン……一応戦闘中だっつーの。油断していていいのかな?それに女ひん剥いておっぱじめるつもり?………そんなにしたいのならいつでも私が相手になって……あぁ、そう言う事、ね」
干からびたモノを投げ捨て呑気に落とされた腕を俺に渡そうとしてクレマンティーヌは悟ったようだ……俺の瞳が玩具を性的な目ではなくヤる事を目的にしている事を・・・・・
…そうだ、俺は一刻も速く玩具で遊びたいのだ。……だから俺の腕を―――
◆
「っく!辱めを受ける気はない!やるなら殺してから「はぁ?なにいってんの?」なに!」
なにを勘違いしたのか一人で盛り上がっている食料を憐れみながらもその場から離れ私は、彼の腕を抱いた
「あんたさぁ~、もしかして犯されるって思ってんの?」
「っ!この状況を見て見ろ!鎧をひん剥き拘束する!男なんぞ腰を振る事しか考えていない猿の集まりだろうが!」
「猿ねぇ……そっちの方がよっぽどよかったのにねぇ」
「なに!?」
今の自分の立場が理解できていない頭の悪い食料は、私の云い様に怒りを露わにするけど、私は家畜並みの情が向いたかな?
「ねぇ、アンタ、名前は?」
「くっ!……クリス・ラインシュバイザー」
「そう………では、クリスちゃんに問題でぇす」
私は、クリスちゃんに見える様に彼の腕をフラフラと揺らした
「普通の人は腕を斬られたら血は出るでしょ~か?」
「なにを言っている。あたりま……」
揺れている彼の腕と斬られた場所に視線が向いたクリスちゃんは途中で言葉を失った
「んふふふ、気付くの遅い~…正解は『出る』でぇす!。夜で判りづらかったかなぁ~?」
「な、な、な」
「――――…マ…ーヌ、…の…を…せ」
血の気が引いて行くクリスちゃんを見ているだけで私もダーリンと一緒に遊びたくなってくるけど、ダーリンはもう我慢の限界みたいねぇ?
「次の問題でぇ~す!ダーリンの好物は何でしょうか?はい、正解は、女の子でぇす!それも良い声で鳴く」
「はぁ……はぁ…」
「――ク…マ…ティーヌ、…の…を返せ」
自分の置かれた立場がやっと理解できたのか息を乱し、恐怖で表情が固まっていくクリスちゃんって……かわぁいぃいなぁあ
「最後の質問でぇ~す………貴女に落とされたこの腕をダーリンに還すと何がはじまるでしょ~か?」
「お、おねがい…た、たすけ「時間切れ~」ッ!?」
「…―――クレマンティーヌ!俺の腕を返せぇ!!!」
「ッ!」
命乞いも意味を成さず、血の様に紅いダーリンの眼を見たクリスちゃんの股から黄色い液体が流れでる
……私も経験あるし、何度も見た事ある光景。なんで出るのか気になる所だけど、ダーリンに聞けば教えてくれそう。その為にも……
「正解は………猟奇的な殺戮で~す」
「い、い、いやぁぁぁあぁぁぁぁ!」
落された腕と切り口を重ねれば淡い緑色の光が発生し手に掛る重さが無くなったのがわかった。………すなわち、ダーリンの腕が元に戻ったと云う事
耳にすんなりと入ってくるクリスちゃんの悲鳴を聞きながらダーリンが折った大木に背を向けながら腰を下ろした
後からは肉が潰れる音や骨が折れる音、なにより心地よいクリスちゃんの悲鳴が休むことなく聞こえてくる
「経験者のアドバイス欲しい?「イギィ!」アドバイスは~「イ゛グゥ!」ダーリンが正気に戻るまで生き残る事ね~?「な、なんで!」ダーリンは優しいから「なんんで治るの!」罪悪感で生き伸ばしてくれるかもね~「こ、殺してぇ!!」…まぁ、ダーリンの気持ち次第だけど、同じ体験した「もぅ…いや…」仲だし私も説得に協力してあげるわ~「っっっ!!!!!」……知ってる?キョンシーって性欲と食欲が同じみたいなのよ?「い、イヤァァァァァア!!」だから私は~人を食べる度に~気持ちよくなるわ~…まぁ、普通にも出来ると思うけど、そこら辺の男って私、食べ物にしか感じないから私をを抱けるのはダーリンだけね~。って聞いてる?」
返事が、もとい悲鳴が聞こえなくなったので後ろを振り返って見れば中身が無くなったクリスちゃんが木に張り付けにされ、張り付けた張本人であるダーリンが、まだ鼓動を続ける赤いモノを食していた
「残念でした~。ダーリンハーレム計画失敗?ウケるんですけど!」
思わず笑いが込み上げ、肩を震わせてしまう
あの絶望に駆られた声…やっぱり、人を殺すのも拷問するのもたまんないわ~
――――――ぐしゃり
「あ……」
必死に笑い声を殺す私の耳にクリスちゃんの最後の悲鳴が聞こえた
その悲鳴が私の身体全体に快感を与え、息が上がり顔が火照っていく感じがした
「んふ、んふふふふ!たぁまんないわぁ~!ありがとう、クリスちゃん!とても
んふふふふふふ!かい、かん………―――――
◆
「―――…ん、ここは?」
「おっはよ~、目ぇ覚めた?」
「……クレマンティーヌ」
木々の隙間から籠れ落ちる日に、ほのかな暖かさと眩しさがこの身体を刺激してくる
ゆっくりと身体を起こして見れば傍らにはスティレットの手入れを行っていたクレマンティーネが猫科を思い出させる笑みを浮かべながら手を振り、微笑んでいた
「見張りをしてくれたのか……助かる。それであの後どうなった?」
「あれ」
スティレットで指し示す場所へ視線を移せば、乾燥し黒へと色を変えた血の絨毯と木に張り付けになっている干物?のようなモノが事の真相を現しているようであった
「思い出した?ダーリンが暴れておっしま~い」
「そうか」
キョンシーに身を落して数日、幾分か勝手が判ってきた身体とは云え毎度の様に女性を見て暴走するのはままにならないモノだな
「ってゆーかそれ、どうにかならない訳?毎度、暴れられたらこっちの身がもたないっつーの」
クレマンティーネの云いたい事もわかる
今までは上手く目撃者を排除し俺達の事を嗅ぎつけられなくして来ていたが今後、討伐隊や軍が俺を狩りに来た場合、おちおちと暴走して理性を失う訳には行かなくなってきてしまう
ステータスの差から暴走しても討伐隊や軍に負けるつもりはない………ただそれは俺一人の場合だ
今の俺には方崩しに嫁……いや、守ると約束したクレマンティーヌがいる
クレマンティーヌも人間の枠から逸脱した存在になったとしても大勢の敵を相手取るのは難しい
捕えられ俺を捕獲する為の餌にされるかもしれない
そう考えるとはやり暴走の克服は必須になってくる
手を組み、拳を作る際に最も邪魔にならない場所である右親指に付けた指輪を撫でながら自分のすべき事を考え……そして決意した
「……打開策はある。その為にも『ナザリック』へ向かう」
「ナザリック……ダーリンのお家?」
「俺の家ではないが、俺の帰るべき場所だ。……話を戻そう。そもそも俺の暴走は、スキルの中にある〈狂化:Ⅴ〉のせいだ。」
「…スキルはわからないけど、タレントみたいなモノ?」
思考面で聞いてくるが、なぜその口からタレントが出てくる?
俺は踊りも歌いもしないぞ?
「俺は武でしか語れん。………〈狂化〉は何もキョンシーの固定スキルと言う訳ではない。〈狂化〉は取得してから常に発動する常時発動スキルで本来なら攻撃力と防御力を上昇させ魔法詠唱のリタイムを遅くさせる効果がある。………〈精神安静化〉のスキルと複合すればデメリットが無くなるとウルベルトさんが言っていたが、キョンシーの伝承のせいで〈精神安静化〉のキャパを超えて暴走してしまった……のかもしれん」
「曖昧ね~…それで『ナザリック』?そこに行けばダーリンの暴走も止まる訳?」
「『ナザリック』と言うか、そこの主である俺の盟主に会えれば大丈夫だろう。彼ならば〈怠惰の指輪〉……精神異常を無効化する指輪を持っているだろう」
異形種に身を落せば初期スキルとして覚える為、アンデットのモモンガさんには必要ないモノだが……変な所に収集癖のある彼の事だ、予備の指輪位持っているだろう
親指に付けた『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』を一撫でし、とりあえずこの場から離れようと腰を上げたが、眼を見開いて驚きを露わにするクレマンティーヌを見て足を止めた
「
「アンタって部下だったの!?うわぁ~…アンタみたいな化け物の主ってどんな奴よ~」
部下って…どちらかと云うと仲間と言ってくれた方が嬉しいのだが、モモンガさんがどんな人、か………
「……うさぎちゃん」
「はぁ?」
「真っ白で寂しがり屋な貴人。しかし、聡明な判断が出来、仲間想い……世界屈指の悪の組織として恐れられた『アインズ・ウール・ゴウン』のリーダーで俺達の頼りになるリーダーだ」
あのメールと外見から判断すると兎が一番ピンと来るな
「……たぶん最強の兎ね、その人」
「ふ、会えばわかるさ」
さて、虐殺した奴らの追っ手が来るかもしれん。はやくこの場を離れよう
今度こそ『アインズ・ウール・ゴウン』へ向けて足を進めようとして――――
「んでどうやって探すの?」
脚を止めた
「………」
「まさか考えなしで探すって云うの~」
「……云っただろ。俺は武しか語れんと」
ウルベルトさんやたっちさん、ぷにっと萌えさんと違い敵陣で暴れる事しか考えていなかった俺に砂山から宝石を見つけ出す事など不可能だ!
……………不可能なんだ
血が通っていない顔に冷や汗が流れる
ノープラン、無計画、無謀……嫌な言葉しか思いつかず一歩踏み出す勇気が湧いてこない
歩み出そうとする足が自棄に重く感じる
これが、未知への恐怖だというのか!?この生きる中国の歴史と云われた俺が!恐怖を感じているというのか!頑張れ俺!オマエはいつも逆境を戦って来ていただろう!
「Don't think. Feel!俺!」
「盛り上がっている所悪いんだけど、私に考えがあるわよ……聞く?」
「
無策って無謀だよね!
孫子も言ってたアル!『彼を知り己を知れば、百戦して危うからず!』って!
意味知らないけど!
クレマンティーヌは徐に腰に付けたポーチから綺麗な装飾がされた首飾りを俺に見えるように取り出し指で回し始めた
今更だが、クレマンティーヌに新しい服か鎧を着せなきゃいけないな?
大きな布を腰のポーチで止めてローブっぽくしてはいるが、決して人前に出るような恰好ではない
俺と二人で行動していたから気にならなかったが、今後、町へ向かうのなら用意した方が良さそうだな
「実は、私ってば昨日襲ってきた連中のお姫ちゃんを殺してお宝を盗んだから追われてたんだけどある組織が私を庇ってくれるっていうのよ」
「……色々とツッコミどころ満載だが、まぁいい。それで?」
「近いうちにそれなりに大きな事を起こすつもりなんだけど……聡明な判断が出来る兎ちゃんは、気になって巣穴から出てくるんじゃないのかな?」
ふむ、探すのではなく探して貰うのか…
俺では思いつかないような逆転の発想!この李白の子孫(自称)にも思いつかなかった!
「それが一番のベストか……組織の名前は?」
「ズーラーノ-ン……秘密結社だよ」
「……ショッカーに改造されないよな?」
「はぁ?」
………ともあれ、ナザリックを探す為にアインズ・ウール・ゴウン以外の組織に所属する事を許して欲しい、我が盟主よ
END